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中村直幹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村 直幹
20190226 Seefeld SJ 3925
基本情報
フルネーム Naoki Nakamura
誕生日 (1996-09-19) 1996年9月19日(28歳)
出身地 日本の旗 日本
北海道札幌市
身長 175cm
選手情報
クラブ 東海大学スキークラブ
使用メーカー フィッシャー
最高記録 236.0m
ワールドカップ
シーズン 2016年 -
優勝回数 0回
他の表彰台 1回
表彰台獲得数 1回
獲得メダル
アジア冬季競技大会
2017 札幌 個人ラージヒル
2017 札幌 団体ラージヒル
ノルディックスキージュニア世界選手権
2016 ルシュノヴ 男子団体ノーマルヒル
冬季ユニバーシアード
2017 アルマトイ 男子個人
2017 アルマトイ 混合団体
最終更新日:2023年5月21日
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中村 直幹(なかむら なおき、1996年9月19日 - )は、北海道札幌市出身のスキージャンプ選手である。

経歴

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中学、高校時代は1学年上の佐藤幸椰、同学年の小林陵侑、1学年下の伊藤将充らと競い合うが、少年組での優勝は東海大学付属第四高等学校3年時の札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会に留まった。高校を卒業後、東海大学へ進学した。

2013年3月1日に札幌で開催されたFIS公認レースの第84回宮様スキー大会国際競技会で国際大会に初出場、36位、48位で終わる。次の大会出場の機会となった、2013年9月にルシュノヴ英語版でひらかれたFISカップに21位、11位と結果で応えた。

2014/15シーズンは、2015年1月16、17日の両日に札幌で開催されたコンチネンタルカップに出場し、1日目24位でポイントを獲得した。その後、スロベニア等のコンチネンタルカップを経てノルディックスキージュニア世界選手権アルマトイ大会へ出場した。

2015/16シーズンは、コンチネンタルカップ札幌大会で3戦連続でポイントを獲得し、ワールドカップ札幌大会にデビュー、1日目38位、2日目25位となりワールドカップポイントを獲得した。ジュニア世界選手権ルシュノフ大会2016ドイツ語版では個人戦21位、伊藤将充、岩佐勇研、小林陵侑と共に出場した団体で銅メダルを獲得した[1]。3月の伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会で2本目に最長不倒となる128mを飛び成年組初優勝、この大会から暫定的にK=123m、HS137mと変更された大倉山の冬季新プロフィール下において男子の初代バッケンレコード保持者となった。

2016/17シーズンは、全日本スキー選手権ノーマルヒル、HBCカップジャンプ競技会宮様スキー大会ノーマルヒル、伊藤杯シーズンファイナル連覇など国内で4勝。アルマトイで開催された2017年冬季ユニバーシアードスキージャンプ男子個人英語版ではミハイル・ミハイロヴィッチ・マキシモチキンドイツ語版トーマス・ラックナードイツ語版を抑えて金メダルを獲得、札幌で開催された2017年アジア冬季競技大会ではノーマルヒル6位[2]、ラージヒル金メダル[3]、団体金メダル[4]を獲得するなど、飛躍のシーズンとなった。 

2017/18シーズンまではワールドカップは自国開催時か、海外遠征メンバーの一時帰国に伴う代替メンバーとしての限定的な出場に限られていたが、2018/19シーズンはワールドカップ開幕から海外遠征メンバーに選出されるとシーズン通してワールドカップに出場し続け総合39位に入り、出場機会はなかったものの世界選手権のメンバーに初選出された。

2019年3月に東海大学を卒業後、環境問題に取り組む新会社「フライング・ラボラトリー」を設立し、スポンサー契約を得ながらスキージャンプを続けることとした[5]。2019/20シーズンの夏はコンチネンタルカップから参戦し、シュチンスク英語版大会では2戦連続で2位となり、その後のサマーグランプリではクールシュヴェル大会で3位となり、ザコパネ大会の男子団体優勝のメンバー[6]となった。冬は開幕からワールドカップ海外遠征メンバーとして参戦し、総合43位でシーズンを終えた。

2020/21シーズンは、コロナ禍のため10月以降の開催となったサマージャンプ国内戦は7戦中、札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会で優勝、NHK杯で2位となりワールドカップへ向かった。ワールドカップでは序盤は調子が上がらず、途中コンチネンタルカップに参戦するなどしていたが、後半はポイントを重ね、総合34位の成績であった。またフライングの団体戦では20年ぶり[7]の表彰台となる団体2位のメンバー[8]となった。シーズン序盤に行われたスキーフライング世界選手権に初出場、個人35位、団体5位のメンバーとなった。世界選手権は2大会連続で代表に選出され、個人戦では出場機会がなかったが、男子団体のメンバーに選出され初出場を果たした。2本ともK点を超えるジャンプで日本の4位に貢献した。

2021/22シーズンは、ワールドカップにはフル参戦し、初戦のニジニ・タギル戦でこれまでの最高の4位となり、総合31位であった。団体戦ではザコパネ大会で3位のメンバーとなった。北京オリンピック代表に初めて選ばれ、個人ノーマルヒル38位、個人ラージヒル29位、男子団体ラージヒル5位のメンバーとなった。フライング世界選手権ヴィケルスン大会では個人37位、団体6位のメンバーとなった。

2022/23シーズンは、ワールドカップでは開幕3戦目のフィンランド・ルカ大会において3位となり、自身初の個人表彰台に上がり日本人歴代18人目の個人表彰台達成者となった。総合成績はこれまでで最高の24位であった。世界選手権では、個人ノーマルヒル25位、個人ラージヒル29位、男子団体ラージヒル7位、混合団体ノーマルヒル5位のメンバーとなった。

2023/24シーズンは、国内戦では札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会および全日本選手権ノーマルヒルを制した。ワールドカップは札幌大会第2戦以降を腰痛により欠場し[9]、総合56位であった。フライング世界選手権バート・ミッテルンドルフ大会では個人35位、団体5位のメンバーとなった。

主な競技成績

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オリンピック

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  • 2022年北京オリンピック(中華人民共和国の旗 中国
    • 個人ノーマルヒル 38位
    • 個人ラージヒル 29位
    • 男子団体ラージヒル 5位(佐藤幸椰、中村直幹小林潤志郎、小林陵侑)

アジア冬季競技大会

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世界選手権

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フライング世界選手権

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  • 2020年プラニツァ大会(スロベニアの旗 スロベニア
    • 個人 35位
    • 団体 5位(佐藤慧一、中村直幹、小林陵侑、佐藤幸椰)
  • 2022年ヴィケルスン大会( ノルウェー
    • 個人 37位
    • 団体 6位(佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)
  • 2024年バート・ミッテルンドルフ大会( オーストリア
    • 個人 34位
    • 団体 5位(二階堂蓮、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)

ジュニア世界選手権

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ユニバーシアード

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ワールドカップ

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  • 通算 3位1回(2023/24シーズンまで)
シーズン 総合順位 4H SF ポイント 備考
2015/16 67 -- -- 6 最高順位25位
2016/17 -- -- -- 0 最高順位39位
2017/18 69 -- -- 2 最高順位29位
2018/19 39 32 42 72 最高順位14位
2019/20 43 33 -- 39 最高順位13位
2020/21 34 41 17 111 最高順位16位
2021/22 31 28 31 196 最高順位4位
2022/23 24 35 19 275 最高順位3位
2023/24 56 60 -- 15 最高順位26位
団体表彰台
シーズン 開催日 開催地 HS 成績 メンバー
2020/21 3月28日 スロベニアの旗 プラニツァ 240 準優勝 中村直幹 小林潤志郎 佐藤幸椰 小林陵侑
2021/22 1月15日 ポーランドの旗 ザコパネ 140 3位 佐藤幸椰 小林潤志郎 中村直幹 小林陵侑
2022/23 1月15日 アメリカ合衆国の旗 レイクプラシッド 128 3位 【スーパーチーム】 中村直幹 小林陵侑

サマーグランプリ

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  • 通算 3位1回、男子団体優勝1回(2024シーズンまで)
シーズン 順位 ポイント
2018 27. 71
2019 6. 225
2021 62. 18
2022 13. 87
2023 . 0
2024 21. 117

コンチネンタルカップ

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  • 通算 2位2回(2020/21シーズン終了時)
シーズン 通算
順位 ポイント 順位 ポイント 順位 ポイント
2014/15 0119. 007 0157. 007
2015/16 073. 0048 096. 0048
2016/17 070. 0061 095. 0061
2017/18 054. 0083 070. 0083
2018/19 010. 00214 040. 00214
2019/20 015. 00225 035. 00225
2020/21 053. 0052 056. 0052

国内大会

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  • 2014年
    • 第15回 札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会少年組 - 優勝
  • 2016年
    • 第17回 伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会 - 優勝
    • 第95回 全日本スキー選手権ノーマルヒル - 優勝
  • 2017年
    • 第59回 HBCカップジャンプ競技会 - 優勝
    • 第88回 宮様スキー大会国際競技会成年組ノーマルヒル - 優勝
    • 第18回 伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会 - 優勝
  • 2020年
    • 第38回 札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会成年組 - 優勝
  • 2022年
    • 第35回 UHB杯ジャンプ大会 - 優勝
  • 2023年
    • 第24回 札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会成年組 - 優勝
    • 第102回 全日本スキー選手権ラージヒル - 優勝
  • 2024年

脚注

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  1. ^ 小林陵侑、ジャンプ3位 スキー・世界ジュニア選手権”. 岩手日報. 2011年12月18日閲覧。
  2. ^ 競技結果 MEN'S NORMAL HILL INDIVIDUAL”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
  3. ^ 競技結果 MEN'S LARGE HILL INDIVIDUAL”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
  4. ^ 競技結果 MEN'S LARGE HILL TEAM”. 公益財団法人第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会. 2017年2月26日閲覧。
  5. ^ 中村、「エコジャンパー」に 夢実現へ会社設立―ジャンプ男子”. 2020年3月13日閲覧。
  6. ^ メンバーは中村直幹、佐藤慧一、佐藤幸椰、小林潤志郎
  7. ^ FIS STATISTICS”. 2021年3月29日閲覧。
  8. ^ メンバーは中村直幹、小林潤志郎、佐藤幸椰、小林陵侑
  9. ^ 【ジャンプ】緊急参戦の内藤智文が予選51位で敗退 12時間以上移動で到着も0・4点差に泣く”. 日刊スポーツ. 2024年5月10日閲覧。

外部リンク

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