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伊勢市消防本部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊勢市消防本部
情報
設置日 1949年4月1日(宇治山田市消防本部として)
管轄区域 伊勢市玉城町度会町
管轄面積 384.44km2
職員定数 200人
消防署数 1
分署数 3
出張所数 3
分遣所数 0
所在地 516-0016
三重県伊勢市楠部町159番地11
北緯34度29分16.4秒 東経136度44分4.4秒 / 北緯34.487889度 東経136.734556度 / 34.487889; 136.734556座標: 北緯34度29分16.4秒 東経136度44分4.4秒 / 北緯34.487889度 東経136.734556度 / 34.487889; 136.734556
リンク 消防本部/伊勢市
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伊勢市消防本部(いせししょうぼうほんぶ)は、三重県伊勢市の消防部局(消防本部)。管轄区域は伊勢市、度会郡玉城町および度会町全域。玉城町および度会町は伊勢市に常備消防事務を委託している。

概要

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  • 消防本部:伊勢市楠部町159番地11 倉田山公園内[1]
  • 管内面積:384.24km2[2]
  • 職員定数:200人(実員199人)[2]
  • 消防団定数:559人(実員537人、うち女性12)[2]
  • 消防署1ヶ所、分署3ヶ所、出張所3ヶ所[2]
  • 消防予算:2,481,303千円(2016年度当初予算)[2]

主力機械

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(2023年度現在)[2]

沿革

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開設前史

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宇治山田駅の塔屋
通信手段が未発達だった頃、市街を見渡せる宇治山田駅の塔屋は火事の発生を発見するのに適しており、火の見櫓として利用された[3][4][5]。当番員は1時間交代で警戒に当たっていた[5]

1936年昭和11年)10月1日宇治山田市消防組常備部が開設され、宇治山田駅舎に事務所を設置した[6]。消防組は1939年(昭和14年)4月1日に解散し、代わりに宇治山田市警防団が発足、同警防団の本部消防部が引き続き、宇治山田駅舎に事務所を設置した[7]。警棒団は1947年(昭和22年)9月13日に解散した[8]

開設後

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1949年(昭和24年)4月1日、宇治山田駅舎に宇治山田市消防本部が開設された。また1951年(昭和26年)7月20日には西出張所を開設した[9]1955年(昭和30年)1月1日伊勢市消防本部に改称、1964年(昭和39年)2月24日北出張所を開設した[10][11]1968年(昭和43年)4月6日、西出張所が伊勢市宮町から同市中島町に新築移転する[12]

神田久志本町時代の庁舎(2008年9月25日撮影)

1968年(昭和43年)4月30日近鉄鳥羽線建設により宇治山田駅舎からの立ち退きを余儀なくされ、消防本部は伊勢市駅前の旧観光物産館に移転した[13]。更に1971年(昭和46年)6月1日[14]、神田久志本町に本部を新築移転し[15]、課制実施により、総務課消防課の2課を設けた[16]

1975年(昭和50年)4月1日には伊勢市近隣の4町1村(度会郡二見町小俣町、玉城町、度会町、御薗村)から消防事務を受託、広域消防体制となった。それを受け、同年9月12日玉城出張所11月25日度会出張所1976年(昭和51年)3月1日小俣出張所3月22日二見出張所を開設した。1977年(昭和52年)4月1日には予防課を新設、3課制とした[17]。玉城出張所は1981年(昭和56年)8月10日に玉城町佐田へ新築移転している。

1982年(昭和57年)12月1日、分署制を導入し、小俣出張所が小俣分署に昇格、同年12月23日に小俣町下小俣(現・伊勢市小俣町元町)に新築移転した[18]。また1993年平成5年)4月1日に西出張所を西分署に昇格させ、翌日に伊勢市常磐に新築移転した。1999年(平成11年)3月15日には消防本部庁舎の耐震工事が完了、この工事で高さ約30mの望楼が撤去された。

2005年(平成17年)11月1日、伊勢市、度会郡二見町、小俣町及び御薗村の新設合併による新・伊勢市が発足したことに伴い、新たな伊勢市消防本部を設置した。2008年(平成20年)3月27日には二見出張所を二見町茶屋55-1から二見町茶屋417-1に新築移転した。2009年(平成21年)4月1日に北出張所を閉鎖、代わりに御薗分署を開設した[19]2010年(平成22年)4月1日には通信指令課を増設し、4課制となり[20]2011年(平成23年)3月8日には度会出張所を度会町棚橋357-3から棚橋1199に新築移転した[21]

2016年(平成28年)2月29日、消防本部兼消防署を神田久志本町から楠部町へ移転した[1]。消防本部兼消防署には伊勢市防災センターが併設され、センターは同年4月1日から業務を開始した。同年12月27日日本特殊陶業から啓発車両(避難を呼び掛ける車両)と増水体験装置の寄贈を受けた[22]

組織

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  • 本部 - 総務課・消防課・通信司令課・予防課
  • 消防署

消防署

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消防署 住所 画像
伊勢市消防署 伊勢市楠部町159番地11
分署 住所 画像
西 伊勢市常磐1-17-12
御薗 伊勢市御薗町長屋2218
小俣 伊勢市小俣町元町13
出張所 住所 画像
二見 伊勢市二見町茶屋417-1
玉城 度会郡玉城町佐田23-1
度会 度会郡度会町棚橋1199

参考文献

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  • 2007年版市勢統計要覧(伊勢市)
  • 「伊勢市史」(昭和43年発行)全国書誌番号:68010781
  • 「二見町史」(昭和63年発行)全国書誌番号:88048638
  • 「小俣町史 通史編」(昭和63年発行)全国書誌番号:89045841
  • 「小俣町史 続編」(平成17年発行)全国書誌番号:22086798
  • 「玉城町史 下巻」(平成17年発行)全国書誌番号:20814027
  • 「度会町史」(昭和56年発行)全国書誌番号:81040809
  • 「御薗村誌」(平成元年発行)全国書誌番号:89055494
  • 伊勢市消防本部『消防年報 平成21年度版』(PDF)2010年6月http://www.city.ise.mie.jp/www/contents/1276748803230/files/nenpo21.pdf 

脚注

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  1. ^ a b 消防本部・消防署の移転、防災センターのオープンについて”. 伊勢市消防本部総務課. 2016年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 伊勢市消防本部『消防年報 平成27年度版』(PDF)2016年6月http://www.city.ise.mie.jp/secure/38274/nenpou27comp.pdf 
  3. ^ 伊勢市立伊勢図書館: “ふるさとの風 睦月”. 図書館だより1月号 No.155増刊. 伊勢市立伊勢図書館. 2015年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月16日閲覧。
  4. ^ "ひとえきがたり 宇治山田駅(三重県、近鉄山田線・鳥羽線) 「おかげ」感じる上品な姿"朝日新聞2012年7月3日付夕刊、be5ページ
  5. ^ a b 原口隆行(2014)"厳選! ターミナル駅 宇治山田"『週刊私鉄全駅・全車両基地 No.06 近畿日本鉄道②』(朝日新聞出版、2014年1月26日、35p. 全国書誌番号:22347638).4-9.(9ページより)
  6. ^ 『昭和11年10月5日 宇治山田市公報 第235号』昭和11年9月30日 宇治山田市告示第68号、第69号
  7. ^ 『昭和14年3月31日 宇治山田市公報 号外』昭和14年3月31日 宇治山田市告示第235号
  8. ^ 『伊勢市史』(昭和43年発行)pp.808-817
  9. ^ 『伊勢市史』(昭和43年発行)では同年12月15日に、宮町出張所を開設するとの記載あり。
  10. ^ “ローカル手帳 伊勢 消防署北出張所の完工式”. 伊勢新聞: p. 6. (1964年2月23日) 
  11. ^ 『伊勢市史』(昭和43年発行)では同日に、宮町出張所を西出張所に改称するとの記載あり。
  12. ^ “あの目この耳 新庁舎の消防出張所 伊勢”. 伊勢新聞: p. 5. (1968年4月8日) 
  13. ^ “伊勢市消防署が移転”. 伊勢新聞: p. 6. (1968年5月1日) 
  14. ^ 『消防年報 平成21年度版』では、日付を同年5月1日としている。
  15. ^ “伊勢市 待望の消防庁舎完成 ◇高さ30メートルの望楼も併設◇”. 伊勢新聞: p. 5. (1971年6月10日) 
  16. ^ 昭和46年6月1日 伊勢市規則第17号
  17. ^ 『昭和52年4月5日 伊勢市公報 第1122号』昭和52年4月5日 伊勢市規則第14号
  18. ^ 『小俣町史 通史編』(昭和63年発行)では同年12月20日に移転との記載あり。
  19. ^ 『平成21年4月6日 伊勢市公報 第82号』 (PDF) 平成21年3月31日 伊勢市消防本部訓令第1号
  20. ^ 『平成22年4月5日 伊勢市公報 第106号』 (PDF) 平成22年3月31日 伊勢市規則第10号
  21. ^ 『広報わたらい 2011年3月号』 (PDF) p. 14
  22. ^ 大島康介「日本特殊陶業が防災関連品寄贈」中日新聞2016年12月28日付朝刊、三重版20ページ

外部リンク

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