ワールド・オブ・エレガンス
ワールド・オブ・エレガンス | |
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ジャンル | 音楽番組 |
放送方式 | 録音 |
放送期間 | 1976年11月1日 - 1993年3月31日 |
放送時間 | 月曜日 - 金曜日13:00 - 13:30 |
放送局 | FM東京 |
ネットワーク | ネット局参照 |
パーソナリティ | 細川俊之 |
提供 | WORLD |
ワールド・オブ・エレガンス(World of Elegance)は、FM東京→TOKYO FMなどで1976年11月1日から1993年3月31日まで放送されていたラジオ番組。
概要
[編集]細川俊之による語りに、クラシックピアノやフルートで奏でられた数々の曲を乗せるスタイルの番組であった。スポンサーは、神戸市に本社を置くアパレルメーカーのワールド。放送中の女性ナレーションは小原乃梨子、のちに鶴ひろみへ交代。番組名はもちろんのこと、番組内で「グランドファッションのワールド」というフレーズがあり、音楽番組であると同時に、番組自体がワールドを宣伝する番組になるように構成されていた(よって協賛スポンサーの冠番組であり、インフォマーシャル的な要素をもつ番組でもあった)[1]。毎月第1月曜日にはルネ・ヴァン・ダール・ワタナベによるその月の星座占いが組み込まれた。
開始から2週間ほどは「プライベートサロン」という仮タイトルで放送。通常、番組名にはスポンサー名を入れないが、本番組では「ワールド」はスポンサー名ではないという解釈であった。
基本的には上記の通り細川によるモノローグが中心であるが、不定期でゲストが出演したことがある。(例:1977年放送のしばたはつみ)
なお細川は、放送時間中に入った喫茶店で「生放送ではなかったのね」と言われて以来、喫茶店などへ行く時間帯に気をつけたという(1982年・共同通信社刊「NEW イージーリスニングの本」より)。
1990年10月にFM東京がステーションネームを「TOKYO FM」に変更して以後も続いていたが、バブル崩壊によりスポンサーが撤退し、1993年3月31日をもって17年5ヶ月にわたる放送を終了。後番組は各FM局でワイド番組が放送開始・放送時間を延長した。
1990年10月以降、TOKYO FMのみオープニングでタイトルコールのあとに「ハートがキャッチする。TOKYO FM 80.0」が挿入されていた。
主題歌
[編集]いずみたく作曲の「愛の世界(ラブ・ワールド/MONDE D'AMOUR)」がほぼすべての放送期間を通して流されていたが、一部、アレンジが加えられている。1982年3月までは、オープニング(前テーマ)は歌入り。エンディング(後テーマ)はインストゥルメンタル(カラオケ)だったが、1982年4月以後はインストゥルメンタルのみとなった。3代目OP/4代目EDは、番組終了まで、ワールドグループ各社の電話保留音にも採用されていた。
- 初代オープニング (1976年11月から1982年3月まで)歌:ジャン=ミッシェル・カラディック(ポリドール)
- オープニング・ナレーションから終末部までは同曲のオリジナル・カラオケがテープ編集により合成されて使用された。
- 初代エンディング (1976年11月から1979年10月まで)オリジナル・カラオケ(コーラス:シンガーズ・スリー)
- 2代目エンディング(1979年11月から1982年3月まで) 演奏:レイモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ(instrumental)
- 2代目OP/3代目ED(1982年4月から1986年まで) 演奏:ピエール・ポルト・オーケストラ
- 3代目OP/4代目ED(1986年から1992年12月まで) 編曲:服部克久編曲(instrumental with chorus)
- ※4代目OP/5代目ED(1993年1月から1993年3月まで) 初代から3代目OP/4代目EDまでをシャッフルしたアレンジ版。
担当の放送作家
[編集]レコード
[編集]- 放送5周年記念LP「ワールド・オブ・エレガンス」-細川俊之の世界- 〈1981〉
(ナレーション:細川俊之 演奏:ジャンヌ・ルーカス・オーケストラ)
CD
[編集]- ジャン=ミッシェル・カラディック『愛の世界』は、販促用に製作されたレコードのみで商品化されていなかったが、1999年にEMIミュージック・ジャパンより発売された「いずみたく作品集」に収録、初商品化された。
- 1985年10月1日に番組開始10周年記念アルバム『WORLD OF ELEGANCE』(レイモン・ルフェーブル楽団の演奏と細川俊之の語り、歌で構成)がポリドールから発売された。
- 1993年3月21日に16周年記念盤として番組をCD化した4タイトルのCDがリリースされた。(ナレーション:細川俊之、演奏:ジェーヌ・プルミエールオーケストラ)その後も1950年代から1970年代生まれの人々を中心に、同番組に対する根強いファンは少なくなく、放送開始から30年そして放送終了から14年が経過した2007年7月11日に、その4作品がデジタル・リマスタリング化され日本クラウンより再発売された。なお、この再発売に際し、細川俊之が新たにコメントなどを加えている。
- World of Elegance「パリの恋人 -My Paris Love-」
- World of Elegance「アイ・ラブ・ユー -I Love You-」
- World of Elegance「ニューヨーク物語 -New York Story-」
- World of Elegance「男と女のいる風景 -Scenes Of Man and Women-」
ネット局
[編集]- エフエム東京(制作局)
- エフエム北海道(1982年9月 〜 最終回)
- エフエム仙台(1982年12月 〜 終了時期不明)
- 静岡エフエム放送(1983年4月 〜 終了時期不明)
- エフエム愛知
- エフエム大阪 ※平日の放送の他、土曜10:00 - 10:55にも放送されていた。
- 広島エフエム放送(1982年12月 〜 終了時期不明)
- エフエム福岡
脚注
[編集]- ^ 山川泰治『ワールド急成長の軌跡 : 畑崎広敏の人と経営』〈まあきゅりいぶっくす〉、商業界、1983年3月25日、129–130頁。
TOKYO FM 月曜 - 金曜 13:00 - 13:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
あいうえオルゴール
(197?年?月 - 1976年10月) |
ワールド・オブ・エレガンス
(1976年11月 - 1993年3月) |