京都駅前地下街ポルタ
京都ポルタ Kyoto Porta | |
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京都駅前地下街ポルタ(京都駅中央口側) | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒600-8216 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町902番地[2] |
開業日 | 1980年11月27日[2][3] |
正式名称 | 京都駅前地下街ポルタ[1] |
施設管理者 | JR西日本京都SC開発株式会社[2][3] |
延床面積 | 24,339 m² |
商業施設面積 | 10,310 m² |
店舗数 | 122店 |
駐車台数 | 0台 |
最寄駅 | 京都駅(JR西日本・JR東海・近畿日本鉄道・京都市営地下鉄) |
外部リンク | http://www.porta.co.jp/ |
京都駅前地下街ポルタ「ポルタプラザ」 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒600-8212 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町902番地[2] |
設立 | 1977年4月11日[2] |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 5130001019443 |
事業内容 | 建築物及び店舗等の建設並びに管理 他 |
代表者 | 代表取締役 森本卓壽[2] |
資本金 | 10億円[2] |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
主要株主 | JR西日本SC開発 |
外部リンク | https://www.porta.co.jp/company |
特記事項:事務所を京都駅前地下街ポルタ内に置く[2]。 |
京都駅前地下街ポルタ(きょうとえきまえちかがいポルタ、Porta)は、京都府京都市下京区に所在する京都駅直結の地下街[2][1]。京都で初めての本格的な地下街である[1][3]。1980年(昭和55年)11月27日に開業した[3]。
JR西日本グループのJR西日本京都SC開発株式会社[4][5]が管理・運営を行っている。
概要
[編集]関西でも有数のターミナル京都駅の北側(烏丸口)地下にある。1997年には新しい京都駅ビルがオープンし、その中にも地下街である「京都駅ビル専門店街 ザ・キューブ (The CUBE)」が造られたが、ポルタとザ・キューブは連絡通路により接続している。また、百貨店のJR京都伊勢丹とも接続している。
京都市営地下鉄烏丸線改札口を挟み、ポルタ各店舗はその東西両方向に広がっている。また烏丸口バスターミナルの直下にあるため、ポルタには各バスのりばに直結する階段が多数存在する。
2014年3月20日に新装開業した大規模な改装では[6][7]、従来あった男性向けの衣料品店をなくして代わりに20代後半から30代前半の女性を対象とした衣料・雑貨に特化した店舗構成に変更されると共に[8]、女性専用トイレを設置した[7]。この他、京都駅前という立地から観光客向け土産店なども多い[1]。
所在地
[編集]名称の由来
[編集]施設名「ポルタ」は『京都新聞』紙上で1か月間の公募を行った上で、約5,700通の応募から決定された[3]。イタリア語で「門・入口・玄関・扉」を意味するポルタ(porta) [注釈 1]に由来する。国際的観光文化都市・京都の玄関口となる京都駅にふさわしい施設として命名された[3]。
なお、同時期の1980年11月7日(20日前)に横浜駅東口にも地下街「横浜ポルタ」[1]が開業したが[3]、施設名の由来は同一である(横浜駅東口再開発により「横浜の玄関口」として命名された)[3]。ほぼ同時に開業した2つの地下街が同名になったのは全くの偶然である[3]。
建設の経緯
[編集]1960年代後半から1970年代にかけてのモータリゼーションの進展により、歴史的街並みを重んじてきた京都市内にもマイカーが増え、交通戦争と呼ばれる状況に陥っていた[3]。当時の自動車中心社会と路面電車廃止政策により1978年9月30日には京都市電が廃止されている[3]。世界的な観光都市でありながら空港や港湾を持たない京都市では、唯一にして最大の「玄関口」となる京都駅に国鉄をはじめとする公共交通機関が集中し、京都駅前では増加した自動車と歩行者の交通が錯綜するようになり、駅前広場の機能は低下していた[3]。
また当時は、京都駅前の大規模商業施設も、地元の老舗百貨店であった「丸物」本店(のち京都近鉄百貨店→プラッツ近鉄、現:京都ヨドバシ)、駅構内の「京都駅観光デパート」(現:京都駅ビル専門店街 ザ・キューブ)くらいしかなく[3]、四条河原町などの中心市街地から離れているため駅前の一等地でありながら商業地としての求心力を欠いていた[3]。特に丸物は多店舗展開の失敗に加え、こうした周辺整備の遅れから大丸や髙島屋に比べて本店の業績が伸び悩み、1966年(昭和41年)に近畿日本鉄道の出資を受けるに至った[9]。
こうした問題を解決すべく、京都市営地下鉄烏丸線の開業に合わせて駅前広場を整備し、その一環として歩車分離を可能とする地下街を建設することとなった。丸物本店長や京都近鉄百貨店[注釈 2]社長を務めた橋本達吉が国鉄本社や監督省庁と折衝を行った。結果、国鉄(現・JR西日本)主導型となるなど目論見とはややずれた形ではあったが[9]、1980年11月27日に地下街「ポルタ」が開業した。続いて、翌1981年5月29日に市営地下鉄烏丸線が開通、市営地下鉄京都駅が開業している。
沿革
[編集]- 1974年(昭和49年)- 京都市営地下鉄烏丸線着工。
- 1977年(昭和52年)4月11日 - 京都ステーションセンター株式会社設立[2]。
- 1978年(昭和53年)9月30日 - 京都市電廃止。
- 1980年(昭和55年)11月27日 - ポルタ営業開始[2][3]。
- 1981年(昭和56年)5月29日 - 京都市営地下鉄烏丸線開業、京都駅 - 北大路駅間が開通。
- 1997年(平成9年)11月21日 - 京都駅ビル開業にあわせ改装[10]。
- 2009年(平成21年)3月20日 - 大規模改装。
- 2014年(平成26年)3月20日 - 「ザ・キューブ」とともに新装開業[7]。20代後半から30代前半の女性を対象にした店舗構成に変更[7]。
- 2023年(令和 5年)3月1日 - 「ザ・キューブ」と「京都駅前地下街ポルタ」を統合し、「京都ポルタ」として新装開業[11][12][13]
交通
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 『屋内測位普及発展に関する調査研究報告書』(pdf)(レポート)財団法人ニューメディア開発協会、2009年3月、102頁。オリジナルの2017年8月10日時点におけるアーカイブ 。
- ^ a b c d e f g h i j k “会社概要”. JR西日本京都SC開発. 2023年12月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 京都駅前地下街「ポルタ」40周年の歩み 水田雅博(京都ステーションセンター株式会社代表取締役専務)、Kyoyo.Love.Kyoto、サンケイデザイン株式会社、2020年5月15日、2021年3月1日閲覧。
- ^ ニュースリリース - グループ会社 京都ステーションセンター株式会社 2020年春のリニューアル 京都駅前地下街ポルタ 新たに3店舗が登場し、6店舗が改装!西エリア「トイレ」が斬新に生まれ変わります 西日本旅客鉄道、2020年2月5日、2021年3月1日閲覧。
- ^ インタビュー from 紙面 第86回 京都ステーションセンター(株)代表取締役社長兼(株)京都駅観光デパート代表取締役社長 押川正大氏 商業施設新聞、2017年7月11日、2021年3月1日閲覧。
- ^ 『京都駅前地下街『ボルタ』及び京都駅ピル専門店街『ザ・キューブ』の同時リニューアルオープンについて』(PDF)(プレスリリース)京都ステーションセンター(株)、(株)京都駅観光デパート、2013年10月18日 。
- ^ a b c d “ポルタ、キューブ きょう新装開業”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2014年3月20日)
- ^ “アラサー女性向け特化 ポルタとザ・キューブ、来月に同時改装”. 京都新聞(京都新聞社). (2014年2月3日)
- ^ a b 『株式会社設立五十周年記念社内誌』京都近鉄百貨店総務本部 P80-83
- ^ “11月21日新装オープン JR京都駅前地下街「ポルタ」”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年9月4日)
- ^ https://www.ryutsuu.biz/store/p021647.html
- ^ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000073950.html
- ^ https://alco-uj.com/news-20230218/
関連項目
[編集]- 京都駅
- 京都アバンティ - 京都駅八条口にある商業ビル。
- 近鉄百貨店京都店 - 旧・丸物本店。当地下街の開設に合わせて「京都近鉄百貨店」に改称し、全館改装を行った。
- ポルタ(曖昧さ回避)
- 横浜ポルタ - ほぼ同時に開業し偶然名称が被った横浜駅東口の地下街。
- Kotochika
外部リンク
[編集]- 京都駅前地下街ポルタ(公式サイト)