乳酸メチル
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乳酸メチル methyl lactate | |
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別称 2-ヒドロキシプロパン酸メチル メチルラクテート | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 543-64-8(ラセミ体) |
特性 | |
化学式 | C4H8O3 |
モル質量 | 104.11 |
外観 | 無色液体 |
匂い | バター、エーテル香 |
沸点 |
144-145℃ |
水への溶解度 | 可溶 |
溶解度 | アルコールに可溶 |
屈折率 (nD) | 1.410-1.420 |
危険性 | |
引火点 | 49.4℃ |
発火点 | 385℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | 乳酸エチル 乳酸ブチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
乳酸メチル(にゅうさんメチル、英: methyl lactate)は、化学式C4H8O3で表される有機化合物。R体・S体の光学異性体がある。
用途
[編集]ニトロセルロースやアセチルセルロース、着色料などの溶剤[1]や、洗浄剤・合成原料として用いられる[2]。近年では、蚊の誘引剤としての利用も研究されている[3]。
製造
[編集]従来は青酸とアセトアルデヒドからシアンヒドリンを合成し、加水分解したのちにエステル化する方法が採られていたが、1996年ごろにラクトアミドとギ酸エステルから、乳酸メチルなどの乳酸エステルとホルムアミドを製造する方法が開発された[4]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される。半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で5,000mg/kg以上。生分解があり、魚毒性は低いと考えられる[2]。
脚注
[編集]- ^ 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ a b 製品安全データシート (PDF) (武蔵野科学研究所)
- ^ 蚊誘引剤-住友化学工業(patent-jp)
- ^ 乳酸エステルの製造方法-三菱瓦斯化学(patent-jp)