チャッカリ夫人とウッカリ夫人
チャッカリ夫人とウッカリ夫人 ↓ ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 | |
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愛称 | チャカ・ウカ |
ジャンル | 放送劇 |
放送方式 | 収録 |
放送期間 | 1951年12月25日 - 1964年10月3日 |
放送時間 | 月曜日 - 土曜日 9:00 - 9:15 |
放送局 | ラジオ東京 |
制作 | ラジオ東京 |
ネットワーク |
全国23局ネット (1953年 - 1964年10月) |
パーソナリティ |
作[1] 市川三郎 梅田晴夫 佐々木恵美子 中江良夫 菜川作太郎 名和青朗 永六輔 吉田みき |
出演 |
初代 南美江、野々浩介、北原文枝、滝口順平 (1961年5月1日 - 1964年10月3日) |
提供 | 朝日麦酒(1952年10月 - 1958年7月) |
ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 | |
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放送方式 | 収録 |
放送期間 | 1986年4月 - 1987年3月 |
放送時間 | 『ロンペーのときめきランチタイム』内 |
放送局 | TBSラジオ |
出演 | 星野知子、松金よね子[2] |
テーマ曲 | 「アリスは迷子」(小林明子) |
提供 | 津村順天堂など |
『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』(チャッカリふじんとウッカリふじん)は、1951年(昭和26年)12月25日から1964年(昭和39年)10月3日まで、ラジオ東京(現在のTBSラジオ)が放送した日本のラジオドラマであり、それを原作とした日本の映画群、および1965年(昭和40年)と1983年(昭和58年)に放送されたテレビドラマである。通称『チャカ・ウカ』。
タイトルについては、ラジオドラマは1961年(昭和36年)5月1日以降、映画は東京映画製作のうち2作が、『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人』となっている。また1986年にラジオで復活した時も『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人』となっている。
略歴・概要
[編集]茶刈夫妻と宇刈夫妻が主人公である。毎回一話完結の15分間ドラマである。
第1回放送日は、ラジオ東京の開局日の1951年(昭和26年)12月25日であった。3回のリニューアルを繰り返し、1958年(昭和33年)には、放送2,000回を迎え、初期の長寿番組となる。1964年(昭和39年)10月に、13年間続いた放送に終止符を打つ。また、ラジオ東京テレビ(現:TBSテレビ)開局日の1955年(昭和30年)4月1日13時から、映画も放送された[3]。
スポンサーは、当初の企業が降板した後、1952年(昭和27年)10月から朝日麦酒(現在のアサヒビール)が一社提供する[4]。バャリース・オレンジや同社のビールを作品内で大いに取り上げ、同番組をフィーチャーした新聞広告を打った。1958年(昭和33年)7月には、降板した[5]。
それから21年半後の1986年4月より、同局の昼番組『ロンペーのときめきランチタイム』(パーソナリティ:桝井論平アナウンサー)内で復活、1年放送した。スポンサーは津村順天堂(現:ツムラ・バスクリン)。オープニングテーマは「アリスは迷子」(作詞:湯川れい子 / 編曲:清水信之 / 作曲・歌:小林明子)。
映画
[編集]チャッカリ夫人とウッカリ夫人 | |
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監督 | 渡辺邦男 |
脚本 | 神谷量平 |
原作 |
梅田晴夫 市川三郎 佐々木惠美子 |
製作総指揮 |
佐藤一郎 企画 柴田万三 |
音楽 | 服部良一 |
主題歌 |
久慈あさみ 香川京子 田崎潤 折原啓子 森繁久彌 |
撮影 | 渡辺孝 |
製作会社 | 新東宝 |
配給 | 新東宝 |
公開 | 1952年4月24日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | 続チャッカリ夫人とウッカリ夫人 底抜けアベック三段とび |
『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』は、1952年(昭和27年)製作、同年4月24日公開の日本映画。製作・配給は新東宝。
ラジオドラマの「茶刈家と宇刈家」が「茶刈家と迂刈家」となっている。本作製作当時のラジオのチャッカリ夫人は南美江、ウッカリ夫人は北原文枝であった。翌1953年(昭和28年)5月、本作でチャッカリ夫人を演じた久慈あさみが、ラジオの三代目ウッカリ夫人となる。
ウッカリ夫人の夫・良夫を演じた田中春男の実の娘・山中美佐(のちの宇治みさ子)が、本作でデビューしている。
プロデューサーの佐藤一郎は、この後、東京映画に移籍するが、本シリーズは手がけていない。
スタッフ
[編集]キャスト
[編集]- 久慈あさみ - 茶刈里子
- 香川京子 - 妹洋子
- 田崎潤 - 夫順助
- 折原啓子 - 迂刈幸子
- 田中春男 - 夫良夫
- 島かづ子 - 良夫の子タア坊
- 江川宇禮雄 - 鴨の池新左衛門
- 三條利喜江 - 妻よし子
- 片山明彦 - 孫正彦
- 柳家金語楼 - 洗濯屋主人
- 清川虹子 - 女房
- 森繁久彌 - 弟茂さん
- 横山エンタツ - 八百屋主人
- 伊達里子 - 女房
- 山中美佐 - 娘お八
- 大泉滉 - 安治川安太郎
ストーリー
[編集]東京郊外。茶刈家と迂刈家、茶刈夫人・里子(久慈あさみ)はチャッカリ屋で、迂刈夫人・幸子(折原啓子)はウッカリ屋であるが、両家をめぐる町内がややこしい。八百屋(横山エンタツ、伊達里子)は茶刈家ひいき、洗濯屋(柳家金語楼、清川虹子)は迂刈家ひいきである。八百屋の娘お八(山中美佐)は、洗濯屋の弟・茂さん(森繁久彌)に思いを寄せている。町内の鴨の池家(江川宇禮雄、三條利喜江)の孫・正彦(片山明彦)は、大卒のニートである。
茶刈家に、里子の妹・洋子(香川京子)が、婚約者に決められた安治川安太郎(大泉滉)から逃げて、大阪から東京へ現れた。追いかけてきた安太郎に、たまたまそこにいただけの正彦を恋人だと言って逃れようとする。このことをきっかけに、正彦は、迂刈家の空き巣を投げ飛ばし、アメリカ勤務の就職も決まり、人生が好転する。お八と茂さんもいい雰囲気になる。
リバイバル
[編集]- 本作上映2年後の1954年9月28日に、初のリバイバル上映された[6]。同時上映は『東尋坊の鬼』と『たん子たん吉珍道中 第三部 歌くらべ狸囃子』の2本[7]。
- それから5年後の1959年2月11日に、『結婚三重衝突』と改題してリバイバル上映された[6]。同時上映は『剣姫千人城』[8]。
フィルモグラフィ
[編集]タイトル | 監督 | 製作 | 配給 | 公開日 | 茶刈夫妻 | 宇刈夫妻 |
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チャッカリ夫人とウッカリ夫人 | 渡辺邦男 | 新東宝 | 新東宝 | 1952年4月24日 | 久慈あさみ 田崎潤 |
折原啓子 田中春男 |
続チャッカリ夫人とウッカリ夫人 底抜けアベック三段とび |
渡辺邦男 | 新東宝 | 新東宝 | 1952年7月10日 | 轟夕起子 田崎潤 |
折原啓子 田中春男 |
ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 やりくり算段の巻 |
渡辺邦男 | 東京映画 | 東宝 | 1954年3月10日 | 東郷晴子 本郷秀雄 |
久慈あさみ 佐野周二 |
その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人 | 春原政久 | 東京映画 | 東宝 | 1954年8月15日 | 楠トシエ 本郷秀雄 |
久慈あさみ 佐野周二 |
お景ちゃんのチャッカリ夫人 | 瑞穂春海 | 松竹大船 | 松竹 | 1954年10月6日 | 淡島千景 若原雅夫 |
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チャッカリ夫人とウッカリ夫人 夫婦御円満の巻 |
青柳信雄 | 東京映画 | 東宝 | 1956年1月8日 | 淡島千景 本郷秀雄 |
久慈あさみ 佐野周二 |
テレビドラマ
[編集]1965年版
[編集]『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』[9]
- 放送期間 : 1965年10月4日 - 1966年9月30日
- 放送時間 : 月 - 金 9:30 - 9:45 ⇒ 13:30 - 13:45[10]
- 出演 : 佐伯徹、姫ゆり子、藤田佳子
- 製作・キー局 : TBS
- 提供 : 和光堂
1983年版
[編集]ビブリオグラフィ
[編集]- 『チヤッカリ夫人とウッカリ夫人』ラジオ東京文芸部編、日本出版協同、1953年(小説化したものを収録)
- 『明朗ラジオドラマ集 チャッカリ夫人とウッカリ夫人 他8編』佐々木恵美子著、英宝社、1962年(佐々木恵美子が執筆した546回分のうち、本人が選んだ26回分を脚本形式で収録)
- 『チャッカリ夫人・ウッカリ夫人』第1集、小坂井ひでお著、兎月書房、1959年(漫画化したもの)
- 『チャッカリ夫人・ウッカリ夫人』第2集、小坂井ひでお著、兎月書房、1959年
- 『チャッカリ夫人・ウッカリ夫人』第3集、小坂井ひでお著、兎月書房
註
[編集]- ^ 作家については、佐々木恵美子著『明朗ラジオドラマ集』(英宝社、1962年)収録のエッセイ「チャッカリ・ウッカリ十年間」によれば、初期は市川三郎、梅田晴夫、佐々木恵美子の三人、その後、中江良夫、菜川作太郎が参加、2000回記念のあたりで“新進の永六輔さんや、練達の名和青朗さんをおむかえしました”とある。
- ^ 香取俊介.東京日記
- ^ 出典:昭和30年4月1日付「毎日新聞」・「朝日新聞」東京版朝刊KRテレビ欄(前者・品川区立図書館、後者・秋田市立図書館明徳館で閲覧)
- ^ ほろにがの群像 第14回「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の世界【前篇】
- ^ ほろにがの群像 第15回「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の世界【後篇】
- ^ a b 『新東宝 1947-1961 創造と冒険の15年間』日本ハイコム、2019年、255頁。
- ^ 『新東宝 1947-1961 創造と冒険の15年間』日本ハイコム、2019年、286頁。
- ^ 『新東宝 1947-1961 創造と冒険の15年間』日本ハイコム、2019年、343頁。
- ^ a b テレビドラマデータベース「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」検索結果、tvdrama-db.com、2009年10月13日閲覧。
- ^ ザ・テレビ欄0 1954〜1974 2009年8月31日初版、TOブックス発行、テレビ欄研究会編・著 88ページ、97ページ
- ^ 国立国会図書館NDL-OPAC「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」検索結果、国立国会図書館、2009年10月13日閲覧。