デイル・コイン・レーシング
デイル・コイン・レーシング (Dale Coyne Racing) は、アメリカ合衆国のレーシングチーム。オーナーは元レーサーであるデイル・コイン。現在はインディカー・シリーズに参戦している。
歴史
[編集]チームは1986年にシカゴ・ベアーズのハーフバックであったウォルター・ペイトンと共にペイトン・コイン・レーシング (Payton/Coyne Racing) として設立された。デビュー年度は自身で開発したシャシー、DC-1を走らせた。1988年になるとコインはドライバーを引退し、より若いドライバーを起用してチームのマネージメントに集中することとなった。
1997年、ミチェル・ジョルディンJr.が加入し、 STP Most Improved Driver を獲得した。
2000年にはタルソ・マルケス、黒澤琢弥、アレックス・バロン、ガルター・サレスの4名のドライバーを起用した。マルケスとバロンは共にシーズンの終了までにキャリアーでのベストの成績を記録した。バロンはオーストラリアおよびフォンタナで2位を記録し、優勝者のエイドリアン・フェルナンデス、クリスチャン・フィッティパルディを押さえてのファステストラップを記録している。
2009年にワトキンズ・グレン・インターナショナルでの一戦でジャスティン・ウィルソンによって参戦23年目にしてチーム初優勝。
2020年は日本のチーム郷と提携し、アレックス・パロウをドライバーに起用したが、パロウが2021年はチップ・ガナッシ・レーシングに移籍したのに伴い、提携は1年で終了した。
2021年はフォーミュラ1のシートを失ったロマン・グロージャンを起用、2度2位表彰台を獲得。
2022年はアンドレッティ・オートスポーツに移籍したグロージャンに替わって佐藤琢磨を起用する[1]。
所属ドライバー
[編集]現シーズン(2023年)
[編集]- No.18 デイビッド・マルカス(2022年 - )
- No.51 スティング・レイ・ロブ(2023年 - )
過去の所属ドライバー
[編集]- デイル・コイン(1984年 - 1989年, 1991年)
- トム・ビグロー (1984年)
- ドミニク・ドブソン(1988年)
- フルヴィオ・バーラビオ(1989年 - 1990年)
- グイド・ダッコ(1989年)
- トニー・ベッテンハウゼンJr.(1989年)
- スコット・ハリントン(1989年)
- ケン・ジョンソン(1989年)
- ジョン・ポールJr.(1989年)
- ディーン・ホール(1990年)
- ランディ・ルイス(1991年)
- ロス・ベントレー(1991年 - 1995年)
- デニス・ビトロ(1991年 - 1993年, 1997年 - 1999年)
- バディ・ラジアー(1991年, 1995年)
- ポール・トレーシー(1991年)
- コーネリアス・オイザー(1991年)
- マイケル・グリーンフィールド(1991年)
- ジェフ・ウッド(1991年)
- エリック・バシュラール(1992年 - 1993年, 1995年)
- ブライアン・ボナー(1992年 - 1993年)
- ロビー・ブール(1993年 - 1994年)
- ジョニー・アンサー(1993年 - 1994年)
- アレッサンドロ・ザンペドリ(1994年 - 1995年)
- マウロ・バルディ(1994年)
- アンドレア・モンテルミーニ(1994年)
- ブライアン・ティル(1994年)
- フランク・フレオン(1995年)
- ロベルト・モレノ(1996年 - 1997年)
- ヒロ松下(1996年)
- ミチェル・ジョルディンJr. (1997 - 1999)
- クリスチャン・ダナー(1997年)
- ポール・ジャスパー(1997年)
- チャーリー・ニアーバーグ(1997年)
- ガルター・サレス(1998年 - 2000年, 2003年)
- ルイス・ガルシアJr.(1999年, 2001年)
- ミーモ・ギドリー(1999年)
- 黒澤琢弥(2000年)
- アレックス・バロン(2000年)
- タルソ・マルケス(2000年, 2004年 - 2005年)
- タウンゼント・ベル(2001年)
- ミハエル・クルム(2001年)
- アンドレ・ロッテラー(2002年)
- ジェフ・ボス(2003年)
- ジョエル・カマティアス(2003年)
- ロベルト・ゴンザレス(2003年)
- アレックス・スペラフィコ(2003年)
- アレックス・ユーン(2003年)
- オリオール・セルビア(2004年 - 2005年)
- ヤレック・ヤニス(2004年)
- ガストン・マッツァカーネ(2004年)
- ロニー・ブレマー(2005年)
- ライアン・ダルジール(2005年))
- リカルド・スペラフィコ(2005年)
- マイケル・ヴァリアンテ(2005年)
- ファン・カセレス(2006年)
- ヤン・ヘイレン(2006年)
- クリスチアーノ・ダ・マッタ(2006年)
- マリオ・ドミンゲス(2006年)
- アンドレアス・ウルツ(2006年)
- ブルーノ・ジュンケイラ(2007年 - 2008年)
- キャサリン・レッグ(2007年))
- マリオ・モラレス(2008年)
- ジャスティン・ウィルソン(2009年, 2012年 - 2014年)
- トーマス・シェクター(2009年)
- ミルカ・デュノー(2010年)
- アレックス・ロイド(2010年)
- ジェームズ・ジェイクス(2011年)
- セバスチャン・ブルデー(2011年, 2017年 - 2019年)
- マイク・コンウェイ(2013年)
- アナ・ベアトリス(2013年)
- ステファン・ウィルソン(2013年)
- ピッパ・マン(2013年 - 2018年)
- カルロス・ウエルタス(2014年 - 2015年)
- トリスタン・ヴォーティエ(2015年, 2017年)
- フランチェスコ・ドラコーネ(2015年)
- ロドルフォ・ゴンザレス(2015年)
- ギャビー・チャベス(2016年)
- RC エナーソン(2016年)
- ルカ・フィリッピ(2016年)
- エステバン・グティエレス(2017年)
- コナー・デイリー(2015年 - 2016年, 2018年)
- ザカリー・クラマン・デメロ(2018年)
- アレックス・パロウ(2020年)
- サンティノ・フェルッチ(2018年 - 2020年)
- エド・ジョーンズ(2017年、2021年)
- ロマン・グロージャン(2021年)
- ピエトロ・フィッティパルディ(2018年、2021年)
- コディ・ウェア(2021年)
- ライアン・ノーマン(2021年)
- 佐藤琢磨(2022年)
脚注
[編集]- ^ 佐藤琢磨、インディカー13年目はデイル・コインから参戦「デイル氏のインディ500優勝への想いに魅力を感じた」,AUTOSPORTS WEB, 2021年12月9日
外部リンク
[編集]アンドレッティ・オートスポーツ | チップ・ガナッシ・レーシング | チーム・ペンスキー | エド・カーペンター・レーシング | ||||||||||||
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26 | コルトン・ハータ | 28 | マーカス・エリクソン | 4 | キフィン・シンプソン | 9 | スコット・ディクソン | 11 | マーカス・アームストロング | 2 | ジョセフ・ニューガーデン | 12 | ウィル・パワー | 20 | クリスチャン・ラスムッセン エド・カーペンター |
27 | カイル・カークウッド | 8 | リヌス・ルンドクヴィスト | 10 | アレックス・パロウ | 3 | スコット・マクラフリン | 21 | リヌス・ヴィーケイ | ||||||
デイル・コイン・レーシング | A.J.フォイト・エンタープライズ | レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング | アロー・マクラーレン | メイヤー・シャンク・レーシング | |||||||||||
18 | ジャック・ハーベイ | 14 | サンティノ・フェルッチ | 15 | グラハム・レイホール | 45 | クリスチャン・ルンガー | 5 | パトリシオ・オワード | 7 | アレクサンダー・ロッシ | 60 | フェリックス・ローゼンクヴィスト | ||
51 | キャサリン・レッグ | 41 | スティング・レイ・ロブ | 30 | ピエトロ・フィッティパルディ | 6 | ノーラン・シーゲル | 66 | デイビッド・マルカス | ||||||
ユンコス・ホリンジャー・レーシング | |||||||||||||||
77 | ロマン・グロージャン | ||||||||||||||
78 | コナー・デイリー | ||||||||||||||
その他参戦ドライバー | |||||||||||||||
ライアン・ハンター=レイ(ドレイヤー&レインボールド) マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ) 佐藤琢磨(レイホール) R.C.エナーソン(アベル) |