中部方面特科連隊
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中部方面特科連隊 | |
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創設 | 2024年(令和6年)3月21日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 野戦特科 |
所在地 |
兵庫県姫路市 愛知県豊川市 岡山県勝田郡 愛媛県松山市 |
編成地 | 姫路・豊川・日本原・松山 |
上級単位 | 中部方面隊 |
中部方面特科連隊(ちゅうぶほうめんとっかれんたい、JGSDF Middle Army Field Artillery Regiment)とは、兵庫県姫路市の姫路駐屯地に連隊本部が駐屯する中部方面隊直轄の野戦特科部隊である。
概要
[編集]31中期防では、26中期防から引き続く火砲定数の削減等が盛り込まれた。このため、北部方面隊を除く各方面隊では野戦特科火力は方面隊直轄部隊として集約する方針となった。当部隊は2024年3月の陸上自衛隊の部隊改編に伴い、第3特科隊、第10特科連隊、第13特科隊及び第14旅団に隷属する中部方面特科隊を廃止・統合され、新編。方面隊直轄の特科連隊としては最後に編成された。
特徴としては、全ての大隊が3個中隊基幹で編成されている点[1]、各駐屯地に情報中隊の小隊が編成されている点である。そのため、射撃中隊の個数では現存部隊としては最大であり、連隊規模としても5個大隊11個射撃中隊基幹の第2特科連隊とほぼ同等である。ただし、全大隊は師・旅団に対する直協支援を目的とし、第2特科連隊 のような全般支援大隊は持っていない反面、直協火力は各直協大隊が2個中隊編成である第2特科連隊、西部方面特科連隊および東北方面特科連隊よりも高い。
連隊長が姫路駐屯地司令、第3大隊長が日本原駐屯地司令、第4大隊長が松山駐屯地司令を兼補する。
沿革
[編集]- 連隊本部等が姫路駐屯地に新編され、連隊長が姫路駐屯地司令に職務指定[2]。
- 第2特科大隊が豊川駐屯地に新編[4]。
- 第3特科大隊が日本原駐屯地に新編され、大隊長が駐屯地司令に職務指定[5]。
- 第4特科大隊が松山駐屯地に新編され[6]、大隊長が駐屯地司令に職務指定[7]。
編成
[編集]特記ない限り姫路駐屯地所在。
- 中部方面特科連隊本部
- 中部方面特科連隊本部中隊「中方特-本」:82式指揮通信車
- 情報中隊「中方特-情」
- 第1情報小隊
- 第2情報小隊(豊川駐屯地)
- 第3情報小隊(日本原駐屯地)
- 第4情報小隊(松山駐屯地):対砲レーダ装置 JTPS-P16、気象測定装置 JMMQ-M5
- 第1特科大隊
- 第1特科大隊本部
- 本部管理中隊「中方特-1-本」:82式指揮通信車
- 第1射撃中隊「中方特-1-1」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第2射撃中隊「中方特-1-2」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第3射撃中隊「中方特-1-3」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第2特科大隊(豊川駐屯地)
- 第2特科大隊本部
- 本部管理中隊「中方特-2-本」:82式指揮通信車
- 第4射撃中隊「中方特-2-4」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第5射撃中隊「中方特-2-5」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第6射撃中隊「中方特-2-6」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第3特科大隊(日本原駐屯地)
- 第3特科大隊本部
- 本部管理中隊「中方特-3-本」:82式指揮通信車
- 第7射撃中隊「中方特-3-7」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第8射撃中隊「中方特-3-8」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第9射撃中隊「中方特-3-9」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第4特科大隊(松山駐屯地)
- 第4特科大隊本部
- 本部管理中隊「中方特-4-本」:82式指揮通信車
- 第10射撃中隊「中方特-4-10」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第11射撃中隊「中方特-4-11」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
- 第12射撃中隊「中方特-4-12」:155mmりゅう弾砲 FH70、中砲けん引車
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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中部方面特科連隊長 兼 姫路駐屯地司令 |
1等陸佐 | 米村謙一 | 2024年 | 3月21日第3特科隊長 兼 姫路駐屯地司令 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 米村謙一 | 2024年 | 3月21日 -第3特科隊長 兼 姫路駐屯地司令 |
整備支援部隊
[編集]- 中部方面後方支援隊第308特科直接支援中隊「308特直支」(姫路駐屯地):2024年(令和 6年)3月21日から
- 第1特科直接支援小隊(姫路駐屯地):第1特科大隊を支援。
- 第2特科直接支援小隊(豊川駐屯地):第2特科大隊等を支援。
- 第3特科直接支援小隊(日本原駐屯地):第3特科大隊等を支援。
- 第4特科直接支援小隊(松山駐屯地):第4特科大隊等を支援。
主要装備
[編集]- 155mmりゅう弾砲 FH70
- 中砲けん引車
- 対砲レーダ装置 JTPS-P16
- 対迫レーダ装置 JMPQ-P13
- 82式指揮通信車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 12.7mm重機関銃
- 89式5.56mm小銃
- 9mm拳銃
警備隊区
[編集]- 連隊本部直轄:兵庫県神戸市、姫路市[8][9]
- 第1特科大隊:兵庫県(連隊直轄、阪神地区、北播丹波地方、淡路島除く)[8][9]
- 第3特科大隊:岡山県の一部(岡山市、備前市、瀬戸内市、玉野市、総社市、倉敷市、津山市、赤磐市、笠岡市、井原市、浅口市、奈義町、鏡野町、美咲町、勝央町、和気町、矢掛町、里庄町、久米南町、早島町、西粟倉村)[9]
- 第4特科大隊:愛媛県(宇和島地区を除く)[9][10]
※中部方面特科連隊長の指揮下にて、第8高射特科群(兵庫県)が兵庫県北播丹波地方、第3高射特科大隊が淡路島を担任[8]。第4大隊長の指揮下にて、第14高射特科隊が愛媛県宇和島地区を担任[10]。
脚注
[編集]- ^ 改編前は第3特科隊・第13特科隊・中部方面特科隊が3-4個射撃中隊からなる特科隊編成。第10特科連隊が2個射撃中隊基幹の3個大隊からなる編成。
- ^ a b 防衛省発令(1佐職人事)2024年3月21日付
- ^ 【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地 [@CampHimeji_PR] (2024年3月27日). "【姫路駐屯地 から新たな歴史の幕開け!!】". X(旧Twitter)より2024年3月27日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊 豊川駐屯地 [@CAMP_TOYOKAWApr] (2024年3月22日). "【部隊の活動状況】". X(旧Twitter)より2024年3月22日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊日本原駐屯地【公式】 [@CAMP_NIHONBARA] (2024年3月22日). "令和6年3月21日付で中部方面特科連隊第3大隊長兼日本原駐屯地司令に着任しました。". X(旧Twitter)より2024年3月22日閲覧。
- ^ “松山駐屯地、部隊再編へ隊員が決意新た 記念行事で看板やシンボルマークお披露目(愛媛)”. 愛媛新聞. (2024年3月19日) 2024年3月21日閲覧。
- ^ “松山駐屯地ホームページ 駐屯地司令あいさつ”. 2024年3月24日閲覧。
- ^ a b c “災害区域担任部隊”. 陸上自衛隊姫路駐屯地. 2024 -10-14閲覧。
- ^ a b c d “防衛省防災業務計画(令和6年3月28日)”. 防衛省. pp. 65, 67, 69,71. 2024年12月20日閲覧。
- ^ a b “陸上自衛隊 松山駐屯地 駐屯部隊”. 陸上自衛隊松山駐屯地. 2023年3月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 姫路駐屯地
- 豊川駐屯地
- 日本原駐屯地
- 松山駐屯地
- X(Twitter)アカウント
- 【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地(@CampHimeji_PR) - twitter
- 陸上自衛隊 豊川駐屯地(@CAMP_TOYOKAWApr) - twitter
- 陸上自衛隊日本原駐屯地【公式】(@CAMP_NIHONBARA) - twitter
- 陸上自衛隊松山駐屯地【公式】(@gsdf_matsuyama) - twitter