大野公男
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大野 公男(おおの きみお、1926年(大正15年)6月4日‐ 2017年(平成29年)7月24日)は、日本の化学者。学位は、理学博士(東京大学)。北海道大学名誉教授・北海道情報大学名誉学長。2004年瑞宝中綬章受章。東京都出身。
父の大野龍太は元大蔵次官、弟の大野正男は弁護士で元最高裁判事、長男の大野英男は物理学者で東北大学総長。
略歴
[編集]- 1947年(昭和22年)- 第一高等学校卒業
- 1951年(昭和26年)- 東京大学理学部卒業
- 1952年(昭和27年)- 同理学部助手、同大学院理学研究科修了
- 1957年(昭和32年)- イギリス・キール大学に留学(~1958年(昭和33年))
- 1961年(昭和36年)- スウェーデン・ウプサラ大学量子化学研究所副所長(~1963年(昭和38年))
- 1963年(昭和38年)- アメリカ合衆国・フロリダ大学准教授(~1964年(昭和39年))
- 1964年(昭和39年)- 北海道大学理学部教授
- 1971年(昭和46年)- 同学生部長
- 1976年(昭和51年)- 同大型計算機センター長
- 1988年(昭和63年) -9月1日から1989年(平成元年)8月31日まで - 日本物理学会会長(第44期)
- 1990年(平成2年)- 北海道大学停年退官。同名誉教授。学術情報センター教授
- 1998年(平成10年)- 北海道情報大学情報メディア学部教授
- 1999年(平成11年)- 4月から2002年(平成14年)3月まで- 北海道情報大学第3代学長
- 2002年(平成14年)- 北海道情報大学退職・同大学非常勤講師として引き続き教鞭を振う
- 2004年(平成16年)- 11月3日 - 瑞宝中綬章を受章
- 2017年(平成29年)- 7月24日 - 逝去(91歳)。
研究
[編集]著書
[編集]- 大野公男「気体運動論ー分子の自由主義社会」、所収「理論物理学新講座」(第5巻)、弘文堂、第1版(1953年)、第2版(1954年)。
- 小谷正雄、石黒英一、高柳和夫、大野公男、伊藤敬:「原子分子の量子力学」(上中下、3分冊)、岩波講座現代物理学(IIA)、岩波書店、初版(1955年)、第2版(1958年)。
- W.Heitler(著)、大野公男(訳・解説) :「量子力学による中性原子の相互作用と等極結合」,所収「化学の原典1(化学結合論1 原子価結合法)」、東京大学出版会(1975年)。
- K. Ohno(編)、K. Morokuma(編): Quantum Chemistry Literature Data Base : Bibliography of Ab Initio Calculations for 1978-1980、Elsevier Scientific Pub. Co.、ISBN 978-0444420749 (Apr. 1982).
- 樋口治郎(編):「分子の電子状態 : 分子理論の展開」(分担執筆担当、共立出版、1986年)。
- A.ザボ、N.S.オストランド(著)、大野公男・阪井健男・望月祐志(共訳):「新しい量子化学:電子構造の理論入門 上下巻」、東京大学出版会、(1987-1988年)。
参考文献
[編集]『北海道人物・人材リスト 2004 あ-お』(日外アソシエーツ編集・発行、2003年)p390を参照
外部リンク
[編集]- Kimio Ohno: in "Early Ideas in the History of Quantum Chemistry" 詳しい研究業績のリストがある。
関連項目
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