原広司
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原広司 | |
---|---|
生誕 |
1936年9月9日(88歳) 神奈川県川崎市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京大学大学院 |
職業 | 建築家 |
受賞 |
日本建築学会賞作品賞(1986年) 日本建築学会賞大賞(2013年) |
所属 | アトリエファイ建築研究所 |
建築物 |
ヤマトインターナショナル 梅田スカイビル 京都駅ビル 札幌ドーム |
著作 |
建築に何が可能か 空間 機能から様相へ |
原 広司(はら ひろし、1936年9月9日[1] - )は、日本の建築家。東京大学名誉教授[1]。日本建築学会賞作品賞・大賞、村野藤吾賞を受賞。世界初の連結超高層ビル梅田スカイビルや京都駅ビル、札幌ドームなどを設計したことで知られる。
略歴
[編集]- 神奈川県川崎市生まれ[2]。
- 1955年 長野県飯田高等学校卒業、東京大学入学[2]
- 1959年 東京大学工学部建築学科卒業
- 1961年 RAS設計同人設立
- 1964年 東京大学大学院数物系研究科建築学専攻博士課程修了(工学博士)[1]
- 1964年 東洋大学工学部建築学科助教授[1]
- 1969年 東京大学生産技術研究所助教授[1]
- 1982年 東京大学生産技術研究所教授
- 1997年 東京大学を定年退官し東京大学名誉教授の称号を得る[1]
現在は世界中の集落調査を基盤に、原広司+アトリエファイ建築研究所での設計活動を展開している。
受賞歴
[編集]- 1983年 ラヴィレット公園(仏)国際設計競技 入選
- 1986年 LUMEN賞
- 1986年 日本建築学会賞 作品賞(田崎美術館)[3]
- 1988年 村野藤吾賞(ヤマトインターナショナル)[4]
- 1988年 サントリー学芸賞(空間<機能から様相へ>)[5]
- 1993年 日経BP技術賞 大賞(梅田スカイビル)[6]
- 2001年 ブルネル賞建築部門 激励賞(京都駅ビル)
- 2003年 日本建築学会作品選奨(札幌ドーム)
- 2003年 BCS賞(札幌ドーム)
- 2013年 日本建築学会大賞[7]
私生活
[編集]北川フラムの姉・原若菜(多摩美術大学卒業)は妻でRAS設計同人勤務後、アトリエφ設立からの建築家パートナー
東京大学大学院の原研究室からは、竹山聖、隈研吾をはじめ多くの著名な建築家を輩出した。
作品
[編集]現況欄の○は現存、✕は現存せず、△は一部現存
年 | 名称 | 所在地 | 国・地域 | 現況 | 備考 |
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1967年 | 伊藤邸 | 東京都三鷹市 | 日本 | ○ | |
1967年 | 佐倉市立下志津小学校(第一校舎) | 千葉県佐倉市 | 日本 | ✕ | |
1968年 | 慶松幼稚園 | 東京都町田市 | 日本 | ✕ | |
1968年 | 若林ハイホーム | 東京都世田谷区 | 日本 | ○ | |
1972年 | 粟津潔邸 | 神奈川県川崎市 | 日本 | ○ | |
1974年 | 原邸(自邸) | 東京都町田市 | 日本 | ○ | |
1976年 | 工藤山荘 | 長野県軽井沢町 | 日本 | ○ | |
1977年 | 倉垣邸 | 東京都世田谷区 | 日本 | ○ | |
1978年 | ニラム邸 | 千葉県一宮町 | 日本 | ○ | |
1979年 | 松欅堂 | 愛知県豊田市 | 日本 | ○ | |
1979年 | 秋田邸 | 東京都練馬区 | 日本 | ○ | |
1981年 | 末田美術館 | 大分県由布市 | 日本 | ○ | |
1981年 | 鶴川保育園 | 東京都町田市 | 日本 | ○ | |
1981年 | 森工房 | 長野県坂城市 | 日本 | ○ | |
1981年 | 横沢邸 | 東京都杉並区 | 日本 | ○ | |
1982年 | ヒルポートホテル | 東京都渋谷区 | 日本 | ✕ | |
1982年 | 中塚別邸・夢舞台 | 静岡県伊東市 | 日本 | ○ | |
1983年 | 群馬・渋川駅前商店街83街区 | 群馬県渋川市 | 日本 | ○ | |
1984年 | 秋田県営住宅新屋団地 | 秋田県秋田市 | 日本 | ○ | |
1985年 | 嶋邸 | 東京都武蔵野市 | 日本 | ○ | |
1985年 | 那覇市立城西小学校 | 沖縄県那覇市 | 日本 | ○ | |
1986年 | 北川邸 | 新潟県上越市 | 日本 | ○ | |
1986年 | 田崎美術館 | 長野県軽井沢町 | 日本 | ○ | 日本建築学会賞 |
1986年 | 小波蔵邸 | 沖縄県宜野湾市 | 日本 | ○ | |
1986年 | ヤマトインターナショナル東京本社ビル | 東京都大田区 | 日本 | ○ | |
1987年 | 虔十公園林フォリストハウス | 宮城県加美町 | 日本 | ✕ | |
1987年 | 大沢屋茶室 游喜庵 | 群馬県渋川市 | 日本 | ○ | |
1988年 | 飯田市美術博物館 | 長野県飯田市 | 日本 | ○ | |
1989年 | ビーブ | 宮城県仙台市 | 日本 | ○ | |
1990年 | 相鉄文化会館 | 神奈川県横浜市 | 日本 | ○ | |
1990年 | 武蔵野大学グリーンホール | 東京都西東京市 | 日本 | ○ | |
1990年 | つくば市立竹園西小学校 | 茨城県つくば市 | 日本 | ○ | |
1991年 | 武蔵野大学附属幼稚園 | 東京都西東京市 | 日本 | ○ | |
1992年 | 上田商会ゲストルーム | 東京都渋谷区 | 日本 | ○ | |
1992年 | 内子町立大瀬中学校 | 愛媛県内子町 | 日本 | ○ | |
1993年 | 梅田スカイビル | 大阪市北区 | 日本 | ○ | |
1994年 | 中塚ハウス | 東京都中央区 | 日本 | ○ | |
1995年 | 東京大学検見川セミナーハウス | 千葉市花見川区 | 日本 | ○ | |
1996年 | 国民宿舎丹沢ホーム | 神奈川県清川村 | 日本 | ○ | |
1996年 | 新書館 | 東京都文京区 | 日本 | ○ | |
1997年 | 京都駅ビル | 京都市下京区 | 日本 | ○ | |
1998年 | 宮城県図書館 | 宮城県仙台市 | 日本 | ○ | |
1998年 | 松本邸 | 和歌山県那智勝浦町 | 日本 | ○ | |
1998年 | 伊東邸 | 長崎県雲仙市 | 日本 | ○ | |
1998年 | たかき医院 | 新潟県十日町市 | 日本 | ○ | |
1999年 | 東京大学国際産学共同研究センター | 東京都目黒区 | 日本 | ○ | |
1999年 | 東京大学先端科学技術研究センター | 東京都目黒区 | 日本 | ○ | |
2000年 | 韮崎東ヶ丘病院 療養病棟 | 山梨県韮崎市 | 日本 | ○ | |
2000年 | 広島市立基町高等学校 | 広島市中区 | 日本 | ○ | |
2001年 | 札幌ドーム | 北海道札幌市 | 日本 | ○ | |
2001年 | 東京大学生産技術研究所 | 東京都目黒区 | 日本 | ○ | |
2002年 | 折本邸 | 愛媛県内子町 | 日本 | ○ | |
2002年 | 飯田高羽合同庁舎 | 長野県飯田市 | 日本 | ○ | |
2003年 | 越後妻有交流館 キナーレ | 新潟県十日町市 | 日本 | ○ | |
2003年 | 実験住宅 モンテビデオ | モンテビデオ | ウルグアイ | ✕ | |
2005年 | 実験住宅 コルドバ | コルドバ | アルゼンチン | ✕ | |
2005年 | しもきた克雪ドーム | 青森県むつ市 | 日本 | ○ | |
2007年 | 福島県立会津学鳳中学校・高等学校 | 福島県会津若松市 | 日本 | ○ | |
2007年 | 夢舞台アネックス・紅傳工房 | 静岡県伊東市 | 日本 | ○ | |
2010年 | 恵比寿のオフィス | 東京都渋谷区 | 日本 | ○ | |
2010年 | 惠友遠見?公大樓 | 新竹県竹北市 | 台湾 | ○ | |
2010年 | 実験住宅 ラパス | ラパス | ボリビア | ✕ | |
2016年 | みなと交流センター | 愛媛県今治市 | 日本 | ○ | |
2017年 | 慶松幼稚園 | 東京都町田市 | 日本 | ○ | |
2018年 | eggg Cafe | 東京都小平市 | 日本 | ○ |
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佐倉市立下志津小学校(第一校舎)
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飯田市美術博物館
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つくば市立竹園西小学校
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相鉄文化会館(2代目)
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梅田スカイビル
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札幌ドーム
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東京大学生産技術研究所(駒場IIキャンパス)
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しもきた克雪ドーム
おもな都市構想
[編集]- 1967年 確立空間としての都市
- 1992年 未来都市500m×500m×500m
- 1995年 地球外都市
著作
[編集]- 『建築に何が可能か 建築と人間と』学芸書林、1967年
- 『空間<機能から様相へ>』岩波書店、1987年 のち現代文庫
- 『集落への旅』岩波新書、1987年
- 『住居に都市を埋蔵する ことばの発見』住まいの図書館出版局(住まい学大系30)、1990年
- 『集落の教え100』彰国社、1998年
- Essay 離散性について-連結可能性と分離可能性をめぐる小論 ギャラリー・間企画・編集 TOTO出版 2004.12
- Interview 「ディスクリート・シティ」と〈実験住宅ラテンアメリカ〉をめぐるディスクール ギャラリー・間企画・編集 TOTO出版 2004.12
- Document 実験住宅モンテビデオ ギャラリー・間企画・編集 TOTO出版 2004.12
- Drawings 実験住宅モンテビデオ ギャラリー・間企画・編集 TOTO出版 2004.12
- 『Hiroshi Hara』Wiley-Academy、2001年。
- Yet Hiroshi Hara TOTO出版 2009.12
- 『(復刻版)住居集合論I、II』鹿島出版会、2006年
共著
[編集]- 日本現代建築の展望 戦後建築20年史 浜口隆一,小能林宏城共著 新建築社 1966
- ヒト、空間を構想する 都市/住居論講義 黒井千次対話 朝日出版社 1985.11 Lecture books
翻訳
[編集]- アルミニウム建築 パウル・ワイドリンガー編著 内田祥哉共訳 彰国社 1961
- ドイツの超高層建築 テュツセンハウス マルチン・ミッターク 鹿島研究所出版会 1965
アトリエファイ・原研究室出身の建築家・建築理論家
[編集]- 山本理顕
- 宇野求
- 隈研吾
- 竹山聖
- 小嶋一浩
- 日色真帆
- 伊藤恭行
- 堀場弘
- 工藤和美
- 小泉雅生
- 藤井明 (建築理論家)
- 曲渕英邦
- 今井公太郎
- 太田浩史
- 南泰裕
- 岸本達也
- 槻橋修
- 山中新太郎
- 鈴木隆之
- 長坂大
- 本村佳久
- 遠藤克彦
- 浅野言朗
出典
[編集]- ^ a b c d e f 『新訂現代日本人名録2002』「原 広司 はら・ひろし」1998年12月
- ^ a b 日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ/原広司オーラル・ヒストリー 2012年6月28日 インタビュアー:辻泰岳、ケン・タダシ・オオシマ 書き起こし:成澤みずき
- ^ 田崎美術館について
- ^ 村野藤吾賞 受賞者、受賞作品、選考委員一覧
- ^ 原 広司 『空間<機能から様相へ>』 サントリー学芸賞 サントリー文化財団
- ^ コンペ報告 札幌ドーム 原 広司氏がこれまでに手がけた代表的作品 建設グラフ
- ^ [1]
- ^ 東西アスファルト事業協同組合講演会 「集落の教え」と様相論
- ^ 大地の芸術祭の里 12月7日 原広司×北川フラム、初の対談開催
- ^ https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/21724.pdf