コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

パワーリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パワーリーグ
ジャンル スポーツゲーム
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
1作目 パワーリーグ
1988年6月24日
最新作 パワーリーグ
1998年11月12日
テンプレートを表示

パワーリーグ』(POWER LEAGUE)は、1988年ハドソンから発売されたPCエンジン野球ゲームおよびそのシリーズ。長らく、PCエンジンを代表する野球ゲームとしてあり続けた。以来1998年までに、家庭用ゲーム機において全13作が発売された。

2000年から2001年にはハドソンのトレーディングカードゲーム部門子会社未来蜂歌留多商会より「POWER LEAGUE〜夢のスタジアム〜」をリリースした。2004年7月19日iアプリ版を配信開始。2006年にはインターネットポータルサイトi-revoにおいて初期の三作品がインターネットで配信開始。2007年7月31日からパワーリーグ4がWiiバーチャルコンソールで配信され、2009年9月16日にはゲームアーカイブスにも配信された。2010年12月20日発売の『PC Engine GameBox』(iOS)にも収録されている。

北米においても、1988年に『World Class Baseball』、1995年に『Sporting News Baseball』が発売された(後述参照)。

続編がPCエンジン版では5作品、スーパーファミコン版では3作品出ている。そのタイトルに振られるナンバー表記(年号が振られたPCエンジン版最終作を除く)については、PCエンジン版の2作目・3作目のみローマ数字であり、それ以外は全てアラビア数字である(ただし、タイトル画面については、PCエンジン版は一貫してローマ数字だった)。

概要

[編集]

1987年に、ジャレコから発売された『燃えろ!!プロ野球』とともに、俗にリアル系野球ゲームといわれる野球ゲームの先駆け。打席に入っているバッターが皆神主打法のような構えをしているのが特徴。第1作目は守備・走塁画面が真上から見下ろしたような視点であった(この視点を採用した野球ゲームには、いずれもセガの「メジャーリーグ」や「スーパーリーグ」がある)が、II以降は他の野球ゲームの多くと同じ俯瞰視点になった。

また、リアルな野球をさらに楽しめるように、エディット機能が搭載されていた。初期は、打順変更と先発野手、一軍登録の変更のみだったが、IIからはオールスターチーム編成・IIIからは選手データ変更もできるようになり、スーパーパワーリーグ3からはオリジナルチーム作成ができるまでに進化した。そして、スーパーパワーリーグ3と4ではそのオリジナルチームをペナントレースに参加できるようになるなど、意欲的に機能を拡充して行った。この他、II以降は本塁打競争が、III以降は最大4人までの協力プレイモードが追加されている(スーパーパワーリーグでもマルチタップを用いた同様のモードが搭載された)。

シリーズを通して、隠し要素があるのも特徴。隠しチームとしてアメリカ大リーグの選手をモチーフにした「ヒュービーズ」(名称はハドソンの野球チーム「Hu Bees」から[1])やたけし軍団をモデルにした「GUNDAN」(大技林では「軍団チーム」と表記、パワーリーグ2のみ登場)、 戦国武将がモチーフの「戦国武将隊」(スーパーパワーリーグ2〜4)、RPGの怪物で構成された「モンスターズ」(パワーリーグ64) などが、隠し球場としてセンターが128mと非常に広いトイスタジアム(のちヒュースタジアム[2]に改称)や、アイランドスタジアム(周りを海に囲まれた、ホームベース型の島そのものが球場)等がある。

放送局とのタイアップ

[編集]

現在では当たり前のようになっている、テレビやラジオのアナウンサーとのタイアップを行ったスポーツゲームの先駆けがこのシリーズである。

1993年スーパーファミコンで発売された「スーパーパワーリーグ」に、試合終了後の結果報告に、フジテレビプロ野球ニュースとのタイアップで当時所属アナウンサーだった中井美穂を実写取り込み映像と合成音声で登場させた。

翌1994年発売の「スーパーパワーリーグ2」は、TBSアナウンサーの松下賢次を実況にすえ、試合終了後の結果報告には、「TBSプロ野球情報」というタイトル(番組は架空)で、当時TBSアナウンサーだった福島弓子を起用(いずれも音声のみ)。

タイアップの変遷

[編集]

スーパーパワーリーグ

[編集]
  • フジテレビ
    • スポーツワイドプロ野球ニュース
      • 中井美穂

スーパーパワーリーグ2

[編集]
  • TBS
    • 実況担当
      • 松下賢次
    • TBSプロ野球情報(番組は架空)
      • 福島弓子

スーパーパワーリーグ3

[編集]

スーパーパワーリーグ4

[編集]
  • フジテレビ

スーパーパワーリーグFX

[編集]
  • フジテレビ
    • 実況担当
      • 福井謙二
    • プロ野球ニュース
      • 福井謙二
      • 八木亜希子

作品リスト

[編集]

PCエンジン

[編集]
TVCMに「みのもんた」が声の出演。パ・リーグモデルのチームにはDHが設けられているが、セ・リーグモデルのチームには無く違うリーグ同士の対戦だとセ側のチームがやや不利になる、一作目のみX68000版が発売され審判の声を高橋名人が担当しチームデータも一部変更されている。
  • パワーリーグII - 1989年8月8日 守備画面が斜めアングルとなる。このシリーズからバッター背番号がつく様になり、チームオーダーの設定から二軍枠が廃止された。またネスレ・ミロたけし軍団とのタイアップであった。

(当時ハドソンとネスレ日本はテレビ朝日放送のバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』のスポンサーで同ソフトが景品になっていた)

※初の実名版。本作より、日本野球機構の公認により、実名の球団・選手が登場した。

スーパーファミコン

[編集]
  • スーパーパワーリーグ - 1993年8月6日
パッケージ画像PORYGON PICTUERS制作のCGを使用。
  • スーパーパワーリーグ2 - 1994年8月3日
※パッケージの画像にPORYGON PICTUERS制作のCGを使用。
※TVCMにウッチャンナンチャンが出演(3のTVCMにも出演)。

PC-FX

[編集]

NINTENDO64

[編集]
※前年にファミリーコンピュータMagazineとハドソンの共催で行われた「スーパーパワーリーグ4大会」の成績(ペナントモード)上位入賞者による架空チーム「ドルフィンズ」(スーパーパワーリーグ3〜4ではエディット選手を入れるためのチームであった)が登場。

プレイステーション

[編集]

トレーディングカードゲーム

[編集]
いずれも、子会社の未来蜂歌留多商会から発売。

iアプリ

[編集]
  • パワーリーグ - 2004年7月19日、ハドソンが運営するiアプリサイト「着信☆あぷり♪」(現「着あぷ☆ボンバーマン」)内「PCエンジンコーナー」にて配信開始。

i-revoゲーム

[編集]
いずれも、i-revoが開設された2006年に配信開始。
  • パワーリーグ
  • パワーリーグII
  • パワーリーグIII

バーチャルコンソール

[編集]

ゲームアーカイブス

[編集]

北米版

[編集]

TurboGrafx-16

[編集]

Super NES

[編集]
※パッケージにはスーパーパワーリーグ2のCGが流用されている。

Virtual Console

[編集]
※同名作品の配信。

脚注

[編集]
  1. ^ ハドソン全国キャラバン備忘録 - 1988年キャラバン公式「Tシャツ」... | Facebook
  2. ^ 2・3の球場と同名だが、こちらは野球盤のような小さなスタンドで組まれた形の球場となっている。スタンドは無観客状態だが、その場外に巨大なボンバーマンが大人数で観戦しているという光景を見ることができる。

外部リンク

[編集]