任侠花一輪
任侠花一輪 | |
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監督 | 三堀篤 |
脚本 | 村尾昭 |
原案 | 小谷夏 |
出演者 |
藤竜也 多岐川裕美 宮園純子 梅宮辰夫 |
音楽 | 菊池俊輔 |
撮影 | 飯村雅彦 |
編集 | 祖田冨美夫 |
製作会社 | 東映東京 |
配給 | 東映 |
公開 | 1974年10月5日 |
上映時間 | 86分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
任侠花一輪(にんきょうはないちりん)は、1974年10月5日に公開された藤竜也の初主演映画。監督は三堀篤。製作は東映東京撮影所。併映は『実録飛車角 狼どもの仁義』(菅原文太主演、村山新治監督)。
概要
[編集]1974年4月に発売された藤竜也の"語りだけ"のシングルレコード「花一輪」を東映が『任侠花一輪』のタイトルで、当時フリーの藤を招き映画化[1]。原案としてクレジットされている「小谷夏」は久世光彦のペンネームの一つで、久世は「花一輪」の作詞者である。映画の内容も「螢の子と書いてケイコと申します。妹の名前です....。もう間もなく身寄りのない不憫な娘になるはずです」などの「花一輪」の詞を基に脚本が書かれている[1]。出所したヤクザの藤が、小さいころ別れたきりの不憫な妹の行方を捜して歩くというニュータイプの現代任侠映画で[1][2]、後の"ネオやくざ映画"を先取りしているといえるかも知れない。藤は1973年にTBSの大人気ドラマ『時間ですよ』に出演し、ほとんど喋らない謎の男・風間役で人気に出て、本作もこの風間のイメージで主役を演じる。藤は1961年に日活に入社して以来、石原裕次郎、小林旭、渡哲也、高橋英樹らスターの陰で、もっぱら脇役ばかりであったが、本作で「夢にまで見た初めての主役」を演じた[1]。東映はこの時期まだヤクザ映画を量産していたが、藤のヤクザ映画出演はこれ1本のみである。藤は2015年『龍三と七人の子分たち』でヤクザの親分役を演じたが、この『任侠花一輪』以降はヤクザ役はほとんどやらなかった。またこの年『聖獣学園』でデビューした多岐川裕美が、藤の妹と、妹と瓜二つの女を二役で演じる。
あらすじ
[編集]出所したヤクザの白鳥真一が、小さいころ別れた妹の行方を捜して歩き、暴力団同士の抗争に巻き込まれる。