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ランドヒリュウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランドヒリュウ
欧字表記 Land Hiryu[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1982年4月12日[1]
死没 1999年12月31日(18歳没・旧表記)
ブレイヴェストローマン[1]
ナッシングライムド[1]
母の父 Emerson[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 辻牧場[1]
馬主 木村善一[1][2]
調教師 小林稔栗東[1][2]
競走成績
生涯成績 22戦7勝[1]
獲得賞金 2億6635万6000円[1]
勝ち鞍
GII 高松宮杯 1987年
GII 日経新春杯 1989年
GIII 京都4歳特別 1985年
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ランドヒリュウ(欧字名:Land Hiryu1982年4月12日 - 1999年12月31日)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1985年京都4歳特別1987年高松宮杯1989年日経新春杯

経歴

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競走馬時代

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1982年北海道浦河の辻牧場で生産[2]。木村善一に購入され、日本中央競馬会 (JRA) ・栗東トレーニングセンター小林稔厩舎に預託される。

1984年12月阪神競馬芝1200メートル新馬競走で競走馬デビューし勝利を挙げる。次に阪神3歳ステークスへ出走し、単勝5番人気に推されるが7着に終わる[3]

年が変わり1985年の初戦はシンザン記念となったが、14着と大敗。続いて自己条件(400万円以下条件)のクロッカス賞に出走し、初めてのダート競走ながら2勝目を挙げ、さらにオープン特別競走の春蘭賞も8番人気ながら勝ち、連勝する。れんげ賞では4着に終わるが、村本善之騎手に乗り替わりとなった京都4歳特別にて重賞初勝利を挙げた。さらに東京優駿(日本ダービー)に挑戦して4着となった[4]

膝の骨折に裂蹄も重なり[5]、約2年におよぶ休養[5][6]を経て1987年に復帰した。クラスも降級し1400万円以下条件からの再スタートとなったが、ダートの安芸ステークスで2着となったあと、芝のテレビ愛知賞で復帰後初勝利を挙げた。続いて重賞の高松宮杯に進み、2着ポットテスコレディにアタマ差ながら勝利した[2]

1988年以降もGI競走で4着(1988年宝塚記念)、GII競走でも日経新春杯を勝ち[7]大阪杯で2回(1988年、1989年)、高松宮杯で1回(1988年。優勝馬オグリキャップ)2着となるなど、8歳(旧表記)まで重賞戦線で活躍した。1989年の宝塚記念に出走予定であったが、枠順発表後にフレグモーネのため[8]出走取消となり[8][9]、そのまま引退した。

種牡馬時代

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競走馬引退後は日高軽種馬農協浦河種馬場[10]、野深スタリオンステーション[11]で種牡馬として繋養された。当初は年間50頭前後に種付けを行っていた[12]が、33頭いた[10]初年度産駒の成績が上がらず、1994年以降の種付け数はひと桁に減った[13]。2年目の産駒からトウカイパレスが1995年に中央競馬の菊花賞で2着となる実績を挙げた[11]が、種付け数が回復することはなかった。1999年の大晦日に死亡[14]。17歳没。

トウカイパレス以外のおもな産駒には、中央競馬においてサラブレッド系種の最多出走記録を更新(通算127戦)したハートランドヒリュがいる。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[15]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り4F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1984.12.02 阪神 3歳新馬 芝1200m(良) 8 6 6 009.80(4人) 01着 R1:11.7 -0.7 0秋山忠一 54 (センターライコオー)
0000.12.16 阪神 阪神3歳S GI 芝1600m(良) 10 5 5 014.90(5人) 07着 R1:37.7 -0.5 0秋山忠一 54 ダイゴトツゲキ
1985.01.13 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 16 2 3 058.0(13人) 14着 R1:39.7 -2.2 0秋山忠一 55 ライフタテヤマ
0000.02.24 阪神 クロッカス賞 400万下 ダ1800m(稍) 11 3 3 008.80(3人) 01着 R1:54.5 -0.1 0秋山忠一 55 (ダイイチルーラ)
0000.03.16 阪神 春蘭賞 OP 芝1600m(良) 12 8 12 020.00(8人) 01着 R1:37.3 -0.1 0秋山忠一 55 (セントシーザー)
0000.04.13 阪神 れんげ賞 OP 芝1200m(不) 9 4 4 004.20(2人) 04着 R1:12.2 -0.5 0秋山忠一 56 マルヨプラード
0000.05.05 京都 京都4歳特別 GII 芝2000m(良) 19 6 13 008.30(2人) 01着 R2:03.6 -0.2 0村本善之 55 (グリーンアラシ)
0000.05.26 東京 東京優駿 GI 芝2400m(重) 26 8 23 028.00(9人) 04着 R2:31.8 -0.8 0村本善之 57 シリウスシンボリ
1987.06.14 阪神 安芸S 1400万下 ダ1800m(良) 13 7 10 009.50(5人) 02着 R1:51.5(49.4) -0.2 0村本善之 58 ヤマトエベレス 508
0000.06.27 中京 テレビ愛知賞 1400万下 芝2000m(良) 11 2 2 001.70(1人) 01着 R2:00.5(35.5) -0.1 0村本善之 57 (アグレッサードルガ) 504
0000.07.12 中京 高松宮杯 GII 芝2000m(良) 14 6 10 002.80(1人) 01着 R1:59.8(36.1) -0.0 0村本善之 57 (ポットテスコレディ) 500
0000.10.11 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(良) 9 6 6 出走取消 0村本善之 58 トウカイローマン
1988.03.20 阪神 仁川S OP ダ1800m(稍) 9 1 1 004.00(2人) 04着 R1:50.9(49.7) -0.5 0河内洋 58 メジロゴスホーク 510
0000.04.03 阪神 サンケイ大阪杯 GII 芝2000m(良) 12 2 2 004.90(2人) 02着 R2:01.8(47.9) -0.1 0塩村克己 58 フレッシュボイス 504
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(稍) 18 1 1 008.70(6人) 08着 R3:24.1(51.5) -2.3 0塩村克己 58 タマモクロス 504
0000.05.29 阪神 エメラルドS OP 芝2500m(良) 10 7 8 002.50(1人) 02着 R2:35.6(49.5) -0.1 0塩村克己 59 オンワードレニエ 500
0000.06.12 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(稍) 13 4 6 015.60(6人) 04着 R2:13.8(48.4) -0.6 0河内洋 56 タマモクロス 500
0000.07.10 中京 高松宮杯 GII 芝2000m(良) 8 3 3 003.90(2人) 02着 R1:59.2(35.0) -0.6 0南井克巳 57 オグリキャップ 508
1989.01.16 京都 平安S OP ダ1400m(良) 9 5 5 009.00(4人) 04着 R1:25.0(48.9) -1.8 0秋山忠一 60 ドウカンジョー 508
0000.01.22 京都 日経新春杯 GII 芝2200m(良) 9 3 3 006.20(3人) 01着 R2:14.4(47.9) -0.1 0河内洋 57 ヤエノムテキ 504
0000.03.12 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(良) 11 5 5 006.80(3人) 06着 R3:07.9(50.2) -0.5 0河内洋 58 ナムラモノノフ 504
0000.04.02 阪神 産經大阪杯 GII 芝2000m(良) 13 8 13 006.50(2人) 02着 R2:02.0(49.3) -0.6 0河内洋 58 ヤエノムテキ 500
0000.05.14 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 17 5 10 006.50(5人) 10着 R1:36.2(48.6) -1.9 0河内洋 57 バンブーメモリー 510
0000.06.11 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 16 4 6 出走取消 0田島良保 56 イナリワン

血統表

[編集]
ランドヒリュウ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ネヴァーベンド系
[§ 2]

*ブレイヴェストローマン
Bravest Roman
1972 鹿毛
父の父
Never Bend
1960 鹿毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Lalun Djeddah
Be Faithful
父の母
Roman Song
1955 鹿毛
Roman Sir Gallahad
Buckup
Quiz Song Sun Again
Clever Song

*ナッシングライムド
Nothing Rhymed
1970 鹿毛
Emerson
1958 鹿毛
Coaraze Tourbillon
Corrida
Empenosa Full Sail
Ermua
母の母
Martinetta
1961 栗毛
Ballymoss Mossborough
Indian Call
Martica My Babu
Arca
母系(F-No.) ナッシングライムド系(FN:7-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco 4×5・5、Djebel 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [16]
  4. ^ [16]

半兄ヒダカスピードは10勝[2]を中央競馬で挙げ、引退後に種牡馬となった[2]。母ナッシングライムドの曾孫にハシノケンシロウ(カブトヤマ記念新潟大賞典)がいる。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ランドヒリュウ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 「今月の記録室『第17回高松宮杯(GII) ランドヒリュウ』」『優駿』、日本中央競馬会、1987年9月、151頁。 
  3. ^ 競走成績 第36回 農林水産省賞典阪神3歳ステークス(GI)”. 日本中央競馬会. 2012年6月9日閲覧。
  4. ^ 競走成績 第52回 東京優駿(GI)”. 日本中央競馬会. 2012年6月9日閲覧。
  5. ^ a b 梶山隆平「げっかん評論」『優駿』1987年9月、139頁。 
  6. ^ 山口梅治「今月の記録室『第17回高松宮杯(GII) ランドヒリュウ』」『優駿』1987年9月、150頁。 
  7. ^ 「今月の記録室『第36回日経新春杯(GII) ランドヒリュウ』」『優駿』1989年3月、146-147頁。 
  8. ^ a b 「今月の記録室『第30回宝塚記念(GI) イナリワン』」『優駿』1989年8月、144頁。 
  9. ^ 競走成績 第30回 宝塚記念(GI)”. 日本中央競馬会. 2012年6月9日閲覧。
  10. ^ a b 「わかりやすい'93年3歳新種牡馬特集『注目の内国産新種牡馬』」『優駿』1993年8月、52頁。 
  11. ^ a b 畠山直毅「第62回菊花賞敗戦の記 それでも2着に大健闘。トウカイパレスの父、ランドヒリュウに乾杯!」『優駿』1995年12月、22-23頁。 
  12. ^ 「わかりやすい'93年3歳新種牡馬特集」『優駿』1993年8月、50頁。 
  13. ^ 馬情報検索 ランドヒリュウ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBIS-Search. 日本軽種馬協会. 2012年6月9日閲覧。
  14. ^ ランドヒリュウ(JPN) - 血統書サービス、2020/2/20閲覧。
  15. ^ ランドヒリュウの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年6月22日閲覧。
  16. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ランドヒリュウ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月16日閲覧。
  17. ^ ランドヒリュウの血統表”. netkeiba.com. 2021年7月16日閲覧。

外部リンク

[編集]