リード・ギャレット
ニューヨーク・メッツ #75 | |
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ニューヨーク・メッツ時代 (2023年7月29日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | バージニア州ヘンライコ郡ヘンライコ |
生年月日 | 1993年1月2日(31歳) |
身長 体重 |
6' 2" =約188 cm 210 lb =約95.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2014年 MLBドラフト16巡目 |
初出場 |
MLB / 2019年3月29日 NPB / 2020年6月19日 |
年俸 | $740,000(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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リード・ギャレット(Reed Garrett, 1993年1月2日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ヘンライコ郡ヘンライコ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのニューヨーク・メッツ所属。
経歴
[編集]プロ入りとレンジャーズ傘下時代
[編集]2014年のMLBドラフト16巡目(全体486位)でテキサス・レンジャーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級スポケーン・インディアンスでプロデビュー。16試合(先発9試合)に登板して6勝1敗、防御率4.06、46奪三振を記録した。
2015年はA級ヒッコリー・クロウダッズとA+級ハイデザート・マーベリックスでプレーし、2球団合計で25試合に先発登板して10勝8敗、防御率4.58、96奪三振を記録した。
2016年はA+級ハイデザート、AA級フリスコ・ラフライダーズ、AAA級ラウンドロック・エクスプレスでプレーし、3球団合計で29試合(先発18試合)に登板して4勝9敗、防御率6.24、86奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロスに所属した。
2017年はAA級フリスコでプレーし、44試合(先発4試合)に登板して2勝5敗10セーブ、防御率4.98、70奪三振を記録した。
2018年はAA級フリスコとAAA級ラウンドロックでプレーし、2球団合計で51試合に登板して4勝2敗21セーブ、防御率2.04、61奪三振を記録した。
タイガース時代
[編集]2018年12月13日にルール・ファイブ・ドラフトでデトロイト・タイガースから指名され、移籍した[2]。
2019年は開幕25人枠入りし、3月29日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビュー[3]。5月17日にDFAとなった[4]。タイガースでは13試合に登板して防御率8.22、10奪三振を記録した。
レンジャーズ傘下復帰
[編集]2019年5月19日、ルール・ファイブ・ドラフトの規約でレンジャーズに戻ることになった[4]。5月23日に傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズ[注 1]へ配属され、34試合に登板して1勝3敗2セーブ、防御率4.91、40奪三振を記録した。
西武時代
[編集]2019年12月24日に埼玉西武ライオンズと契約を結んだ[5]。
2020年6月26日の対福岡ソフトバンクホークス戦で8回に3番手で登板し、木村文紀が逆転満塁本塁打を放ったことでNPB初勝利を記録した[6]。8月8日の対日本ハム戦において、NPB移籍後最速となる162km/hを記録した[7]。開幕から勝ちパターンの一角を任されたものの、調子を落としてからは森脇亮介にセットアッパーの座を譲り、ホールドの付かない場面での登板が中心となった。また、10月3日のロッテ戦では「ブルペンデー」での先発を任され、これがNPB移籍初先発となった。49試合に登板し、3勝2敗16ホールド、防御率3.10の成績を残したが、シーズン終了後の球団との残留交渉が期日までにまとまらず、12月2日付でNPBから一旦自由契約選手として公示された[8]。24日、翌年の契約を更新したことが発表された[9]。
2021年は新型コロナウイルスの影響でチームへの合流と調整が遅れるも、無事に開幕を一軍で迎え、4月4日の福岡ソフトバンクホークス戦でNPB移籍初セーブを挙げた。森脇が右肩痛で不在ということもあり再び勝ちパターンの一角を担い、増田達至が不調で抹消されると試合展開に応じて平良海馬と共に8回、9回を任されるようになった[10]。しかし、背信投球が目立つようになり、5月28日の阪神タイガース戦では2点リードの9回表に登板するも0.2回を投げて5失点で敗戦投手[11]。これが抑えとしての登板では3度目の救援失敗となり、その後は平良が抑えに固定された。前半戦を終えて五輪の中断期間で一時帰国し、その後再来日したが空港での検査で新型コロナウイルス陽性が確認された[12]。幸い療養を始めて早期に検査で陰性が確認され、8月4日に練習復帰し[13]その後一軍に合流、エキシビションマッチにも登板し、無事に後半戦の開幕を一軍で迎えた。ただ後半戦も不安定な投球が続き[14][15]、この年は4勝3敗17ホールド2セーブ、チーム2位の61試合に登板したものの防御率3.77と安定感を欠いた[16]。10月21日に登録を抹消されると[17]シーズン終了を前に帰国したことが同日に球団から発表された[18]、11月12日に退団が発表された。
ナショナルズ時代
[編集]2022年2月20日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[4]。3月14日にスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[19]。
オリオールズ時代
[編集]2023年1月19日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだ。6月14日に負傷者リスト入りしたオースティン・ボスの代替としてアクティブ・ロースター入りした[20]。しかし2試合に登板後、6月18日にDFAとなった[21]。
メッツ時代
[編集]2023年6月25日にウェイバー公示を経てニューヨーク・メッツへ移籍した[22]。
選手としての特徴
[編集]球種 | 配分 | 平均球速 | 水平運動 | 鉛直運動 | |
---|---|---|---|---|---|
% | mph | km/h | in | in | |
フォーシーム | 63 | 96 | 155 | -6 | 9 |
カーブ | 27 | 86 | 138 | 0 | -3 |
スライダー | 7 | 91 | 147 | 1 | 3 |
スプリット | 3 | 88 | 142 | -8 | 4 |
2020年の最速球速は101mph(約162km/h)[23]。縦に落ちるパワースライダー、最速140km/hを計測するナックルカーブが武器で、空振りが奪える上に、ゴロを打たせることもできる[24]。
変化球の制球にやや難があり、変化球が決まらずフォーシームに偏った配球になると崩れやすい傾向があるため、好不調の波が激しい。
交流戦に備えた打撃練習では柵越えを3発披露している[25]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | DET | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 77 | 15.1 | 24 | 3 | 11 | 0 | 1 | 10 | 0 | 0 | 15 | 14 | 8.22 | 2.41 |
2020 | 西武 | 49 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 16 | .600 | 220 | 49.1 | 52 | 2 | 20 | 0 | 3 | 45 | 1 | 0 | 20 | 17 | 3.10 | 1.46 |
2021 | 61 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 2 | 17 | .571 | 258 | 57.1 | 57 | 6 | 33 | 0 | 0 | 59 | 3 | 1 | 28 | 24 | 3.77 | 1.57 | |
2022 | WSH | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 49 | 9.1 | 24 | 3 | 8 | 1 | 1 | 6 | 1 | 0 | 8 | 7 | 8.22 | 2.25 |
2023 | BAL | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 16 | 2.2 | 7 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 10.13 | 3.00 |
NYM | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 71 | 17.0 | 15 | 3 | 6 | 0 | 1 | 16 | 0 | 0 | 11 | 11 | 5.82 | 1.24 | |
'23計 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 87 | 19.2 | 22 | 3 | 7 | 0 | 1 | 16 | 0 | 0 | 14 | 14 | 6.41 | 1.47 | |
MLB:3年 | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 213 | 44.1 | 59 | 7 | 28 | 1 | 3 | 32 | 1 | 0 | 37 | 35 | 7.11 | 1.96 | |
NPB:2年 | 110 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 | 5 | 2 | 33 | .583 | 478 | 106.2 | 109 | 8 | 53 | 0 | 3 | 104 | 4 | 1 | 48 | 41 | 3.46 | 1.52 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | DET | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2020 | 西武 | 49 | 4 | 4 | 1 | 0 | .889 |
2021 | 61 | 5 | 6 | 1 | 0 | .917 | |
2022 | WSH | 7 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 |
2023 | BAL | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
NYM | 9 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
'23計 | 11 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
MLB | 31 | 1 | 2 | 1 | 0 | .750 | |
NPB | 110 | 9 | 10 | 2 | 0 | .905 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]NPB
[編集]- 初記録
- 初登板・初ホールド:2020年6月19日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(メットライフドーム)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:同上、8回表に近藤健介から空振り三振
- 初勝利:2020年6月26日、対福岡ソフトバンクホークス4回戦(メットライフドーム)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点
- 初先発登板:2020年10月3日、対千葉ロッテマリーンズ19回戦(ZOZOマリンスタジアム)、2回2/3無失点
- 初セーブ:2021年4月4日、対福岡ソフトバンクホークス3回戦(福岡PayPayドーム)、9回裏に5番手で救援登板・完了、1回無失点
背番号
[編集]- 50(2019年)
- 33(2020年 - 2021年)
- 53(2022年)
- 66(2023年 - 同年途中)
- 75(2023年途中 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Reed Garrett Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年10月10日閲覧。
- ^ “2018 Rule 5 Draft results: Pick-by-pick” (英語). MLB.com (2018年12月13日). 2020年4月7日閲覧。
- ^ “Detroit Tigers at Toronto Blue Jays Box Score, March 29, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年4月7日閲覧。
- ^ a b c MLB公式プロフィール参照
- ^ “西武 リード・ギャレット投手の獲得発表 背番号33、中継ぎで期待”. 西日本新聞 (2019年12月24日). 2020年4月7日閲覧。
- ^ “木村文紀の満塁弾で埼玉西武が逆転勝利。好救援のギャレットが来日初勝利をマーク【6/26試合結果】”. スポーツナビ. 2020年6月28日閲覧。
- ^ “西武ギャレットが来日最速162キロ、場内どよめき”. 日刊スポーツ (2020年8月8日). 2021年6月14日閲覧。
- ^ “2020年度自由契約選手”. 日本野球機構. 2021年6月14日閲覧。
- ^ “西武ギャレットが契約更新「GO! LIONS!」”. 日刊スポーツ (2020年12月24日). 2021年2月1日閲覧。
- ^ “西武増田が抹消に辻監督「自分を取り戻して」代役抑えは「試合の流れで」”. 日刊スポーツ. (2021年5月4日) 2021年5月4日閲覧。
- ^ “西武・ギャレットの配置転換は… 辻監督「そんな簡単に変えられない」”. Sponichi Annex. (2021年5月28日) 2021年6月14日閲覧。
- ^ “西武ギャレットが新型コロナ感染 米国から再来日し陽性判定”. 日刊スポーツ (2021年7月26日). 2021年8月16日閲覧。
- ^ “感染の西武ギャレット、2軍合流し練習開始 ホテル療養後PCR陰性で復帰”. 日刊スポーツ (2021年8月4日). 2021年8月16日閲覧。
- ^ “西武、ギャレットまた背信 3試合連続失点で逆転許す”. 西日本スポーツ (2021年8月24日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “西武期待のナベUが6回無失点、3年目渡辺4勝目 田中将KOで楽勝ムードも最後はヒヤヒヤ”. 西日本スポーツ (2021年10月17日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年10月27日閲覧。
- ^ “21日の公示 ホークスが現役引退の長谷川勇也を登録 オリックスはラベロ昇格”. Full-Count (2021年10月21日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “西武、ギャレットが帰国「今年も厳しいシーズンだった。調子も上がったり下がったり」”. Full-Count (2021年10月21日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “Washington Nationals announce 2022 non-roster invitees” (英語). MLB.com Press Release (March 14, 2022). March 14, 2022閲覧。
- ^ “Orioles Place Austin Voth On 15-Day IL, Designate Mark Kolozsvary, Select Reed Garrett” (英語). MLB Trade Rumors (2023年6月14日). 2023年6月15日閲覧。
- ^ “Orioles’ Reed Garrett: Removed from 40-man roster” (英語). cbssports.com (June 18, 2023). 2023年8月20日閲覧。
- ^ “New York Mets Claim Reliever Off Waivers to Help Bolster Bullpen” (英語). si.com (June 25, 2023). 2023年8月20日閲覧。
- ^ a b “BrooksBaseball.net Player Card: Reed Garrett”. www.brooksbaseball.net. 2020年7月5日閲覧。
- ^ “西武新外国人ギャレットが会見 第1子誕生に笑顔”. 日刊スポーツ (2020年2月6日). 2020年4月7日閲覧。
- ^ “西武投手陣が打撃練習 ギャレットは柵越え3発のパワーを披露”. Sponichi Annex (2021年5月19日). 2021年5月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、Baseball-Reference (Register)
- Reed Garrett stats MiLB.com
- 個人年度別成績 R.ギャレット - NPB.jp 日本野球機構
- Reed Garrett (@reedgarrett12) - X(旧Twitter)
- Reed Garrett リード・ギャレット (@reedgarrett12) - Instagram