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青山美夏人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
青山 美夏人
埼玉西武ライオンズ #29
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横須賀市
生年月日 (2000-07-19) 2000年7月19日(24歳)
身長
体重
183 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2022年 ドラフト4位
初出場 2023年3月31日
年俸 1400万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

青山 美夏人(あおやま みなと、2000年7月19日 - )は、神奈川県横須賀市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

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プロ入り前

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横須賀市立城北小学校3年時に幼馴染の誘いで地元の少年野球チームに入り野球を始め、横須賀市立衣笠中学校在学時は硬式野球のクラブチームである横須賀シニアでプレーしていた[2]

横浜隼人高等学校に進学し、2年秋からエースを務めた。高校時代は甲子園大会への出場はなく、3年夏は南神奈川県大会初戦(2回戦)で横浜商業に敗れた[3]

亜細亜大学に進学し、1年秋からベンチ入り。2年秋のリーグ戦では防御率1位を記録するなど活躍したが、3年時は右肩の炎症に悩まされた[4]。その後復帰し、4年春のリーグ戦では6勝を記録してMVP、ベストナインを受賞した[5]。また、ハーレムベースボールウィークの日本代表にも選出された[6]。大学の同期に田中幹也松本晴重松凱人らがいる。

2022年10月3日にプロ志望届を提出し、埼玉西武ライオンズからドラフト4位指名された[7]。担当スカウトは竹下潤[8]

西武時代

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2023年は春季キャンプをA班でスタートし[9]、オープン戦では5試合に登板し、計5イニングを無失点に抑え[10]、開幕一軍入りを果たした[11]。守護神の増田達至が開幕一軍ながらも、右肩のコンディション不良から復帰したばかり[12]という事情があり、開幕前の練習中に松井稼頭央監督から「どこで投げたいんだ?」と問われ、「一番いいところで投げたいです」と答えた[10]ことでオリックス・バファローズとの開幕戦にて、1点リードの9回表に抑えとしてプロ初登板。二死から森友哉に同点ソロ本塁打を許してセーブ失敗となり、チームは延長戦の末敗れたものの[13]、2日後の同カードでは3点リードの9回表を無失点に抑え、プロ初セーブを挙げた[14]。その後はセーブもホールドも付かない場面での起用が中心となったが、増田にリカバリーが必要と判断された際には抑えとして起用された[15]。6月7日の中日ドラゴンズ戦ではプロ初ホールドを記録[16]。8月13日の千葉ロッテマリーンズ戦は、髙橋光成が体調不良で離脱[17]した影響で『ブルペンデー』となり、その1番手として青山がプロ初先発となったが[18]、2回1失点でプロ初黒星を喫した[19]。10月2日のロッテ戦ではロングリリーフとして起用され、自己最長の3イニングを投げて5奪三振[20]、打者9人で抑える完全投球の好投を見せた[21]。ルーキーイヤーはシーズンを通して一軍に帯同し[22]、39試合(1先発)の登板で0勝1敗1ホールド3セーブ・防御率2.96を記録。シーズン終了後の11月25日からは台湾ウインターリーグに派遣され[23]、先発として登板した[24]。帰国後の12月20日に行われた契約更改交渉では、400万円増となる推定年俸1400万円でサイン[25]。また、球団からは翌年の先発挑戦を言い渡された[26]

2024年は春季キャンプをB班でスタートし[27]イースタン・リーグ開幕戦の先発を任され、6回1失点に抑えた[28]。その後も二軍で先発ローテーションを回り、5試合の先発登板で防御率1.80を記録すると、5月10日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でシーズン初登板初先発となったが[29]、4回2/3を3失点(自責点2)で敗戦投手となり[30]、翌11日に登録抹消[31]。6月14日の横浜DeNAベイスターズ戦でシーズン2度目の先発登板となり[32]、5回まで1失点と粘投していたが[33]、6回表に一死二・三塁のピンチを招くと、滝澤夏央の適時失策と自身の適時失策[34]で2点を失って降板し、6回途中3失点(自責点2)で敗戦投手となった[35]。翌15日に出場選手登録を抹消され[36]、7月10日の北海道日本ハムファイターズ戦に先発すると、勝敗こそ付かなかったが、7回途中1失点と好投[37]。続く同17日のオリックス戦では9回3安打1四球3奪三振無失点の内容[38]でプロ初勝利をプロ初完投初完封で飾った[39][注 1]

選手としての特徴

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鋭く落ちるスプリットが武器[4]。変化球はその他にスライダーカットボールカーブを操り[41]、大学進学後は『亜大ツーシーム』もマスター。東浜巨山﨑康晃のように鋭く落ちる変化ではなく、フワッとした軌道で投球に緩急をつける際に用いる[4]

アマチュア時代のストレートの最速は151km/h[42]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2023 西武 39 1 0 0 0 0 1 3 1 .000 186 45.2 32 4 23 0 0 34 5 1 15 15 2.96 1.20
通算:1年 39 1 0 0 0 0 1 3 1 .000 186 45.2 32 4 23 0 0 34 5 1 15 15 2.96 1.20
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2023 西武 39 3 3 0 0 1.000
通算 39 3 3 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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背番号

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  • 29(2023年 - )

登場曲

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代表歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ プロ初勝利を完封で飾るのは、球団では牧田和久(2011年)以来13年ぶりであった[40]

出典

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  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年12月21日閲覧
  2. ^ 青山 美夏人(みなと)さん」『タウンニュース』2022年11月11日。2023年1月3日閲覧
  3. ^ 春8強・日本航空石川が初戦敗退の波乱 シード校・横浜隼人も 履正社、東北はヒヤヒヤ発進」『スポーツニッポン』2018年7月15日。2022年10月20日閲覧
  4. ^ a b c 亜細亜大学・青山美夏人 プロ入りの夢実現のため、今季は「人生をかける」」『4years.』2022年5月31日。2023年2月11日閲覧
  5. ^ 亜大の青山がMVP 東都大学野球」『時事ドットコム』2022年5月20日。2022年10月20日閲覧
  6. ^ 侍ジャパン 大学」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』。2022年10月20日閲覧
  7. ^ 亜大から青山美夏人、田中幹也ら4人がプロ志望届提出 今春日本一の原動力」『Full-Count』2022年10月3日。2022年10月20日閲覧
  8. ^ 【新入団選手スカウトに聞く!第2回①】青山美夏人選手!」『埼玉西武ライオンズ』2022年12月20日。2023年11月14日閲覧
  9. ^ 【西武】春季キャンプの1、2軍振り分け 新人の蛭間拓哉、青山美南人、児玉亮涼は1軍スタート」『スポーツ報知』2023年1月26日。2023年12月21日閲覧
  10. ^ a b 西武・松井新監督「じゃあ、いけ」 開幕戦で新人守護神を“大抜擢”したワケ」『Full-Count』2023年4月1日。2023年12月21日閲覧
  11. ^ 【西武】開幕1軍メンバーを公示 山村崇嘉が初の開幕1軍 新人は青山美夏人、児玉亮涼がベンチ入り」『スポーツ報知』2023年3月30日。2023年12月21日閲覧
  12. ^ 西武・増田が開幕前に1軍合流「状態は上がってきている」」『スポーツニッポン』2023年3月23日。2023年12月21日閲覧
  13. ^ a b 【西武】ドラフト4位ルーキーの青山美夏人が痛恨の被弾「そんなに甘い世界ではない」」『スポーツ報知』2023年3月31日。2023年4月2日閲覧
  14. ^ a b 西武ドラ4青山がプロ初セーブ「燃えていた」 開幕戦では森に痛恨の同点アーチ被弾もリベンジ成功」『スポーツニッポン』2023年4月2日。2023年4月2日閲覧
  15. ^ 西武ドラ4青山が2セーブ目 前日セーブ失敗の増田の代役 松井監督「リカバリーを含めて青山でいこうと」」『スポーツニッポン』2023年5月7日。2023年12月21日閲覧
  16. ^ a b 2023年6月7日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vs中日)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年12月21日閲覧
  17. ^ 【隠しマイク】西武・高橋 体調不良での離脱で体重減少「今日から死ぬ気で米食べます。そこも勝負」」『スポーツニッポン』2023年8月25日。2023年12月21日閲覧
  18. ^ a b 【西武】プロ初先発のドラ4青山美夏人「もっと工夫できたか」2回1失点敗戦投手も前向き」『日刊スポーツ』2023年8月13日。2023年12月21日閲覧
  19. ^ 西武ドラ4青山 プロ初先発は2回2安打1失点でプロ初黒星「もっと工夫できた」」『スポーツニッポン』2023年8月13日。2023年12月21日閲覧
  20. ^ 西武ドラ4青山美夏人が自己最長3回無失点「自信持って投げられるようになってきた」1軍〝完走〟に手応え」『西スポWEB otto!』2023年10月2日。2023年12月21日閲覧
  21. ^ 2023年10月2日 【公式戦】 試合結果 (千葉ロッテvs埼玉西武)」『NPB.jp 日本野球機構』。2023年12月21日閲覧
  22. ^ 【西武】青山美夏人投手インタビュー 1年目からフルシーズンで1軍も「肩肘の痛みは全くないし、そこも自分の強み」」『文化放送』2023年11月19日。2023年12月21日閲覧
  23. ^ 西武、青山美夏人、古川雄大ら4選手を台湾ウインターリーグに派遣」『西スポWEB otto!』2023年11月15日。2023年12月21日閲覧
  24. ^ 西武・青山美夏人が台湾WLで先発登板 今季は主に中継ぎ、来季は先発挑戦の可能性も」『西スポWEB otto!』2023年12月1日。2023年12月21日閲覧
  25. ^ 西武・青山美夏人400万円アップの1400万円 今季39試合登板も「50点」来季は先発挑戦へ」『スポーツニッポン』2023年12月20日。2023年12月21日閲覧
  26. ^ 西武・青山美夏人が年俸1400万円でサイン 先発挑戦へ「自分のポジション確立させたい」 オフは亜大の先輩に弟子入り」『西スポWEB otto!』2023年12月20日。2023年12月21日閲覧
  27. ^ 西武、春季キャンプのメンバーを発表!炭谷、甲斐野、武内がA班スタート」『BASEBALL KING』2024年1月26日。2024年7月18日閲覧
  28. ^ 【ファーム情報】イースタン開幕 新規参加のオイシックスはサヨナラ負けで黒星 中日・涌井は5回無失点」『スポーツニッポン』2024年3月16日。2024年7月18日閲覧
  29. ^ 【西武】青山美夏人が今季初先発「ホームを踏ませない投球を」 2軍では5試合で防御率1.80の好成績」『日テレNEWS NNN』2024年5月10日。2024年7月18日閲覧
  30. ^ 18安打13得点で東北楽天が大勝 早川隆久は6回1失点で3勝目”. パ・リーグ.com (2024年5月10日). 2024年7月18日閲覧。
  31. ^ 広島大盛穂、西武村田怜音ら登録 広島久保修、日本ハム福島蓮ら抹消/11日公示」『日刊スポーツ』2024年5月11日。2024年7月18日閲覧
  32. ^ 【西武】青山美夏人がプロ初勝利目指し今季2度目のマウンド 後輩の活躍を刺激に「追いつきたい」」『日テレNEWS NNN』2024年6月14日。2024年7月18日閲覧
  33. ^ 交流戦最下位に沈む西武が2連敗 今季2度目先発の青山美夏人が粘るも…DeNAに突き放されて12カード連続で初戦落とす」『西スポWEB otto!』2024年6月14日。2024年7月18日閲覧
  34. ^ 【西武】滝沢夏央、青山美夏人が勝負どころで痛恨の連続失策…12カード連続カード初戦黒星」『東スポWEB』2024年6月14日。2024年7月18日閲覧
  35. ^ 失策で勝ち越し許し埼玉西武が敗戦 鈴木将平は3安打1四球と気を吐く”. パ・リーグ.com (2024年6月14日). 2024年7月18日閲覧。
  36. ^ ヤクルト奥川恭伸、西武増田達至ら抹消 オリックス茶野篤政、西武佐藤隼輔ら登録/15日公示」『日刊スポーツ』2024年6月15日。2024年7月18日閲覧
  37. ^ 【西武】拙攻繰り返し7回途中1失点の青山美夏人を援護できず…3回までに3本の長打も」『日刊スポーツ』2024年7月10日。2024年7月18日閲覧
  38. ^ 【パーソル パ・リーグ公式戦】 埼玉西武ライオンズ vs オリックス・バファローズ 15回戦 投打成績”. 日本野球機構. 2024年7月18日閲覧。
  39. ^ a b 【西武】プロ初完封&初勝利の2年目・青山美夏人「ここまで地道にやってきてよかった」」『東スポWEB』2024年7月17日。2024年7月18日閲覧
  40. ^ 西武・青山美夏人 プロ初勝利を初完封で飾る 球団では11年牧田以来の快挙「まだ気持ちが高ぶってる」」『スポーツニッポン』2024年7月17日。2024年7月17日閲覧
  41. ^ 亜大、27日にもV!今秋ドラフト候補・青山が1失点完投で無傷6勝/東都」『サンケイスポーツ』2022年4月27日。2023年2月11日閲覧
  42. ^ 今秋ドラフト候補の亜大・青山が完投勝利 エース完全復活!自己最速151キロも出た」『スポーツニッポン』2022年10月12日。2023年2月11日閲覧

関連項目

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外部リンク

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