六日町駅
六日町駅 | |
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東口(2018年12月) | |
むいかまち Muikamachi | |
所在地 | 新潟県南魚沼市六日町140番地2 |
所属事業者 | |
電報略号 | ムマ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,324人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1923年(大正12年)11月18日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■上越線(JR東日本) |
キロ程 | 111.8 km(高崎起点) |
◄塩沢 (3.9 km) (6.6 km) 五日町► | |
所属路線 | ■北越急行ほくほく線 |
キロ程 | 0.0 km(六日町起点) |
◄[* 1](塩沢) (- km) (3.6 km) 魚沼丘陵► | |
備考 | |
六日町駅(むいかまちえき)は、新潟県南魚沼市六日町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・北越急行の駅である。
乗り入れ路線
[編集]JR東日本の上越線と北越急行のほくほく線が乗り入れている。ほくほく線は当駅が起点であるが、上越線経由で越後湯沢駅まで直通運転を行っている。
上越新幹線は当駅を経由せず、新幹線新潟方面と特急「はくたか」とを乗り継ぐ場合は一旦越後湯沢駅まで行かなければならなかったが(または浦佐駅から当駅まで普通列車を利用)、分岐駅通過の特例は設定されなかった。
歴史
[編集]- 1923年(大正12年)11月18日:上越北線(現:上越線)浦佐 - 塩沢間の開通時に一般駅として開業する[1][2]。
- 1960年(昭和35年)3月末:ホームをかさ上げ[3]。
- 1964年(昭和39年)9月頃:温泉手洗い所完成[4]。
- 1970年(昭和45年)12月15日:観光センター開設[5]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:旅行センター廃止(新幹線開業に伴う浦佐駅への旅行センター開設の為)[6]。
- 1984年(昭和59年)1月20日:車扱貨物の取扱を廃止し、旅客駅となる[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:チッキの取扱を廃止する[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[1]。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)3月22日:北越急行ほくほく線が開業[10]。
- 2009年(平成21年)
- 3月14日:上越線CTC化、運転取扱駅としての業務を廃止。
- 4月1日:越後湯沢管理の業務委託化、駅長職を廃止。
- 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業に伴うダイヤ改正で特急「はくたか」が廃止、当駅停車の特急列車が消滅。
- 2017年(平成29年)4月18日:当駅 - うらがわら駅間で貨客混載事業を開始。前年までに北越急行と佐川急便が事業合意して発足[11]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線を有する地上駅で橋上駅舎を有する[8]。
JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)が運営する業務委託駅で、管理駅は越後湯沢駅。JRと北越急行による共同使用駅で、北越急行側の駅業務はJR東日本が業務委託を受けている。
駅舎内には有人改札口[12]・みどりの窓口[2][12]・タッチパネル式自動券売機[12]・待合室[12]・改札外の1階[注 1]と改札内の2階に化粧室[12]・コンコース上に発車標とほくほく線の運行情報表示器が設置されている。また、バリアフリー対策として改札内コンコースと各ホームを連絡するエレベーターが3基設置されている[2][12]。
自由通路の「六日町駅自由通路」は南魚沼市が管理しており[13]、駅舎は自由通路に面する2階に設けられている。市では市民や駅利用者の潤いの醸成を目的として、合併前の旧六日町時代の1998年(平成10年)に「六日町駅自由通路・シンボル空間条例」を制定して運用を行っている[13]。
東口1階には美術館「棟方志功アートステーション」のほか、六日町観光協会の案内所があり、レンタサイクル「里山Minicle(ミニクル)」の貸出が行われている[14]。
また、バリアフリー対策として、東口側と西口側の双方出入口にエレベーターが各1基ずつ設置されている[12]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■上越線 | 上り | 越後湯沢・水上方面[12] | |
2 | (臨時ホーム) | |||
3 | 下り | 長岡・新潟方面[12] | ||
4 | 上り | 越後湯沢方面 | ほくほく線からの直通列車 | |
■ほくほく線 | 下り | 十日町・直江津方面 | 当駅始発の一部 | |
5 |
-
改札口
-
観光案内所
-
待合室
-
ほくほく線の運行状況表示機
-
1 - 3番線ホーム
-
4・5番線ホーム
-
北越急行の車両基地
利用状況
[編集]JR東日本
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,324人である[利用客数 1]。実際には当駅で乗降しない北越急行との直通人員(通過人員)を含んだ数値であり、特急「はくたか」廃止後の2015年度(平成27年度)は大幅に減少している。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 5,557 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 5,781 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 5,843 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 5,784 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 5,457 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 5,637 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 5,901 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 6,052 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 5,978 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 5,790 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 5,416 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 5,313 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 5,754 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 5,953 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 5,647 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,924 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,812 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,794 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,824 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,738 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)1,209 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)1,144 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)1,274 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)1,324 | [利用客数 1] |
北越急行
[編集]1日乗降人員推移 [15] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2016年 | 1,001 |
2017年 | 1,017 |
駅周辺
[編集]東口
[編集]元々出入口が設けられていたのは六日町の中心市街地に面する東口側で、徒歩3分ほどで国道17号の六日町駅前交差点に達し、その先で三国街道・六日町宿に達する。東口側には商店街があるほか、市役所、警察署、郵便局などの公共機関や金融機関が多く所在している。魚野川の両岸には六日町温泉の温泉施設や旅館が点在する[16]。
駅前ロータリーにはショッピングセンター「RARA」がある。このショッピングセンターは町と農協「くみあい生活センター」、地元商店街、六日町商工会が出資して1994年に発足した「六日町街づくり株式会社」により建設が進められ[17]、鉄骨平屋建ての建物にAコープを核として33の専門店が出店する売り場面積4,300 ㎡、駐車場400台のショッピングセンターとして1996年(平成8年)12月に全館オープンしたものである[18][注 2]。屋内・屋外にコミュニティー広場が設けられたほか、駐車場は周辺商店にも利用できるなどコミュニティを重視した施設となっている[21]。なお、整備にあたっては国の商店街整備等支援事業にも指定された[18]。
2000年(平成12年)には駅と駅前商店街を結ぶアーケードが整備された[22]。
2014年(平成26年)にはRARA内に南魚沼市図書館が移転オープンした[23][16]。
-
東口の駅前風景。左端がショッピングセンター「RARA」
-
旧駅舎時代に開通した地下通路の入口
西口
[編集]住宅地があり、北越急行の本社が置かれている。西口側には新潟県立六日町高等学校および新潟県立八海高等学校をはじめとする教育機関が多く所在している。
バス路線
[編集]越後交通グループの南越後観光バスが運行する路線バス、および南魚沼市のコミュニティバス「市民バス」が当駅前を発着、または周辺を経由する。前者の運行路線には英字2文字の路線記号を付与したが、これは停留所にのみ掲載され、バス車体には表示されないため要注意である。
東口ロータリー発着
[編集]- MK 六日町=浦佐=小出 線[24]
- MH 六日町=上原=山口=八海山スキー場 線[24]
- MD 六日町=宮村=野中 線[24]
- MM 六日町=イオン六日町店=六日町車庫 線[24]
- MS 六日町=沢口=清水 線[24]
- MU 六日町=野田=五日町=大崎=浦佐 線[24]
- MB 六日町=南魚沼市民病院 線[24]
いずれもロータリー内の「六日町駅前」停留所(MK01、MH01、MD01、MM01、MS01、MU01、MB01)を発着する。
その他路線
[編集]- 市民バス
- ■ 五十沢・大月コース
- ■ 城内コース
- ■ 大巻・泉コース
- 3路線とも東口を出て徒歩2分の「南魚沼市役所」が最寄りバス停となる[25]。
- MY 湯沢=塩沢=六日町 線[24]
- 東口から徒歩5分ほどの国道17号沿いに位置する「六日町駅角」(MY45)が最寄りバス停となる。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 石野 1998, p. 453.
- ^ a b c “駅の情報(六日町駅):JR東日本”. www.jreast.co.jp. 2018年9月10日閲覧。
- ^ 「長岡など11駅ホーム扛上」『交通新聞』交通協力会、1960年2月10日、1面。
- ^ 『六日町駅にも温泉手洗い所』昭和39年9月10日読売新聞信越版
- ^ 『略年表』五十年史、新潟鉄道管理局、P495
- ^ 『Sきっぷなど多彩に 「新幹線」へ企画乗車券』昭和57年10月8日読売新聞新潟読売B
- ^ 交通新聞平成8年12月5日3面
- ^ a b “六日町駅 橋上駅舎に変身 JR新潟支社 東西自由通路も開通”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 4. (1997年1月8日)
- ^ “六日町駅の新駅舎が完成”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 新潟地方版. (1996年12月25日)
- ^ 石野 1998, p. 458.
- ^ 『【佐川急便】北越急行と佐川急便が取り組む貨客混載列車運行開始』(プレスリリース)佐川急便、2017年4月19日 。2022年1月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “JR東日本:駅構内図(六日町駅)”. www.jreast.co.jp. 2018年9月10日閲覧。
- ^ a b “南魚沼市六日町駅自由通路・シンボル空間条例”. www.city.minamiuonuma.niigata.jp. 2019年5月2日閲覧。
- ^ “南魚沼の魅力を五感で感じよう「里山Minicle(ミニクル)」で巡る一日旅”. 新潟県観光協会. 2021年9月4日閲覧。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 統計情報リサーチ 、2020年8月28日閲覧
- ^ a b 六日町商店街 街ぶらマップ - 南魚沼市観光協会 - ウェイバックマシン(2024年2月28日アーカイブ分)
- ^ “六日町駅前に大型SC、母体の3セクきょう発足―“無風区”から集積進む。”. 日本経済新聞. (1994年10月19日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b “新潟県内に相次ぎ大型SC―六日町駅前に「RARA」、Aコープを核に。”. 日本経済新聞. (1996年12月7日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “新潟県六日町、市街地立地の2SC構想挫折、駐車場がネックに―郊外との競争懸念。”. 日経流通新聞. (1991年1月24日). p. 2
- ^ “六日町ショッピングパーク、ジャスコなど5条申請―来年4月開店。”. 日本経済新聞. (1993年4月16日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “中核施設づくり(2)コミュニティー重視(商店街パワーアップ作戦)”. 日経流通新聞. (1998年4月16日). p. 15
- ^ “六日町駅と駅前商店街結ぶ、アーケードが完成、きょうからイベント。”. 日本経済新聞. (2000年4月8日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “南魚沼市図書館館長佐藤和則氏―駅前移転で入館者7倍、交流拠点めざす、商店街とイベント連動(はばたく新潟時の人)”. 日本経済新聞. (2015年7月15日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b c d e f g h 湯沢・六日町地区 - 南越後観光バス.2019年6月24日閲覧。
- ^ 市民バスについて - 南魚沼市(2019年8月4日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(六日町駅):JR東日本
- 六日町駅 - 北越急行
当駅周辺の地図
[編集]- 六日町あるきMAP(六日町観光協会)
- 雪国サイクルツーリズムガイドマップ(南魚沼市観光協会)
- 六日町駅前商店街MAP - ウェイバックマシン(2023年10月19日アーカイブ分)