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2007年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2007年ナショナルリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
コロラド・ロッキーズ 4
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 0
シリーズ情報
試合日程 10月11日–15日
観客動員 4試合合計:19万6711人
1試合平均:04万9178人
MVP マット・ホリデイ(COL)
NLDS COL 3–0 PHI
ARI 3–0 CHC
殿堂表彰者 トッド・ヘルトン(COL内野手)
チーム情報
コロラド・ロッキーズ(COL)
シリーズ出場 球団創設15年目で初
GM ダン・オダウド
監督 クリント・ハードル
シーズン成績 90勝73敗・勝率.552
西地区2位=ワイルドカード

アリゾナ・ダイヤモンドバックス(ARI)
シリーズ出場 6年ぶり2回目
GM ジョシュ・バーンズ
監督 ボブ・メルビン
シーズン成績 90勝72敗・勝率.555
西地区優勝

 < 2006
NLCS
2007

2008 > 

 < 2006
ALCS
2007

2008 > 
ワールドシリーズ

2007年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第38回リーグチャンピオンシップシリーズ英語: 38th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、11日から15日にかけて計4試合が開催された。その結果、コロラド・ロッキーズ西地区)がアリゾナ・ダイヤモンドバックス(同)を4勝0敗で下し、球団創設15年目で初のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は18試合対戦し、ロッキーズが10勝8敗と勝ち越していた[1]。今シリーズは、ロッキーズが初戦から負けなしの "スウィープ" でリーグ優勝を決めた。リーグ優勝決定戦が7戦4勝制になった1985年以降、スウィープ勝利は前年アメリカンリーグデトロイト・タイガース以来、延べ5球団目となる[注 1][2]。さらにロッキーズは、この前の地区シリーズも3勝0敗のスウィープで突破している。ポストシーズン開幕戦から7連勝は、1976年シンシナティ・レッズ以来37年ぶり史上2球団目である[注 2][3]シリーズMVPには、第3戦の初回裏に先制ソロ本塁打を放つなど、4試合で打率.333・2本塁打・4打点OPS 1.145という成績を残したロッキーズのマット・ホリデイが選出された。しかしロッキーズは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ボストン・レッドソックスに0勝4敗で敗れ、初優勝を逃した。

試合結果

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2007年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月11日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月11日(木) 第1戦 コロラド・ロッキーズ 5-1 アリゾナ・ダイヤモンドバックス チェイス・フィールド
10月12日(金) 第2戦 コロラド・ロッキーズ 3-2 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
10月13日(土) 移動日
10月14日(日) 第3戦 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 1-4 コロラド・ロッキーズ クアーズ・フィールド
10月15日(月) 第4戦 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 4-6 コロラド・ロッキーズ
優勝:コロラド・ロッキーズ(4勝0敗 / 球団創設15年目で初)

第1戦 10月11日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
コロラド・ロッキーズ 0 1 3 0 0 0 1 0 0 5 8 0
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 9 1
  1. 勝利ジェフ・フランシス(1勝)  
  2. 敗戦ブランドン・ウェブ(1敗)  
  3. 審判
    [球審]ティム・マクレランド
    [塁審]一塁: マーク・ウェグナー、二塁: ラリー・バノーバー、三塁: トム・ハリオン
    [外審]左翼: エンジェル・ヘルナンデス、右翼: ジム・ジョイス
  4. 試合開始時刻: 山岳部標準時UTC-7)午後5時37分 試合時間: 3時間12分 観客: 4万8142人 気温: 93°F(33.9°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
コロラド・ロッキーズ アリゾナ・ダイヤモンドバックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 W・タベラス 1 C・ヤング
2 松井稼頭央 2 S・ドリュー
3 M・ホリデイ 3 E・バーンズ
4 T・ヘルトン 4 C・ジャクソン
5 G・アトキンス 5 M・レイノルズ
6 B・ホープ 6 C・スナイダー
7 T・トゥロウィツキー 7 J・アップトン
8 Y・トレアルバ 8 A・オヘーダ
9 J・フランシス 9 B・ウェブ
先発投手 投球 先発投手 投球
J・フランシス B・ウェブ

第2戦 10月12日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
7回裏、ダイヤモンドバックスのトニー・クラークが放った右中間への飛球を、中堅手ウィリー・タベラスがダイビングキャッチしイニング終了(27秒)
延長11回表二死満塁、タベラスがホセ・バルベルデからストレートの四球を選びロッキーズが勝ち越し(39秒)
その裏、ライアン・スパイアーが三者凡退に抑えて試合終了、ロッキーズが連勝(1分5秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
コロラド・ロッキーズ 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 3 7 1
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 9 1
  1. 勝利マニー・コーパス(1勝)  
  2. セーブライアン・スパイアー(1S)  
  3. 敗戦ホセ・バルベルデ(1敗)  
  4. 審判
    [球審]マーク・ウェグナー
    [塁審]一塁: ラリー・バノーバー、二塁: トム・ハリオン、三塁: エンジェル・ヘルナンデス
    [外審]左翼: ジム・ジョイス、右翼: ティム・マクレランド
  5. 試合開始時刻: 山岳部標準時UTC-7)午後7時19分 試合時間: 4時間26分 観客: 4万8219人 気温: 87°F(30.6°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
コロラド・ロッキーズ アリゾナ・ダイヤモンドバックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 W・タベラス 1 C・ヤング
2 松井稼頭央 2 S・ドリュー
3 M・ホリデイ 3 E・バーンズ
4 T・ヘルトン 4 T・クラーク
5 G・アトキンス 5 M・レイノルズ
6 T・トゥロウィツキー 6 J・サラザー
7 B・ホープ 7 C・スナイダー
8 Y・トレアルバ 8 A・オヘーダ
9 U・ヒメネス 9 D・デービス
先発投手 投球 先発投手 投球
U・ヒメネス D・デービス

第3戦 10月14日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
2回表一死一・三塁、ロッキーズ先発投手ジョシュ・フォッグがオーギー・オヘーダを二ゴロ併殺に打ち取り危機脱出(26秒)
6回表二死二塁、フォッグがマーク・レイノルズを見逃し三振に仕留めてイニング終了(25秒)
その裏、ヨービット・トレアルバの3点本塁打でロッキーズが勝ち越し(1分8秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 8 0
コロラド・ロッキーズ 1 0 0 0 0 3 0 0 X 4 9 0
  1. 勝利ジョシュ・フォッグ(1勝)  
  2. セーブマニー・コーパス(1勝1S)  
  3. 敗戦リバン・ヘルナンデス(1敗)  
  4. 本塁打
    ARI:マーク・レイノルズ1号ソロ
    COL:マット・ホリデイ1号ソロ、ヨービット・トレアルバ1号3ラン
  5. 審判
    [球審]ラリー・バノーバー
    [塁審]一塁: トム・ハリオン、二塁: エンジェル・ヘルナンデス、三塁: ジム・ジョイス
    [外審]左翼: ティム・マクレランド、右翼: マーク・ウェグナー
  6. 試合開始時刻: 山岳部夏時間UTC-6)午後6時37分 試合時間: 3時間4分 観客: 5万137人 気温: 43°F(6.1°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
アリゾナ・ダイヤモンドバックス コロラド・ロッキーズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ヤング 1 W・タベラス
2 S・ドリュー 2 松井稼頭央
3 E・バーンズ 3 M・ホリデイ
4 T・クラーク 4 T・ヘルトン
5 M・レイノルズ 5 G・アトキンス
6 J・サラザー 6 B・ホープ
7 M・モンテロ 7 T・トゥロウィツキー
8 A・オヘーダ 8 Y・トレアルバ
9 L・ヘルナンデス 9 J・フォッグ
先発投手 投球 先発投手 投球
L・ヘルナンデス J・フォッグ

第4戦 10月15日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏、セス・スミスの2点二塁打でロッキーズが逆転(48秒)
そのあとさらに1点が加わったあと二死一・二塁となり、マット・ホリデイの3点本塁打でロッキーズがリードを5点に広げる(1分3秒)
9回表、マニー・コーパスがエリック・バーンズを遊ゴロに打ち取り試合終了、ロッキーズのリーグ優勝が決定(3分5秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 0 0 1 0 0 0 0 3 0 4 10 1
コロラド・ロッキーズ 0 0 0 6 0 0 0 0 X 6 6 1
  1. 勝利マット・ハージェス(1勝)  
  2. セーブマニー・コーパス(1勝2S)  
  3. 敗戦マイカ・オーウィングス(1敗)  
  4. 本塁打
    ARI:クリス・スナイダー1号3ラン
    COL:マット・ホリデイ2号3ラン
  5. 審判
    [球審]トム・ハリオン
    [塁審]一塁: エンジェル・ヘルナンデス、二塁: ジム・ジョイス、三塁: ティム・マクレランド
    [外審]左翼: マーク・ウェグナー、右翼: ラリー・バノーバー
  6. 試合開始時刻: 山岳部夏時間UTC-6)午後8時21分 試合時間: 3時間17分 観客: 5万213人 気温: 55°F(12.8°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
アリゾナ・ダイヤモンドバックス コロラド・ロッキーズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ヤング 1 W・タベラス
2 S・ドリュー 2 松井稼頭央
3 E・バーンズ 3 M・ホリデイ
4 C・ジャクソン 4 T・ヘルトン
5 M・レイノルズ 5 G・アトキンス
6 C・スナイダー 6 B・ホープ
7 J・アップトン 7 T・トゥロウィツキー
8 J・シリーロ 8 Y・トレアルバ
9 M・オーウィングス 9 F・モラレス
先発投手 投球 先発投手 投球
M・オーウィングス F・モラレス

脚注

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注釈

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  1. ^ ナショナルリーグに限れば、1995年アトランタ・ブレーブス以来12年ぶり。
  2. ^ 1976年当時は地区シリーズが創設されておらず、またリーグ優勝決定戦も5戦3勝制だった。つまりレッズは、リーグ優勝決定戦ワールドシリーズを全勝で終えて優勝したこととなる。

出典

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  1. ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年6月18日閲覧。
  2. ^ Daniel Kramer, "Every sweep in League Championship Series history / Nats just 2nd club to win pennant in 4 games then claim WS title," MLB.com, October 16, 2019. 2021年6月18日閲覧。
  3. ^ Joe Lapointe, "Rockies Sweep Into the World Series," The New York Times, October 16, 2007. 2021年6月18日閲覧。

外部リンク

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