佐々木健 (右投手)
2018年2月8日 東光寺球場での春季キャンプにて | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 静岡県御前崎市[1] |
生年月日 | 1999年4月2日(25歳) |
身長 体重 |
188 cm 77 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2017年 育成選手ドラフト3位 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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佐々木 健(ささき けん、1999年4月2日 - )は、静岡県御前崎市出身[1]の元プロ野球選手(投手)。右投右打。プロでは育成選手であった。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]小学生時代は「黒潮野球スポーツ少年団」で軟式野球をプレー。同チームでの後輩に、広島で同僚となる二俣翔一がいた[2]。
浜岡中学校卒業後は小笠高校に進学[3]。1年生冬の頃に腰を痛めて出遅れるが、2年生のオフに下半身を強化したことで、球速が1年間で10km/hアップした[3]。3年生の夏の甲子園静岡県大会では、1回戦の浜松城北工相手に15個の三振を奪う[4]も、同大会3回戦で敗退[5]。
同年のドラフト会議にて広島東洋カープから育成3巡目で指名され、11月16日浜松市内のホテルで支度金300万円、年俸240万円(いずれも推定)で契約を結んだ[6]。
広島時代
[編集]2018年は二軍公式戦の登板は1試合のみだった。
2019年は守備練習中に足首を負傷するなどして、公式戦登板なしでシーズンを終えている[7]。
2020年は「今年が最後という気持ち」でトレーナーに志願して体幹トレーニングを積んでからシーズンに臨んだ[7]。更には3月より新設されたファームの投球動作解析班(通称:2.5軍)で新球種のナックルボール習得を目指して約1ヶ月間特訓し、8月19日の二軍公式戦復帰登板を迎えた[8]。ナックルボールをその試合で披露しつつ、結果的に1回を3奪三振の無失点で切り抜けたが、与四球や盗塁、暴投で満塁のピンチを招く不安定な内容だった。その後2試合に登板したが、計2回1/3を投げて、被安打4、与四球8、3暴投で自責点6、防御率23.14、WHIP5.14の成績だった[9]。オフにはみやざきフェニックス・リーグに参加したが[10]、ここでも痛打される場面が多かった。11月30日、育成選手制度の規約に従って保留者名簿から外れたが[11]、12月8日、育成選手として再契約を結んだ[12][13]。
2021年は二軍公式戦に自己最多の4試合登板し、防御率6.75と結果を残せず[14]、10月14日、球団より戦力外通告を受けた[15]。
広島退団後
[編集]地元・静岡県にある軟式野球の実業団チームから野手としてオファーが届いた。2022年1月のスポーツ報知による報道では年明けに結論を出すとされていたが[16]、続報は出されていない。
プレースタイル・人物
[編集]189センチの長身から投げる最速144km/hのボール[17]と、50m5秒9の俊足が持ち味[6]。変化球はスライダーを武器としていたが、実戦練習などでは打ち込まれることが多かった[7]。2020年からはプロでの生き残りをかけ、ファームの投球動作解析班(通称:2.5軍)に所属して、ナックルボールの完全習得を目指していた[8][13]。
広島球団側は高校2年時から身体能力を評価しており、上記の浜松城北工相手に15三振を奪った時に獲得の意思を固めた[4]。担当の松本奉文スカウトは「(188cmと同じく長身の)薮田のようになれる」と評した[4]。佐々木本人も「広島は選手を育てるのがうまい球団と聞いています。投手陣も充実していて、お手本になる選手が多い」と話し、将来の目標を150km/hとしていた[4]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]- 一軍公式戦出場なし
背番号
[編集]- 122(2018年 - 2021年)
脚注
[編集]- ^ a b “【話題】プロ野球静岡県人会の発足!草薙球場にて2017年12月29日(金)「野球教室&チャリティートークショー」が開催、巨人、阪神、広島らのプロ野球選手続々参加表明”. バンキシャ!静岡. (2017年12月5日) 2018年2月21日閲覧。
- ^ “広島育成1位の二俣が抱負「1日でも早く支配下に」”. 日刊スポーツ. (2020年11月9日) 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b “小笠高の189センチ右腕・佐々木健はMAX143キロ”. スポーツ報知. (2017年10月24日)
- ^ a b c d “【静岡】小笠・佐々木、剛腕15K!スカウト高評価DeNA山崎康のよう”. スポーツ報知. (2017年11月17日) 2018年2月21日閲覧。
- ^ “コイの新星< 5 >岡林飛翔投手/藤井黎来投手/佐々木健投手 - 中国新聞”. 中国新聞. (2018年1月20日) 2018年2月21日閲覧。
- ^ a b “佐々木(小笠高)投手、広島と契約 育成3位指名”. 静岡新聞. (2017年11月17日) 2018年2月21日閲覧。
- ^ a b c “【野球】広島・佐々木健「今年が最後という気持ち」直球磨いて育成からはい上がる”. デイリースポーツ online. (2020年5月24日) 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b “佐々木、ナックルで勝負 育成3年目、19日に初披露し成果と課題”. 中国新聞デジタル. (2020年8月25日) 2020年11月12日閲覧。
- ^ “2020年度 広島東洋カープ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “広島がフェニックスリーグ参加メンバー発表 小園、大盛ら”. デイリースポーツ online. (2020年11月5日) 2020年12月3日閲覧。
- ^ “育成保留者名簿に畝・持丸・コルニエルら”. 中國新聞デジタル. (2020年12月1日) 2020年12月3日閲覧。
- ^ “育成の佐々木投手と再契約”. 中國新聞デジタル. (2020年12月8日) 2021年11月6日閲覧。
- ^ a b “広島佐々木が育成再契約 2・5軍でナックル習得中”. 日刊スポーツ. (2020年12月8日) 2020年12月13日閲覧。
- ^ “2021年度 広島東洋カープ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2021年10月15日閲覧。
- ^ “広島09年ドラ1今村猛が戦力外、現役引退か 中村恭平ら5投手も戦力外”. 日刊スポーツ. (2021年10月14日) 2021年10月15日閲覧。
- ^ “【去る人広島編】育成投手・佐々木健「野手」で社会人軟式チームからオファー 鯉コーチに“二刀流”提案されていた”. スポーツ報知. (2022年1月1日) 2022年2月14日閲覧。
- ^ “ファーム 試合レポート 試合結果 11月10日(火) 広島東洋カープ 1-8 読売ジャイアンツ(フェニックス・リーグ)”. 広島東洋カープ. 2020年12月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)