ロング・アウェイ
「ロング・アウェイ」 | ||||
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クイーン の シングル | ||||
初出アルバム『華麗なるレース』 | ||||
B面 | ユー・アンド・アイ | |||
リリース | ||||
規格 | レコード (7") | |||
録音 | 1976年 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | エレクトラ | |||
作詞・作曲 | ブライアン・メイ | |||
プロデュース | クイーン | |||
クイーン シングル 年表 | ||||
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「ロング・アウェイ」 (英語: Long Away) は、クイーンによるアメリカ、カナダ、ニュージーランドで1977年にリリースされたシングル曲[1][2][3]。1976年のアルバム『華麗なるレース』A面の3番目のトラックである。ブライアン・メイが作曲し、リード・ヴォーカルを担当している[4]。『ノー・ワン・バット・ユー』がリリースされるまで、フレディ・マーキュリー以外がリード・ヴォーカルを担当する唯一のシングル曲である[5][6]。
解説
[編集]メイがレッド・スペシャル以外のギターを使用している数少ない曲の1つでもあり、リズムギターには、バーンズ(en:Burns London)の12弦ギターを使用していた[4][注 1]。ジョン・レノンを尊敬していたメイは、もともとリッケンバッカー・ギターを使いたがっていたが、リッケンバッカーの薄いネックでは上手く演奏できなかった[7]。
歌詞は、スターダムに興味がないブライアンが、ロックスターと家庭の両立について悩んでいる内容であると分析されている[7]。
2005年のロンドンでのファンクラブ・コンベンションでは、歌が入る前のデモ・バージョンが披露された[8]。
2019年、ファンがこの曲をモチーフにした動画をインスタグラムにアップしたところ、ブライアン本人が感激のあまり自らのアカウントで取り上げた。しかしその時のコメントで「この曲はシングルにはなっていない」と誤ったコメントをしたため、フォロワーから間違いを指摘され、訂正した[9]。
シングル収録曲
[編集]ライブ
[編集]1977年の1月。「A Day at the Races Tour」で、この曲はリハーサルはされたが、フレディによってライブで演奏されることはなかった[10][6]。
2005年の「クイーン+ポール・ロジャース」のツアーでは5回ほど「'39」の前に断片的に演奏され[6]、11月1日の名古屋でのコンサートでも演奏された。リード・ヴォーカルはブライアン[11]。
2010年5月、ロジャーとブライアンが、ロンドンで行われたテイラー・ホーキンス&コートテイル・ライダーズのライヴにゲストで出演した際に、この曲がフルで演奏された[6]。
評価
[編集]ワシントン・ポストはこの曲を「アルバムの中でもベストな曲であり、ビートルズやバーズなどの60年代のサウンドへの愛情が感じられる」と評し[12]、サーカス誌でも、同様にビートルズとバーズを思わせると書かれ、アルバムの他の曲とは一線を画すリアルさがあり、鼻持ちならない感じもないと評している[13]。
オリジナルアルバム以外の収録
[編集]担当
[編集]- ブライアン・メイ: ヴォーカル、ギター
- ロジャー・テイラー: ドラム、コーラス
- ジョン・ディーコン: ベース
- フレディ・マーキュリー: コーラス
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ レッド・スペシャルもトラックの中間の2番目のギターソロで使われている。
出典
[編集]- ^ “Queen - Long Away canada”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
- ^ “Queen - Long Away new zealand”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
- ^ “Queen - Long Away us”. Discogs. 2020年8月21日閲覧。
- ^ a b マーティン パワー (著), 田村 亜紀、川原 真理子 (訳)『クイーン ─ 全曲解説シリーズ 』シンコーミュージック、2006年9月1日、78頁。ISBN 978-4401630547。
- ^ Kyriazis, Stefan (2019年8月3日). “Brian May shares joy at tribute to track Long Away: But WHY is it UNIQUE in Queen history?” (英語). Express.co.uk. 2020年8月21日閲覧。
- ^ a b c d Purvis,2012 (Kindle版 7863/17364)
- ^ a b Purvis,2012 (Kindle版 7826/17364)
- ^ Lemieux,Unger,2018 (Kindle版 2886/27437)
- ^ “Brian Harold MayはInstagramを利用しています:「Wow ! How did you do this, @tracyannsee ??! Amazing ! This song was never a single, much to my chagrin. But it’s nice to see it live on.…」”. Instagram. 2020年8月21日閲覧。
- ^ http://www.queenlive.ca/queen/77-01-13.htm
- ^ “Queen + Paul Rodgers Setlist at Nagoya Dome, Nagoya” (英語). setlist.fm. 2020年8月21日閲覧。
- ^ Pieter (2019年4月20日). “02-07-1977 – A Day at the Races – Washington Post” (英語). Queen Archives :: Interviews, Articles, Reviews. 2020年8月21日閲覧。
- ^ Pieter (2019年4月20日). “XX-XX-1977 – A Day at the Races – Circus” (英語). Queen Archives :: Interviews, Articles, Reviews. 2020年8月21日閲覧。
参考文献
[編集]- Purvis, Georg (2012). Queen: Complete Works (English Edition). Titan Books
- Lemieux, Patrick; Unger, Adam (2018). The Queen Chronology (2 ed.). Across The Board Books