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テッド・シモンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テッド・シモンズ
Ted Simmons
セントルイス・カージナルス時代
(1978年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州ハイランドパーク
生年月日 (1949-08-09) 1949年8月9日(75歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
193 lb =約87.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 捕手
プロ入り 1967年 ドラフト1巡目(全体10位)でセントルイス・カージナルスから指名
初出場 1968年9月21日
最終出場 1988年10月2日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
殿堂表彰者
選出年 2020年
得票率 81.25%
選出方法 ベテランズ委員会選出

テッド・ライル・シモンズTed Lyle Simmons, 1949年8月9日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ハイランドパーク出身の元プロ野球選手捕手)。右投両打。

略歴

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プロ入り後

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1967年6月6日に、ドラフト1巡目でセントルイス・カージナルスから指名を受け、プロ入り。

プロ2年目となる1968年9月21日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たした(デビュー戦には「7番・捕手」で出場。3打席ともクラウディ・オスティーンと対戦。第1打席は三振、第2打席は単打、第3打席は四球という結果)。しかし、シーズンが終盤に近かった事もあって、シモンズはその後1試合に出場しただけで、3打数1安打打率.333という成績でシーズンを終えた。

1969年も5試合で打率.214と、数字を残す事が出来なかったが、メジャー3年目となる1970年に飛躍。打率.243、3本塁打、24打点と打撃成績こそ平凡以下だったものの、82試合に出場した。1971年には遂にレギュラーの座を手に入れ、1973年まで3年連続で3割以上の打率を記録。その間、MVP投票でもそれぞれ16位、10位、14位にランクインしている。また、1972年と1973年にはオールスターゲームにも出場している。1974年は打率こそ3割を下回ったものの、いずれも自身初となる20本塁打、100打点を記録。3年連続となるオールスター出場、MVP投票で13位にランクインなど充実した1年となった。1975年は打率.332と大爆発。MVP投票では自己最高となる6位にランクインした。1976年こそ今一つの成績に終わったが、1977年から4年連続で20本塁打以上、80打点以上をクリア。オールスターにも4年連続で出場した。

1980年12月12日、シモンズはトレードでミルウォーキー・ブルワーズに放出された(トレードの内訳:シモンズ、ローリー・フィンガーズ投手、ピート・ブコビッチ投手がブルワーズに移籍。シクスト・レスカーノ外野手デビッド・グリーン外野手[1]ラリー・ソレンセン投手がカージナルスに移籍)。ブルワーズ移籍1年目となった1981年はわずか100試合の出場に留まり、打率.216、14本塁打、61打点と大きく期待を裏切る成績に終わったが、5年連続でオールスターには出場している。

その後、1982年は打率.269、23本塁打、97打点、1983年は打率.308、13本塁打、108打点と復活。オールスター出場、MVP投票19位ランクインなど、カージナルス時代の輝きを取り戻し、11月7日にFAとなったが1984年1月16日にブルワーズと再契約を結んだ。しかし、捕手というハードなポジションを続けていた事もあってか、その後は年々成績が低下した。

1986年3月5日にトレードでブレーブスに移籍(トレードの内訳:シモンズがブレーブスに移籍。リック・セロン捕手、マイナーリーガーのデービッド・クレイフラビオ・アルファロがブルワーズに移籍)。しかしその後、ブレーブスでは思うような成績を残す事が出来ず、1988年に引退した。

引退後

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ピッツバーグ・パイレーツGM、ブルワーズとサンディエゴ・パドレスでコーチを歴任し、現在はシアトル・マリナーズのシニアアドバイザーを務める。

シモンズのカージナルス在籍時の背番号『23
セントルイス・カージナルスの永久欠番2021年指定。

2020年ベテランズ委員会の選出でアメリカ野球殿堂入りを果たした[2]

古巣カージナルスはシモンズの殿堂入りを記念し、シモンズのカージナルス在籍時の背番号『23』を永久欠番に指定し、2021年8月1日に欠番表彰式及び本拠地ブッシュ・スタジアム外に新たに建てられた自身の銅像除幕式が執り行われた。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1968 STL 2 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .333 .500 .333 .833
1969 5 16 14 0 3 0 1 0 5 3 0 0 0 1 1 0 0 1 0 .214 .250 .357 .607
1970 82 324 284 29 69 8 2 3 90 24 2 2 0 1 37 5 2 37 5 .243 .333 .317 .650
1971 133 563 510 64 155 32 4 7 216 77 1 3 4 10 36 3 3 50 20 .304 .347 .424 .771
1972 152 629 594 70 180 36 6 16 276 96 1 3 1 3 29 8 2 57 18 .303 .336 .465 .801
1973 161 690 619 62 192 36 2 13 271 91 2 2 1 7 61 15 2 47 29 .310 .370 .438 .808
1974 152 662 599 66 163 33 6 20 268 103 0 0 1 9 47 8 6 35 22 .272 .327 .447 .774
1975 157 649 581 80 193 32 3 18 285 100 1 3 0 4 63 16 1 35 20 .332 .396 .491 .887
1976 150 625 546 60 159 35 3 5 215 75 0 7 0 6 73 19 0 35 9 .291 .371 .394 .765
1977 150 601 516 82 164 25 3 21 258 95 2 6 0 4 79 25 2 37 20 .318 .408 .500 .908
1978 152 604 516 71 148 40 5 22 264 80 1 1 0 8 77 17 3 39 19 .287 .377 .512 .889
1979 123 521 448 68 127 22 0 26 227 87 0 1 0 8 61 22 4 34 10 .283 .369 .507 .876
1980 145 562 495 84 150 33 2 21 250 98 1 0 0 6 59 13 2 45 13 .303 .375 .505 .880
1981 MIL 100 413 380 45 82 13 3 14 143 61 0 1 1 6 23 2 3 32 10 .216 .262 .376 .638
1982 137 581 539 73 145 29 0 23 243 97 0 0 1 7 32 5 2 40 20 .269 .309 .451 .760
1983 153 650 600 76 185 39 3 13 269 108 4 2 0 7 41 6 2 51 23 .308 .351 .448 .799
1984 132 532 497 44 110 23 2 4 149 52 3 0 1 1 30 3 3 40 23 .221 .269 .300 .569
1985 143 592 528 60 144 28 2 12 212 76 1 1 1 5 57 9 1 32 17 .273 .342 .402 .744
1986 ATL 76 144 127 14 32 5 0 4 49 25 1 0 0 4 12 5 1 14 1 .252 .313 .386 .699
1987 73 200 177 20 49 8 0 4 69 30 1 1 0 2 21 5 0 23 4 .277 .350 .390 .740
1988 78 123 107 6 21 6 0 2 33 11 0 0 0 1 15 2 0 9 4 .196 .293 .308 .601
MLB:21年 2456 9685 8680 1074 2472 483 47 248 3793 1389 21 33 11 100 855 188 39 694 287 .285 .348 .437 .785
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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捕手守備


捕手(C)




















1968 STL 2 3 1 0 0 1.000 0 0 0 ----
1969 4 22 0 1 0 .957 0 2 0 .000
1970 79 466 37 5 2 .990 15 37 24 .393
1971 130 747 52 9 11 .989 18 42 31 .425
1972 135 842 78 8 6 .991 15 83 39 .320
1973 153 888 74 13 13 .987 25 64 50 .439
1974 141 717 82 11 13 .986 14 99 49 .331
1975 154 803 62 15 5 .983 28 96 33 .256
1976 113 493 66 4 4 .993 9 61 48 .440
1977 143 683 75 10 5 .987 8 97 54 .358
1978 134 670 88 9 6 .988 8 125 65 .342
1979 122 606 69 10 10 .985 14 98 40 .290
1980 129 520 71 9 12 .985 9 116 53 .314
1981 MIL 75 300 37 7 3 .980 4 47 27 .365
1982 121 570 62 3 8 .995 8 96 54 .360
1983 86 395 41 11 4 .975 2 82 34 .293
1985 15 65 4 1 1 .986 1 8 3 .273
1986 ATL 10 40 5 1 0 .978 2 14 2 .125
1987 15 64 10 1 1 .987 2 16 5 .238
1988 10 12 1 2 0 .867 0 5 0 .000
MLB 1771 8906 915 130 104 .987 182 1188 611 .340
内野守備


一塁(1B) 三塁(3B)
























1972 STL 15 125 15 5 9 .966 -
1973 6 38 4 1 1 .977 -
1974 12 96 5 4 5 .962 -
1975 2 10 2 0 0 1.000 -
1976 30 219 21 3 21 .988 2 3 1 3 0 .571
1981 MIL 4 33 4 1 4 .974 -
1984 37 346 27 2 35 .995 14 6 25 6 2 .838
1985 28 226 17 2 22 .992 2 0 5 0 0 1.000
1986 ATL 14 124 10 5 13 .964 9 3 3 0 0 1.000
1987 28 216 23 4 24 .984 2 2 2 0 0 1.000
1988 19 128 13 1 8 .993 -
MLB 195 1561 141 28 142 .984 29 14 36 9 2 .847
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























1973 STL - 2 6 0 0 0 1.000
1975 2 5 0 0 0 1.000 -
1976 7 12 0 0 0 1.000 -
1977 - 1 0 0 0 0 ----
1978 23 32 0 1 0 .970 -
1980 5 8 0 1 0 .889 -
MLB 37 57 0 2 0 .966 3 6 0 0 0 1.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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背番号

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脚注

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  1. ^ レスカーノは1987年に大洋ホエールズで、グリーンは1986年に近鉄バファローズでプレイした。ただし、レスカーノは開幕前に入団して1か月ほどプレイして引退。グリーンはシーズン途中の来日で、シーズン終了後に解雇となった。
  2. ^ Marvin Miller, Ted Simmons elected to Hall of Fame” (英語). MLB.com. 2019年12月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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