ホセ・ロバトン
ワシントン・ナショナルズ時代 (2014年8月2日) | |
基本情報 | |
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国籍 | ベネズエラ |
出身地 | ポルトゥゲサ州アカリグア |
生年月日 | 1984年10月21日(40歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 210 lb =約95.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投両打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 2002年 アマチュアFA |
初出場 | 2009年7月5日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ホセ・マニュエル・ロバトン(José Manuel Lobatón, 1984年10月21日 - )は、ベネズエラのポルトゥゲサ州アカリグア出身のプロ野球選手(捕手)。右投両打。MLBのシカゴ・カブス所属。愛称はロビ[1]。名前の「José」は一般的には「ホセ」と読むが、ロバトンの場合は「ホゼィ」が正しく、わざわざ発音記号が表記される例の少ない「José」に「hoh-ZAY」と記されている[2]。
経歴
[編集]プロ入りとパドレス時代
[編集]2002年にアマチュア・フリーエージェントでサンディエゴ・パドレスと契約してプロ入り。
2009年7月5日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューした。7月28日にDFAとなった。
レイズ時代
[編集]2009年7月30日にウェイバー公示を経てタンパベイ・レイズへ移籍した[3]。移籍後はAA級モンゴメリー・ビスケッツに所属した。
2011年は主にAAA級ダーラム・ブルズでプレーし、打率.289、出塁率.410、OPS.899を記録。故障者リスト入りしたジョン・ジェイソの代役として2年ぶりにメジャーへ昇格し[4]、15試合に出場したが、打率は.118に終わった。
2012年7月15日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャー初本塁打を記録した。
2013年10月7日に行われたボストン・レッドソックスとの地区シリーズ第3戦では、上原浩治からトロピカーナ・フィールドの右翼席にあるエイの水槽に入るサヨナラ本塁打を放った[5][6]。
2014年1月17日にレイズと95万ドルの1年契約に合意した[7][8]。
ナショナルズ時代
[編集]2014年2月13日にネイサン・カーンズとのトレードで、フェリペ・リベロ、ドリュー・ベッテルソンと共にワシントン・ナショナルズへ移籍した[9]。
同年は、正捕手のウィルソン・ラモスが離脱した時期があった[10]為、スタメン出場する機会もあり、計66試合でプレーした。打撃面では、チャンスに結果を残せず[10]、打率.234、2本塁打、12打点、OPS0.591という低調な成績に終わった。守備面では64試合でマスクを被り、2失策、守備率.996、DRS +4という好成績を残した。また、リード面で高い能力を発揮し、400.0イニング以上でマスクを被った捕手では最高の防御率2.86をマークした[10]。また、実力派先発投手であるダグ・フィスターとの相性の良さも見せた[10]。
2015年は出番が減少し、44試合の出場だった。打撃面では、打率がギリギリで.200に届かなかったが、3本塁打に前年より多い20打点を叩き出した。守備成績はやや低下し、42試合のキャッチャー守備で2失策、守備率.994、DRS0という平均レベルの内容だった。
2016年は39試合に出場した。打率.232、3本塁打、8打点という成績のほか、3シーズンぶりの.300超となる出塁率.319もマークした。ディフェンス面では、38試合でマスクを被って1失策・守備率.997・DRS + 2・盗塁阻止率28%という平均以上の成績を残した。
メッツ時代
[編集]2017年12月15日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]。
2018年は開幕を傘下のAAA級ラスベガス・フィフティワンズで迎えたが、メッツの主戦捕手であるトラビス・ダーノーとケビン・プラウェッキーが相次いで故障者リスト入りしたため、4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。だが、18試合で打率.152という自身の不振やデビン・メソラコの加入もあり、5月19日にDFA[14]、翌21日にマイナー契約でAAA級ラスベガスへ配属された。6月1日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]が、11日にDFA[16]、13日にマイナー契約でAAA級ラスベガスへ配属された[17]。9月8日に三たびメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[18]。オフの10月29日にFAとなった[17]。
マリナーズ傘下時代
[編集]2019年1月24日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[17]。シーズン開幕後は傘下のAAA級タコマ・レイニアーズでプレーした。
ドジャース傘下時代
[編集]2019年8月9日に金銭トレードで、ドジャースへ移籍した[19]。オフの11月4日にFAとなった。
2020年1月9日にマイナー契約で再契約したが、7月1日に自由契約となった[17]。
カブス時代
[編集]2020年7月15日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[20]。この年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されず、メジャーにも昇格しなかったため、公式戦の出場は無かった。9月7日に自由契約となった[21]。
2021年2月12日にカブスと再びマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[22]。シーズン開幕後、6月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[23]。
人物
[編集]試合中に紙コップで遊ぶのが大好きで、2016年にナショナルズ・パークで球場配付されたボブルヘッドにも大量の紙コップが添えられていた[24][25]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2009 | SD | 7 | 17 | 17 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | .176 | .176 | .176 | .353 |
2011 | TB | 15 | 39 | 34 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 8 | 2 | .118 | .231 | .147 | .378 |
2012 | 69 | 197 | 167 | 16 | 37 | 10 | 0 | 2 | 53 | 20 | 0 | 1 | 2 | 2 | 24 | 1 | 2 | 46 | 6 | .222 | .323 | .317 | .640 | |
2013 | 100 | 311 | 277 | 38 | 69 | 15 | 2 | 7 | 109 | 32 | 0 | 1 | 2 | 2 | 30 | 0 | 0 | 65 | 5 | .249 | .320 | .394 | .714 | |
2014 | WSH | 66 | 230 | 214 | 18 | 50 | 9 | 0 | 2 | 65 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 1 | 1 | 61 | 5 | .234 | .287 | .304 | .591 |
2015 | 44 | 155 | 136 | 11 | 27 | 4 | 0 | 3 | 40 | 20 | 0 | 0 | 1 | 2 | 15 | 1 | 1 | 40 | 5 | .199 | .279 | .294 | .573 | |
2016 | 39 | 114 | 99 | 10 | 23 | 3 | 1 | 3 | 37 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 12 | 1 | 1 | 18 | 4 | .232 | .319 | .374 | .692 | |
2017 | 51 | 158 | 141 | 11 | 24 | 3 | 0 | 4 | 39 | 11 | 0 | 0 | 1 | 1 | 14 | 1 | 1 | 35 | 5 | .170 | .248 | .277 | .525 | |
2018 | NYM | 22 | 57 | 49 | 3 | 7 | 2 | 1 | 0 | 11 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 15 | 2 | .143 | .246 | .224 | .470 |
2021 | CHC | 6 | 13 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | .000 | .154 | .000 | .154 |
MLB:10年 | 419 | 1291 | 1145 | 110 | 244 | 47 | 4 | 21 | 362 | 107 | 0 | 2 | 7 | 9 | 123 | 5 | 7 | 298 | 35 | .213 | .291 | .316 | .607 |
- 2021年度シーズン終了時
背番号
[編集]- 26(2009年)
- 31(2011年)
- 21(2012年)
- 59(2013年 - 2018年)
- 7(2021年 - )
脚注
[編集]- ^ Explaining Nats Players Weekend nicknames MLB.com (2017年8月25日) 2017年9月22日閲覧
- ^ “Jose Lobaton Statistics and History” (英語). Baseball Reference.com. 2016年8月3日閲覧。
- ^ R.J. Anderson(2009-07-31). Tampa Bay Rays Claim Catcher Jose Lobaton Off Waivers; Move Troy Percival to 60-Day Disabled List. DraysBay(英語). 2011年9月30日閲覧
- ^ Jose Lobaton Tampa Bay Rays Catcher Improves Several Aspects Of His Game. Carbonated.TV(英語). 2011年9月30日閲覧
- ^ Rays stay alive, beat Red Sox on Jose Lobaton walk-off home run(英語)2018年1月6日閲覧
- ^ “レイズ伏兵ロバトン、サヨナラ弾”. 日刊スポーツ (2013年10月9日). 2018年1月6日閲覧。
- ^ “Rays agree to terms with Hellickson, Joyce, Lobaton, McGee, Ramos, Rodriguez for 2014” (英語). MLB.com (January 17, 2014). January 18, 2014閲覧。
- ^ Adam Berry (January 17, 2014). “Rays sign six players, avoid arbitration process” (英語). MLB.com. January 18, 2014閲覧。
- ^ “Nationals acquire Catcher Jose Lobaton in 4-player trade with the Rays” (英語). MLB.com (February 13, 2014). February 14, 2014閲覧。
- ^ a b c d 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、269頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
- ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (2017年11月5日) 2017年12月27日閲覧
- ^ Anthony DiComo (2017年12月15日). “Mets sign Lobaton to Minor League deal” (英語) 2018年1月6日閲覧。
- ^ Anthony DiComo (2018年4月13日). “Plawecki to DL; d'Arnaud will undergo surgery” (英語). MLB.com. 2018年4月18日閲覧。
- ^ Roger Rubin (2018年5月19日). “Frazier needs rehab assignment before return” (英語) 2018年5月20日閲覧。
- ^ Erin Fish (2018年6月1日). “Lobaton returns from Triple-A; Copeland DFA'd” (英語). MLB.com. 2018年6月3日閲覧。
- ^ Anthony DiComo (2018年6月11日). “Mets release first baseman Adrian Gonzalez” (英語). MLB.com. 2018年6月13日閲覧。
- ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2020年7月21日閲覧。
- ^ Erin Fish (2018年9月8日). “Wright plays sim game, denies rift with Mets” (英語). MLB.com. 2018年9月9日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2019年8月9日). “Dodgers Acquire Jose Lobaton From Mariners” (英語). MLB Trade Rumor. 2019年8月11日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2020年7月15日). “Cubs Sign Jose Lobaton” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月21日閲覧。
- ^ Mark Gonzales (2020年9月7日). “Cubs claim speedster Billy Hamilton off waivers from the Mets, while Jason Heyward could return Tuesday” (英語). Chicago Tribune. 2021年6月12日閲覧。
- ^ Brett Taylor (2021年2月12日). “Chicago Cubs Announce 25 Non-Roster Invitees for Spring Training” (英語). Bleacher Nation.com. 2021年6月12日閲覧。
- ^ Steve Adams (2021年6月11日). “Cubs Select Jose Lobaton, Designate Dakota Chalmers For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月12日閲覧。
- ^ Dan Steinberg (2016年10月10日). “Playoff hero Jose Lobaton explains why he wears those Gatorade-cup goggles” (英語). Washington Post 2018年1月6日閲覧。
- ^ 「ワシントン・ナショナルズ」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 87頁
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Jose Lobaton stats MiLB.com
- Jose Lobaton (@JLobaton21) - X(旧Twitter)
- Lobi (@joselobaton59) - Instagram