久保拓眞
2022年8月9日 マツダスタジアム | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 佐賀県伊万里市 |
生年月日 | 1996年7月27日(28歳) |
身長 体重 |
175 cm 75 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2018年 ドラフト7位 |
初出場 | 2019年5月28日 |
最終出場 | 2023年5月5日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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久保 拓眞(くぼ たくま、1996年7月27日 - )は、佐賀県伊万里市出身[1]の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]父親の草野球についていくようになったことがきっかけで、伊万里市立大坪小学校3年生の頃から野球に興味を持ち、伊万里市立伊万里中学校時代は硬式野球の「伊万里ボーイズ」に所属する[1]。
チーム数が多く、競争が激しいところでやりたいとの理由から高校は福岡県北九州市の自由ケ丘高等学校に進学[1]。エースピッチャーとなった2年生の夏には第95回全国高等学校野球選手権大会に出場を果たす[2]。3年生の夏の第96回選手権福岡大会は準決勝で九国大付属高校に敗れ、2年連続の夏の甲子園出場はならなかった[3]。
大学は九州共立大学に進学。1、2年生時はエース級の活躍で福岡六大学リーグMVPを獲得するが、3年生の秋季リーグ戦前に肘を痛めた影響から約1年間の離脱を余儀なくされ、4年生時はほとんど登板することができなかったが[4]、その年の秋に復帰し、2018年10月27日に行われた九州大学野球選手権大会決勝戦において、広島東洋カープに入団した島内颯太郎との継投リレーで日本文理大学に勝利し、明治神宮野球大会の出場を果たす[5]。明治神宮野球大会では、2回戦で伊藤裕季也擁する立正大学に0対2で敗れた[6]。福岡六大学リーグでは通算14勝を記録した[1]。
2018年10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議では、東京ヤクルトスワローズから7位指名を受け[4]、11月19日に契約金2000万、年俸600万円(金額は推定)で仮契約を行い[7]、12月7日に東京都港区で入団発表会見が行われた[8]。背番号は61。
プロ入り後
[編集]2019年は、5月26日に一軍に初昇格し中継ぎとして16試合に登板[9]。0勝0敗1ホールド、防御率5.73の成績を記録した。またイースタン・リーグ42試合に登板し経験を積んだ[10]。
2020年は、10月6日の中日ドラゴンズ戦で、予告先発として発表後に体調不良のため登板回避した小川泰弘の代役としてプロ初先発。2回を投げ6安打4失点で降板しプロ初勝利を飾ることはできなかった[11][12]。シーズン通算では10試合に登板し、0勝1敗、防御率5.93の成績を残した。
2021年は一軍登板は無く、二軍で33試合に登板し投球回数を上回る安打を許した[13]。
2022年は、シーズン後半から左の中継ぎとして台頭。29試合に登板してチームのリーグ2連覇に貢献し、念願のプロ初勝利も挙げた[14]。
2023年は、一軍5試合に登板して防御率6.00に終わり、10月2日に球団から戦力外通告を受けた[15]。現役続行を模索し、11月15日に参加した12球団合同トライアウトでは、シート打撃で打者3人に対し2奪三振の好投を見せた。しかし、希望するオファーは届かず、海外リーグでのプレーも考えたが、11月26日までに現役引退を決断した[16]。
現役引退後
[編集]2024年からは、オリックス・バファローズで打撃投手を務める[17]。
選手としての特徴
[編集]最速143km/hの直球とキレのあるスライダーが武器で[18]、2022年からシュートを投げ始める[14]。制球力を課題としていた[13]。
人物
[編集]大学時代の最後の約1年間は肘痛の影響で投球できなかったため、ドラフトで指名されるかどうかという不安から指名を受けた当日は涙で目を腫らして記者会見場に現れた[4]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | ヤクルト | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 54 | 11.0 | 13 | 2 | 7 | 1 | 3 | 11 | 2 | 0 | 7 | 7 | 5.73 | 1.82 |
2020 | 10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 61 | 13.2 | 15 | 1 | 5 | 0 | 1 | 15 | 0 | 0 | 9 | 9 | 5.93 | 1.46 | |
2022 | 29 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 | 1.000 | 107 | 26.2 | 19 | 1 | 13 | 2 | 2 | 19 | 1 | 0 | 8 | 8 | 2.70 | 1.20 | |
2023 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 22 | 3.0 | 8 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 2 | 6.00 | 3.67 | |
通算:4年 | 60 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 9 | .500 | 244 | 54.1 | 55 | 6 | 28 | 4 | 7 | 46 | 3 | 0 | 27 | 26 | 4.31 | 1.53 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | ヤクルト | 16 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2020 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2022 | 29 | 3 | 5 | 0 | 2 | 1.000 | |
2023 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 60 | 3 | 7 | 0 | 2 | 1.000 |
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2019年5月28日、対広島東洋カープ9回戦(明治神宮野球場)、4回表一死に2番手で救援登板、2/3回無失点
- 初奪三振:2019年5月30日、対広島東洋カープ11回戦(明治神宮野球場)、5回表にサビエル・バティスタから空振り三振
- 初ホールド:2019年8月28日、対横浜DeNAベイスターズ23回戦(横浜スタジアム)、11回裏に7番手で救援登板、2/3回無失点
- 初先発登板:2020年10月6日、対中日ドラゴンズ19回戦(ナゴヤドーム)、2回4失点で敗戦投手[12]
- 初勝利:2022年9月9日、対広島東洋カープ22回戦(明治神宮野球場)、6回表に2番手で救援登板、1回無失点[19]
背番号
[編集]- 61(2019年 - 2023年)
- 101(2024年 - )
登場曲
[編集]- 「High Hopes」Panic! At The Disco(2019年)
- 「君という名の翼」コブクロ(2020年 - 2022年)
- 「RYDEEN」イエロー・マジック・オーケストラ(2023年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “「開幕1軍目指す」ヤクルト入団の久保投手が闘志”. 佐賀新聞LIVE (2019年1月4日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “第95回全国高校野球選手権大会 延岡学園―自由ケ丘(2回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2013年8月12日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “第96回全国高校野球選手権福岡大会 九州国際大付―自由ケ丘(準決勝)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2014年7月27日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ a b c “泣きはらして会見場へ ヤクルト7位の久保「1年間投げていなかったので…」”. 西日本スポーツ (2018年10月25日). 2018年4月17日閲覧。
- ^ “九州共立大V2、島内→久保のドラ指名リレーで神宮”. 日刊スポーツ (2018年10月27日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “近大が筑波大を下し2回戦進出/明治神宮大会詳細”. 日刊スポーツ (2018年11月10日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “先発も中継ぎも!ヤクルトD7位・久保が仮契約”. SANSPO.COM (2018年11月20日). 2019年4月17日閲覧。
- ^ “ヤクルトが新入団選手発表 ドラ1清水「1年間1軍に」”. 産経新聞 (2018年12月7日). 2019年4月15日閲覧。
- ^ “ヤクルト・ドラ7久保が1軍初昇格「いい風を吹かせられるように」”. サンケイスポーツ (2019年5月26日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ “2年目迎えた久保拓真、家族思いの左腕が飛躍を期す”. サンケイスポーツ (2020年6月5日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ “ヤクルト・久保、現状維持の700万円で更改「力を発揮できなかった」”. サンケイスポーツ (2020年12月4日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ a b “【ヤクルト】プロ初先発の久保拓真は2回4失点で降板 先発回避の小川の代役”. スポーツ報知 (2020年10月6日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ a b 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、17頁。
- ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2022年12月9日). “ヤクルト・久保拓真が増額で契約更改 プロ4年目の救援左腕「1軍にきて自信がついた」”. サンスポ. 2022年12月27日閲覧。
- ^ “来季の契約について”. 東京ヤクルトスワローズ (2023年10月2日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “ヤクルトを戦力外の久保拓真が現役引退 トライアウト参加もオファーなく「自分の中ではやり切った」”. サンスポ. (2023年11月27日) 2023年11月27日閲覧。
- ^ “「打撃投手として務めることになりました」ヤクルト戦力外の27歳左腕が新天地を発表 ファン「また投げてる姿見られるの嬉しすぎです」”. 西スポ WEB OTTO! (2023年12月19日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “ヤクルト7位 九共大・久保 待望指名に涙「1年間けがで投げていなかったのに…」”. 西日本スポーツ (2018年10月26日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ “ヤクルト4年目左腕・久保が初勝利「素直にうれしい」 2番手で登板1回零封!長岡V弾呼んだ”. (2022年9月9日) 2022年9月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 久保拓眞 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube