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ルイス・トレンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルイス・トレンズ
Luis Torrens
ニューヨーク・メッツ #13
シアトル・マリナーズ時代
(2021年6月23日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 カラボボ州バレンシア
生年月日 (1996-05-02) 1996年5月2日(28歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
208 lb =約94.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2012年 アマチュアFA
初出場 2017年4月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ルイス・アルフォンソ・トレンズ・サエズ (Luis Alfonso Torrens Sáez, 1996年5月2日 - )は、ベネズエラカラボボ州バレンシア出身のプロ野球選手 (捕手) 。右投右打。MLBニューヨーク・メッツ所属。

経歴

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プロ入りとヤンキース傘下時代

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2012年7月2日にアマチュア・フリーエージェントでニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入り[1]

2013年にルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビューし、48試合に出場して打率.241、1本塁打、14打点の成績を記録した。

2014年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ、A-級スタテンアイランド・ヤンキース、A級チャールストン・リバードッグスでプレーし、3チーム合計で62試合に出場して打率.256、3本塁打、22打点の成績を記録した[2]

2015年は開幕前の3月に右肩の手術を受け、シーズンを全休した[3]

2016年にA-級スタテンアイランドで実戦復帰し、その後A級チャールストンに昇格。2チーム合計で52試合に出場して打率.250、2本塁打、15打点の成績を記録した[4]

パドレス時代

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サンディエゴ・パドレス時代
(2017年5月18日)

2016年12月のルール・ファイブ・ドラフトシンシナティ・レッズから指名され、直後にトレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍した[5]

2017年は開幕ロースター入りし[6]、シーズン開幕戦となった4月3日のロサンゼルス・ドジャース戦でAA級、AAA級を経験することなく飛び級でメジャーデビューを果たした。その後もヘクター・サンチェスと共にオースティン・ヘッジスの控え捕手として、一度もマイナーに降格することなく1年間チームに帯同し[7]、56試合に出場して打率.163、7打点の成績を記録した。それにより、ルール・ファイブ・ドラフトの規則にある「移籍1年目にマイナーへ降格させたら前所属球団に返還する」という適用がなくなった。オフにはベネズエラで行われたウィンターリーグリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル(LVBP)に参加した[8]

2018年のスプリングトレーニングで外腹斜筋を痛めてチームを離脱した[9]。この年はA+級レイクエルシノア・ストーム英語版で122試合に出場して打率.280、6本塁打、73打点の成績を記録したが、メジャーに昇格することはなかった。

2019年はメジャーで7試合に出場して打率.214の成績を記録した。

マリナーズ時代

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2020年8月30日にオースティン・ノラオースティン・アダムスダン・アルタビラとのトレードで、タイ・フランステイラー・トランメルと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[10]。9月14日のオークランド・アスレチックス戦で、ヘスス・ルサルドからメジャー初本塁打を放った[11]。この年は移籍前と合わせて26試合に出場して打率.257、1本塁打、6打点の成績を記録した。

2021年はキャリアハイとなる108試合に出場して打率.243、15本塁打、47打点を記録した。

2022年は57試合に出場して打率.225、3本塁打、15打点を記録した。10月4日のデトロイト・タイガース戦で10回表にマウンドに立ち、1回を1安打1失点(自責点0)に抑え、球団史上初の野手による勝利投手となった[12]。オフの11月18日にノンテンダーFAとなった。

カブス時代

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2023年1月25日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ[13]。3月28日にメジャー契約を結んでメジャーで開幕を迎えたが[14]、13試合に出場して打率.250、0本塁打、3打点という成績に終わり、4月28日にDFAとなった[14]

オリオールズ傘下時代

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2023年5月3日にボルチモア・オリオールズとメジャー契約を結んだ[15]。メジャーでの出場が1試合もないまま、5月9日にDFAとなり[14]、マイナー契約での再契約を拒否し5月14日にFAとなった[16]

ナショナルズ傘下時代

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2023年5月18日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[14]。AAA級ロチェスター・レッドウィングスで19試合に出場し、打率.258、3本塁打、13打点を記録したが、7月1日にオプトアウト(契約破棄)条項を行使しFAとなった[17]

マリナーズ復帰

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2023年8月30日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ。AAA級タコマ・レイニアーズで5試合に出場後、9月12日にメジャー契約を結んで昇格。5試合に出場して8打数2安打、1打点という成績を残した。オフの11月3日にFAとなった[14]

ヤンキース傘下時代

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2024年1月24日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[18]。開幕後はAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで30試合に出場し、打率.279、5本塁打、19打点を記録した[14]

メッツ時代

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2024年5月31日に金銭トレードでニューヨーク・メッツに移籍し、同日中にロースターに追加された[19]

選手としての特徴

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2020年に両リーグ最多の6つの捕逸を犯すなど、捕球技術にやや難がある[20]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2017 SD 56 139 123 7 20 3 1 0 25 7 0 0 3 0 12 3 1 30 4 .163 .243 .203 .446
2019 7 16 14 2 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 2 0 0 6 1 .214 .313 .286 .598
2020 7 13 11 0 3 1 0 0 4 0 0 0 1 0 1 0 0 2 0 .273 .333 .364 .697
SEA 18 65 59 5 15 4 0 1 22 6 0 0 0 0 6 0 0 13 1 .254 .323 .373 .696
'20計 25 78 70 5 18 5 0 1 26 6 0 0 1 0 7 0 0 15 1 .257 .325 .371 .696
2021 108 378 346 39 84 16 2 15 149 47 0 0 0 3 28 1 1 99 8 .243 .299 .431 .730
2022 57 166 151 13 34 2 0 3 45 15 0 0 0 2 12 0 1 50 5 .225 .283 .298 .581
MLB:5年 253 777 704 66 159 27 3 19 249 75 0 0 4 5 61 4 3 200 19 .226 .288 .354 .642
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

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  • 21(2017年、2019年 - 2020年途中)
  • 22(2020年途中 - 2023年)
  • 13(2024年 - )

脚注

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  1. ^ III, George A. King (2012年7月3日). “Yankees ink ‘premier prospect in Latin America’” (英語). New York Post. 2020年11月9日閲覧。
  2. ^ Catching prospect Luis Torrens a teenage sensation with the Staten Island Yankees” (英語). silive (2014年7月18日). 2020年11月9日閲覧。
  3. ^ NJ.com, Brendan Kuty | NJ Advance Media for (2015年3月5日). “When did top Yankee prospect Luis Torrens' season-ending injury happen?” (英語). nj. 2020年11月9日閲覧。
  4. ^ Schneidman, Matt (2016年6月17日). “Yanks’ ‘special’ catching prospect is oozing talent — when healthy” (英語). New York Post. 2020年11月9日閲覧。
  5. ^ Padres' Luis Torrens: Traded to Padres” (英語). CBSSports.com. 2020年11月9日閲覧。
  6. ^ Facebook (2017年4月1日). “Padres set opening-day roster, option Cory Spangenberg to El Paso” (英語). San Diego Union-Tribune. 2020年11月9日閲覧。
  7. ^ Facebook (2017年5月18日). “First pitch: Torrens, not Sanchez, is preferred backup catcher” (英語). San Diego Union-Tribune. 2020年11月9日閲覧。
  8. ^ Facebook (2017年11月27日). “Offseason leagues: Luis Torrens a busy man this winter” (英語). San Diego Union-Tribune. 2020年11月9日閲覧。
  9. ^ Padres' Luis Torrens: Battling oblique injury” (英語). CBSSports.com. 2020年11月9日閲覧。
  10. ^ Padres, Mariners Complete Seven-Player Trade” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月9日閲覧。
  11. ^ Luis Torrens Bashes First Career Home Run”. www.msn.com. 2020年11月9日閲覧。
  12. ^ Daniel Kramer (2022年10月5日). “Catcher Torrens takes mound, makes history”. MLB.com. 2024年1月27日閲覧。
  13. ^ Darragh McDonald (2023年1月25日). “Cubs Sign Luis Torrens To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年5月17日閲覧。
  14. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2024年7月22日閲覧。
  15. ^ Steve Adams (2023年5月3日). “Cubs Trade Luis Torrens To Orioles”. MLB Trade Rumors. 2023年5月17日閲覧。
  16. ^ Luis Torrens: Hits open market”. CBSSports.com (2023年5月14日). 2023年5月17日閲覧。
  17. ^ Nick Deeds (2023年7月1日). “Luis Torrens Opts Out Of Minors Deal With Nationals”. MLB Trade Rumors. 2024年1月27日閲覧。
  18. ^ Steve Adams (2024年1月25日). “Yankees, Luis Torrens Agree To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2024年1月27日閲覧。
  19. ^ Steve Adams. “Mets To Designate Omar Narvaez, Acquire Luis Torrens, Option Brett Baty, Christian Scott”. 2024年7月22日閲覧。
  20. ^ 2020 Major League Baseball Fielding Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年11月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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