向井淳一郎
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むかい じゅんいちろう 向井 淳一郎 | |
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生年月日 | 1927年7月4日(97歳) |
出生地 | 日本 東京市渋谷区[注釈 1] |
ジャンル | 俳優 |
活動期間 | 1950年 - 1970年代 |
活動内容 | 映画、テレビドラマ |
人物
[編集]東宝の専属俳優。加藤茂雄によると、向井はもともと俳優ではなく、脚本家志望で入社したという[5]。
東宝特撮や稲垣浩監督映画を始め、ジャンルを問わず、多くの作品に出演した[6]。警官や自衛隊員などの制服役が多い[1][3]。恰幅のいい体格が特徴である[2]。
1971年、東宝専属制度の廃止後は加藤茂雄、今井和雄らと新星プログループへ移籍し、1970年代半ばまで活動を続けた[6]。しかし、以後の消息は明らかでない。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 殺人者の顔(1950年) - 与太者
- 生きる(1952年) - 映画館の客
- プーサン(1953年) - サングラスの男
- 宮本武蔵(1954年) - 兵卒
- ゴジラシリーズ
- ゴジラ(1954年) - 記者[6][4]
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) - 国会議員[出典 3]
- 透明人間(1954年) - 朝夕新聞記者、路面電車の乗客、刑事(3役)[要出典]
- 不滅の熱球(1955年) - 千葉茂
- 獣人雪男(1955年) - 部落の男[要出典]
- 囚人船(1956年) - 操舵
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - 防衛隊幹部[7][3]
- 嵐の中の男(1957年) - 清水道場生・大島
- 柳生武芸帳(1957年) - 長浜主馬亮
- 恐怖の弾痕(1957年) - 鈴木
- 最後の脱走(1957年) - 兵隊
- 花嫁は待っている(1957年) - 稲葉仕入部長
- 地球防衛軍(1957年) - アルファ号乗員[出典 4]
- 旅姿鼠小僧(1958年) - 文三
- 女探偵物語 女性SOS(1958年) - 同僚
- 大怪獣バラン(1958年) - 防衛隊小隊長[8]
- 裸の大将(1958年) - 真岡町の男
- 暗黒街の顔役(1959年) - コステロの部下
- 或る剣豪の生涯(1959年) - 丹沢宗右衛門
- 日本誕生(1959年) - 監奴[9]
- 宇宙大戦争(1959年) - 銀座の警官[出典 5]、インド代表の声(2役)[要出典]
- 暗黒街の対決(1960年) - 青い猫の客
- 女が階段を上る時(1960年) - バーの客
- 国定忠治(1960年) - 清七郎
- 変身人間シリーズ
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年) - 村人[要出典]
- ふんどし医者(1960年) - 又八
- 駄々っ子亭主 続姉さん女房(1960年) - カメラマン
- 背広三四郎シリーズ
- 花のセールスマン 背広三四郎(1960年) - 中野出荷課長
- 背広三四郎 男は度胸(1961年) - 菊池販売課長
- 背広三四郎 花の一本背負い(1961年) - 菊池課長
- 娘・妻・母(1960年) - レストランのコック
- 大坂城物語(1961年) - 雲居
- 情無用の罠(1961年) - 溝江課長
- 用心棒(1961年)
- 守屋浩の三度笠シリーズ 有難や三度笠(1961年) - 柳右衛門
- 紅の海(1961年8月13日) - 沖仲士組合の男
- 新入社員十番勝負(1961年) - 東亜インキ庶務課長
- 野盗風の中を走る(1961年) - 茶店の亭主
- 暗黒街撃滅命令(1961年) - 藤井警部
- 妖星ゴラス(1962年) - 宇宙基地警備員[1][4]
- どぶろくの辰(1962年、東宝)- 舎熊の配下
- 女性自身(1962年) - 酔客
- 暗黒街の牙(1962年) - 消防夫長
- クレージー作戦シリーズ
- クレージー作戦 先手必勝(1963年) - 大きい男
- クレージーだよ奇想天外(1966年) - パチンコ屋の主人
- クレージー黄金作戦(1967年) - 人事部長
- 妻という名の女たち(1963年) - 「ブラック」の客
- 秘剣(1963年) - 三輪市之丞
- 大盗賊(1963年) - 看守長
- 江分利満氏の優雅な生活(1963年) - 通夜の客
- 恐怖の時間 (1964年)
- 士魂魔道 大龍巻(1964年)
- がらくた(1964年) - 国近三郎兵衛
- 侍(1965年) - 武士
- 暗黒街全滅作戦(1965年) - 犬塚
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年) - 一水戦参謀[7]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - 巡査[7]
- 香港の白い薔薇(1965年8月25日) - バトラー
- クレージー映画
- クレージーの無責任清水港(1966年) - 牢番頭
- 日本一の断絶男(1969年) - 八百広告社社員
- 暴れ豪右衛門(1966年) - 近江屋幸吉
- ひき逃げ(1966年) - 取調官
- 狸の王様(1966年) - 指令係
- 佐々木小次郎(1967年) - 相沢甚兵衛
- 東宝8.15シリーズ
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年) - 福留第一部長[7]
- 日本海大海戦(1969年) - 第一艦隊参謀[要出典]
- 激動の昭和史 軍閥(1970年) - 艦隊司令官
- にっぽん親不孝時代(1968年) - 室伏勝
- 風林火山(1969年) - 萩原常陸介
- ブラック・コメディ ああ!馬鹿(1969年) - 田崎課長
- 水戸黄門漫遊記(1969年) - 石田左門
- 野獣都市(1970年) - 重役
- 頑張れ!日本男児(1970年) - 吉ちゃん
- 悪魔が呼んでいる(1970年) - 刑事
- 喜劇 三億円大作戦(1971年) - 刑事
- ザ・ゴキブリ(1973年) - 山口
テレビドラマ
[編集]- ウルトラシリーズ
- ウルトラQ 第4話「マンモスフラワー」(1966年) - 警察幹部
- ウルトラセブン 第26話「超兵器R1号」(1968年) - 瀬川博士
- 帰ってきたウルトラマン 第13話「津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」・第14話「二大怪獣の恐怖 東京大龍巻」(1971年) - 自衛隊指揮官
- 桃太郎侍 第2話「二人の女」(1967年)
- 五人の野武士 第25話「礫打ち」(1969年)
- 大忠臣蔵(1971年) - 万助
- 火曜日の女シリーズ / 喪服の訪問者(1971年、NTV)
- 飛び出せ!青春 第2話「ヘソはお前だ!」(1972年)
- 一心太助 第23話「三河物語異聞」(1972年) - 市毛
- 荒野の素浪人 第14話「奇襲 女地獄牢」(1972年)
- 太陽にほえろ!
- 第15話「拳銃とトランペット」(1972年) - 戸川組組長
- 第41話「ある日、女が燃えた」(1973年) - 会議場前の男
- 第76話「おふくろ」(1973年) - 喫茶店店主
- 第102話「愛が終った朝」(1974年) - 七曲署警邏部部長
- 第115話「一枚の名刺」(1974年) - 文栄堂主人
- 愛の戦士レインボーマン 第20話「M作戦をぶっ飛ばせ!!」(1973年) - 対策委員
- ファイヤーマン 第13話「竜神沼の恐怖」(1973年) - 龍神村村人[注釈 2]
- へんしん!ポンポコ玉(1973年)
- 剣客商売 第6話「まゆ墨の金ちゃん」(1973年)
- 流星人間ゾーン 第13話「戦慄! 誕生日の恐怖」(1973年) - ガロガバラン星人
- ジャンボーグA 第26話「- グロース第2号作戦 - 気ちがい星とノンビリゴン」(1973年) - 中華料理店「松葉」の主人[注釈 2]
- 荒野の用心棒 第18話「黒い陰謀は波涛を越えて…」(1973年)
- ダイヤモンド・アイ 第5話「消えた20億!」(1973年) - ガードマン
- 大江戸捜査網 第3シリーズ
- 第10話「目撃者を消せ!」(1973年) - 丹波屋
- 第32話「殺しを呼んだ御用金」(1974年) - 駒造
- 第60話「女の肌に竜が泣く」(1974年) - 越前屋半蔵
- 電人ザボーガー 第42話「魔神三ッ首 その謎をあばけ」(1974年) - 太田
- われら青春! 第8話「グッド・ファーザー!!」(1974年)
- 新・荒野の素浪人 第35話「血風つむぎ唄」(1974年)
- 鬼平犯科帳(丹波哲郎版) 第24話「泣き味噌屋」(1975年)- 居酒屋の亭主
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, p. 534, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 129, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f g モスラ映画大全 2011, p. 139, 「脇役俳優辞典40」
- ^ a b c d e 野村宏平、冬門稔弐「7月4日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、180頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 109, 「加藤茂雄が語るゴジラ出演者」
- ^ a b c d e f 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 109, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 33, 「『大怪獣バラン』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 39, 「『日本誕生』作品解説/俳優名鑑」
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。