村国座
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(各務の舞台から転送)
村国座 | |
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村国座 | |
情報 | |
用途 | 芝居小屋 |
延床面積 | 576.35 m² |
所在地 |
〒509-0104 岐阜県各務原市各務おがせ町3-46 |
座標 | 北緯35度25分11.6秒 東経136度54分20.2秒 / 北緯35.419889度 東経136.905611度座標: 北緯35度25分11.6秒 東経136度54分20.2秒 / 北緯35.419889度 東経136.905611度 |
文化財 | 重要有形民俗文化財 |
指定・登録等日 | 1974年(昭和49年)11月19日 |
概要
[編集]村国神社の境内にあり、元々は村国神社の奉納する芝居(歌舞伎)を行なう場所である。村国神社奉納歌舞伎は2023年現在、子供歌舞伎として存続しており[1]、毎年10月第2土曜日・日曜日に行なわれている。
大規模な改修がされておらず、江戸時代~明治時代の地方の芝居小屋として貴重である事から、1974年(昭和49年)11月19日に各務の舞台(かがみのぶたい)として国指定重要有形民俗文化財に指定されている[2][3]。
各務原市の条例での名称は国指定重要有形民俗文化財各務の舞台である[4]。
2000年代に入ってから建物全体の老朽化及び大きく傾いていることがわかり、2006年から2009年に建物全体の修復や基礎工事、耐震補強工事を含めた「平成の大修理」が行われた[5][6]。大修理後は本格的な舞台照明や音響設備が設置され、歌舞伎以外の公演にも使用されている[5]。
年表
[編集]- 1866年(慶応2年) - 美濃国各務郡各務村の庄屋である長縄八左衛門が発起人となり、村国座が計画される[5]。
- 1877年(明治10年) - 完成。
- 1882年(明治15年)10月26日 - こけら落し[1]。
- 1974年(昭和49年)11月19日 - 重要有形民俗文化財に指定(指定名称「各務の舞台」)。
- 2006年(平成18年)10月 - 修復工事(平成の大修理)を開始[6]。
- 2009年(平成21年)3月8日 -
- 2011年(平成23年) - 倉庫が完成する[8]。
建物概要
[編集]切妻造の建物。小規模な芝居小屋とはいえ、回り舞台、仮花道、太夫座、奈落を備えている。桟敷席は1階と2階にある。劇場形式の農村舞台である。
桁行22.26m、梁間12.1m[3]。建物の延床面積は576.35m2[8]。
利用案内
[編集]利用にあったては事前予約が必要。また、見学(事前予約制、有料)も可能[9]。
交通アクセス
[編集]公共交通機関
[編集]自動車
[編集]周辺施設
[編集]- 各務原市立各務小学校
- 慈眼寺
- 知多鋼業各務原西工場
岐阜県の芝居小屋
[編集]岐阜県(美濃国・飛騨国)は地芝居が盛んな地域であり、江戸時代から20世紀前半に建設された木造芝居小屋が現存する。
- 鳳凰座(下呂市)
- 白雲座(下呂市)
- 黒川の東座(加茂郡白川町)
- 蛭子座(中津川市)
- かしも明治座(中津川市)
- 常盤座(中津川市)
- 五毛座(恵那市)
- 熊野座(恵那市)
- 美濃歌舞伎博物館 相生座(瑞浪市)
- 村国座(各務原市)
- 皆楽座(各務原市)
参考画像
[編集]-
境川から村国座を望む
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村国座と村国神社
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北側外観
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平土間席から舞台を望む
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廻り舞台
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花道
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桟敷席1階
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天井
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廻り舞台操作場
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堀道
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奉納歌舞伎開催時
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奉納歌舞伎(子供歌舞伎)
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奉納歌舞伎(子供歌舞伎)
脚注
[編集]- ^ a b “子供歌舞伎”. 各務原市. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “国指定文化財”. 各務原市. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b 各務の舞台(国指定文化財等データベース)
- ^ a b c 国指定重要有形民俗文化財各務の舞台の管理及び活用公開に関する条例
- ^ a b c “村国座とは”. 各務原市. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b “平成の大修理”. 各務原市. 2023年6月17日閲覧。
- ^ “広報各務原№1098(平成21年2月1日)” (PDF). 各務原市 (2009年2月1日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b c “各務原市社会教育系施設(文化財)個別施設計画” (PDF). 各務原市. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b c d e f “施設利用案内”. 各務原市. 2023年6月17日閲覧。