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ダイモス (衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デイモス (衛星)から転送)
ダイモス
Deimos
マーズ・リコネッサンス・オービターによる可視近赤外疑似カラー画像(2009年2月21日)
マーズ・リコネッサンス・オービターによる可視近赤外疑似カラー画像(2009年2月21日
仮符号・別名 Mars II, M 2
見かけの等級 (mv) 12.45 ± 0.05[1]
分類 火星の衛星
軌道の種類 周回軌道
発見
発見日 1877年8月12日
発見者 アサフ・ホール
発見方法 反射望遠鏡による観測
軌道要素と性質
平均公転半径 23,458 km[2]
離心率 (e) 0.0002[2]
公転周期 (P) 1日 6時間 17.9分
(1.2624 日[2]
軌道傾斜角 (i) 1.788 °[2]
火星の衛星
物理的性質
三軸径 15.0 × 12.0
× 11.0 km
半径 6.2 ± 0.18 km[1]
質量 1.8 ×1015 kg
火星との相対質量 2.8 ×10−9
平均密度 1.471 ± 0.166 g/cm3[1]
表面重力 0.0039 m/s2
(3.9mm/s2)
脱出速度 0.0069 km/s
(6.9m/s)
自転周期 1日 6時間 17.9分
(公転と同期)
アルベド(反射能) 0.068 ± 0.007[1]
赤道傾斜角
表面温度 ≈233K
大気圧 0kPa
Template (ノート 解説) ■Project

ダイモス[3] またはデイモス[4] (Mars II Deimos) は、火星の第2衛星。火星のもう1つの衛星フォボスより小さく、外側を公転する。

1877年8月12日アサフ・ホールによって発見された。ギリシア神話の神デイモスにちなんで命名された。

特徴

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ダイモスは、フォボスと共に火星の重力に捕獲された小惑星だと考えられている。実際、ダイモスの可視-近赤外反射スペクトルはD型小惑星に似ている[5]。また、密度が非常に小さいことから、氷や空隙も含んでいると考えられている。ただし捕獲説ではダイモスおよびフォボスの軌道の特徴を説明することが難しいとされ、火星への天体衝突によって2つの衛星が形成されたという説も存在する[6]

地形

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ダイモスの命名された2つのクレーター

ダイモスに2つ存在するクレーターは、それぞれジョナサン・スウィフトヴォルテールにちなんで「スウィフト」「ヴォルテール」と名付けられている。2人とも、火星の衛星が実際に発見される前に「火星の2つの月」について著作で言及している。なお、火星に2個の衛星がある事を最初に予想したのはヨハネス・ケプラーであり、両者ともケプラーの予想を引用したと考えられる。

地形一覧

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クレーター

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ダイモスのクレーターの名は、実際に発見される前に衛星があることを予想した作家に由来する。

地名 由来
スウィフト (Swift) ジョナサン・スウィフト
ヴォルテール (Voltaire) ヴォルテール

脚注

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  1. ^ a b c d Planetary Satellite Physical Parameters”. JPL Propulsion Laboratory. 2015年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d Planetary Satellite Mean Orbital Parameters
  3. ^ 太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2019年3月8日閲覧。
  4. ^ 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、273頁。ISBN 4-254-15017-2 
  5. ^ Rivkin (2002) "Near-Infrared Spectrophotometry of Phobos and Deimos", Icarus 156; 64-75.
  6. ^ Rosenblatt, P. (2011), "The origin of Martian moons revisited", Astron. Astrophys. Rev. (2011) 19:44.

関連項目

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外部リンク

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