ネイト・ピアーソン
シカゴ・カブス #56 | |
---|---|
トロント・ブルージェイズ時代 (2020年7月29日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | フロリダ州パスコ郡オデッサ |
生年月日 | 1996年8月20日(28歳) |
身長 体重 |
6' 6" =約198.1 cm 245 lb =約111.1 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2017年 MLBドラフト1巡目追補 |
初出場 | 2020年7月29日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
ネイサン・アレクサンダー・ピアーソン(Nathan Alexander Pearson, 1996年8月20日 - )は、 アメリカ合衆国フロリダ州パスコ郡オデッサ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのシカゴ・カブス所属。愛称はビッグ・ネイト(Big Nate)[1]。
メディアによっては「ピアソン」と表記されることもある。
経歴
[編集]プロ入りとブルージェイズ時代
[編集]2017年のMLBドラフト1巡目追補(全体28位)でトロント・ブルージェイズから指名され[2]、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズでプロデビュー。A-級バンクーバー・カナディアンズでもプレーし、2球団合計で8試合に先発登板して防御率0.80、26奪三振を記録した[3]。
2018年にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは、ブルージェイズの組織内で4位にランクインした[4]。シーズンでは右腕の故障の影響もあり、A+級ダニーデン・ブルージェイズで1試合のみの登板にとどまった[3]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロスに所属した。
2019年はA+級ダニーデン、AA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ、AAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、3球団合計で25試合に先発登板して5勝4敗、防御率2.30、119奪三振を記録した[3]。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカンリーグ選抜に選出された[5]。
2020年7月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のワシントン・ナショナルズ戦にて先発でメジャーデビュー(5回無失点も勝敗付かず)[6]。
2021年は開幕を故障者リストで迎えた。5月3日にAAA級バッファローに配属された[3]。5月4日のMiLB開幕戦で開幕投手を務めた[7]。5月9日にMLBに昇格し[3]、同日のアストロズ戦で先発登板し、MLBでのシーズン初登板を果たした[8]。試合後に投手コーチのピート・ウォーカーと話し合い、AAA級バッファローで再調節することになり、5月11日にオプションでAAA級バッファローに降格した[3]が、肩の問題で予定していた登板を回避した[9]。
2022年は伝染性単核球症の影響でメジャーでの出場は無かった[1]。オフには翌年から中継ぎに配置転換されることを見越して、ドミニカ共和国のウィンターリーグであるリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナ(LIDOM)に参加し、ティグレス・デル・リセイでプレーした[1]。12イニングを無失点に抑え、16奪三振を記録した[1]。
2023年は4月25日のシカゴ・ホワイトソックス戦で2年ぶりにメジャーに復帰登板を果たすと、7月6日のホワイトソックスとのダブルヘッダー第2戦ではメジャー初セーブを挙げた。
2024年シーズン、7月25日までに41試合に登板し、防御率5.63という成績であった。
カブス時代
[編集]2024年7月27日にジョシュ・リベラ、ヨヘンドリック・ピナンゴとのトレードでシカゴ・カブスへ移籍した[10]。
9月4日のピッツバーグ・パイレーツ戦では7回を無安打無失点に抑えた今永昇太の後を受け、1回を無安打無失点に抑えた。後続のポーター・ホッジも1回無安打無失点に抑え、球団史上2度目となる継投によるノーヒットノーランを達成した[11]。
選手としての特徴
[編集]最速101.8mph[12](約163.8km/h)を誇る右腕で、速球は即MLBで通用する代物だが、変化球の精度が鍵と言われている[13]。憧れの人物にクリス・アーチャーを挙げている。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | TOR | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 81 | 18.0 | 14 | 5 | 13 | 0 | 0 | 16 | 1 | 0 | 15 | 12 | 6.00 | 1.50 |
2021 | 12 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 71 | 15.0 | 14 | 2 | 12 | 1 | 0 | 20 | 5 | 0 | 8 | 7 | 4.20 | 1.73 | |
2023 | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 1 | 3 | .714 | 182 | 42.2 | 36 | 7 | 18 | 2 | 3 | 43 | 5 | 0 | 25 | 23 | 4.85 | 1.27 | |
2024 | 41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 | .000 | 182 | 40.0 | 45 | 8 | 17 | 0 | 2 | 51 | 2 | 0 | 26 | 25 | 5.63 | 1.55 | |
CHC | 19 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 4 | .667 | 103 | 26.1 | 22 | 4 | 4 | 0 | 1 | 23 | 0 | 0 | 8 | 8 | 2.73 | 0.99 | |
'24計 | 60 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 11 | .500 | 285 | 66.1 | 67 | 12 | 21 | 0 | 3 | 74 | 2 | 0 | 34 | 33 | 4.48 | 1.33 | |
MLB:4年 | 112 | 6 | 0 | 0 | 0 | 9 | 5 | 3 | 14 | .643 | 619 | 142.0 | 131 | 26 | 64 | 3 | 6 | 153 | 13 | 0 | 82 | 75 | 4.75 | 1.37 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2020 | TOR | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2021 | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2023 | 35 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 41 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
CHC | 19 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
'24計 | 60 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
MLB | 112 | 3 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2019年)
背番号
[編集]- 24(2020年 - 2024年7月25日)
- 56(2024年7月29日 - )
脚注
[編集]- ^ a b c d Keegan Matheson (February 26, 2023). “Blue Jays fireballer finds new life as a reliever” (英語). MLB.com. June 12, 2023閲覧。
- ^ Gregor Chisholm (2017年6月13日). “Toronto takes hard-throwing Pearson at 28” (英語). MLB.com. 2018年8月14日閲覧。
- ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照
- ^ 2018 MLB Prospects Watch – Toronto Blue Jays Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on August 14, 2018.
- ^ “2019 MLB All-Star Futures Game rosters” (英語). ESPN (2018年7月6日). 2020年7月30日閲覧。
- ^ Keegan Matheson (2020年7月29日). “Pearson after dazzling debut: 'I belong here'” (英語) 2020年7月30日閲覧。
- ^ John Pullano (May 4, 2021). “Pearson dominates as Bisons open in Trenton with 6-1 win” (英語). MiLB.com. May 6, 2021閲覧。
- ^ Jordan Horrobin (May 10, 2021). “Pearson shaky in 2021 debut: 'It's me vs. me'” (英語). MLB.com. May 15, 2021閲覧。
- ^ Keegan Matheson (May 15, 2021). “Pearson dealing with minor shoulder issue” (英語). MLB.com. May 16, 2021閲覧。
- ^ “Chicago Cubs acquire right-hander Nate Pearson in a trade with the Toronto Blue Jays” (英語). Chicago Tribune (2024年7月27日). 2024年8月6日閲覧。
- ^ “カブス本拠でのノーヒットノーランは52年ぶり 継投では球団史上2度目 今永は7回無安打で貢献”. スポーツニッポン. (2024年9月4日) 2024年9月16日閲覧。
- ^ 2021年 ニューヨーク・ヤンキース戦で計測
- ^ 「2018 - 2022 全30球団未来予想図 トロント・ブルージェイズ」『隔月刊スラッガー』2018年3月号 日本スポーツ企画出版社 43頁
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Nate Pearson stats MiLB.com
- Nate Pearson (@big_nate5) - X(旧Twitter)
- Nate Pearson (@bignate5) - Instagram