佐々木健 (左投手)
埼玉西武ライオンズ #115 | |
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2022年9月24日 ベルーナドーム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 青森県つがる市 |
生年月日 | 1996年5月13日(28歳) |
身長 体重 |
179 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト2位 |
初出場 | 2021年6月11日 |
年俸 | 2000万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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佐々木 健(ささき たける、1996年5月13日[2] - )は、青森県つがる市[3]出身のプロ野球選手(投手・育成選手)。左投左打[2]。埼玉西武ライオンズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]つがる市立瑞穂小学校在学中の5年生の時に野球を始め、つがる市立木造中学校在学時には軟式野球部に所属していた[4]。
青森県立木造高等学校では投手兼外野手として2年生から出場。最高成績は県大会ベスト16で、甲子園出場経験はない[4]。
富士大学時代は、4年次にエースとして活躍。北東北大学野球連盟秋季リーグではベストナインに選出され[5][6]、大学野球日本代表候補メンバーにも選出された。
大学卒業後はNTT東日本に所属し、1年目ながら先発に抜擢されると、都市対抗野球大会や日本選手権大会でも起用された[4]。
2020年10月26日に行われたドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから2位指名を受け、12月6日に契約金7000万円、年俸1350万円で仮契約を結んだ[7]。背番号は26。
西武時代
[編集]2021年は前年11月頃から続いていた左肘の違和感により新人合同自主トレから出遅れ[8]、春季キャンプから二軍での調整が続いた。6月に入ってイースタン・リーグで2試合連続失点、2イニングで5失点と調子を落としていたが[9][10]、小川龍也や佐野泰雄といった左の中継ぎの不調もあり、6月9日に一軍初昇格となった[11]。同11日の中日ドラゴンズ戦でプロ初登板し、2回1失点だった[12]。同23日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦ではプロ初先発となるも、4回8安打2四球3失点の内容で勝敗は付かなかった[13]。7月2日のオリックス・バファローズ戦ではプロ2度目の先発登板となったが、1回表の先頭打者の福田周平に頭部死球を与え、わずか3球で危険球退場。先発投手が打者1人で退場したのは史上初であった[14]。ファームではフレッシュオールスターに選出され、2回裏から2番手として登板し、1イニングを無失点に抑えて勝利投手となった[15]。五輪による中断期間のため自動的に登録抹消となり[16]、その後は二軍で先発調整を続けていたが、7月と8月に同居家族以外の知人女性と長時間面会をし、また義務づけられている行動記録の未提出及び記載漏れがあったことが判明。新型コロナウイルス感染防止のルールに違反したとして、8月25日に球団から「1か月対外試合出場禁止」の処分を受けた[17]。その影響で後半戦の一軍登板は無く、ルーキーイヤーは一軍で5試合(2先発)に登板して防御率は8.31という成績に終わった。オフに現状維持となる推定年俸1350万円で契約を更改した[18]。
2022年はリリーフとして開幕を一軍で迎え[19]、3月30日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初ホールドを記録[20]。4月22日終了時点では10試合の登板で2ホールド・防御率3.00とブルペンの一角を担っていたが[21]、翌23日には無症状ながら新型コロナウイルス陽性判定を受け、出場選手登録を抹消された[22]。5月31日に一軍復帰を果たすも[23]、制球が乱れる場面が目立ち[24][25]、6月19日のオリックス戦では1点リードの5回表から登板して1死球を与えたが、1イニングを無失点に抑えるとプロ初勝利が記録された[26]。その後は役割を果たせない登板がありながらも[27][28]、20試合連続無失点を記録したが[29]、7月22日の楽天戦では3本の長打を打たれて2失点を喫すると[30][31]、8月12日には左肩後方の張りで出場選手登録を抹消された[32]。9月6日に一軍復帰を果たしたが[33]、同13日の福岡ソフトバンクホークス戦で1回4安打3四死球5失点の大乱調[34]。翌9月14日に出場選手登録を抹消されて[35]以降の一軍登板は無く、この年は37試合の登板で3勝0敗5ホールド・防御率3.03という成績であった[36]。オフに650万円増となる推定年俸2000万円で契約を更改した[37]。
2023年は5月11日に出場選手登録され[38]、21試合の登板で0勝1敗4ホールド・防御率0.87を記録していたが、左肘痛のため7月29日に登録抹消[39]。8月25日に神奈川県内の病院で『左肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)・鏡視下クリーニング術』を受け、実戦復帰まで約1年を要する見込みであることが9月1日に球団から発表された[40]。10月4日に球団から戦力外通告を受けるも[41]、秋季キャンプには参加しており[42]、11月25日に西武と育成選手契約を締結した[43]。推定年俸は2000万円[44]、背番号は115。
選手としての特徴
[編集]投球フォームはスリークォーター。最速152km/hのストレートに加え、スライダー 、カーブ 、チェンジアップなどを投じる[45]。
人物
[編集]埼玉西武ライオンズで同時期に所属したこともある山川穂高、外崎修汰、多和田真三郎は大学の先輩であり、大学時代の同級生に佐藤龍世、鈴木翔天がいる。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 西武 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 46 | 8.2 | 13 | 1 | 8 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 9 | 8 | 8.31 | 2.42 |
2022 | 37 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 | 1.000 | 135 | 29.2 | 29 | 0 | 18 | 1 | 4 | 24 | 1 | 0 | 11 | 10 | 3.03 | 1.58 | |
2023 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | .000 | 83 | 20.2 | 14 | 0 | 8 | 1 | 1 | 13 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0.87 | 1.06 | |
通算:3年 | 63 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 9 | .750 | 264 | 59.0 | 56 | 1 | 34 | 2 | 6 | 41 | 1 | 0 | 25 | 20 | 3.05 | 1.53 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 西武 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
2022 | 37 | 1 | 5 | 2 | 0 | .750 | |
2023 | 21 | 1 | 10 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 63 | 2 | 17 | 2 | 0 | .905 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2021年6月11日、対中日ドラゴンズ1回戦(メットライフドーム)、6回表に3番手で救援登板、2回1失点(自責点0)
- 初奪三振:同上、6回表に三ツ俣大樹から空振り三振
- 初先発登板:2021年6月23日、対東北楽天ゴールデンイーグルス10回戦(メットライフドーム)、4回3失点で勝敗つかず
- 初ホールド:2022年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(札幌ドーム)、6回裏二死に2番手で救援登板、1/3回無失点
- 初勝利:2022年6月19日、対オリックス・バファローズ12回戦(ベルーナドーム)、5回表に2番手で救援登板、1回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2021年6月14日、対広島東洋カープ2回戦(MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島)、5回表に薮田和樹から四球
- その他の記録
- 先発投手が打者1人で危険球退場:2021年7月2日、対オリックス・バファローズ13回戦(メットライフドーム)、1回表に先頭打者福田周平へ頭部死球 ※史上初[14]
- 先発投手が3球で危険球退場:同上 ※黒原拓未と並び史上最少投球数タイ[14]
背番号
[編集]- 26(2021年 - 2023年)
- 115(2024年 - )
脚注
[編集]- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b “26 佐々木 健選手名鑑2021”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト. 2021年1月6日閲覧。
- ^ “佐々木(西武2位)=つがる市出身、入団合意”. Web東奥 (2020年12月6日). 2021年1月6日閲覧。
- ^ a b c “佐々木健 | NTT東日本 | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年1月6日閲覧。
- ^ “卒業生佐々木健投手がプロ野球ドラフト会議にて指名を受けました”. 富士大学 (2020年10月26日). 2021年1月6日閲覧。
- ^ “選手・スタッフ紹介:野球部”. NTT東日本. 2021年1月6日閲覧。
- ^ “【西武】ドラ2左腕の佐々木健、仮契約「雄星さん憧れ」…青森・木造高OBでは初のプロ野球選手”. スポーツ報知 (2020年12月7日). 2021年4月4日閲覧。
- ^ “左肘違和感で出遅れた西武のD2位・佐々木は順調に回復「最短の道を」”. サンスポ (2021年1月20日). 2021年1月20日閲覧。
- ^ “2021年6月5日 【ファーム】 試合結果 (読売vs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “2021年6月6日 【ファーム】 試合結果 (読売vs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “【西武】ドラ2左腕・佐々木健がプロ初昇格「1軍でも気負いすることなく投げたい」”. スポーツ報知 (2021年6月9日). 2021年6月9日閲覧。
- ^ “西武 プロ初登板の佐々木&水上が好投「とにかく精一杯、ひたすら投げた」”. Sponichi Annex (2021年6月11日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ “西武ドラ2、佐々木 4回3失点のプロ初先発に「ベース板の上での強さというのが無かった」”. Sponichi Annex (2021年6月23日). 2021年6月23日閲覧。
- ^ a b c “西武佐々木健、わずか3球で危険球退場 打者1人で退場は史上初”. 日刊スポーツ (2021年7月2日). 2021年7月2日閲覧。
- ^ “フレッシュ球宴に西武のドラ1〜3が出場! ドラ2・佐々木が1回2Kで勝利投手に”. BASEBALL KING (2021年7月16日). 2022年3月14日閲覧。
- ^ “NPB12球団全選手が一斉に抹消 SNS「全員登録抹消」トレンドに”. 日刊スポーツ (2021年7月15日). 2022年4月30日閲覧。
- ^ “西武佐々木健に1カ月対外試合出場禁止処分 コロナ感染防止の規則に違反”. 日刊スポーツ (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
- ^ “12月7日の契約更改”. Sponichi Annex (2021年12月7日). 2022年4月30日閲覧。
- ^ “【一覧】パ・リーグ開幕1軍登録選手”. 日刊スポーツ (2022年3月24日). 2022年4月30日閲覧。
- ^ “2022年3月30日 【公式戦】 試合結果 (北海道日本ハムvs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “西武・佐々木ら2人がコロナ感染、チーム活動に影響なし”. 西日本スポーツ (2022年4月23日). 2022年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月7日閲覧。
- ^ “【西武】佐々木健投手が新型コロナウイルスに感染”. スポーツ報知 (2022年4月23日). 2022年4月30日閲覧。
- ^ “西武若林 左膝手術乗り越え1年ぶり1軍復帰 佐々木も昇格”. 西日本スポーツ (2022年5月31日). 2022年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月7日閲覧。
- ^ “2022年6月1日 【公式戦】 試合結果 (阪神vs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年6月21日閲覧。
- ^ “2022年6月11日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vs広島東洋)”. 日本野球機構. 2022年6月21日閲覧。
- ^ “西武・佐々木健がプロ初勝利 ウイニングボールは実家の父に「いいお酒を開けるかも」”. サンスポ (2022年6月19日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ “西武がオグレディの2発で接戦制す 2位楽天と0・5ゲーム差”. 西日本スポーツ (2022年7月8日). 2022年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月7日閲覧。
- ^ “西武連勝!首位の鷹と2厘差 今井6回1失点で今季初勝利、本田が見事な火消し”. BASEBALL KING (2022年7月14日). 2022年8月20日閲覧。
- ^ 【6回裏】20試合連続無失点!! ライオンズ・佐々木健 一打同点のピンチを切り抜ける!![リンク切れ] スポーツナビ「パーソル パ・リーグTV」 (2022年7月19日) 2022年8月20日閲覧
- ^ “西武が連敗を3で止める 渡邉6回途中2失点で初勝利、森が4安打3打点で援護!”. BASEBALL KING (2022年7月22日). 2022年8月20日閲覧。
- ^ “2022年7月22日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vs東北楽天)”. 日本野球機構. 2022年8月20日閲覧。
- ^ “西武・内海が1軍昇格 中継ぎ左腕の佐々木が左肩後方の張りで抹消 入れ替わりで仙台遠征合流”. Sponichi Annex (2022年8月12日). 2022年8月20日閲覧。
- ^ “西武・平良が復帰、増田を特例抹消 鷹はコロナで離脱の周東、牧原大が昇格 6日の公示”. Full-Count (2022年9月6日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “2022年9月13日 【公式戦】 試合結果 (福岡ソフトバンクvs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “【14日の公示】ヤクルト・青木が下半身コンディション不良で抹消 ソフトバンク田中正義を登録”. Sponichi Annex (2022年9月14日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “2022年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “【西武】佐々木健、650万円増で更改 「今年の数字は最低限」”. スポーツ報知 (2022年11月30日). 2023年12月7日閲覧。
- ^ “【パ・リーグ公示】5月11日 西武、佐々木健を登録”. サンスポ (2023年5月11日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “【西武】 佐々木健が左肘痛で登録抹消、今季は左の中継ぎとして防御率0・87”. 日刊スポーツ (2023年7月30日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “佐々木健投手の手術終了のお知らせ” (2023年9月1日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “西武が大量16選手と契約結ばず 公文克彦は引退 長期離脱の森脇亮介、佐々木健は育成で再契約へ”. 西スポWEB OTTO! (2023年10月4日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “【10/30更新】秋季キャンプ参加選手と練習公開について”. 埼玉西武ライオンズ (2023年10月30日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ “【西武】手術の森脇亮介と佐々木健に育成契約 旧背番号は空位で渡辺GM「モチベーションに」”. 日刊スポーツ (2023年10月4日). 2023年11月25日閲覧。
- ^ “【西武】2023年契約更改一覧”. スポーツ報知 (2023年11月18日). 2023年12月7日閲覧。
- ^ “【ドラフト】佐々木健(NTT東日本)の成績・経歴・特徴”. プロ野球好き委員会(PBL) (2020年10月23日). 2021年1月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 佐々木健 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 115 佐々木 健 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
- 佐々木健 (@takechi513) - Instagram