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ダンズビー・スワンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダンスビー・スワンソン
Dansby Swanson
シカゴ・カブス #7
アトランタ・ブレーブス時代
(2021年4月6日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州コブ郡ケネソー
生年月日 (1994-02-11) 1994年2月11日(30歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2015年 MLBドラフト1巡目
初出場 2016年8月17日
年俸 $13,000,000(2023年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・ダンスビー・スワンソンJames Dansby Swanson, 1994年2月11日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州コブ郡ケネソー出身のプロ野球選手遊撃手)。右投右打。MLBシカゴ・カブス所属。愛称はダンズ[1]

妻はプロサッカー選手マロリー・ピュー英語版[2]

経歴

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プロ入り前

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2012年MLBドラフト38巡目(全体1158位)でコロラド・ロッキーズから指名される[3]が、契約には至らずヴァンダービルト大学に進学した[4]。大学時代のチームメイトにはウォーカー・ビューラーソニー・グレイがいる。

1年時は、故障で11試合の出場に留まった[5]

プロ入りとダイヤモンドバックス傘下時代

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2015年6月8日に行われたMLBドラフト1巡目(全体1位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名された[6]。7月17日に契約を結んだ事が発表され[7]、プロ入りを果たした。契約後は傘下のA-級ヒルズボロ・ホップス英語版でプロデビューし、22試合に出場して打率.289、1本塁打、11打点の成績を残した[8]

ブレーブス時代

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2015年12月9日にシェルビー・ミラーゲーブ・スパイアー英語版とのトレードエンダー・インシアーテアーロン・ブレアーと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[9][10]

2016年はメジャーのスプリングトレーニングに参加[11]。A+級カロライナ・マドキャッツで開幕を迎え、AA級ミシシッピ・ブレーブスを経て、8月17日に飛び級でメジャー契約を結んで25人枠入りした[12]。メジャーデビューとなった同日のミネソタ・ツインズ戦では「8番・遊撃手」として先発出場し、4打数で初安打を含む2安打を放った[13]。以降の試合では遊撃手のレギュラーとして起用されるようになり、38試合で打率.302、3本塁打、17打点、3盗塁を記録した。

2017年2月1日に背番号を「7」に変更した[8]。この年は開幕スタメンに名を連ね、その後は1度マイナーに降格したものの、ブレーブスの遊撃手レギュラーとしてほぼフルシーズンを戦いぬき、通算で144試合に出場。打率.232、6本塁打、51打点を記録した[8]

2018年は左手首の痛みを抱えながら136試合に出場し、打率.239、14本塁打、59打点を記録した[8]。また前年はMLB全体の遊撃手で下から3番目の「-7」であった守備防御点(DRS)が上から6番目となる「+10」[14]となり、守備力が飛躍的に向上した[15]。シーズン終了後に左手首の手術を受けた[15]

2020年COVID-19の影響で60試合の短縮シーズンとなる中、全60試合に出場した[8]

2021年は160試合に出場し、キャリアハイを大幅に上回る27本塁打を記録。ブレーブスの遊撃手の本塁打数記録を塗り替えた[16]。またチームがワールドシリーズに進出。4勝2敗でヒューストン・アストロズを下して26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を果たし、自身初めてのワールドシリーズ優勝メンバーとなった[17]

2022年オフの11月6日にFAとなった[18]。ブレーブスからはクオリファイング・オファーを提示されたが、これを拒否した[19]

カブス時代

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2022年12月21日にシカゴ・カブスと7年総額1億7700万ドルの契約を結んだ[20][21]。シカゴには妻のマロリーが所属するNWSLシカゴ・レッドスターズも本拠地を置いており、このことがカブスとの契約を決める要因の一つであった[22]

2023年6月24日と25日に開催されたライバルのカージナルス英語版とのロンドンでの公式戦「ロンドンシリーズ英語版」にカブスの一員として帯同した。7月2日に選手間投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出されたが[23]、7月7日に左踵捻挫で辞退した[24]

選手としての特徴

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長所は、自身が遊撃手を目指したきっかけであるノマー・ガルシアパーラのような広角への打撃力で、大舞台での強さやリーダー性も買われている。大学2年までは二塁手であり、遊撃守備の成長はこれからであるとプロ入り当初から期待されていた[25]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2016 ATL 38 145 129 20 39 7 1 3 57 17 3 0 1 2 13 5 0 34 2 .302 .361 .442 .803
2017 144 551 488 59 113 23 2 6 158 51 3 3 0 4 59 10 0 120 7 .232 .312 .324 .636
2018 136 533 478 51 114 25 4 14 189 59 10 4 6 3 44 15 2 122 5 .238 .304 .395 .699
2019 127 545 483 77 121 26 3 17 204 65 10 5 1 5 51 2 5 124 7 .251 .325 .422 .748
2020 60 264 237 49 65 15 0 10 110 35 5 0 0 1 22 0 4 71 0 .274 .345 .464 .809
2021 160 653 588 78 146 33 2 27 264 88 9 3 1 7 52 4 5 167 7 .248 .311 .449 .760
2022 162 696 640 99 177 32 1 25 286 96 18 7 0 4 49 0 3 182 12 .277 .329 .447 .776
2023 CHC 147 638 565 81 138 25 3 22 235 80 9 1 0 2 66 0 5 154 9 .244 .328 .416 .744
MLB:8年 974 4025 3608 514 913 186 16 124 1503 491 67 23 9 28 356 36 24 974 49 .253 .322 .417 .739
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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遊撃(SS)












2016 ATL 37 44 79 6 17 .953
2017 142 195 357 20 83 .965
2018 136 165 350 10 77 .981
2019 126 137 347 12 68 .976
2020 60 74 152 2 39 .991
2021 159 185 376 10 64 .982
2022 161 193 391 8 77 .986
2023 CHC 147 187 382 11 72 .981
MLB 968 1180 2434 79 497 .979
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞年

表彰

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記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 2(2016年)
  • 7(2017年 - )

脚注

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  1. ^ Braves Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  2. ^ カブスがスワンソン遊撃手獲得 7年248億円 新妻は女子プロサッカーのマロリー・ピュー - MLB写真ニュース : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年12月22日閲覧。
  3. ^ Rockies conclude the 2012 MLB First-Year Player Draft” (英語). MLB.com (Colorado Rockies) (2012年6月6日). 2015年12月11日閲覧。
  4. ^ 38th Round of the 2012 MLB June Amateur Draft”. Baseball-Reference.com. 2022年5月21日閲覧。
  5. ^ Vanderbilt baseball counting big on injury-plagued Dansby Swanson”. The Tennessean (2014年2月13日). 2015年12月11日閲覧。
  6. ^ "D-backs select Dansby Swanson with first overall pick in 2015 Draft" (Press release) (英語). MLB.com (Arizona Diamondbacks). 8 June 2015. 2015年12月11日閲覧
  7. ^ "D-backs agree to terms with Dansby Swanson" (Press release) (英語). MLB.com (Arizona Diamondbacks). 17 July 2015. 2015年12月11日閲覧
  8. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2022年5月21日閲覧。
  9. ^ Mark Bowman (2015年12月9日). “Top pick highlights Shelby-to-Arizona deal” (英語). MLB.com. 2015年12月11日閲覧。
  10. ^ “ダイヤモンドバックスは争奪戦撤退か”. デイリースポーツ. (2015年12月10日). https://www.daily.co.jp/mlb/2015/12/10/0008634919.shtml 2015年12月11日閲覧。 
  11. ^ Mark Bowman (2016年2月20日). “Close to roots, young Swanson has big league shot”. MLB.com. http://m.braves.mlb.com/news/article/165020592/braves-dansby-swanson-doesnt-forget-his-roots 2016年8月19日閲覧。 
  12. ^ Bowman (2016年8月16日). “The future is now: Braves call up Swanson”. http://m.braves.mlb.com/news/article/195933018/braves-promoting-shortstop-dansby-swanson/ 2016年8月19日閲覧。 
  13. ^ Mark Bowman (2016年8月17日). “Swanson right at home with 2-hit debut”. MLB.com. http://m.braves.mlb.com/news/article/196177494/dansby-swanson-shares-debut-with-parents/ 2016年8月19日閲覧。 
  14. ^ 守備防御点#DRSの評価基準を参照。
  15. ^ a b Mark Bowman (2018年11月8日). “Swanson undergoes left wrist surgery”. MLB.com. 2022年5月21日閲覧。
  16. ^ Mark Bowman (2021年8月15日). “Swanson etches name in Braves history”. MLB.com. 2022年5月21日閲覧。
  17. ^ Anthony Castrovince (November 2, 2021). “Braves win 1st World Series title since 1995” (英語). MLB.com. November 3, 2021閲覧。
  18. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  19. ^ Two Players Accept Qualifying Offer; 12 Players Decline” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  20. ^ Cubs Agree to Terms With Shortstop Dansby Swanson on a Seven-year Major League Contract” (英語). MLB.com. 2022年12月22日閲覧。
  21. ^ Cubs Sign Dansby Swanson” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月22日閲覧。
  22. ^ Glasspiegel, Ryan (2022年12月21日). “Dansby Swanson excited to cause ‘ruckus’ at wife Mallory Pugh’s soccer games”. New York Post. 2022年12月22日閲覧。
  23. ^ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  24. ^ Bill Ladson (July 7, 2023). “Swanson (left heel contusion) to miss ASG, heads to IL” (英語). MLB.com. July 9, 2023閲覧。
  25. ^ 「2016プロスペクト・ランキングトップ100」『月刊スラッガー』2016年5・6月合併号 日本スポーツ企画出版社 68頁

関連項目

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外部リンク

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