コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ロング・アウェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ロング・アウェイ」
クイーンシングル
初出アルバム『華麗なるレース
B面 ユー・アンド・アイ
リリース
規格 レコード (7")
録音 1976年
ジャンル ロック
時間
レーベル エレクトラ
作詞・作曲 ブライアン・メイ
プロデュース クイーン
クイーン シングル 年表
懐かしのラヴァー・ボーイ (Queen's First EP)
(1977)
ロング・アウェイ
(1977)
伝説のチャンピオン / ウィ・ウィル・ロック・ユー
(1977)
テンプレートを表示

ロング・アウェイ」 (英語: Long Away) は、クイーンによるアメリカカナダニュージーランドで1977年にリリースされたシングル[1][2][3]1976年のアルバム『華麗なるレース』A面の3番目のトラックである。ブライアン・メイが作曲し、リード・ヴォーカルを担当している[4]。『ノー・ワン・バット・ユー』がリリースされるまで、フレディ・マーキュリー以外がリード・ヴォーカルを担当する唯一のシングル曲である[5][6]

解説

[編集]

メイがレッド・スペシャル以外のギターを使用している数少ない曲の1つでもあり、リズムギターには、バーンズ(en:Burns London)の12弦ギターを使用していた[4][注 1]ジョン・レノンを尊敬していたメイは、もともとリッケンバッカー・ギターを使いたがっていたが、リッケンバッカーの薄いネックでは上手く演奏できなかった[7]

歌詞は、スターダムに興味がないブライアンが、ロックスターと家庭の両立について悩んでいる内容であると分析されている[7]

2005年のロンドンでのファンクラブ・コンベンションでは、歌が入る前のデモ・バージョンが披露された[8]

2019年、ファンがこの曲をモチーフにした動画をインスタグラムにアップしたところ、ブライアン本人が感激のあまり自らのアカウントで取り上げた。しかしその時のコメントで「この曲はシングルにはなっていない」と誤ったコメントをしたため、フォロワーから間違いを指摘され、訂正した[9]

シングル収録曲

[編集]
  1. ロング・アウェイ - Long Away (May)
  2. ユー・アンド・アイ - You and I (Deacon)

ライブ

[編集]

1977年の1月。「A Day at the Races Tour」で、この曲はリハーサルはされたが、フレディによってライブで演奏されることはなかった[10][6]

2005年の「クイーン+ポール・ロジャース」のツアーでは5回ほど「'39」の前に断片的に演奏され[6]、11月1日の名古屋でのコンサートでも演奏された。リード・ヴォーカルはブライアン[11]

2010年5月、ロジャーとブライアンが、ロンドンで行われたテイラー・ホーキンス&コートテイル・ライダーズのライヴにゲストで出演した際に、この曲がフルで演奏された[6]

評価

[編集]

ワシントン・ポストはこの曲を「アルバムの中でもベストな曲であり、ビートルズバーズなどの60年代のサウンドへの愛情が感じられる」と評し[12]サーカス誌でも、同様にビートルズとバーズを思わせると書かれ、アルバムの他の曲とは一線を画すリアルさがあり、鼻持ちならない感じもないと評している[13]


オリジナルアルバム以外の収録 

[編集]

担当

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ レッド・スペシャルもトラックの中間の2番目のギターソロで使われている。

出典

[編集]
  1. ^ Queen - Long Away canada”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
  2. ^ Queen - Long Away new zealand”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
  3. ^ Queen - Long Away us”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
  4. ^ a b マーティン パワー (著), 田村 亜紀、川原 真理子 (訳)『クイーン ─ 全曲解説シリーズ  』シンコーミュージック、2006年9月1日、78頁。ISBN 978-4401630547 
  5. ^ Kyriazis, Stefan (2019年8月3日). “Brian May shares joy at tribute to track Long Away: But WHY is it UNIQUE in Queen history?” (英語). Express.co.uk. 2020年8月21日閲覧。
  6. ^ a b c d Purvis,2012 (Kindle版 7863/17364)
  7. ^ a b Purvis,2012 (Kindle版 7826/17364)
  8. ^ Lemieux,Unger,2018 (Kindle版 2886/27437)
  9. ^ Brian Harold MayはInstagramを利用しています:「Wow ! How did you do this, @tracyannsee ??! Amazing ! This song was never a single, much to my chagrin. But it’s nice to see it live on.…」”. Instagram. 2020年8月21日閲覧。
  10. ^ http://www.queenlive.ca/queen/77-01-13.htm
  11. ^ Queen + Paul Rodgers Setlist at Nagoya Dome, Nagoya” (英語). setlist.fm. 2020年8月21日閲覧。
  12. ^ Pieter (2019年4月20日). “02-07-1977 – A Day at the Races – Washington Post” (英語). Queen Archives :: Interviews, Articles, Reviews. 2020年8月21日閲覧。
  13. ^ Pieter (2019年4月20日). “XX-XX-1977 – A Day at the Races – Circus” (英語). Queen Archives :: Interviews, Articles, Reviews. 2020年8月21日閲覧。

参考文献 

[編集]
  • Purvis, Georg (2012). Queen: Complete Works (English Edition). Titan Books 
  • Lemieux, Patrick; Unger, Adam (2018). The Queen Chronology (2 ed.). Across The Board Books 

外部リンク

[編集]