ディアデラマドレ
ディアデラマドレ | ||||||||||||
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第19回マーメイドS出走時(2014年6月15日) | ||||||||||||
欧字表記 | Dia de la Madre[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牝[1] | |||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2010年2月22日[1] | |||||||||||
死没 | 2022年5月19日(12歳没) | |||||||||||
登録日 | 2012年6月14日[2] | |||||||||||
抹消日 | 2015年10月22日[3] | |||||||||||
父 | キングカメハメハ[1] | |||||||||||
母 | ディアデラノビア[1] | |||||||||||
母の父 | サンデーサイレンス[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | |||||||||||
調教師 | 角居勝彦(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 | 16戦6勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 | 1億8822万1000円[1] | |||||||||||
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ディアデラマドレ(欧字名:Dia de la Madre、2010年2月22日 - 2022年5月19日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2014年のマーメイドステークス、府中牝馬ステークス、愛知杯。
経歴
[編集]デビューまで
[編集]2010年2月22日、北海道安平町のノーザンファームで誕生した。血統や調教の動きなどからクラシックへの期待がかけられる馬だった[4]。
2歳(2012年)
[編集]2012年6月15日、ゲート試験に合格し[5]、3ヶ月後の9月9日に阪神競馬場芝1400mのメイクデビュー戦でデビューした。道中は5番手からの競馬となり、直線で抜け出して後続に1馬身半差をつけて勝利した[6][7]。レース後、騎乗した福永祐一は「いい勝ち方だった」と評価し[6]、母のディアデラノビアも管理していた角居勝彦は「少し頭の高い走りが似ている」と語った[7]。しかし、後に左前脚の骨折が判明し休養を余儀なくされた[4]。
3歳(2013年)
[編集]2013年4月28日のスイートピーステークスで復帰したが9着に敗れ、そこから2戦挟んだ9月17日の条件戦で勝利した。続く10月14日の堀川特別でも勝利し、11月10日のエリザベス女王杯に出走した。陣営は良馬場でのレースを望んでいたが[8]、重馬場となり[9]、さらにスタンド前からの発走が原因でテンションが高くなったことも災いして9着に敗れた[10][11]。しかし、上がり3ハロンはメンバー中2位となる34秒2の末脚を使っている[4]。レース後、2度目の骨折が判明したため再度休養を余儀なくされた[4]。しかし、この骨折は小さな骨片が飛んだ程度のものだった[4]。
4歳(2014年)〜5歳(2015年)
[編集]2014年5月18日のパールステークスで復帰したが頭差の2着に敗れた[4]。続く6月15日にはマーメイドステークスに出走した。2走前のエリザベス女王杯のこともありイレ込み対策としてメンコを着用させた[12]。レースは中団の外めを追走し、直線で抜け出して後続に1馬身半差をつけて勝利した[12]。ゲート試験合格からちょうど2年後に重賞初制覇を果たした。ゴール前は手綱を押さえる余裕も見せ[13]、騎乗した藤岡康太は「いい脚を使ってくれた。スタンド前発走だったのでテンションが心配だった。エリザベス女王杯より落ち着いていたのが大きかった」などと語り[14]、「もっと大きな舞台で活躍してくれると思う」と今後を楽しみにした[14]。なお、このレースではクレイグ・ウィリアムズが騎乗するプランもあったが、53キロの斤量では騎乗できないことから、4走前から騎乗している藤岡康太が引き続き騎乗することになった[15]。続くクイーンステークスは5着。藤岡康太は「広いコースのほうがいいのかもしれない」とコースに敗因を求めていた[16]。府中牝馬ステークスでは後方2頭目の位置から一気に差し切って優勝[17]。エリザベス女王杯でも後方からメンバー最速タイの上がり3ハロン33秒1の末脚で追い込んだが3着に敗れた[18]。続く愛知杯に勝利し、母ディアデラノビアとの母子制覇を達成した[19]。
2015年は3戦するも敗戦が続き、2015年10月22日付けで競走馬登録を抹消[3]、現役を引退した。
引退後
[編集]引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となった[20]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[22]。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ
(人気) |
着順 | タイム
(上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量[kg] | 1着馬(2着馬) |
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2012. 9. 9 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 8 | 7 | 7 | 1.6(1人) | 1着 | 1:22.8(34.3) | -0.2 | 福永祐一 | 54 | (クインポルカ) | |
2013. 4.28 | 東京 | スイートピーS | OP | 芝1800m(良) | 15 | 5 | 9 | 7.6(4人) | 9着 | 1:48.4(33.6) | 1.3 | 横山典弘 | 54 | リラコサージュ |
7.28 | 小倉 | 筑後川特別 | 500万下 | 芝1800m(良) | 13 | 1 | 1 | 9.9(5人) | 8着 | 1:46.7(35.4) | 0.7 | 中井裕二 | 52 | ウインミーティア |
8.25 | 小倉 | 3歳上500万下 | 芝1800m(不) | 16 | 5 | 9 | 10.6(5人) | 6着 | 1:48.1(34.5) | 0.4 | 松山弘平 | 52 | ヤマニンシェリル | |
9.17 | 阪神 | 3歳上500万下 | 芝1800m(良) | 17 | 8 | 16 | 7.3(5人) | 1着 | 1:47.0(33.1) | -0.4 | 藤岡康太 | 52 | (ディープサウス) | |
10.14 | 京都 | 堀川特別 | 1000万下 | 芝1800m(良) | 10 | 8 | 9 | 4.1(3人) | 1着 | 1:47.0(33.1) | -0.2 | 藤岡康太 | 53 | (エアジェルブロワ) |
11.10 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(重) | 18 | 1 | 2 | 21.7(8人) | 9着 | 2:17.2(34.2) | 0.6 | 藤岡康太 | 54 | メイショウマンボ |
2014. 5.18 | 京都 | パールS | 1600万下 | 芝1800m(良) | 11 | 7 | 9 | 3.1(1人) | 2着 | 1:44.9(33.3) | 0.0 | 藤岡康太 | 55 | トーセンソレイユ |
6.15 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m(良) | 14 | 8 | 13 | 3.3(1人) | 1着 | 1:59.4(33.9) | -0.2 | 藤岡康太 | 53 | (コスモバルバラ) |
8. 3 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 7 | 12 | 6.2(3人) | 5着 | 1:46.3(35.3) | 0.6 | 藤岡康太 | 55 | キャトルフィーユ |
10.18 | 東京 | 府中牝馬S | GII | 芝1800m(良) | 13 | 4 | 5 | 8.0(4人) | 1着 | 1:45.7(33.2) | -0.1 | 藤岡康太 | 54 | (スマートレイアー) |
11.16 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 18 | 7 | 15 | 11.7(6人) | 3着 | 2:12.5(33.1) | 0.2 | 藤岡康太 | 56 | ラキシス |
12.20 | 中京 | 愛知杯 | GIII | 芝2000m(重) | 18 | 7 | 13 | 4.1(1人) | 1着 | 2:04.4(34.9) | -0.2 | 藤岡康太 | 56 | (キャトルフィーユ) |
2015. 4.26 | 京都 | マイラーズC | GII | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 6.0(3人) | 7着 | 1:33.0(31.9) | 0.4 | 藤岡康太 | 54 | レッドアリオン |
5.17 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 5.5(2人) | 7着 | 1:32.5(32.8) | 0.6 | 藤岡康太 | 55 | ストレイトガール |
6.28 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(良) | 16 | 4 | 8 | 21.8(8人) | 6着 | 2:14.7(34.6) | 0.3 | 藤岡康太 | 56 | ラブリーデイ |
繁殖成績
[編集]馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | |
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初仔 | クラヴェル | 2017年 | 牝 | 青鹿毛 | エピファネイア | (有)キャロットファーム | 栗東・安田翔伍 | 15戦3勝(引退) |
2番仔 | フェットデメール | 2018年 | 牝 | 鹿毛 | 美浦・武井亮 | 4戦0勝(引退・繁殖) | ||
3番仔 | レガラール | 2019年 | 牡 | 栗毛 | モーリス | 1戦1勝(引退) | ||
4番仔 | ディアデラマドレの2020 | 2020年 | 牝 | 鹿毛 | ハービンジャー | (デビュー前) | ||
5番仔 | ログラール | 2021年 | 牡 | 鹿毛 | モーリス | (有)キャロットファーム | 栗東・松永幹夫 | 7戦2勝(現役) |
6番仔 | カーラデマドレ | 2022年 | 牝 | 鹿毛 | ドレフォン | 美浦・宮田敬介 | 1戦0勝(現役) |
- 2024年9月29日現在
血統表
[編集]ディアデラマドレの血統(*印は海外産の日本輸入馬) | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *マンファスManfath 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird | Blakeney | |||
The Dancer | ||||
母 ディアデラノビア 2002 栗毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *ポトリザリスPotrizaris 1995 栗毛 |
Potrillazo | Ahmad | ||
Azalee | ||||
Chaldee | Banner Sport | |||
Gevar | ||||
母系(F-No.) | ポトリザリス(ARG)系(FN:2-u) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Raise a Native 4×5、Northern Dancer 5・5(父内) | [§ 4] | ||
出典 |
- 母ディアデラノビアは2005年のフローラステークスなど重賞3勝を挙げている。
- 祖母ポトリザリスはアルゼンチン産で、亜G1ナショナル大賞、亜オークスの勝ち馬である。
- 全弟に埼玉新聞栄冠賞を制したディアデルレイがいる。
- 半弟に京都2歳ステークス、京都大賞典を制したドレッドノータス(父ハービンジャー)がいる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ディアデラマドレ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022-00-00閲覧。
- ^ “競走馬情報:ディアデラマドレ - @Keiba”. @Keiba - 競馬を楽しむさまざまなサービスを提供する競馬サービスプロバイダ. 2022年2月24日閲覧。
- ^ a b “トゥザワールド号・ディアデラマドレ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月21日閲覧。
- ^ a b c d e f “マーメイドS G3|重賞ウイナーレポート”. 競走馬のふるさと案内所. 2014年6月25日閲覧。
- ^ “スリープレスナイトの全弟がゲート試験合格”. netkeiba.comニュース (2012年6月19日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ a b “【阪神新馬戦】ディアデラマドレ 5番手から抜け出しV”. スポニチ Sponichi Annex (2012年9月10日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ a b “ディアデラ娘が初陣V!福永絶賛/新馬戦”. nikkanspotrs.com (2012年9月10日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【エ女王杯】(2)ディアデラマドレ 元気良し、あとは良馬場希望”. スポニチ Sponichi Annex (2013年11月9日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【マーメイドS】1番人気ディアデラマドレ 直線切り裂き重賞初V”. スポニチ Sponichi Annex (2014年6月16日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【エ女王杯】戦い終えて”. スポニチ Sponichi Annex (2013年11月11日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【マーメイドS】ディアデラマドレ、開花の初V!藤岡康「いい脚」”. スポーツ報知 (2014年6月16日). 2014年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月25日閲覧。
- ^ a b “ディアデラマドレが差し切り、藤岡康「もっと大きな舞台でも」/マーメイドS”. netkeiba.comニュース (2014年6月16日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【マーメイドS】重賞初制覇ディアデラマドレの将来性を徹底検証”. 東スポWeb (2014年6月17日). 2014年6月25日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “ディアデラ豪脚発揮初重賞/マーメイドS”. nikkansports.com (2014年6月16日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【マーメイドS】マドレ初V!充実4歳が末脚一閃”. SANSPO.COM (2014年6月16日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ “【クイーンS】ディアデラマドレ5着 小回り不向き?!”. スポニチアネックス (2014年8月4日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月30日閲覧。
- ^ “【府中牝馬S】ディアデラマドレ豪快末脚、重賞2勝目!”. スポニチアネックス (2014年10月19日). 2014年12月30日閲覧。
- ^ “【エ女王杯】ディアデラマドレ 直線最速タイの伸びも3着”. スポニチアネックス (2014年11月17日). 2014年12月30日閲覧。
- ^ “【愛知杯】ディアデラマドレ鋭脚発揮で母子制覇!”. スポニチアネックス (2014年12月21日). 2014年12月30日閲覧。
- ^ “ディアデラマドレ引退、繁殖馬に”. netkeiba.com (2015年10月21日). 2022年1月8日閲覧。
- ^ “ディアデラマドレ”. 競走馬のふるさと案内所. 馬・牧場・施設検索. 日本軽種馬協会. 2023年3月22日閲覧。
- ^ “ディアデラマドレ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c 5代血統表(ディアデラマドレ) - JBISサーチ、2016年3月28日閲覧。
- ^ “ディアデラマドレの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年2月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post