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ハビー・ロペス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハビー・ロペス
Javy Lopez
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区ポンセ
生年月日 (1970-11-05) 1970年11月5日(54歳)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1987年 アマチュア・フリーエージェントとしてアトランタ・ブレーブスと契約
初出場 1992年9月18日
最終出場 2006年9月2日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコ
WBC 2006年
ハビー・ロペス

ハビアー・ロペス・トーレスJavier "Javy" Lopez Torres1970年11月5日 - )は、プエルトリコポンセ出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。

経歴

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1987年、アトランタ・ブレーブスと契約し入団。プロ5年目の1992年9月18日にメジャーデビューを果たす。1995年チャーリー・オブライエンとのプラトーン起用ながら、初の100試合出場を果たす。1996年は正捕手の座を掴み、当時、同じく台頭し始めていたチッパー・ジョーンズライアン・クレスコ、ベテランのフレッド・マグリフマーキス・グリッソムの影に隠れながら、23本塁打・69打点をマーク。

2003年は、前年オフからマット・ウィリアムズをお手本とした打撃改造やトレーニング・メニューの変更、試合前のフリー打撃を削減するなど練習法の工夫を行い、食事制限をするなど節制を行った[1]。その結果、主砲のチッパー・ジョーンズやアンドリュー・ジョーンズゲーリー・シェフィールドらと共に、今までの絶対的な投手力ではなく、強力な打撃力を売りにした新しいブレーブスを形成する一端となった。そして、43本塁打(代打本塁打1本を含む)を放ち、地区優勝に貢献した。またこの年、ロイ・キャンパネラトッド・ハンドリーが持っていた捕手のシーズン最多本塁打記録41本を更新し、球界でも貴重な「打てる捕手」として存在をアピールした。同年オフ、初のア・リーグとなるボルチモア・オリオールズFAで移籍した。

2004年は初のア・リーグでのプレーに対応し、打率.316、23本塁打、86打点を記録。ミゲル・テハダラファエル・パルメイロメルビン・モーラの擁護役として存在感を示した。

2006年ワールド・ベースボール・クラシックプエルトリコ代表に選ばれる。前年オフに好守の捕手ラモン・ヘルナンデスがFA移籍してきたため、初めて指名打者としての開幕を迎えた。しかし開幕から打撃不振に陥り、シーズン途中にマイナー選手とのトレードで、怪我で戦線から離れていた正捕手のジェイソン・バリテックの穴を埋める存在としてボストン・レッドソックスに移籍。だが、レッドソックス移籍後も復調することはなく、シーズン終了後に解雇された。

2007年はシーズン前にコロラド・ロッキーズとマイナー契約したが3月12日に解雇され、1シーズンプレーをしなかった。12月に古巣ブレーブスとマイナー契約し、メジャー復帰を試みたが、ロースターには残れず、2008年3月22日に正式に引退した[2]

選手としての特徴

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パワフルな打撃と堅実なキャッチングで黄金時代のブレーブスを支え、一躍ナショナルリーグを代表する捕手となった。守備面では、肩もリードもイマイチと言われているが、アトランタ・ブレーブスの黄金期を支え、グレッグ・マダックストム・グラビンジョン・スモルツら超一流ピッチャーの球を受けるという恩恵を授かってきた。しかし、グレッグ・マダックスとは相性が悪く、マダックス登板時の多くは控えのチャーリー・オブライエンエディ・ペレスポール・バコヘンリー・ブランコがマダックスの球を受けていた。ボルチモア・オリオールズ時代の2005年に、1試合(2イニング)だけ一塁手としてもプレーしている。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1992 ATL 9 16 16 3 6 2 0 0 8 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .375 .375 .500 .875
1993 8 17 16 1 6 1 1 1 12 2 0 0 0 0 0 0 1 2 0 .375 .412 .750 1.162
1994 80 303 277 27 68 9 0 13 116 35 0 2 2 2 17 0 5 61 12 .245 .299 .419 .718
1995 100 352 333 37 105 11 4 14 166 51 0 1 0 3 14 0 2 57 13 .315 .344 .498 .842
1996 138 526 489 56 138 19 1 23 228 69 1 6 1 5 28 5 3 84 17 .282 .322 .466 .788
1997 123 464 414 52 122 28 1 23 221 68 1 1 1 4 40 10 5 82 9 .295 .361 .534 .895
1998 133 534 489 73 139 21 1 34 264 106 5 3 1 8 30 1 6 85 22 .284 .328 .540 .868
1999 65 269 246 34 78 18 1 11 131 45 0 3 0 0 20 2 3 41 6 .317 .375 .533 .908
2000 134 525 481 60 138 21 1 24 233 89 0 0 0 5 35 3 4 80 20 .287 .337 .484 .821
2001 128 482 438 45 117 16 1 17 186 66 1 0 1 5 28 3 10 82 12 .267 .322 .425 .747
2002 109 385 347 31 81 15 0 11 129 52 0 1 0 4 26 8 8 63 15 .233 .299 .372 .671
2003 129 495 457 89 150 29 3 43 314 109 0 1 0 1 33 5 4 90 10 .328 .378 .687 1.065
2004 BAL 150 638 579 83 183 33 3 23 291 86 0 0 0 6 47 4 6 97 16 .316 .370 .503 .873
2005 103 423 395 47 110 24 1 15 181 49 0 1 0 2 19 2 7 68 10 .278 .322 .458 .780
2006 76 299 279 30 74 15 1 8 115 31 0 0 0 0 18 0 2 60 5 .265 .314 .412 .726
BOS 18 65 63 6 12 5 0 0 17 4 0 0 0 0 2 0 0 16 5 .190 .215 .270 .485
'06計 94 364 342 36 86 20 1 8 132 35 0 0 0 0 20 0 2 76 10 .251 .297 .386 .683
MLB:15年 1503 5793 5319 674 1527 267 19 260 2612 864 8 19 6 45 357 43 66 969 172 .287 .337 .491 .828

表彰

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記録

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参考資料

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  1. ^ 『月刊スラッガー』2003年12月号、76ページ
  2. ^ Lopez decides to retire instead of attempting comeback with Braves” (英語) (2008年3月22日). 2008年3月23日閲覧。

外部リンク

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