フォーミュラEnjoy
フォーミュラEnjoy(フォーミュラエンジョイ)は、日本のフォーミュラカーレースのカテゴリー名。いわゆるジュニア・フォーミュラに属するワンメイクレース。
概要
[編集]2002年7月6日、鈴鹿サーキットとフォーミュラE運営協会により発表された。新開発のフォーミュラカーによるワンメイクレースで、2003年度より開催される[1]。
低コストでイコールコンディション、ドライビングに専念できる、楽しめる(Enjoy)レースを目指した新シリーズで上級カテゴリーへの足がかり的存在というよりも、初心者が入門しやすく、継続しやすいことが念頭におかれる[1]。
これまでの入門者用の車両はFJ1600以外はいずれも高額の出費を伴うため、個人での参戦の継続が困難だった。そのため、参戦者への出費を低減することを念頭においてホンダ・フィットの1.3L SOHC 直列4気筒エンジンを使用するなど、市販車の部品を活用して開発された。FE1とFE2の2車種があり、ウエストレーシングカーズから供給される[2]。
レースシリーズとしては、2003年より鈴鹿サーキット(鈴鹿クラブマンレース)でシリーズを開催していた。そこに2015年度より、あらたにFE2を加えて、旧来のFE車両をFE1と称して、FE1およびFE2の混走によるシリーズとなった。2019年度からは、岡山国際サーキット(OKAYAMAチャレンジカップレース)が加わった。2019年度で、FE1とFE2と混走によるレースシリーズを終了した。そして、2020年度から、鈴鹿サーキット(鈴鹿クラブマンレース)と岡山国際サーキット(OKAYAMAチャレンジカップレース)でFE2車両により、シリーズ戦を開催している。[3]
フォーミュラE運営協会
[編集]- ウエストレーシングカーズ(株)
- (株)オスカ
- (株)東京アールアンドデー
- (株)鈴鹿サーキットランド
- ウエストレーシングカーズ株式会社
- 有限会社レプリスポーツ
- 株式会社グリッド
- F(エフ)
- 有限会社エーワン
- 有限会社スキルスピード
- 有限会社レブレーシングガレージ
- 自動車工房ミスト
- イーグルスポーツ
- K&Gレーシング
- M2(エムツー)
- 株式会社ルーニーコーポレーション
- 有限会社ケイマックス スピード
- 有限会社NEOS
- 株式会社ザップスピード
- Giddy UP
仕様
[編集]FE1
[編集]- シャーシ: セミモノコック(鋼管スペース+アルミプレート)
- エンジン:本田技研工業製 1.3L SOHC 直列4気筒エンジン
- 変速機:5速
- サスペンション: フロント:ロッキングアーム式インボードタイプ リヤ:アウトボードタイプ
- 全長:約3,500mm
- 全幅:約1,650mm
- 全高:約1,050mm
- タイヤ:ダンロップ(D93J for FORMULA ENJOY)
- 車両重量:約430kg
FE2
[編集]- シャーシ: 鋼管スペース+アルミプレート
- エンジン:本田技研工業製 1.3L(型式:L13B i-VTEC)水冷直列4気筒 DOHC 4バルブPGM-FI(電子制御燃料直噴式)
- 最高出力 :100PS
- 最大トルク :12.1kg-m
- 変速機:5速
- サスペンション: フロント:プッシュロッド式インボードタイプ リヤ:アウトボードタイプ
- 全長:約3,743mm
- 全幅:約1,725mm
- 全高:約1,040mm
- タイヤ:ダンロップ(D93J for FORMULA ENJOY)
- 車両重量:約487kg
脚注
[編集]- ^ a b 低コストでレースを楽しむ、「フォーミュラE」発表
- ^ フォーミュラEnjoy
- ^ “フォーミュラEnjoy”. 2020年4月6日閲覧。
- ^ “Formula Enjoy”. www.formula-e.jp. 2020年4月6日閲覧。
- ^ a b 車両概要
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- フォーミュラEnjoy (フォーミュラEnjoy-1589430961312406) - Facebook