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ジェフ・スーパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェフ・スーパン
Jeff Suppan
ミルウォーキー・ブルワーズでの現役時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オクラホマ州オクラホマシティ
生年月日 (1975-01-02) 1975年1月2日(49歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1993年 ドラフト2巡目でボストン・レッドソックスから指名
初出場 1995年7月17日
最終出場 2012年5月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェフリー・スコット・スーパンJeffrey Scot Suppan, 1975年1月2日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティ出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はスープ。。

経歴

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プロ入りレッドソックス時代

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1993年MLBドラフトボストン・レッドソックスから2巡目で指名され入団。

1995年7月17日に20歳6か月15日でメジャーデビュー。これは球団史上1969年マイク・ガーマンがメジャーデビュー以降では最年少の投手である[1]

ダイヤモンドバックス時代

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1997年11月18日に球団拡張ドラフトアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名され移籍した。

ロイヤルズ時代

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1998年9月3日に金銭トレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した。

1999年に初めてメジャーで年間を通してプレイし、10勝を挙げホセ・ロサードとタイでチーム最多投手となった[2]

2000年は自身初めて開幕投手を務めた。

2001年は2年連続2度目となる開幕投手を務めた。

2002年は3年連続3度目となる開幕投手を務めた。オフの12月21日にフリーエージェント(FA)となった。

パイレーツ時代

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2003年1月31日にピッツバーグ・パイレーツと契約。

レッドソックス復帰

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2003年7月31日にマイク・ゴンザレスフレディ・サンチェスとのトレードでブランドン・ライオンアナスタシオ・マルティネスと共に古巣のレッドソックスへ移籍した。

移籍するまでの成績が10勝7敗、防御率3.57に対し移籍後は3勝4敗、防御率5.57だった。チームはポストシーズンに進出し、ディビジョンシリーズではレギュラーシーズンより1人少ない4人で先発ローテーションを回すため、スーパンは先発から外され、10人の投手の枠からも外されたため、プレーオフでの登板機会はなかった[3]。シーズン終了後の10月27日にFAとなった。

カージナルス時代

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2003年12月18日にセントルイス・カージナルスと契約。

2004年に自己最多となる16勝を記録した。

2005年も16勝を記録した。

2006年は6月17日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャー通算100勝を達成し、7月21日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャー通算1000奪三振を達成し、最終的に12勝を記録した。プレーオフではニューヨーク・メッツとのナショナルリーグチャンピオンシップシリーズを制し、スーパンはMVPを受賞した。デトロイト・タイガースとのワールドシリーズも制し、チームは24年ぶりにワールドシリーズ優勝を果たした。オフの11月1日にFAとなった。

ブルワーズ時代

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2006年12月24日にミルウォーキー・ブルワーズと4年総額4,200万ドルで契約した。これは球団史上最高額の契約となった[4]

2007年は12勝12敗・防御率4.62を記録したが、2年目以降は年々成績が悪化。

2008年は5月23日のナショナルズ戦の打席で肘を痛めて以降、痛みは回復せず、7月7日に故障者リスト入りとなった[5]。7月22日に復帰を果たし、同年は10勝10敗・防御率4.96でシーズンを終えた。ナショナルリーグディビジョンシリーズでは第4戦に先発したが、3回・5失点で敗戦投手となり、チームは1勝3敗でフィラデルフィア・フィリーズに敗れた[6]

2009年は7年ぶりに開幕投手を務めたが、7勝12敗・防御率5.29でシーズンを終えた。

2010年は首のケガで開幕を故障者リストで迎え、4月15日のシカゴ・カブス戦で、先発投手5番手として復帰した[7]。2試合の先発で防御率8.68と不調なため、ケン・モッカ監督は4月25日の試合前にリリーフとして起用することを発表[8]。その後はリリーフとして起用されたが、6月7日に球団はスーパンを自由契約にした。

カージナルス復帰

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2010年6月14日にセントルイス・カージナルスと契約。オフの11月1日にFAとなった。

ロイヤルズ傘下時代

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2011年1月20日にサンフランシスコ・ジャイアンツと契約したが、3月29日にFAとなった。4月4日にカンザスシティ・ロイヤルズと契約。11月2日にFAとなった。

パドレス時代

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2012年2月8日、サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結ぶ。6月6日にFAとなった。

2014年1月2日に現役引退を発表した[9]

人物

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ブルワーズ在籍時に、1三振につき100ドルをイントレピッド・フォールン・ヒーローズ基金へ寄付したり、ブルワーズのチャリティーへ毎年100,000ドルを寄付するなどの慈善活動が評価され、ロベルト・クレメンテ賞の候補になった[10]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1995 BOS 8 3 0 0 0 1 2 0 -- .333 100 22.2 29 4 5 1 0 19 0 0 15 15 5.96 1.50
1996 8 4 0 0 0 1 1 0 -- .500 107 22.2 29 3 13 0 1 13 3 0 19 19 7.54 1.85
1997 23 22 0 0 0 7 3 0 -- .700 503 112.1 140 12 36 1 4 67 5 0 75 71 5.69 1.57
1998 ARI 13 13 1 0 0 1 7 0 -- .125 299 66.0 82 12 21 1 1 39 2 0 55 49 6.68 1.56
KC 4 1 0 0 0 0 0 0 -- ---- 46 12.2 9 1 1 0 0 12 0 0 1 1 0.71 0.79
'98計 17 14 1 0 0 1 7 0 -- .125 345 78.2 91 13 22 1 1 51 2 0 56 50 5.72 1.44
1999 KC 32 32 4 1 1 10 12 0 0 .455 887 208.2 222 28 62 4 3 103 5 1 113 105 4.53 1.36
2000 35 33 3 1 0 10 9 0 0 .526 948 217.0 240 36 84 3 7 128 7 1 121 119 4.94 1.49
2001 34 34 1 0 0 10 14 0 0 .417 946 218.1 227 26 74 3 12 120 6 0 120 106 4.37 1.38
2002 33 33 3 1 0 9 16 0 0 .360 912 208.0 229 32 68 3 7 109 10 1 134 123 5.32 1.43
2003 PIT 21 21 3 2 1 10 7 0 0 .588 597 141.0 147 11 31 5 6 78 3 0 57 56 3.57 1.26
BOS 11 10 0 0 0 3 4 0 0 .429 276 63.0 70 12 20 0 2 32 4 0 41 39 5.57 1.43
'03計 32 31 3 2 1 13 11 0 0 .542 873 204.0 217 23 51 5 8 110 7 0 98 95 4.19 1.31
2004 STL 31 31 0 0 0 16 9 0 0 .640 811 188.0 192 25 65 1 8 110 4 1 98 87 4.16 1.37
2005 32 32 0 0 0 16 10 0 0 .615 834 194.1 206 24 63 1 7 114 6 1 93 77 3.57 1.38
2006 32 32 0 0 0 12 7 0 0 .632 837 190.0 207 21 69 6 8 104 8 0 100 87 4.12 1.45
2007 MIL 34 34 1 0 0 12 12 0 0 .500 919 206.2 243 18 68 10 11 114 7 0 113 106 4.62 1.50
2008 31 31 0 0 0 10 10 0 0 .500 780 177.2 207 30 67 7 4 90 3 1 110 98 4.96 1.54
2009 30 30 0 0 0 7 12 0 -- .368 748 161.2 200 25 74 8 11 80 12 0 106 95 5.29 1.70
2010 15 2 0 0 0 0 2 0 -- .000 148 31 50 4 12 1 1 18 1 0 29 27 7.84 2.00
STL 15 13 0 0 0 3 6 0 -- .333 304 70.1 80 9 25 0 1 33 3 0 32 30 3.84 1.49
'10計 30 15 0 0 0 3 8 0 -- .273 452 101.1 130 13 37 1 2 51 4 0 61 57 5.06 1.65
2012 SD 6 6 0 0 0 2 3 0 -- .400 137 30.2 34 4 13 3 0 7 0 0 19 18 5.28 1.53
通算:17年 448 417 16 5 140 146 0 -- .490 11139 2542.2 2843 337 871 58 94 1390 89 6 1451 1328 4.70 1.46
  • 2012年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注

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  1. ^ Hohler, Bob (August 5, 2003). “HE CAN STAND THE HEAT SEASONED SUPPAN AT HOME IN KITCHEN” (英語). Boston Globe: p. C.1. http://pqasb.pqarchiver.com/boston/access/379426271.html?dids=379426271:379426271&FMT=ABS&FMTS=ABS:FT&type=current&date=Aug+05%2C+2003&author=Bob+Hohler%2C+Globe+Staff&pub=Boston+Globe&desc=HE+CAN+STAND+THE+HEAT+SEASONED+SUPPAN+AT+HOME+IN+KITCHEN&pqatl=google 2010年8月24日閲覧。 
  2. ^ 1999 Kansas City Royals Batting, Pitching, & Fielding Statistics” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年8月24日閲覧。
  3. ^ Browne, Ian (October 1, 2003). “Suppan left off playoff roster” (英語). MLB.com. 2010年8月24日閲覧。
  4. ^ Brewers agree to terms with Suppan MVP of 2006 NLCS inks four-year deal, pending physical” (英語). MLB.com. 2008年3月25日閲覧。
  5. ^ Associated Press (July 7, 2008). “Joint irritation in pitching elbow lands Suppan on DL” (英語). ESPN.com. 2010年8月26日閲覧。
  6. ^ October 5, 2008 National League Division Series (NLDS) Game 4, Phillies at Brewers” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年8月26日閲覧。
  7. ^ McCalvy, Adam (April 7, 2010). “Brewers tab Suppan as fifth starter” (英語). MLB.com. 2010年8月26日閲覧。
  8. ^ Schelling, Jordan (April 25, 2010). “Brewers send veteran Suppan to 'pen” (英語). MLB.com. 2010年8月26日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (January 2, 2014). “Former October standout Suppan retires”. MLB.com. http://mlb.mlb.com/news/article/mlb/former-october-standout-jeff-suppan-retires?ymd=20140102&content_id=66276812&vkey=news_mlb January 3, 2014閲覧。 
  10. ^ Jeff Suppan named Brewers nominee for the 2009 Roberto Clemente Award presented by Chevy” (英語). MLB.com (September 9, 2009). 2010年8月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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