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デビッド・プライス・レーシング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マクラーレン・F1 GTR (1995年ル・マン24時間レース)

デビッド・プライス・レーシングDavid Price RacingDPRとも呼ばれる)は、かつて存在したイギリスレーシングチーム。デビッド・プライスによって1976年に設立され、2008年まで様々なモータースポーツのシリーズに参戦した。チームは2009年4月に売却されたが、2010年までデビッド・プライス・レーシングの名前でGP2およびGP2アジアシリーズでレースを続けた[1] [2]

歴史

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チームは1970年代後半から、イギリスF3選手権オーロラF1など、英国でシングルシーターのカテゴリーに参戦した。ナイジェル・マンセルマーティン・ブランドルジョニー・ダンフリーズティフ・ニーデルなど、多くのフォーミュラドライバーがチームでレースをした。

1982年にピエールプ・ティを起用したフランスF3選手権でタイトルを獲得し、1984年にダンフリーズがイギリスF3タイトルを獲得した。フランスF3のDPRドライバーには、1982年から1986年までの間、ポール・ベルモンドファビエン・ジロイフランソワ・エスノーが在籍した。元ポップデュオ、ワム!アンドリュー・リッジリーも1986年にDPRからドイツとフランスのF3選手権にスポット参戦していた。

1987年、デビッド・プライスはスポーツカーレースに移り、リチャード・ロイド・レーシングのチームマネージャーになった。

1988年にプライスは、ザウバー-メルセデスにアプローチされ、チームが1989年に世界スポーツカー選手権 (WSPC)ル・マン24時間レースでの勝利を達成するのを助けた。プライスはその後、同じくスポーツカー選手権に参戦していたNISMOヨーロッパのスポーツカー・プログラムにヘッドハンティングされた。

1991年、ミドルブリッジ・グループによって買収されたF1チームブラバムからオファーを受けたプライスは、レースディレクターに就任した。

1995年、デビッド・プライス・レーシングとしてレースに復帰し、BPRグローバルGTシリーズに参戦した。複数存在したマクラーレン・F1 GTRを使用するチームの1つであり、ドライバーはジョン・ニールセントーマス・ブシャーを起用。参戦の初年度にチーム、ドライバーの両チャンピオンシップを獲得した。同年のル・マン24時間レースでは、ハロッズがスポンサーのマクラーレン・F1 GTR、ドライバーはアンディ・ウォレスデレック・ベルジャスティン・ベルの体制で参戦し総合3位でフィニッシュした。

1996年、チームはBPRグローバルGTシリーズに参戦し、ランキング3位となる。同年のル・マン24時間レースでは、総合4位、6位だった。

FIA GT選手権パノスGTR-1 (1997年)

1997年、DPRはパノスのヨーロッパにおけるファクトリーチームになり、新たに始まったFIA GT選手権エスペラント GTR-1で参戦。米国拠点のチームをサポートをした。

1998年、DPRはル・マン24時間レースの予選を走った最初のハイブリッドカーである、パノス・GTR-1ハイブリッドの参戦を担当した。

1999年はパノスとの提携を一旦停止し、ル・マン24時間レースではBMW・V12 LMを走らせ、総合5位でフィニッシュした。

2000年にDPRとパノスは再び提携し、アメリカン・ル・マン・シリーズル・マン24時間レースでのパノスのルマンプロトタイプ参戦をサポートした。

2001年はレース活動を休止。

2002年、MGXPower SVの開発を支援した。

2004年、フォーミュラ・ルノーV6ユーロカップシリーズに参戦、再びシングルシーターカーを走らせた。

2005年、DPRはFIAによるF1直下のカテゴリーであるGP2シリーズに移り、オリヴィエ・プラが2レースで勝利した。

2006年、日本のディレクシブと提携を結ぶ。チーム名をDPR・ディレクシブに変更しGP2シリーズに参戦したが、2007年にデビッド・プライス・レーシングの名前に戻った。

またチームは、2005年から2006年A1グランプリA1チームUSAのチーム運営を行った[3]

チームを売却して数年後、プライスは2013年から、デルタウイングのプロジェクトに関わった[4]

レースリザルト

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GP2シリーズ

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キー)(太字、レースのポールポジションを示す)(イタリック体、レースの最速ラップタイムを示す)

Year シャシー
エンジン
タイヤ
Drivers 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 T.C. Points
2005 GP2/05
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10th 22
フランスの旗 オリヴィエ・プラ 9 5 Ret Ret 9 Ret 8 Ret 9 8 1 8 1 7 Ret 9 17 Ret Ret 11 10 Ret DNS
イギリスの旗 ライアン・シャープ Ret 14 Ret 16 Ret 9 9 19 Ret Ret NC 11 13
スイスの旗 Giorgio Mondini Ret Ret 13 Ret Ret Ret Ret 21† 18 22
2006 GP2/05

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10th 18
フランスの旗 オリヴィエ・プラ 10 15 Ret 20† 15 Ret DSQ 20 Ret 16 9
イギリスの旗 マイク・コンウェイ 11 11
ロシアの旗 ヴィタリー・ペトロフ 15 15 15 10 16 18 Ret 12
モナコの旗 クリビオ・ピッチオーネ Ret Ret Ret 16 11 Ret 16† Ret 4 7 3 13 Ret 8 Ret Ret Ret Ret Ret 7 3
2007 GP2/05

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12th 15
デンマークの旗 クリスチャン・バッケラド 13 Ret 12 Ret Ret Ret 12 Ret 21 Ret 18 Ret DNS DNQ DNQ 12 Ret Ret Ret
フランスの旗 オリヴィエ・プラ Ret 13
スペインの旗 アンディ・ソウセック 12 9 14 Ret 14 13 10 Ret 20 Ret 13 12 Ret Ret Ret Ret 7 6 2 6 3
2008 GP2/08

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CAT
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SPA
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MNZ
SPR
13th 4
イタリアの旗 ジャコモ・リッチ 16 Ret Ret 11
スペインの旗 アンディ・ソウセック 13 6
ルーマニアの旗 ミハエル・ヘルク Ret 15 23 DNS 17 Ret Ret 17 12 14 14 11 Ret 17
ブラジルの旗 ディエゴ・ヌネス 15 16 13 10 15 9 11 Ret 17 Ret Ret Ret 12 15 10 4 12 Ret Ret 16
2009 GP2/08

ルノー

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CAT
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SPA
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MNZ
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ALG
SPR
13th 0
ルーマニアの旗 ミハエル・ヘルク 13 Ret 16 16 Ret Ret 9 8 14 12 15 Ret 13 Ret Ret 9 20† 13 DSQ Ret
イタリアの旗 ジャコモ・リッチ Ret 15 14 Ret Ret Ret 17 DNS
フランスの旗 Franck Perera Ret 16 EX 18 15 16† DNQ DNQ
ベネズエラの旗 ジョニー・チェコットJr 18† 16† DNS 18
2010 GP2/08

ルノー

B
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CAT
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MON
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IST
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VAL
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SIL
SPR
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HOC
SPR
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HUN
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SPA
FEA
SPA
SPR
MNZ
FEA
MNZ
SPR
YMC
FEA
YMC
SPR
8th 28
ルーマニアの旗 ミハエル・ヘルク 17 21 16 Ret 6 5 8 3 22 14 9 8 7 Ret Ret 13 Ret Ret 16 10
イタリアの旗 ジャコモ・リッチ 2 8 17 Ret Ret 17 Ret Ret 13 12 16† 11 8 1
イタリアの旗 ファブリツィオ・クレスターニ Ret 14 10 15 13 14

脚注

[編集]
  1. ^ Bradley, Charles (2009年4月30日). “Price concludes sale of DPR stake”. autosport.com. http://www.autosport.com/news/report.php/id/74952 2009年4月30日閲覧。 
  2. ^ David Price Racing”. Speedsport Magazine. 3 May 2015閲覧。
  3. ^ A1 Team USA information Archived 31 October 2007 at the Wayback Machine. a1podium.com
  4. ^ Panoz takes DeltaWing in-house for 2013 American Le Mans Series - Gary Watkins, Autosport, 6 February 2013

外部リンク

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