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利用者:Susuka/sandbox 7

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議(てんのうのたいいとうにかんするこうしつてんぱんとくれいほうあんにたいするふたいけつぎ にかんするゆうしきしゃかいぎ)は、日本の政府に設置された有識者会議。

概要[編集]

2017年(平成29年)6月9日、当時の天皇明仁から皇太子徳仁親王への皇位継承を定めた天皇の退位等に関する皇室典範特例法が成立した際、当時皇室が皇位継承権者の減少の危機の渦中にあったことから、「政府は女性宮家の創設など安定的な皇位継承のための諸課題について、皇族減少の事情も踏まえて検討を行い、速やかに国会に報告する」とした附帯決議がなされた[1]

この附帯決議に基づき、皇位継承(2019年5月1日)、および文仁親王立皇嗣の礼(2020年11月8日)が行われたのち、菅義偉内閣によって組織され、討論が行われた。

その発足の経緯から主に、皇位継承問題に関して、女系天皇および旧皇族の皇籍復帰による問題解決についての意見表明が注目された。

会議構成員[編集]

  • 大橋真由美 - 上智大学法学部教授
  • 清家篤 - 日本私立学校振興・共済事業団理事長・慶應義塾学事顧問
  • 冨田哲郎 - 東日本旅客鉄道株式会社取締役会長
  • 中江有里 - 女優・作家・歌手
  • 細谷雄一 - 慶應義塾大学法学部教授
  • 宮崎緑 - 千葉商科大学教授・国際教養学部長

開催日程[編集]

  • 2021年(令和3年)
    • 第1回:3月23日
    • 第2回:4月8日
      • ヒアリング:岩井克己 - ジャーナリスト
      • ヒアリング:笠原英彦 - 慶應義塾大学教授
      • ヒアリング:櫻井よしこ - ジャーナリスト・公益財団法人国家基本問題研究所理事長
      • ヒアリング:新田均 - 皇學館大学教授
      • ヒアリング:八木秀次 - 麗澤大学教授
    • 第3回:4月21日
      • ヒアリング:今谷明 - 国際日本文化研究センター名誉教授
      • ヒアリング:所功 - 京都産業大学名誉教授
      • ヒアリング:古川隆久 - 日本大学文理学部教授
      • ヒアリング:本郷恵子 - 東京大学史料編纂所所長
    • 第4回:5月10日
      • ヒアリング:岡部喜代子 - 元最高裁判所判事
      • ヒアリング:大石眞 - 京都大学名誉教授
      • ヒアリング:宍戸常寿 - 東京大学教授
      • ヒアリング:百地章 - 国士舘大学特任教授
    • 第5回:5月31日
      • ヒアリング:君塚直隆 - 関東学院大学国際文化学部教授
      • ヒアリング:曽根香奈子 - 公益社団法人日本青年会議所監事
      • ヒアリング:橋本有生 - 早稲田大学法学学術院准教授
      • ヒアリング:都倉武之 - 慶應義塾大学准教授
    • 第6回:6月7日
    • 第7回:6月16日
    • 第8回:6月30日
    • 第9回:7月9日
    • 第10回:7月26日

有識者へのヒアリング[編集]

第2回から第6回にかけて、合計21名の有識者へのヒアリングを行った。

上述の皇位継承の今後に関連して、聴取項目の内、以下の2項目があった。

  • 皇位継承資格を女系に拡大することについてはどのように考えるか。その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。(女系論についての意見)
  • 皇統に属する男系の男子を下記①又は②により皇族とすることについてはどのように考えるか。その場合、皇位継承順位についてはどのように考えるか。(復帰論についての意見)
①現行の皇室典範により皇族には認められていない養子縁組を可能とすること。
②皇統に属する男系の男子を現在の皇族と別に新たに皇族とすること。

これに対する、有識者各人の回答は以下の通りであった。

  1. ^ 天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議”. 参議院天皇の退位等に関する皇室典範特例法案特別委員会 (2017年6月7日). 2017年6月18日閲覧。