商湯科技
市場情報 | Private |
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本社所在地 |
香港 香港新界沙田区香港科学園科技大道西一号核心大楼二座2層 |
設立 | 2014年10月 |
事業内容 | ディープラーニング技術を応用したサービスの企画・開発・運用 |
代表者 | 徐立(CEO) |
外部リンク | sensetime.jp |
商湯科技開発有限公司(センスタイム)(英: SenseTime Group Ltd)は、中華人民共和国香港特別行政区新界沙田区に本社を置くディープラーニング技術を応用した人工知能と顔認識技術の研究と開発を手がける企業。日本のソフトバンクグループ(15.99%の株式を所有)が大株主である[1]。Shangtang Technologyとも呼ばれる。
概要
[編集]香港中文大学情報工学科の湯暁鴎(Tang Xiaoou)教授のプロジェクトが商業化して香港サイエンスパークで立ち上げた会社である。2014年6月に湯暁鴎らは世界で初めて人間の目の認識能力(97%)を超える精度(99.15%)を持った画像認識アルゴリズムを開発したと発表し[2]、同年9月の世界大会のImageNetでGoogleに次ぐ2位の成績[3]をおさめて翌月に会社を設立、2015年と2016年には優勝して評価を高め[4]、世界で最も価値の高いAIスタートアップとなった[5]。
400社以上の顧客を持ち華為技術・小米科技など中国のスマートフォンメーカーには画像認識技術を提供したり[6]、AIの研究論文も欧米の多国籍企業に匹敵する数であり[7]、創業者の湯暁鴎の母校でもあるマサチューセッツ工科大学とはAIの研究でアライアンスを結んでいる[8]。この顔認識技術は中国のAI監視ネットワーク「天網(SkyNet)」[9]、上海申通地鉄集団の交通モニタリング[10]、ネイバーのカメラアプリSNOWなどに利用されている[11]。
2019年10月、アメリカ合衆国商務省産業安全保障局は新疆ウイグル自治区の人権侵害(一体化統合作戦プラットフォーム[12])への関与を理由にセンスタイムや監視カメラ世界最大手のハイクビジョンなど28法人への米国製品の輸出をエンティティ・リストによって禁止した[13]。
沿革
[編集]- 2001年7月 - 香港中文大学の湯暁鴎教授がマルチメディア研究所を創立
- 2014年10月 - 徐立(Xu Li)が湯暁鴎教授らととも商湯科技を設立
- 2017年7月11日 - シリーズBラウンドでSailing Capital、CDH Investments等より4億1,000万ドルを調達[14]
- 2017年10月20日 - クアルコムと戦略的パートナーシップを発表[15]
- 2017年11月15日 - クアルコム・ベンチャーズから戦略的投資を受ける[16]
- 2017年12月7日 - 本田技研工業と5年間の長期共同開発契約を締結[17]
- 2018年4月9日 - シリーズCラウンドでアリババグループ、テマセク・ホールディングス等より6億ドルを調達[18]
- 2018年5月31日 - シリーズCラウンドでTiger Global、フィデリティ・インベストメンツ、HOPU Investment Management Company等より6億2,000万ドルを調達[19]
- 2018年8月8日 - ビデオ技術の影譜科技(Moviebook)へ1億9,900万ドル出資をリード[20]
- 2018年9月11日 - ソフトバンク・チャイナ・ベンチャー・キャピタルより10億ドルを調達[21]
出典
[編集]- ^ “ソフトバンクG出資の中国AI「センスタイム」、22年は売上高19%減で赤字も継続 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア” (2023年4月5日). 2023年4月12日閲覧。
- ^ “The Faces Behind China's Artificial Intelligence Unicorn”. フォーブス (2018年3月7日). 2019年1月12日閲覧。
- ^ “Milestones”. SenseTime. 2019年2月26日閲覧。
- ^ “顔認識が強みの中国AIベンチャー、センスタイム--ホンダと自動運転の共同開発も”. ZDNet (2018年11月8日). 2019年1月12日閲覧。
- ^ “世界一価値が高いAIスタートアップは中国企業-30億ドル超”. ブルームバーグ (2018年4月9日). 2019年1月8日閲覧。
- ^ “センスタイム(香港) 画像認識技術強みにAI開発”. 日本経済新聞 (2018年1月16日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “中国センスタイムが6億ドル調達、世界一のAIスタートアップ企業へ”. MIT Tech Review (2018年4月10日). 2019年1月8日閲覧。
- ^ “MIT and SenseTime announce effort to advance artificial intelligence research”. MIT (2018年2月28日). 2019年1月12日閲覧。
- ^ “ホンダが頼った 中国公安の“視覚””. 日経BP (2018年2月9日). 2019年2月22日閲覧。
- ^ “中国の顔認識技術スタートアップSenseTime(商湯)、シリーズC+ラウンドで6億2,000万米ドルを資金調達”. THE BRIDGE (2018年6月8日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “AIで“イケメン度”採点 「SNOW」のセンスタイムが開発 婚活アプリに応用も?”. ITmedia ビジネスオンライン (2018年4月4日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ Mozur, Paul (14 April 2019). "One Month, 500,000 Face Scans: How China Is Using A.I. to Profile a Minority". The New York Times. ISSN 0362-4331. Retrieved 1 May 2019.
- ^ “ウイグル弾圧関与で中国28法人をブラックリストに 米商務省”. 産経ニュース (2019年10月8日). 2019年10月8日閲覧。
- ^ “香港発のAIユニコーン企業「センスタイム」 顔認証で世界進出へ”. forbes (2017年11月6日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “SenseTime and Qualcomm to Collaborate to Drive On-Device Artificial Intelligence”. Qualcomm (2017年10月20日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “中国AIベンチャーのセンスタイム、18年にも米国で新規株式公開とR&D施設建設へ”. morningstar. (2017年11月24日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “SenseTimeは、自動運転およびADAS分野へ本格市場参入に向け、Hondaと長期共同開発契約を締結”. sankeibiz (2017年12月7日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “アリババが顔認識センスタイムに640億円、評価額トップのAI企業”. forbes (2018年4月11日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “世界最高の評価額をつけるAIスタートアップである中国のSenseTimeが、6億2000万ドルの追加ラウンドを完了”. techcrunch (2018年5月31日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “巨大AI企業SenseTimeがビデオ技術のMoviebookへ$199Mの投資をリード、その戦略的意図は…”. techcrunch (2018年8月8日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “AI Unicorn SenseTime Bags USD1 Billion Funding From SoftBank China”. .YiCai global (2018年9月11日). 2018年9月14日閲覧。