ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ
『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』 | ||||
---|---|---|---|---|
ホレス・シルヴァー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1959年8月29日(#1, #6)、30日(#3, #4, #5)、9月13日(#2, #7) ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | アルフレッド・ライオン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ホレス・シルヴァー アルバム 年表 | ||||
|
『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』(Blowin' the Blues Away)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァーが1959年に録音・発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]前スタジオ・アルバム『フィンガー・ポッピン』(1959年)と同じラインナップで録音され、9月13日録音の「セント・ヴィタス・ダンス」と「メランコリー・ブルース」のみ、トリオ編成で演奏された[1]。なお、「メランコリー・ブルース」はアルバム『ファーザー・エクスプロレイションズ』で発表された曲の再録音で、シルヴァーは、ギル・コギンスがシルヴァーの自宅でこの曲を演奏した際「新しいボイシングが試みられていたから、私もこの曲を再解釈してみようと触発された」と語っている[3]。
1987年再発CDにボーナス・トラックとして追加された「How Did It Happen」は、1959年8月30日のセッションで録音された曲で、1979年発売のコンピレーション・アルバム『Sterling Silver』にも収録されていた[1]。
評価・影響
[編集]スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『ソング・フォー・マイ・ファーザー』や『ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』に及ばないとはいえ、このピアニストによるオリジナル曲集としては最高傑作の一つ」「温かくて輝くようなバラード"Peace"、ゴスペルに基づくコール・アンド・レスポンスを押し出した"Sister Sadie"の2曲は、頻繁にカヴァーされるスタンダード・ナンバーとなり、猛烈なタイトル曲も、それらの曲に後れを取っていない」と評している[2]。ノラ・ジョーンズは、本作収録曲「ピース」をデビュー前のEP「First Sessions」(2001年)でカヴァーし、2016年のアルバム『デイ・ブレイクス』でも再度取り上げている[4]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はホレス・シルヴァー作。
- ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ - "Blowin' the Blues Away" - 4:45
- セント・ヴィタス・ダンス - "The St. Vitus Dance" - 4:09
- ブレイク・シティ - "Break City" - 4:57
- ピース - "Peace" - 6:03
- シスター・セイディ - "Sister Sadie" - 6:19
- ザ・バグダッド・ブルース - "The Baghdad Blues" - 4:53
- メランコリー・ムード - "Melancholy Mood" - 7:09
1987年再発CD (CDP 7 46526 2)ボーナス・トラック
[編集]- "How Did It Happen" (Don Newey) - 4:40
参加ミュージシャン
[編集]- ホレス・シルヴァー - ピアノ
- ブルー・ミッチェル - トランペット(#2, #7を除く全曲)
- ジュニア・クック - テナー・サクソフォーン(#2, #7を除く全曲)
- ジーン・テイラー - ベース
- ルイス・ヘイズ - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b c “Horace Silver Discography”. Jazz Discography Project. 2024年11月21日閲覧。
- ^ a b Huey, Steve. “Blowin' the Blues Away - Horace Silver, Horace Silver Quintet, Horace Silver Trio - Album”. AllMusic. 2024年11月21日閲覧。
- ^ オリジナルLPライナーノーツ(アイラ・ギトラー)
- ^ “Peace by Horace Silver”. Songfacts. 2024年11月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ - Discogs (発売一覧)