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ニコラス・フィリップス (フィリップス男爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィリップス男爵ニコラス・フィリップス(2018年3月)

ワース・マトラヴァーズのフィリップス男爵、ニコラス・アディソン・フィリップス: Nicholas Addison Phillips, Baron Phillips of Worth Matravers, KG, PC1938年1月2日 -)は、イギリス裁判官法服貴族政治家

裁判官としてキャリアを積み、1999年常任上訴法服貴族英語版となり、2008年から首席常任上訴法服貴族英語版となったが、2009年貴族院から最高裁判所権能が切り離されたのに伴い、連合王国最高裁判所初代長官英語版に転じて2012年まで務めた。

経歴

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1938年1月21日生まれ[1]ブライアンストン・スクールを経てケンブリッジ大学キングス・カレッジへ進学[1]

1962年法廷弁護士資格を取得した。1973年から1978年にかけて国防省や財務省の行政問題に関する弁護士となる。1978年勅選弁護士英語版(QC)となる[1]1982年から1987年まで刑事法院臨時裁判官英語版を務めた[1]。1987年から1995年にかけては女王座部英語版高等法院裁判官英語版を務めた[1]

1991年から1997年までブリティッシュ・カウンシル法諮問委員会の委員長を務め、1992年から1997年まで法教育評議会の議長を務めた[1]

1995年枢密顧問官(PC)に列する[1]

1995年から1998年まで控訴院裁判官英語版を務める[1]

1999年1月12日常任上訴法服貴族英語版となり、一代限りの爵位「カムデン・ロンドン特別区におけるベルザイズ・パークのワース・マトラヴァーズのフィリップス男爵」(Baron Phillips of Worth Matravers, of Belsize Park in the London Borough of Camden)を与えられ、貴族院に議席を得る[1][2]

2000年6月6日記録長官に就任する[3]。2005年からはイングランド・ウェールズ首席判事英語版へ転任。

2008年から首席常任上訴法服貴族英語版となるが、2009年に貴族院から最高裁判所機能が切り離されて、連合王国最高裁判所が新設されたのに伴い、連合王国最高裁判所初代長官英語版に転任した。規定により常任上訴法服貴族は最高裁判所裁判官を務めている間は貴族院への出席権・投票権を失うが、退任すると貴族院議員資格が復活することになった[4]

在職中の2011年4月23日に女王エリザベス2世よりガーター勲章勲章士(KG)に叙せられた[5]

2012年に最高裁判所長官を退任したため、貴族院議員に復した。

栄典

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Lundy, Darryl. “Nicholas Addison Phillips, Baron Phillips of Worth Matravers” (英語). thepeerage.com. 2014年10月17日閲覧。
  2. ^ "No. 55376". The London Gazette (英語). 15 January 1999. p. 479.
  3. ^ "No. 55870". The London Gazette (英語). 9 June 2000. p. 6308.
  4. ^ 古賀・奥村・那須(2010) p.14
  5. ^ a b “Lord Phillips and Admiral Boyce made Knights of Garter”. BBC News. (2011年4月23日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-13168587 

参考文献

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司法職
先代
ウルフ男爵英語版
記録長官
2000年6月9日 - 2005年10月3日
次代
サー・アンソニー・クラーク英語版
イングランド・ウェールズ首席判事英語版
2005年10月3日 - 2008年9月30日
次代
ジャッジ男爵英語版
先代
ビンガム男爵英語版
首席常任上訴法服貴族英語版
2008年10月1日 - 2009年9月30日
廃止
新設 連合王国最高裁判所長官英語版
2009年10月1日 - 2012年9月30日
次代
ニューバーガー男爵英語版
学職
先代
ディグビー男爵夫人英語版
ボーンマス大学英語版学長
2009年 - 現在
次代
在職中