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マイク・ローリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイク・ローリー
Mike Loree
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州ジレット
生年月日 (1984-09-14) 1984年9月14日(40歳)
身長
体重
192 cm
99 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト50巡目
初出場 CPBL / 2012年8月18日
最終出場 CPBL / 2022年9月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジョナサン・マイケル・ローリー・ジュニアJonathan Michael Loree Jr., 1984年9月14日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身の元プロ野球選手投手)。

CPBLでの登録名は、Lamigoモンキーズ時代は「雷力」、富邦ガーディアンズ時代は「羅力」。

経歴

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米球界時代

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2007年MLBドラフトで、サンフランシスコ・ジャイアンツから50巡目(全体1441位)指名を受けて入団。

2007年はルーキーリーグ、2008年はA-級、2009年はA級でプレーしたが、2010年の開幕前に解雇された[1]

2010年4月にアメリカ独立リーグのアトランティック・リーグに加盟するニューアーク・ベアーズと契約[2]。6勝9敗、防御率6.09という成績を残した[2]

2011年は同リーグのロングアイランド・ダックスと契約。24試合に登板して14勝5敗、防御率1.98の好成績を挙げ[2]、8月23日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだ[1]。6試合に登板して防御率1.17と好投していたが、9月6日に自由契約となった[1]

2012年はロングアイランド・ダックスに復帰。18試合に登板して、5勝7敗、防御率4.92という成績を残した[2]

台湾・Lamigo時代

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2012年8月16日に、台湾中華職業棒球大聯盟(CPBL)のLamigoモンキーズに入団。超が付くほど打高投低の台湾において、途中加入ながら6勝を挙げて防御率2.50と好投を見せた。

2013年は台湾プロ野球新記録となるシーズン34試合に先発登板。11勝を挙げ、最多奪三振とゴールデングラブ賞のタイトルを獲得した。シーズン終了後に千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプにテスト生として参加したが[3]、不合格に終わった。

韓国・KT時代

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2014年1月20日、韓国プロ野球(KBO)のKTウィズと契約。2013年発足の同球団にとって初の外国人選手となった。2014年のKTは新球団として二軍リーグのみの参加だったため、シーズンを通して二軍で投げ7勝を記録したが、結果が思わしくなかったため同年限りで退団した。

台湾・義大/富邦時代

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2015年1月26日に、CPBLの義大ライノズと契約。この年は30試合に先発登板して16勝5敗、防御率3.26、144奪三振という成績で、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振のタイトル三冠に輝いた。

2016年は、2年連続で最多勝・最優秀防御率の2つのタイトルを獲得。

2017年は中華職業棒球大聯盟(CPBL)史上初となる二度目のタイトル三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)に輝いた[4]

2018年は2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得した。

2019年は最優秀防御率を獲得。そして5年連続リーグ最高のWHIPを記録。

2020年は全体的に成績を落としリーグ最多の11敗(6勝)、自己ワーストの防御率5.00という成績に終わった。台湾では途中加入だった2012年以来となるタイトルなしに終わったが、コロナ禍で新外国人の獲得が難しいこともあり、翌年も残留となった。

2021年は3月に2勝、防御率2.14という成績を記録し月間MVPを受賞した[5]。しかしシーズン全体では勝ち星が伸びず、7勝に終わった。

2022年8月20日に、同年限りで現役を引退することを発表[6]8月27日、背番号39が外国人選手としては史上初となる永久欠番になることが発表された[7]。その後、雨天により引退登板が9月5日に延期となり[8]、更にチーム編成の問題により9月11日に再度登板[9]。この試合を最後に現役生活に幕を閉じた。

現役引退後

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2023年より、富邦ガーディアンズの国際スカウトに就任した[10]

プレースタイル・人物・逸話

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長身から繰り出す速球と、大きく揺れる独特のスライダーが武器[11]

趣味はサーフィンで、大波乗りを得意としている[11]

台湾球界での登録名の羅力は中国語で「ロリ」と発音が同じであることから、対戦成績の良い蔣智賢ロリコン呼ばわりされてしまっていた[12]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 Lamigo 8 7 1 0 0 6 1 0 1 .857 200 50.1 43 1 4 0 2 31 1 0 20 14 2.50 0.93
2013 34 34 1 1 0 11 12 0 0 .478 931 218.0 237 10 42 1 5 152 11 1 105 84 3.47 1.28
2015 義大
富邦
30 29 0 0 0 16 5 0 0 .761 793 190.2 197 17 38 1 6 144 5 0 78 69 3.26 1.23
2016 31 29 0 0 0 13 11 0 0 .542 807 190.0 200 21 57 0 6 159 5 0 98 84 3.98 1.35
2017 25 25 2 1 0 16 4 0 0 .800 640 160.2 131 7 32 0 2 154 6 0 44 39 2.18 1.01
2018 26 26 0 0 0 10 8 0 0 .556 664 161.0 177 15 16 2 3 157 8 0 73 62 3.47 1.20
2019 26 26 2 1 1 12 9 0 0 .571 679 171.2 142 12 30 3 3 167 2 1 65 53 2.78 1.00
2020 23 23 0 0 0 6 11 0 0 .353 608 136.2 172 16 28 2 7 126 6 0 91 76 5.00 1.46
2021 25 25 1 0 0 7 9 0 0 .438 659 157.1 154 9 26 1 15 125 7 0 65 53 5.00 1.46
2022 12 11 0 0 0 5 2 0 0 .714 257 63.2 56 2 11 0 4 61 2 0 19 18 5.00 1.46
通算:10年 240 235 7 3 1 102 72 0 1 .586 6238 1500.0 1509 111 293 10 53 1276 53 2 658 552 3.31 1.20
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手












2012 Lamigo 8 5 4 0 0 1.000
2013 34 9 37 0 2 1.000
2015 義大
富邦
30 20 32 1 4 .981
2016 31 19 34 2 5 .964
2017 25 12 22 0 1 1.000
2018 26 11 23 2 1 .944
2019 26 9 22 1 1 .969
2020 23 5 13 2 0 .900
2021 25 12 22 2 3 .944
2022 12 1 6 0 0 1.000
通算 240 103 215 10 17 .970

タイトル

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CPBL

表彰

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CPBL

記録

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CPBL

背番号

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  • 40 (2012年 - 同年途中)
  • 72 (2012年途中 - 2013年)
  • 20 (2014年)
  • 39 (2015年 - 2022年)

脚注

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  1. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2023年2月25日閲覧。
  2. ^ a b c d Mike Loree minor league baseball statistics”. StatsCrew.com. 2023年2月25日閲覧。
  3. ^ ロッテ、前カージナルス3Aのハフマンらテストへ”. SANSPO.COM (2013年11月11日). 2013年12月5日閲覧。
  4. ^ 王柏融囊括七大獎 成中職史上第一人”. FOX SPORTS. 2017年12月25日閲覧。
  5. ^ 中華職棒大聯盟全球資訊網 The Official Site of CPBL”. www.cpbl.com.tw. 2021年4月1日閲覧。
  6. ^ 「我想我的老婆和孩子」羅力哽咽談引退 最大遺憾沒為富邦拿冠”. 2022年9月20日閲覧。
  7. ^ 中職/洋將第一人!悍將確定將羅力的39號球衣引退”. 2022年9月20日閲覧。
  8. ^ 中職》幸運日?羅力僅投過1場週一 生涯最不問天戰役”. 2022年9月20日閲覧。
  9. ^ 為何要羅力再投1場? 一切出在安得勝無法及時升一軍比賽”. 2022年9月20日閲覧。
  10. ^ 羅惠齡 (2022年12月23日). “羅力確定回歸!成為富邦悍將國際球探 發掘更多可用之兵”. TSNA體育新聞團隊. 2023年2月25日閲覧。
  11. ^ a b 伊東監督がテスト生・ローリー投手絶賛”. デイリースポーツ online (2013年11月17日). 2013年12月5日閲覧。
  12. ^ 總冠軍首戰先發 羅力:這是我的榮幸”. PTT Web (2016年10月18日). 2016年11月8日閲覧。

外部リンク

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