パン種とタマゴ姫
パン種とタマゴ姫 | |
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監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
音楽 | 久石譲 |
製作会社 | スタジオジブリ |
公開 | 2010年 |
上映時間 | 12分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『パン種とタマゴ姫』(ぱんだね と たまごひめ)は、2010年公開の日本映画。
概要
[編集]宮崎駿が原作・脚本・監督を務めたアニメーション映画である。宮崎の監督作品としては、2008年公開の『崖の上のポニョ』以来となる[1]。また、三鷹市立アニメーション美術館(通称:三鷹の森ジブリ美術館)で公開される短編作品としては、2006年公開の『水グモもんもん』以来の監督作品となる[2]。
本作の製作にあたっては、ヨーロッパの風景画や民話が深くかかわっている。宮崎は、フランドルの画家であるピーテル・ブリューゲルが描いた『穀物の収穫』を観て、本作の着想を得た[2]。本作の試写会の席上、三鷹市立アニメーション美術館館長の中島清文も「ブリューゲルの絵をきっかけに、宮崎監督がイメージを膨らませて作った映画」[3]であると解説している。
また、宮崎は、日本の民話『おむすびころりん』のようにヨーロッパにはパンが逃げ出す民話があると指摘し[4]、「パンを食べる国々にはパンが逃げ出すお話があるのを知りました」[3]と述べている。それらの民話について考察していた際に「パンになる前のパン種なら、ネバネバ、グニャグニャ逃げ出すのかなぁ…、そんなことを考えているうちに、この映画を思いつきました」[3]と語っている。
本作を制作する過程は、『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介された[5]。
あらすじ
[編集]ヨーロッパの農村にて、魔力を操るバーバヤーガの下、タマゴ姫は毎日のように使役させられていた。ある日、パン種をこねていると、パン種に生命が宿る。タマゴ姫とパン種は、ともにバーバヤーガの下から逃亡する。しかし、それに気づいたバーバヤーガは、2人を連れ戻すため追跡を開始する。
登場人物
[編集]- タマゴ姫
- 卵のお姫様[1]。バーバヤーガの下で働かされている。
- パン種
- パンとして焼きあがる前のパン種の状態のため、形状は一定でなくどろどろしている[4]。
- バーバヤーガ
- 森の中の水車小屋に住む老婆[1][3]。魔力を持ち[4]、魔法を自在に操る。空を飛ぶこともできる[1]。
スタッフ
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 「宮崎監督の新作短編アニメ『パン種とタマゴ姫』公開へ」『宮崎監督の新作短編アニメ「パン種とタマゴ姫」公開へ - MSN産経ニュース』産経デジタル、2010年11月19日。
- ^ a b 「宮崎監督新作『パン種とタマゴ姫』、ジブリ美術館で上映」『asahi.com(朝日新聞社):宮崎監督新作「パン種とタマゴ姫」、ジブリ美術館で上映 - 映画 - 映画・音楽・芸能 Archived 2010年11月30日, at the Wayback Machine.』朝日新聞社、2010年11月27日。
- ^ a b c d 共同通信「宮崎監督の新作短編アニメ完成――『パン種とタマゴ姫』」『宮崎監督の新作短編アニメ完成 「パン種とタマゴ姫」 - 47NEWS(よんななニュース)』全国新聞ネット、2010年11月19日。
- ^ a b c 「宮崎監督の新作『パン種とタマゴ姫』――『らしい』こだわりが随所に」『宮崎監督の新作「パン種とタマゴ姫」 「らしい」こだわりが随所に - MSN産経ニュース』産経デジタル、2010年11月26日。
- ^ 「スタジオジブリ、『アリエッティ』の次は宮崎駿監督作品? 広報部長が報告!」『スタジオジブリ、『アリエッティ』の次は宮崎駿監督作品?広報部長が報告! - シネマトゥデイ』ウエルバ、2010年10月20日。