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メカビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メカビ(英:MECHABI MECHA to Be Show Jho)は、講談社が発行していたサブカルチャー情報誌。「萌え世代のモブカルチャーマガジン」をキャッチフレーズにしていた。題名の「メカビ」は、「メカと美少女」の略。

概要

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講談社学芸部門で「ブルーバックス」を編集していた松下友一が編集長となり、同じく「選書メチエ」編集者の井上威朗と2人で本来の業務の間を縫って編集、2006年6月に創刊した[1]

当時の「非モテ」ブームを背景にしたオタク向けの評論情報誌[2]で、本田透堀田純司スーパーバイザーを務めていた。両名は巻末座談会および連載小説でレギュラー参加した。Vol.2までは不定期発行となっていたが、2007年秋に発売されたVol.3から季刊化された。

しかし、編集スタッフの異動などがあり、次の2008年冬号(Vol.4)をもって休刊となった。一部の企画は松下、井上の異動先のアフタヌーン編集部よりアフタヌーン新書に引き継がれた[3]が、国内では「非モテ」ブームがいったん沈静化したことから、次第に終息していった。

萌え」「燃え」「非モテ」をキーワードとする「モブカルチャー」を標榜し、アニメーションや漫画、ゲーム、小説、その他キャラクターなどオタク文化に関する人物や出来事が主に取り上げられた。このあたりは本田が二見書房で企画していた文芸ムック『ファントム』の流れを汲んでいるが、雑誌コンセプト的には「全国統一オタク検定試験」を行ったビブロスの『オタクエリート』などに近く、創刊号に掲載された麻生太郎へのインタビューは話題を呼んだ(詳細は、ローゼンメイデンを参照)。他に、東浩紀桜坂洋の対談(Vol.2)、久弥直樹のインタビューと新作小説(Vol.2)、奈須きのこへのインタビュー(Vol.3)などがあった。

その他の創刊号の主な参加者は以下の通り。樋口真嗣養老孟司Gackt皆川ゆか森永卓郎竹内一郎森川嘉一郎古橋秀之植芝理一弐瓶勉カラスヤサトシ岡田有花アニメ会竹内博 (bamboo)泉信行

スーパーバイザーの本田と堀田がアンチ『ファウスト』を標榜し、当時、アニプレックスへ接近していた太田克史に反感を持つ「非モテ」系著名人や講談社内のスターチャイルド系人脈を集めて企画したことから、同じ出版社の雑誌で一部の参加者も重複しているにもかかわらず、まったく正反対の切り口が特徴となっていた。

堀田は後に、太田が星海社を設立して空白状態となった講談社BOXで『BOX-AiR』の企画編集に携わった。

刊行リスト

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アフタヌーン新書
  • アニメ最前線の声 メカビ・クリエイターインタビューズ1(2009年10月)ISBN 978-4-06-364779-2

掲載小説

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  • 久弥直樹「ヒナタノアリカ」(Vol.2)
  • 本田透「陰陽胡蝶 ~CHAOSMOTH~」(連載)
  • 堀田純司「こころとからだ」(連載)

関連項目

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  • ファントム (文芸誌) - メカビと同じく、「非モテ」をキーワードにした文芸誌。2006年4月、二見書房刊。監修は本田透。「新世代ライトヘビーノベル誌」がキャッチコピー。
  • 全国統一オタク検定試験 - メカビに先行して株式会社ビブロスより刊行されていた雑誌『オタクエリートNo.01』に問題が掲載されていた。同誌休刊後、編集人の石塚良太がメカビのスタッフに加入している。

脚注

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外部リンク

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