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エディ・ロザリオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エディ・ロザリオ
Eddie Rosario
ミネソタ・ツインズ時代
(2019年4月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区グアヤマ英語版
生年月日 (1991-09-28) 1991年9月28日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2010年 MLBドラフト4巡目
初出場 2015年5月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコの旗 プエルトリコ
WBC 2013年2017年2023年
獲得メダル
男子 野球
プエルトリコの旗 プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
2013 野球
2017 野球

エディ・マニュエル・ロザリオEddie Manuel Rosario, 英語発音: /ˈɛdi roʊˈsɑrioʊ/; 1991年9月28日 - )は、プエルトリコグアヤマ英語版出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。現在はフリーエージェント。愛称はバンディドウ[1]

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2010年MLBドラフトミネソタ・ツインズから4巡目(全体135位)指名され、プロ入り。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプロデビュー。

2011年アパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズに所属し、67試合に出場して打率.337、21本塁打、60打点、17盗塁だった。

2012年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズとA級ベロイト・スナッパーズに所属し、A級ベロイトでは95試合に出場して打率.296、12本塁打、70打点、11盗塁だった。

2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表に選出された[2]。シーズンではA+級フォートマイヤーズ・ミラクルとAA級ニューブリテン・ロックキャッツに所属し、2球団合計で122試合に出場して打率.302、10本塁打、73打点、10盗塁だった。この年のオフに禁止薬物規定に違反し、翌年の開幕から50試合の出場停止処分を受ける事となった[3]

2014年は前年と同じくA+級フォートマイヤーズとAA級ニューブリテンに所属し、2球団合計で87試合に出場して打率.243、8本塁打、40打点、9盗塁だった。オフの11月20日に40人枠を果たした。

2015年はAAA級ロチェスター・レッドウイングスで開幕を迎えたが、5月4日にメジャーへ初昇格した[4]。5月6日のオークランド・アスレチックス戦にて「8番・右翼手」で先発出場してメジャーデビューし、3回裏にスコット・カズミアーから初球を打って初打席本塁打を記録した[5][6]。以降は外野手のレギュラーに定着し、122試合の出場で打率.267、13本塁打、50打点を記憶した。また、三塁打はリーグ1位の15本を記録した[7]新人王の投票では6位だった[8]

2016年は出場機会が激減し、92試合の出場に留まったが、打率.269、10本塁打、32打点、5盗塁を記録。守備では左翼手57試合、中堅手37試合、右翼手1試合で、計4失策守備率.979だった。オフの12月28日に第4回WBCプエルトリコ代表への参加の意思を表明した[9]

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回WBCのプエルトリコ代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした[10]。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[11]

2019年は137試合に出場で打率.276、32本塁打、109打点を記録し、史上初の「30本塁打クインテット」の1人となった[12]

2020年2月に1年775万ドルの契約を結んだ[13]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[14]

インディアンス時代

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2021年2月4日にクリーブランド・インディアンスと800万ドルの単年契約を結んだ[15]。オプションとして最大60万ドルの出来高が含まれる。

ブレーブス時代

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2021年7月30日にパブロ・サンドバルとのトレードで、金銭と共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[16]。同月には同じ外野手のロナルド・アクーニャ・ジュニアが怪我でシーズン中の復帰が絶望となっていた。9月19日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、4打席、わずか5球[17]サイクル安打を達成した[18]。この年は2球団合計で111試合に出場し、打率.259、14本塁打、62打点、11盗塁、OPS.740を記録した。ポストシーズンではロサンゼルス・ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズで、第2戦ではサヨナラ安打を記録する[19]など、6試合で打率.560、3本塁打、9打点、OPS1.647の大活躍でMVPを獲得し、ワールドシリーズへの進出に貢献した。ワールドシリーズではヒューストン・アストロズと対決。11月2日の試合に勝利し、26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を果たし、自身初めてワールドシリーズ優勝を果たした[20]。オフの11月3日にFAとなった[21]

2022年3月16日にブレーブスと2年総額1800万ドルで再契約した[22]。2024年は900万ドルのチームオプションとなり、年俸の1%を寄付することにも合意した[22]

2023年オフの11月3日に契約延長オプションを破棄され、FAとなった[23]

ナショナルズ時代

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2024年3月6日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び[24]、開幕ロースター入りを果たした[25]

同年7月3日にナショナルズからDFAとなった[26]

ブレーブス復帰・メッツ時代

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同年7月5日にブレーブスとマイナー契約を結んだ[27]が、8月11日にFAとなった[28]

その後、メッツとマイナー契約を結んだものの、8月25日にFAとなっている[29]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 MIN 122 474 453 60 121 18 15 13 208 50 11 6 3 3 15 3 0 118 5 .267 .289 .459 .748
2016 92 354 335 52 90 17 2 10 141 32 5 2 2 3 12 2 2 91 4 .269 .295 .421 .716
2017 151 589 542 79 157 33 2 27 275 78 9 8 4 8 35 1 0 106 10 .290 .328 .507 .836
2018 138 592 559 87 161 31 2 24 268 77 8 2 1 2 30 5 0 104 4 .288 .323 .479 .803
2019 137 590 562 91 155 28 1 32 281 109 3 1 0 6 22 2 0 86 10 .276 .300 .500 .800
2020 57 231 210 31 54 7 0 13 100 42 3 1 0 2 19 2 0 34 3 .257 .316 .476 .792
2021 CLE 78 306 283 29 72 15 1 7 110 46 9 2 2 3 17 0 1 47 3 .254 .296 .389 .685
ATL 33 106 96 13 26 4 2 7 55 16 2 1 0 1 9 0 0 14 1 .271 .330 .573 .903
'21計 111 412 379 42 98 19 3 14 165 62 11 3 2 4 26 0 1 61 4 .259 .305 .435 .740
2022 80 270 250 27 53 12 1 5 82 24 3 0 0 3 17 0 0 68 3 .212 .259 .328 .587
2023 142 516 478 64 122 24 3 21 215 74 3 4 1 2 34 1 1 122 13 .255 .305 .450 .755
2024 WSH 67 235 219 26 40 11 0 7 72 26 8 1 1 2 13 0 0 54 4 .183 .226 .329 .555
ATL 24 84 78 7 12 1 0 3 22 9 1 0 1 2 3 0 0 23 0 .154 .181 .282 .463
'24計 91 319 297 33 52 12 0 10 94 35 9 1 2 4 16 0 0 77 4 .175 .215 .316 .531
MLB:10年 1121 4347 4065 566 1063 201 29 169 1829 583 65 28 15 37 226 16 4 867 60 .262 .298 .450 .748
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの打撃成績

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2013 プエルトリコ 6 14 14 0 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .214 .214 .286
2017 6 24 19 3 6 2 1 0 10 5 2 0 0 2 3 0 0 3 1 .316 .375 .526
2023[30] 5 19 17 2 3 1 0 2 10 4 0 0 0 1 1 0 0 4 3 .176 .211 .588
  • 太字は大会最高

年度別守備成績

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三塁(3B)












2018 MIN 1 0 2 0 0 1.000
MLB 1 0 2 0 0 1.000


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2015 MIN 86 157 12 5 3 .971 4 15 0 0 0 1.000 34 48 4 2 1 .963
2016 57 96 4 1 0 .990 37 79 6 3 0 .966 1 1 0 0 0 1.000
2017 138 225 5 4 1 .983 10 18 0 0 0 1.000 16 22 0 0 0 1.000
2018 125 227 9 8 0 .967 4 1 0 0 0 1.000 5 6 0 1 0 .857
2019 124 188 7 5 1 .975 3 5 0 0 0 1.000 11 15 1 0 0 1.000
2020 51 84 5 2 1 .978 - -
2021 CLE 72 120 4 1 1 .992 - -
ATL 28 51 0 2 0 .962 - 1 0 0 0 0 ----
'21計 100 171 4 3 1 .983 - 1 0 0 0 0 ----
2022 54 76 1 1 0 .987 - 15 23 0 4 0 .852
2023 130 223 4 4 1 .983 - -
2024 WSH 24 23 0 1 0 .958 12 14 0 0 0 1.000 25 54 1 1 1 .982
ATL 24 35 2 0 1 1.000 - -
'24計 48 58 2 1 1 .984 12 14 0 0 0 1.000 25 54 1 1 1 .982
MLB 913 1505 53 34 9 .979 70 132 6 3 0 .979 108 169 6 8 2 .956
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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背番号

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  • 20(2015年 - 2020年)
  • 9(2021年 - 同年途中)
  • 8(2021年途中 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ Twins Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月30日閲覧
  2. ^ Classic puts top prospects on global stage”. MLB.com (February 7, 2013). September 13, 2015閲覧。
  3. ^ Twins prospect Rosario banned for 50 games by MLB”. Star Tribune (November 20, 2013). September 13, 2015閲覧。
  4. ^ Twins summon top prospect Eddie Rosario to majors”. Star Tribune (May 4, 2015). September 13, 2015閲覧。
  5. ^ Rosario homers on first ML pitch. MLB.com. 6 May 2015. 2015年9月13日閲覧
  6. ^ Kenney, Kirk (May 19, 2015). “Rosario makes good first impression”. U-T San Diego. http://www.utsandiego.com/news/2015/may/10/baseball-nuggets-home-run-first-pitch/ September 13, 2015閲覧。 
  7. ^ Eddie Rosario Winter, Minor & Fall Leagues Statistics & History Baseball-Reference.com
  8. ^ 2015 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2021年10月31日閲覧。
  9. ^ Source: Lugo, Rosario to play for PR in WBC MLB.com (英語) (2016年12月28日) 2017年1月10日閲覧
  10. ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
  11. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  12. ^ a b ツインズの30本塁打達成者が5人に! メジャー史上初 試合は劇的な逆転サヨナラ”. スポーツニッポン (2019年9月18日). 2021年10月31日閲覧。
  13. ^ Twins non-tender Eddie Rosario, agree to deals with five players”. FOXスポーツ (2020年12月2日). 2021年10月31日閲覧。
  14. ^ Twins Non-Tender Eddie Rosario, Matt Wisler” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月3日閲覧。
  15. ^ Indians Sign Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月4日閲覧。
  16. ^ Braves Acquire Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月30日閲覧。
  17. ^ Atlanta Braves at San Francisco Giants Box Score, September 19, 2021”. Baseball-Reference.com (2021年9月19日). 2021年10月31日閲覧。
  18. ^ a b ブレーブス・ロサリオが自身初サイクル 同一季に複数選手達成は球団史上初”. 日刊スポーツ (2021年9月20日). 2021年10月31日閲覧。
  19. ^ ブレーブスが連日のサヨナラで2連勝、ナ・リーグ優勝決定S”. フランス通信社 (2021年10月18日). 2021年10月31日閲覧。
  20. ^ Anthony Castrovince (November 2, 2021). “Braves win 1st World Series title since 1995” (英語). MLB.com. November 3, 2021閲覧。
  21. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  22. ^ a b Press release: Braves sign Eddie Rosario”. www.mlb.com. 2022年3月17日閲覧。
  23. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  24. ^ Nationals To Sign Eddie Rosario” (英語). MLB Trade Rumors (2024年3月6日). 2024年4月7日閲覧。
  25. ^ Nationals' Eddie Rosario: Added to big-league roster” (英語). CBS sports (2024年3月24日). 2024年4月7日閲覧。
  26. ^ Washington Nationals DFA Eddie Rosario After Officially Promoting James Wood” (英語). Fastball (2024年7月1日). 2024年7月15日閲覧。
  27. ^ Welcome back! Rosario sets up Murphy's heroics in return to Braves” (英語). MLB.com. 2024年7月15日閲覧。
  28. ^ Eddie Rosario Stats” (英語). Baseball Reference. 2024年12月16日閲覧。
  29. ^ Eddie Rosario Stats” (英語). Baseball Reference. 2024年12月16日閲覧。
  30. ^ 2023 WBC Player Hitting StatsMLB.com 2023年12月16日閲覧

関連項目

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外部リンク

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