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国府川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国府川
河口付近より上流方向を望む。
河口付近より上流方向を望む。
水系 二級水系 国府川
種別 二級河川
延長 19 km
流域面積 175.6 km2
水源 国見山(新潟県)
水源の標高 629 m
河口・合流先 真野湾(新潟県)
流域 日本の旗 日本新潟県佐渡市
地図
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国府川(こくふがわ[1][2] )は、新潟県佐渡市を流れ真野湾に注ぐ二級河川。別称「こくぶかわ[3]」、「こうのかわ[3][4]」。

地理

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新潟県佐渡市上新穂にある国見山の南側に源を発し、佐渡島の中央部に位置する国仲平野に流れる。そこから西に転じ、佐渡市四日町と佐渡市八幡の境界から真野湾に注ぐ。佐渡島最長の川で、流域では稲作など農業が盛んである。流域面積175.6 km2、流路延長19 km。

歴史

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江戸時代より度重なる水害に見舞われ、様々な治水工事が行われてきた歴史を有する。

  • 1627年寛永4年) - 砂丘部を掘削して砂丘東側を迂回して真野湾へ流入していた本川を直線状に変更[5]
  • 1771年明和8年) - 佐渡奉行所が国府川を加茂湖へ導流しようとするも失敗に終わる。
  • 1778年天明8年) - 佐渡奉行所が河口部の防潮工事、河道拡幅、蛇行部のショートカットなど大規模工事を実施。
  • 1897年明治30年)8月 - 大規模な水害が発生[6]
  • 1898年(明治31年) - 国府川治水会結成[7]
  • 1899年(明治32年) - 国府川尻疎鑿組合結成(1906年に真野村外3ケ村国府川水害予防組合へ改組)
  • 1958年昭和33年) - 新穂ダム完成
  • 1966年(昭和41年) - 小倉川ダム、竹田川ダム完成
  • 1973年(昭和48年) - 新保川ダム完成
  • 1978年(昭和53年) - 大野川ダム完成

河川施設

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支流

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  • 天神股川
  • 行谷川
  • 地寺院川
  • 大野川
  • 新保川
  • 中津川
  • 小倉川
  • 藤津川
  • 竹田川

流域の観光地

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脚注

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  1. ^ 二級河川(Excel形式 新潟県河川管理課)
  2. ^ 国府川水系河川整備計画本文(2)(新潟県土木部河川管理課、PDF)
  3. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典』 15 新潟県(初版)、角川書店、1989年10月8日、541頁。ISBN 9784040011509 
  4. ^ 日外アソシエイツ『河川大事典』394ページ。
  5. ^ 内田和子『近代日本の水害地域社会史』p89 1994年12月12日 古今書院 全国書誌番号:95026161
  6. ^ 第5章 母なる川国府川”. 佐渡国・水と農のれきし街道. 農林水産省北陸農政局. 2020年8月17日閲覧。
  7. ^ 『近代日本の水害地域社会史』p92

外部リンク

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