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トキオリアリティー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トキオリアリティー
欧字表記 Tokio Reality[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1994年5月25日[1]
死没 不明(2016年7月25日用途変更)
Meadowlake[1]
What a Reality[1]
母の父 In Reality[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 F. Carl Schwietert & Four Horseman's Ranch[1]
馬主 坂田時雄[1]
調教師 古賀史生美浦[1]
競走成績
生涯成績 16戦3勝[1]
獲得賞金 5113万円[1]
テンプレートを表示

トキオリアリティーTokio Reality1994年5月25日 - 不明)[1]は、日本競走馬繁殖牝馬。競走馬としては条件戦を3勝するに留まったが、繁殖牝馬としてリアルインパクトネオリアリズムなどの活躍馬を送り出した[2]

経歴

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競走馬時代

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1994年5月25日にアメリカ合衆国で誕生。1996年2月にファシグティプトン・フロリダ2歳トレーニングセールに上場され、ノーザンファーム代表の吉田勝己によって15万ドルで落札される[3]

セール後は日本に輸入され、「トキオ」冠の坂田時雄の所有馬となる。美浦古賀史生厩舎に入厩した[4]

1996年10月12日の新馬戦東京芝1400m)でデビューして初戦はスピードワールドの5着に敗れた[5]。ダート替わりの2戦目を5馬身差の圧勝で初勝利を挙げる[6]。その後も芝、ダートを問わず短距離で走り続け[7]1997年12月に2勝目[8]1998年3月に3勝目を挙げ、準オープンまで昇格した[9]。1998年5月の春嶺ステークス3着を最後に現役を引退した[10]

繁殖牝馬時代

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現役引退後は北海道早来町(現:安平町)のノーザンファームで繁殖入りした。第3仔のアイルラヴァゲイン(父エルコンドルパサー)がオーシャンステークスなど7勝を挙げ、G1でも2度3着に入るなど、短距離路線で息長い活躍を見せた[2]

2011年には第9仔のリアルインパクト(父ディープインパクト)がスウヰイスー以来59年ぶりの3歳での安田記念制覇を達成し、母の名声を一挙に高めた。リアルインパクトは2015年に豪G1ジョージライダーステークスを制し、2ヶ国G1制覇を果たしている[2]

2017年には第11仔のネオリアリズム(父ネオユニヴァース)がクイーンエリザベス2世カップを制し、産駒2頭目のG1馬となった[11]

この他にも5勝を挙げた第12仔レアリスタ(父ステイゴールド)、4勝を挙げた第8仔ウィルパワー(父キングカメハメハ)など配合相手を問わず堅実に走る産駒を送り出し、日本有数の名繁殖牝馬と呼ばれるまでに至った[2]

2015年新冠町長浜牧場に移り、父ゼンノロブロイの牝馬(デルニエリアリテ)を出産。同年からの2年間は不受胎が続き、2016年7月25日用途変更となっている[12]。自身が重賞競争を勝利していないため引退名馬繋養展示事業の助成対象にはなれず、その後の動向は分かっていない[要出典]

日本オーストラリアシャトル種牡馬として供用されているリアルインパクトに加え[13]、ネオリアリズムもオーストラリアで種牡馬入りしたことで[14]、トキオリアリティーの血は海を超えて拡大しつつある[要出典]。また、活躍は自身の直仔にとどまらず[15]、ウィルパワーの仔インディチャンプ(父ステイゴールド)が2019年の安田記念とマイルチャンピオンシップ[16]アウィルアウェイ(父ジャスタウェイ)が2020年シルクロードステークスをそれぞれ制している[17]

競走成績

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以下の内容はnetkeiba.comの情報[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1996.10.12 東京 3歳新馬 芝1400m(良) 11 7 9 011.20(6人) 05着 R1:23.2(35.5) -0.8 0蛯名正義 53 スピードワールド 476
0000.10.26 東京 3歳新馬 ダ1400m(良) 9 8 8 004.00(2人) 01着 R1:26.9(39.3) -0.8 0吉田豊 52 (スギノフェアリー) 472
0000.11.23 東京 3歳500万下 ダ1400m(稍) 13 5 7 004.00(3人) 05着 R1:26.8(38.7) -1.1 0蛯名正義 53 ダストワール 470
0000.12.15 中山 ひいらぎ賞 500万下 芝1600m(良) 15 8 15 030.10(7人) 04着 R1.37.0(37.3) -0.8 0蛯名正義 53 スピードワールド 462
1997.01.12 中山 フローラS OP 芝1200m(良) 9 8 9 009.70(5人) 02着 R1:10.7(36.7) -0.1 0蛯名正義 53 ビクタートウショウ 466
0000.01.25 東京 カトレア賞 500万下 ダ1600m(不) 8 4 4 007.20(4人) 06着 R1:39.3(39.3) -2.1 0蛯名正義 53 ショウナンナンバー 468
0000.02.23 中山 きんせんか賞 500万下 芝1200m(良) 14 5 7 003.40(2人) 04着 R1:10.2(35.9) -0.3 0蛯名正義 53 ロイヤルブルー 470
0000.03.15 中京 はなのき賞 500万下 芝1200m(稍) 16 7 13 007.10(4人) 04着 R1.11.4(36.6) -0.3 0菊沢隆徳 53 ライトバウア 460
0000.11.06 福島 4歳上500万下 ダ1000m(稍) 12 5 5 012.90(6人) 04着 R1:00.3(37.1) -0.8 0大西直宏 53 ヨシコスミック 480
0000.12.07 中京 4歳上500万下 芝1200m(良) 16 4 8 007.70(4人) 01着 R1:09.4(35.2) -0.8 0吉田豊 53 (エイシンフージン) 490
0000.12.20 中山 4歳上900万下 ダ1200m(良) 15 5 9 009.60(4人) 02着 R1:11.2(37.3) -0.1 0蛯名正義 53 ジェットアラウンド 490
1998.01.31 東京 青梅特別 900万下 ダ1200m(良) 15 8 16 007.10(3人) 13着 R1:15.6(40.6) -2.8 0蛯名正義 53 オーサカヅキ 498
0000.03.07 中京 鈴鹿特別 900万下 芝1200m(良) 16 5 10 005.50(3人) 01着 R1:09.6(35.8) -0.2 0大西直宏 54 (シンメイライコウ) 488
0000.03.28 中山 船橋S 1600万下 芝1200m(良) 9 6 6 004.40(3人) 07着 R1:10.4(35.1) -0.7 0大西直宏 54 カイシュウニシキ 494
0000.04.19 中山 卯月S OP 芝1200m(良) 12 3 3 026.90(7人) 08着 R1:10.8(36.2) -1.2 0大西直宏 52 コクトジュリアン 490
0000.05.10 新潟 春嶺S 1600万下 芝1200m(良) 14 5 8 013.90(7人) 03着 R1.09.3(34.2) -0.1 0大西直宏 52 ジョープロテクター 482

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 厩舎 馬主 戦績 備考 出典
1 ウィズアウトダウト 2000 栗毛 メジロライアン 美浦古賀史生 サンデーレーシング 3戦0勝 引退 [18]
2 プレシャスワン 2001 鹿毛 ダンスインザダーク 栗東石坂正 松岡隆雄 18戦2勝 引退 [19]
3 アイルラヴァゲイン 2002 鹿毛 エルコンドルパサー 美浦・手塚貴久 齊藤四方司 48戦7勝
(G3)オーシャンステークス
引退 [20]
4 アドマイヤフッキー 2003 栗毛 フジキセキ 美浦・古賀史生 近藤利一 12戦3勝 繁殖牝馬 [21]
5 フサイチリニモ 2004 鹿毛 ジャングルポケット 関口房朗 6戦1勝 繁殖牝馬 [22]
6 リアルメンテ 2005 鹿毛 フジキセキ 美浦・手塚貴久 サンデーレーシング 2戦0勝 繁殖牝馬 [23]
7 アドマイヤハヤト 2006 鹿毛 キングカメハメハ 美浦・古賀史生 近藤利一 3戦0勝 引退 [24]
8 ウィルパワー 2007 鹿毛 美浦・手塚貴久 サンデーレーシング 17戦4勝 繁殖牝馬 [25]
9 リアルインパクト 2008 鹿毛 ディープインパクト 美浦・堀宣行 キャロットファーム 30戦5勝
(国内)28戦4勝 (海外)2戦1勝
(G1)安田記念オーストラリアの旗ジョージライダーステークス
(G2)阪神カップ2回
種牡馬 [26]
10 バランカデルコブレ 2009 鹿毛 栗東・吉田直弘 吉田和美 7戦0勝 引退 [27]
11 ネオリアリズム 2011 栗毛 ネオユニヴァース 美浦・堀宣行 キャロットファーム 22戦8勝
(国内)18戦7勝 (海外)4戦1勝
(G1)香港の旗クイーンエリザベス2世カップ
(G2)札幌記念中山記念
種牡馬 [28]
12 レアリスタ 2012 栗毛 ステイゴールド 17戦5勝 引退 [29]
13 ヴェリタブル 2014 栗毛 ダノンシャンティ 5戦0勝 繁殖牝馬 [30]
14 デルニエリアリテ 2015 鹿毛 ゼンノロブロイ 美浦・栗田徹 山口功一郎 3戦0勝 繁殖牝馬 [31]

血統表

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トキオリアリティー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 プリンスキロ系
[§ 2]

Meadowlake
1983 栗毛
父の父
Hold Your Peace
1969 鹿毛
Speak John Prince John
Nuit de Folies
Blue Moon Eight Thirty
Blue Grail
父の母
Suspicious Native
1972 栗毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Be Suspicious Porterhouse
Nothirdchance

What a Reality
1978 栗毛
In Reality
1964 鹿毛
Intentionally Intent
My Recipe
My Dear Girl Rough'n Tumble
Iltis
母の母
What Will Be
1970 鹿毛
Crozier My Babu
Miss Olympia
Solabar Bar Le Duc
Solita
母系(F-No.) 3号族(FN:3-l) [§ 3]
5代内の近親交配 War Relic5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ トキオリアリティー 5代血統表 2019年11月21日閲覧
  2. ^ トキオリアリティー 5代血統表 2019年11月21日閲覧
  3. ^ トキオリアリティー 5代血統表 2019年11月21日閲覧
  4. ^ トキオリアリティー 5代血統表 2019年11月21日閲覧
  • 父メドウレイクは3戦3勝。主な勝ち鞍はアーリントンワシントンフューチュリティ(米G1、ダート6.5ハロン)。代表産駒には1990年のアメリカ2歳牝馬チャンピオンのメドウスター(Meadow Star)がいる[32]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o トキオリアリティー”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年12月4日閲覧。
  2. ^ a b c d 河合力 (2017年1月23日). “「奇跡の繁殖牝馬」が送り出すヴェリタブル。母の名声を高められるか”. Sportiva. 2019年11月21日閲覧。
  3. ^ Fasig-Tipton Florida 1996 Selected Two-Year-Olds in Training Sale”. Bloodhorse. 2019年11月21日閲覧。
  4. ^ a b トキオリアリティー”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年11月21日閲覧。
  5. ^ 1996年10月12日 5回東京3日目 3歳新馬”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  6. ^ 1996年10月26日 5回東京7日目 3歳新馬”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  7. ^ トキオリアリティー (Tokio Reality)の競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  8. ^ 1997年12月7日 3回中京6日目 4歳以上500万下”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  9. ^ 1998年3月7日 1回中京3日目 鈴鹿特別”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  10. ^ 1998年5月10日 1回新潟4日目 春嶺ステークス”. netkeiba.com. 2024年1月7日閲覧。
  11. ^ Another Moreira Masterpiece in QE II”. Thoroughbred Daily News (2017年4月30日). Alan Carasso閲覧。
  12. ^ トキオリアリティー(USA) - 血統書サービス、2022年5月17日閲覧。
  13. ^ リアルインパクト、豪州にシャトルされる(オーストラリア)[生産]”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2024年1月7日閲覧。
  14. ^ 香港G1優勝の日本馬ネオリアリズム、豪州で供用(日本・オーストラリア)[生産]”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2024年1月7日閲覧。
  15. ^ 【東京新聞杯・血統調査】インディチャンプの祖母は名繁殖トキオリアリティー”. 東京スポーツ (2019年1月31日). 2021年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月21日閲覧。
  16. ^ 【マイルCS】インディチャンプがV! 史上7頭目のマイルGI春秋連覇を達成!/JRAレース結果 | 競馬ニュース”. netkeiba.com (2019年11月17日). 2024年1月7日閲覧。
  17. ^ 【シルクロードS】アウィルアウェイが一気に差し切り重賞初制覇!/JRAレース結果 | 競馬ニュース”. netkeiba.com (2020年2月2日). 2024年1月7日閲覧。
  18. ^ ヴィズアウトダウト”. netkeiba.com. 2019-11-21]閲覧。
  19. ^ プレシャスワン”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  20. ^ アイルラヴァゲイン”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  21. ^ リアファル”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  22. ^ フサイチリニモ”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  23. ^ リアルメンテ”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  24. ^ アドマイヤハヤト”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  25. ^ ウィルパワー”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  26. ^ リアルインパクト”. JBIS Search. 2019年11月21日閲覧。
  27. ^ バランカデルコブレ”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  28. ^ ネオリアリズム”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  29. ^ レアリスタ”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  30. ^ ヴェリタブル”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  31. ^ デルニエリアリテ”. netkeiba.com. 2019年11月21日閲覧。
  32. ^ Meadowlake (horse)”. American Classic Pedigrees. 2019年11月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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