DAWN PURPLE
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(ドーン・パープルから転送)
『DAWN PURPLE』 | ||||
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松任谷由実 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | EXPRESS | |||
プロデュース | 松任谷正隆 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
アルバム賞ポップス部門(女性) | ||||
松任谷由実 アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「情熱に届かない〜Don't Let Me Go」 - YouTube |
『DAWN PURPLE』(ドーン・パープル)は、松任谷由実(ユーミン)の23枚目のオリジナルアルバム。1991年11月22日に東芝EMIからリリースされた(CD:TOCT-6300、CT:TOTT-6300)。1991年12月4日から1992年6月20日まで『DAWN PURPLE』コンサートツアーが行われた。
解説
[編集]アルバムタイトルにもある「PURPLE」とは、「人間が初めに見る色」を意味している。胎児が出産時に感じると言う「紫」の色や、夜明け前の空の「紫」の色等、色々な「初めてみる色」の意味が含まれている。
このタイトルを思いついたきっかけは、1991年6月7日のピナトゥボ山大噴火であった。大量の火山灰が成層圏に吹き上げられ、地球規模の異常気象が生じ、関東平野でも深暗紫色に染まった幻想的な夜明けが観測された。この夜明けにインスピレーションを受けて「DAWN PURPLE」というタイトルを思いついたとのことである。
アルバムのテーマは「セカンドバースデイ」。
ジャケットの写真では本人がシンクロエナジャイザーを着用している。
CD・CTの初回盤はジャケットを上から見て、ユーミンの目に当たる部分が円で、後は四角形が並んでいる透明のプラスチックの板が装入されていた。このジャケットについて、ユーミン本人曰く「パーマンと言われます。」とのこと。[1]
1991年12月2日付アルバムチャートにてオリコン史上初の初動ミリオンを達成する。
1992年第34回日本レコード大賞ポップス・ロック部門優秀アルバム賞受賞(日本レコード大賞に関する受賞は、現在のところ本作が最後の作品となっている。)
収録曲
[編集]CD
[編集]全作詞・作曲: 松任谷由実。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生 -Happy Birthday To You ~ The Birth of a Venus-[注釈 1]」 | 松任谷正隆、Jerry Hey | |
2. | 「情熱に届かない〜Don't Let Me Go -Unreachable Passion ~ Don't Let Me Go-」 | 松任谷正隆 | |
3. | 「遠雷 -Distant Thunder-」 | 松任谷正隆 | |
4. | 「DAWN PURPLE」 | 松任谷正隆 | |
5. | 「インカの花嫁 -The Bride of Inca-」 | 松任谷正隆、Jerry Hey | |
6. | 「千一夜物語 -The One Thousand and One Nights-」 | 松任谷正隆 | |
7. | 「誰かがあなたを探してる -Someone's Looking For You-」 | 松任谷正隆、Jerry Hey、吉村晴哉 | |
8. | 「タイム リミット -Time Limit-」 | 松任谷正隆 | |
9. | 「サンド キャッスル -Sand Castle-」 | 松任谷正隆 | |
10. | 「9月の蝉しぐれ -The Song of the Cicada In September-」 | 松任谷正隆 |
楽曲解説
[編集]- Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生
- 1987年に小林麻美に提供した「遠くからHAPPY BIRTHDAY」が原曲。間奏の男声コーラスは久保田利伸が担当した[2][3]。1992年にNHKアルベールビル冬季オリンピック中継のテーマソングとして使用された[3]。
- ベストアルバムへは2012年の『日本の恋と、ユーミンと。』が初収録となった。
- 情熱に届かない〜Don't Let Me Go
- 遠雷
- DAWN PURPLE
- 「情熱に届かない〜Don't Let Me Go」と同じく、1991年のキリンラガービールCMソング。
- インカの花嫁
- 千一夜物語
- 誰かがあなたを探してる
- タイム リミット -Time Limit-
- サンド キャッスル
- 9月の蝉しぐれ
参加ミュージシャン
[編集]- キーボード&プログラミング : 松任谷正隆
- ドラム・プログラミング : 江口信夫(#1,#3,#7,#8)
- ドラム : 江口信夫(#3,#4,#7)、John Robinson(#2,#4,#5,#8,#9)
- ベース : Abraham Laboriel(#2,#5,#7,#9)、Leland Sklar(#3,#4)
- エレクトリック・ギター : 松原正樹、Tim Pierce(#2)
- アコースティック・ギター : 松原正樹(#3,#4)
- パーカッション : Michael Fisher(#1~#5,#7~#9)
- シンセサイザー : Randy Kerber(#1)
- サキソフォン : Dan Higgins(#1,#3,#5,#7,#8)、Jake H. Concepcion(#9)
- トランペット : Jerry Hey(#1,#5,#7,#8)、Gary Grant (#1,#5,#7,#8)
- トロンボーン : Bill Reichenbach(#1,#5,#7,#8)
- コーラス : 松任谷由実(#1,#3,#5~#10)、久保田利伸(#1)、EVE(#1)、木戸泰弘(#2,#4,#9)、比山貴詠史(#2,#4,#9)、広谷順子(#2,#4,#9)、Carmen Twillue(#5)、Terry Young(#5)、Joey Diggs(#5)、タイム・ファイブ(#7)
- シンセサイザー・プログラミング:山中雅文
- シンクラヴィア・プログラミング:武新吾、Kevin Maloney、鈴木武生
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 配信を機に本人監修のもと全曲英語表記が公式に発表された。 https://itunes.apple.com/us/album/dawn-purple/1436014177
出典
[編集]- ^ ファンクラブ会報誌vol.38内のインタビューでの発言
- ^ "Sweet Discovery Info "NYサウンド"". 松任谷由実 Sweet Discovery. 株式会社エフエム東京. 2010年2月21日. TOKYO FM. 2023年12月24日閲覧。
- ^ a b “松任谷由実 / DAWN PURPLE”. CDJournal.com. 株式会社シーディージャーナル. 2023年12月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- 松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ