コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ハートオブクィーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハートオブクィーン
2009年2月1日 京都競馬場
欧字表記 Heart of Queen
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2005年4月13日
死没 2014年6月28日(9歳没)
抹消日 2009年7月29日(JRA)
2010年11月5日(NAR)
ジョリーズヘイロー
マイシークレット
母の父 ウッドマン
生国 日本の旗 日本北海道門別町
生産者 木村牧場
馬主 滝澤孝純
→泉俊二
→滝澤光子
調教師 若松平北海道
水野貴広美浦南
→若松平(北海道)
競走成績
生涯成績 21戦3勝
獲得賞金 6751万3000円
勝ち鞍
GIII 函館2歳S 2007年
テンプレートを表示

ハートオブクィーンHeart of Queen2005年4月13日 - 2014年6月28日)は、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2007年函館2歳ステークス

馬名の意味は「女王の熱意」。

経歴

[編集]

競走馬時代

[編集]

2007年5月道営門別競馬場のデビュー戦を白星で飾る。ノーリーズン賞3着後、ラベンダー賞の優先出走権[注 1]を賭けて挑んだ栄冠賞では6着敗戦。権利を得るには至らずも補欠繰り上がりにより出走、12番人気と最低人気ながらアタマ差で勝利を上げた。

この勝利で函館2歳ステークスの優先出走権[注 2]を得ると、同レースでも6番人気ながら2着のジョイフルスマイルに4馬身差をつけ優勝、重賞初勝利を挙げた[1]

その後9月12日付でJRAの水野貴広厩舎に転厩。移籍後は2ケタ着順が続いていたが、桜花賞では4着というこれまでの不調を払拭する活躍を見せた。これにより[注 3]優駿牝馬に駒を進めるも13着に終わった。

秋初戦のローズステークス8着後は短距離路線を転戦。しかしターコイズステークス4着以外は結果を残せず、2009年7月29日付でJRA競走馬登録を抹消、古巣のホッカイドウ競馬に移籍することになった[2]。ホッカイドウ競馬復帰初戦となった2009年10月8日の元浦川特別では4着、2010年7月1日のファルブラヴ賞では6着、7月14日の優駿の里北海道安平町アサヒメロン特別では4着に敗れた。2010年11月5日に地方競馬登録を抹消された。

引退後

[編集]

引退後は生まれ故郷の木村牧場で繁殖入りするも、僅か3頭の産駒を残して2014年6月28日に死亡した[3]。9歳没。3頭の産駒のうち牝馬である2頭はいずれも繁殖入りした。

競走成績

[編集]
競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬)
2007.05.15 門別 フレッシュチャレンジ ダ1000m(良) 8 3 3 005.70(4人) 1着 1:02.5 (38.7) -0.4 佐々木国明 53 (マイプリティー)
0000.06.07 旭川 ノーリーズン賞 ダ1000m(稍) 6 4 4 016.60(5人) 3着 1:02.6 (39.0) 0.5 亀井洋司 53 ストロングライデン
0000.07.04 旭川 栄冠賞 H2 ダ1000m(良) 12 2 2 009.70(4人) 6着 1:02.6 (38.7) 0.5 勝浦正樹 53 マサノミネルバ
0000.07.21 函館 ラベンダー賞 OP 芝1200m(良) 12 8 12 080.3(12人) 1着 1:11.5 (36.3) 0.0 武幸四郎 54 (アイリスモレア)
0000.08.05 函館 函館2歳S JpnIII 芝1200m(重) 11 7 9 014.80(6人) 1着 1:13.8 (37.9) -0.7 武幸四郎 54 (ジョイフルスマイル)
0000.11.10 東京 京王杯2歳S JpnII 芝1400m(稍) 15 3 5 008.70(5人) 10着 1:24.1 (36.6) 1.4 小野次郎 54 アポロドルチェ
0000.12.02 阪神 阪神JF JpnI 芝1600m(良) 18 4 8 054.3(14人) 11着 1:34.5 (35.7) 0.7 小野次郎 54 トールポピー
0000.12.16 中山 フェアリーS JpnIII 芝1200m(良) 16 1 1 011.70(5人) 12着 1:10.5 (37.3) 0.7 小野次郎 54 ルルパンブルー
2008.03.15 中山 アネモネS OP 芝1600m(稍) 16 3 5 047.7(10人) 14着 1:37.4 (37.8) 1.4 小野次郎 54 ソーマジック
0000.04.13 阪神 桜花賞 JpnI 芝1600m(良) 17 4 8 103.2(16人) 4着 1:34.6 (35.6) 0.2 幸英明 55 レジネッタ
0000.05.25 東京 優駿牝馬 JpnI 芝2400m(稍) 18 1 2 052.0(17人) 13着 2:31.0 (37.6) 2.2 幸英明 55 トールポピー
0000.08.17 札幌 クイーンS JpnIII 芝1800m(良) 13 4 5 032.40(8人) 10着 1:49.7 (37.0) 1.6 武幸四郎 52 ヤマニンメルベイユ
0000.09.21 阪神 ローズS JpnII 芝1800m(重) 18 8 17 051.8(10人) 8着 1:48.3 (36.8) 1.0 幸英明 54 マイネレーツェル
0000.10.11 東京 ペルセウスS OP ダ1400m(良) 16 4 7 063.20(8人) 13着 1:24.5 (37.0) 1.8 大野拓弥 51 バンブーエール
0000.11.16 東京 オーロC OP 芝1400m(良) 18 6 11 037.5(13人) 17着 1:22.0 (35.3) 1.5 田面木博公 51 ヤマニンエマイユ
0000.12.07 中山 ターコイズS OP 芝1600m(良) 16 6 11 070.0(14人) 4着 1:35.1 (35.0) 0.4 勝浦正樹 52 ザレマ
2009.01.10 中山 ニューイヤーC OP 芝1600m(良) 14 7 12 062.0(13人) 11着 1:35.6 (36.6) 0.7 勝浦正樹 53 マヤノツルギ
0000.02.01 京都 京都牝馬S GIII 芝1600m(稍) 14 5 8 049.1(12人) 13着 1:36.6 (37.1) 1.5 武幸四郎 54 チェレブリタ
0000.10.08 門別 元浦川特別 ダ1800m(重) 11 1 1 005.70(4人) 4着 1:55.6 (39.6) 0.3 佐々木国明 54 ヒロアンジェロ
2010.07.01 門別 ファルブラヴ賞 ダ1800m(重) 11 5 5 006.10(4人) 6着 1:55.8(-) 1.0 佐々木国明 55 リスティアダーリン
0000.07.14 門別 アサヒメロン特別 ダ1800m(稍) 11 7 9 002.30(1人) 4着 1:55.1 (39.8) 1.5 佐々木国明 55 カゼノコウテイ

繁殖成績

[編集]
馬名 誕生年 毛色 厩舎 馬主 戦績・備考
初仔 アズマクィーン 2012年 鹿毛 アドマイヤムーン 栗東・河内洋 東哲次 31戦4勝(引退・繁殖)
2番仔 リボンティアラ 2013年 栗毛 アドマイヤムーン 栗東・加用正 木村牧場 3戦0勝(引退・繁殖)
3番仔 ショウナンパルミラ 2014年 黒鹿毛 キングズベスト 栗東・梅田智之 国本哲秀 4戦0勝(引退)

血統表

[編集]
ハートオブクィーン血統ヘイロー系 / Raise A Native4×4=12.50%、Turo-to4×5=9.38% (血統表の出典)

*ジョリーズヘイロー
Jolie's Halo
1987 黒鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Jolie Jolie
1980
Sir Ivor Sir Gaylord
Attica
Who's to Know Fleet Nasrullah
Masked Lady

マイシークレット
1992 鹿毛
Woodman
1983 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
*プレイメイト Buckpasser
Intriguing
母の母
*ヘブンズシークレット
Heaven's Secret
1987 鹿毛
*セクレト Northern Dancer
Betty's Secret
Heavenly Blue Raise a Native
Our Mims F-No.9-c

母・マイシークレットは中央競馬1勝。4代母アワミムズ (Our Mims) はコーチングクラブアメリカンオークスなどの優勝馬。その半兄にホープフリーオン(*Hopefully On:父Raise a Native)、半弟Alydar(父Raise a Native)、半妹にSugar and Spice(父Key to the Mint)がいる。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 栄冠賞の上位3頭。
  2. ^ 地方競馬所属馬はラベンダー賞の上位2頭。逆にそれ以外は出走不可。
  3. ^ 桜花賞上位4頭に優駿牝馬優先出走権。

出典

[編集]
  1. ^ 函館2歳S 道営馬ハートオブクィーンが金星”. リアルライブ (2007年8月6日). 2022年2月5日閲覧。
  2. ^ ハートオブクィーンが地方へ”. ラジオNIKKEI. 2022年5月22日閲覧。
  3. ^ ハートオブクィーン(JPN) - 血統書サービス、2022年4月21日閲覧。

外部リンク

[編集]