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伊豆箱根鉄道大雄山線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大雄山線から転送)
大雄山線
シンボルマーク
大雄山線を走行する5000系電車 (2020年8月 飯田岡駅 - 穴部駅間)
大雄山線を走行する5000系電車
(2020年8月 飯田岡駅 - 穴部駅間)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 神奈川県小田原市南足柄市
起点 小田原駅
終点 大雄山駅
駅数 12駅
路線記号 ID
開業 1925年10月15日 (99年前) (1925-10-15)
所有者 伊豆箱根鉄道
運営者 伊豆箱根鉄道
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 9.6 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
最大勾配 25
最小曲線半径 100 m
閉塞方式 自動閉塞式
最高速度 60 km/h[1]
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
JR東東海道本線
STR STR
JR東海東海道新幹線
STR STR+l KRZo
小田急箱根鉄道線
uexSTR+l uexSTRq emKRZo emKRZo emKRZo
箱根登山小田原市内線
uexLSTR TUNNEL2 TUNNEL2 TUNNEL2
0.0 ID01 小田原駅
exKBHFa ABZg+l ABZgr STR2u STR3
新小田原駅 1935年廃止
exSTRl eABZg+r STR STR+1 STR+4u
BHF STR STR STR
0.4 ID02 緑町駅
KRZu STRr STR STR
KRZu STRq STRr STR
eBHF STR
相模広小路駅 1935年廃止
BHF STR
1.4 ID03 井細田駅
STR HST
足柄駅
BHF STR
2.3 ID04 五百羅漢駅
KRZu STRq STRq STRr
小田急小田原線
SKRZ-Au
小田原厚木道路
BHF
3.1 ID05 穴部駅
BHF
4.3 ID06 飯田岡駅
BHF
5.0 ID07 相模沼田駅
BHF
6.0 ID08 岩原駅
BHF
6.3 ID09 塚原駅
hKRZWae
狩川
BHF
8.2 ID10 和田河原駅
BHF
9.1 ID11 富士フイルム前駅
KBHFe
9.6 ID12 大雄山駅

大雄山線(だいゆうざんせん)は、神奈川県小田原市小田原駅と神奈川県南足柄市大雄山駅とを結ぶ、伊豆箱根鉄道鉄道路線である。

全区間にて、ICカード乗車券PASMOおよびSuicaなどの相互利用カードが利用可能である[注釈 1]

路線データ

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  • 路線距離(営業キロ) : 9.6 km
  • 軌間 : 1067 mm
  • 駅数 : 12駅(起終点駅含む)
  • 複線区間 : なし(全線単線
  • 電化区間 : 全線(直流1500 V)
  • 閉塞方式 : 自動閉塞式
  • 最小曲線半径 : 100 m
  • 最高速度 : 60 km/h[1]

運行形態

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早朝と深夜をのぞいて12分または15分間隔のパターンダイヤで列車が運行されており、上り・下り列車の交換和田河原駅相模沼田駅五百羅漢駅で行われる。全列車が小田原駅 - 大雄山駅間の運行の普通列車で、途中駅が始発終着となる列車や、途中駅を通過運転する列車は設定されていない。2023年3月18日のダイヤ改正より10 - 15時台の運転間隔が12分から15分間隔へと見直された。

線路容量は12分間隔で限界のため、計画運休する列車を2往復設定しており、車両検査などの際にはその計画運休した列車の時刻で回送列車を運行する(「使用車両」の節も参照)。

車内放送はすべて自動放送で行われる。ワンマン運転は行っておらず、運転士車掌が乗務している。乗車券を所持していない旅客は定期的な車掌の車内巡回時に申し出て車内精算を行い、車内補充券の発行を受ける形態をとっている。また、車掌は無人駅到着時に駅入口の改札口付近に移動し改札集札する(朝夕の通勤時間帯以外)。そのため、車掌は列車走行時に頻繁に車内を移動する。

毎年12月31日深夜から翌年1月1日朝まで、初詣客のため終夜臨時運転が行われ[2]、当路線では36分間隔の運転となる。

緑町駅 - 井細田駅間(2010年1月11日) 塚原駅 - 和田河原駅間(2007年2月19日)
緑町駅 - 井細田駅間(2010年1月11日)
塚原駅 - 和田河原駅間(2007年2月19日)

利用状況

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輸送実績

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大雄山線の輸送実績を下表に記す。沿線に大規模な工場や事業所が存在していること、また、西湘地域の中心都市である小田原への移動需要から、当線の輸送量は中小私鉄としてはかなり多い量であり、優良線区に位置付けされる。しかし、最近では輸送量は減少している。表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別輸送実績
年 度 輸送実績(乗車人員):万人/年度 輸送密度
人/1日
特 記 事 項
通勤定期 通学定期 定 期 外 合 計
1975年(昭和50年) 371.5 140.3 316.0 827.8 12,844  
1976年(昭和51年) 356.5 147.8 312.0 816.3 12,618  
1977年(昭和52年) 359.2 159.4 323.6 842.4 13,246  
1978年(昭和53年) 345.6 154.7 317.2 817.6 13,114  
1979年(昭和54年) 348.2 162.2 320.2 830.8 13,474  
1980年(昭和55年) 341.9 169.2 319.4 830.6 13,563  
1981年(昭和56年) 336.2 171.7 322.3 830.2 13,591  
1982年(昭和57年) 345.8 156.3 336.0 838.2 13,877  
1983年(昭和58年) 347.7 152.0 337.1 836.8 13,879  
1984年(昭和59年) 348.6 145.4 341.3 835.3 13,860  
1985年(昭和60年) 337.3 155.0 342.3 834.6 13,751  
1986年(昭和61年) 332.2 146.0 344.8 823.0 13,722  
1987年(昭和62年) 328.7 140.9 347.1 816.7 13,620  
1988年(昭和63年) 334.8 144.6 367.2 846.6 13,790  
1989年(平成元年) 345.4 149.2 364.0 858.6 14,200  
1990年(平成2年) 366.8 152.1 385.7 904.6 14,914  
1991年(平成3年) 380.5 155.1 401.5 937.1 15,305  
1992年(平成4年) 388.4 153.1 405.2 946.7 15,566  
1993年(平成5年) 376.6 147.5 400.6 924.7 15,094  
1994年(平成6年) 374.2 147.4 394.6 916.2 14,934  
1995年(平成7年) 380.8 148.9 388.2 917.9 14,886  
1996年(平成8年) 393.6 138.9 390.4 922.9 15,118  
1997年(平成9年) 387.5 131.0 370.4 888.9 14,460  
1998年(平成10年) 387.2 134.5 363.4 885.1 14,434  
1999年(平成11年) 381.1 135.6 356.2 872.9 14,189  
2000年(平成12年) 377.3 133.3 345.5 856.1 14,017  
2001年(平成13年) 377.8 122.6 341.8 842.2 13,818  
2002年(平成14年) 364.0 111.6 331.6 807.2 13,196  
2003年(平成15年) 367.0 109.0 337.4 813.4 13,245  
2004年(平成16年) 366.4 106.4 330.6 803.4 13,126  
2005年(平成17年) 370.3 102.0 335.4 807.7 13,261  
2006年(平成18年) 358.1 98.7 337.4 794.2 12,920  
2007年(平成19年)            
2008年(平成20年)            
2009年(平成21年)            
2010年(平成22年)            
2011年(平成23年)            
2012年(平成24年) 331.5 109.9 324.7 766.2 12,683  
2013年(平成25年) 340.0 119.5 331.3 790.8 12,957  
2014年(平成26年) 343.6 110.3 322.2 776.1 12,642  
2015年(平成27年) 347.4 111.6 323.6 782.6 12,699  
2016年(平成28年) 350.1 106.5 324.6 781.2 12,602  
2017年(平成29年) 355.1 102.7 320.6 778.4 12,591  
2018年(平成30年) 358.4 99.8 319.0 777.2 12,530  
2019年(令和元年) 359.6 94.0 307.1 760.7 12,136  
2020年(令和2年) 312.5 60.7 211.0 584.2 9,171  
2021年(令和3年) 309.7 78.9 235.1 623.7 9,746  
2022年(令和4年)            

鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)より抜粋

営業成績

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大雄山線の営業成績を下表に記す。最近は収入総合計額が減少しているが、他中小私鉄路線と比較して格段に多い収入額となっている。表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別営業成績
年 度 旅客運賃収入:千円/年度 運輸雑収
千円/年度
営業収益
千円/年度
営業経費
千円/年度
営業損益
千円/年度
営業
係数
通勤定期 通学定期 定 期 外 手小荷物 合 計
1975年(昭和50年) 210,784 ←←←← 262,119 767 473,670 15,059 488,729      
1976年(昭和51年)   ←←←←                
1977年(昭和52年)   ←←←←                
1978年(昭和53年)   ←←←←                
1979年(昭和54年)   ←←←←                
1980年(昭和55年)   ←←←←                
1981年(昭和56年)   ←←←←                
1982年(昭和57年)   ←←←←                
1983年(昭和58年)   ←←←←                
1984年(昭和59年)   ←←←←                
1985年(昭和60年)   ←←←←                
1986年(昭和61年) 390,050 ←←←← 545,155 0 935,205 11,103 946,308      
1987年(昭和62年) 293,161 91,283 552,861 0 937,305 10,940 948,245      
1988年(昭和63年) 295,026 93,400 559,756 0 948,182 11,737 959,919      
1989年(平成元年) 303,283 96,229 573,985 0 973,497 12,530 986,027      
1990年(平成2年) 320,889 98,772 609,999 0 1,029,660 13,628 1,043,288      
1991年(平成3年) 332,256 98,173 634,164 0 1,064,593 13,671 1,078,264      
1992年(平成4年) 338,513 97,047 642,591 0 1,078,151 14,380 1,092,531      
1993年(平成5年) 326,139 92,866 632,752 0 1,051,757 14,201 1,065,958      
1994年(平成6年) 325,402 92,434 624,010 0 1,041,846 13,499 1,055,345      
1995年(平成7年) 340,601 95,552 639,735 0 1,075,888 15,820 1,091,708      
1996年(平成8年) 376,352 94,706 677,507 0 1,148,565 14,232 1,162,797      
1997年(平成9年) 373,197 88,190 643,317 0 1,104,704 14,551 1,119,255      
1998年(平成10年) 373,821 90,912 631,737 0 1,096,470 11,288 1,107,758      
1999年(平成11年) 365,559 90,977 619,809 0 1,076,345 11,602 1,087,947      
2000年(平成12年) 363,784 89,663 601,909 0 1,055,356 17,257 1,072,613      
2001年(平成13年) 364,971 82,945 595,961 0 1,043,877 13,507 1,057,384      
2002年(平成14年) 350,172 75,365 577,809 0 1,003,346 8,804 1,012,150      
2003年(平成15年) 353,692 73,393 586,647 0 1,013,732 13,304 1,042,190      
2004年(平成16年) 352,946 71,295 574,698 0 998,939 15,052 1,013,991      
2005年(平成17年) 358,183 68,374 586,157 0 1,012,714 14,806 1,027,520      
2006年(平成18年) 343,077 66,412 586,128 0 995,617 15,878 1,011,495 883,793 127,702 87.4

鉄道統計年報(国土交通省鉄道局監修)より抜粋

戦前の輸送収支実績

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年度別実績
年度 輸送人員(人) 営業収入(円) 営業費(円) 営業益金(円) その他損金(円) 支払利子(円)
1925 55,527 4,920 1,633 3,287 雑損140
1926 505,070 72,323 57,060 15,263 雑損14,192 20,044
1927 486,198 69,822 50,174 19,648 雑損505 9,479
1928 491,931 69,428 72,783 ▲ 3,355 雑損183,510 64,164
1929 444,856 67,862 54,049 13,813 31,894
1930 399,743 57,265 45,778 11,487 17,195
1931 364,821 60,372 43,444 16,928 雑損1,647 16,134
1932 366,978 40,061 35,332 4,729 雑損482 19,837
1933 404,261 42,202 31,691 10,511 17,065
1934 454,703 49,589 30,098 19,491 償却金3,800 12,889
1935 458,812 51,528 30,114 21,414 雑損857 13,719
1936 535,519 55,625 37,292 18,333 雑損2,613 13,632
1937 644,068 65,126 40,921 24,205 雑損償却金13,281 12,968
1939 1,010,005
1941 1,157,059
1943 2,433,795
  • 鉄道省鉄道統計資料、鉄道統計資料、鉄道統計、国有鉄道陸運統計各年度版

使用車両

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塚原駅付近を走る5000系
(2006年10月28日)
相模沼田駅に停車中の5000系「赤電」(モハ151形などに施された塗装を復刻した編成)

緑町駅近くに半径100 mの急曲線があるため、車体長20 mの大型車両は入線できず、専ら17 - 18 m級の中型車両が使用されている。

車両の大規模な整備工場が線内にないため、全般検査などの大規模な定期検査を行う場合は、東海道本線小田原 - 三島間を回送(甲種輸送)して、駿豆線大場駅にある自社の大場工場に入場する。東海道本線内はJRの電気機関車が大雄山線の車両を牽引するが、小田原駅の構内にある授受線には架線が張られていないため、そのままではJRの電気機関車が入線できない。そこで架線の張られていない区間に機関車が誤って入線しないよう、数両の貨車控車として中間に介してJR側の機関車に連結するという方法を取っている。そのため、小田原と三島の間を行き来する大雄山線車両の回送列車は混合列車のような姿となっている。

現用車両

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  • 5000系 - 18 m車3両編成。貫通路にドアはない。第5編成以降は、関東地方では少数派の転換クロスシートを装備している。
  • コデ165形 - 電気機関車代用

過去の使用車両

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車両数の変遷

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5000系 モハ150 クハ180 サハ180 モハ60 サハ80 モハ50 合計(冷房車)
1982 10 4 1 3 2 1 21
1983 10 4 1 3 2 1 21
1984 3 10 4 1 3 2 1 24(3)
1985 3 8 3 1 3 2 1 21(3)
1986 6 6 3 3 2 1 21(6)
1987 6 6 3 3 2 1 21(6)
1988 9 6 3 3 1 22(9)
1989 9 6 3 3 1 22(9)
1990 12 6 3 3 1 25(12)
1991 15 6 3 1 25(15)
1992 15 6 3 1 25(15)
1993 15 6 3 24(15)
1994 18 4 2 24(18)
1995 18 4 2 24(18)
1996 21 2 1 24(21)
1997-
2011
21 21(21)
  • 事業用車除く
  • 1982・83年は1月1日現在、84年以降は4月1日現在
  • 『私鉄車両編成表』各年版、ジェー・アール・アール

歴史

[編集]

大雄山線は、大雄山鉄道によって開業した路線である。道了尊で有名な最乗寺への参詣鉄道として計画された。

  • 1921年(大正10年)6月14日 鉄道免許状下付(動力蒸気、足柄下郡小田原町-足柄上郡南足柄村間)[3]
  • 1922年(大正11年)6月2日 大雄山鉄道設立[4][5]
  • 1925年(大正14年)10月15日 仮小田原 - 大雄山間(5M48C≒9.01 km[6])が開業[7][注釈 2]。開業当時の駅は順に、仮小田原、五百羅漢、相模沼田、岩原、塚原、和田河原、大雄山の7駅である。穴部駅はこの時点では施設が工事中であったため、この日の運輸営業から除外されている[8]
  • 1926年(大正15年)
    • 3月31日 穴部駅開業[9]
    • 5月(日付は不詳) 飯田岡駅開業[10]
    • 11月24日 井細田駅開業[10]
  • 1927年(昭和2年)4月10日 新小田原 - 仮小田原間 (0.38 km[6]) 延伸開業(旅客運輸)[11]。仮小田原駅を相模広小路駅と改称[注釈 3][注釈 4]
  • 1933年(昭和8年) 大雄山鉄道が箱根土地(現・プリンスホテル)の経営傘下に入る。
  • 1935年(昭和10年)
    • 6月14日 新小田原 - 相模広小路間に緑町駅開業。
    • 6月16日 小田原 - 緑町間 (0.36 km[6]) 延伸開業[注釈 2]。新小田原 - 緑町間 (0.15 km)、相模広小路駅廃止[注釈 5]
  • 1941年(昭和16年)8月23日 大雄山鉄道が駿豆鉄道に吸収合併される。
  • 1957年(昭和32年)6月1日 伊豆箱根鉄道に改称。
  • 1956年(昭和31年)8月13日 富士フイルム前駅開業。
  • 1973年(昭和48年)1月17日 小田原駅で上り電車が止まり切れず、車止めを乗り越えホームに達する事故。50人が重軽傷[12]
  • 1976年(昭和51年)11月25日 架線電圧を600 Vから1500 Vに昇圧。
  • 1984年(昭和59年)3月18日 5000系電車運転開始。
  • 1996年(平成8年)10月10日 165形電車(赤電)のお別れ会およびお別れ運転を実施。
  • 1997年(平成9年)4月1日 運賃改定。大雄山線小田原 - 大雄山間は250円から270円に値上げ。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月30日 小田原駅が新駅舎へ切り替え。自動改札機供用開始。
    • 大雄山駅自動改札機供用開始。
  • 2005年(平成17年)11月12日 開通80周年を記念し、大雄山駅構内でイベントを実施。
  • 2006年(平成18年)
    • 新久野川橋梁架け替え。
    • 8月16日 ダイヤ改正により、終電時刻繰り下げおよび12分間隔運転時間帯拡大。
    • 12月18日 緊急地震速報警報システム運用開始。
  • 2007年(平成19年)3月18日 ICカード乗車券「PASMO」と「Suica」が大雄山線全駅で利用可能となる。
  • 2011年(平成23年)5月4日 西武グループ統一キャンペーン「こども応援プロジェクト」の一環として、大雄山駅構内および分工場で『いずはこねふれあいミニフェスタIN大雄山』を実施[注釈 6]
  • 2021年(令和3年)5506編成に地方鉄道向け無線列車制御システムの現車試験としてアンテナ取付を実施。[13]

駅一覧

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  • 全駅神奈川県に所在
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可能、|:列車交換不可
駅番号 駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 線路 所在地
ID01 小田原駅 - 0.0 東海旅客鉄道 東海道新幹線
東日本旅客鉄道JT 東海道線上野東京ライン湘南新宿ライン)(JT 16)
小田急電鉄OH 小田原線 (OH47)
小田急箱根OH 鉄道線(箱根登山電車)(OH47)
小田原市
ID02 緑町駅 0.4 0.4  
ID03 井細田駅 1.0 1.4  
ID04 五百羅漢駅 0.9 2.3  
ID05 穴部駅 0.8 3.1  
ID06 飯田岡駅 1.2 4.3  
ID07 相模沼田駅 0.7 5.0   南足柄市
ID08 岩原駅 1.0 6.0  
ID09 塚原駅 0.3 6.3  
ID10 和田河原駅 1.9 8.2  
ID11 富士フイルム前駅 0.9 9.1  
ID12 大雄山駅 0.5 9.6  

廃止区間

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1927年4月10日開業、1935年6月16日廃止。

廃駅

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廃止区間にある駅を除く。

その他

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  • 大雄山駅からJR東海御殿場線山北駅方面への延伸構想があり、神奈川県が策定した「かながわ交通計画」でも延伸が位置付けられているが[14]、具体化には至っていない。
  • JR東日本の指定券券売機で、JR線からの連絡乗車券を購入することができる。

脚注

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注釈

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  1. ^ パスネットには対応していなかった。
  2. ^ a b 平成18年度版『鉄道要覧』によれば新小田原駅=緑町駅、仮小田原駅=井細田駅とされ、以下のように開業している
    • 小田原 - 緑町間 0.4 km 1935年6月14日開業
    • 緑町 - 井細田間 1.0 km 1927年4月10日開業
    • 井細田 - 大雄山間 8.2 km 1925年10月15日開業
    しかし、平成18年度版『鉄道要覧』の「新小田原駅=緑町駅、仮小田原駅=井細田駅」という記載は、陸地測量部(現国土地理院)5万分の1地形図「小田原」大正14年鉄補(1927年4月30日発行)と2万5千分の1地形図「国府津」昭和2年鉄補(1929年1月30日発行)を比較すれば誤りと分かる。
  3. ^ 「鉄道省監督局調 地方鉄道軌道一覧」社団法人鉄道同志会発行 昭和七年 (復刻鉄道名著集成所収) 大雄山鉄道の項に「假小田原ハ相模廣小路ト改称」とあり。運輸開始認可昭和2年4月9日
  4. ^ 『南足柄市史7 通史編II 近代・現代』p. 484 によれば、改称は1927年7月であるとされている。
  5. ^ 官報では6月14日「地方鉄道運輸開始」『官報』1935年8月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 当初4月2日実施予定だったが、東日本大震災発生に伴い延期されていた。

出典

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  1. ^ a b 第7回 地方鉄道向け無線式列車制御システム技術評価検討会配布資料 p.29 - 国土交通省
  2. ^ 初詣臨時電車運行時刻・往復乗車券運賃 (PDF) - 伊豆箱根鉄道、2015年1月8日閲覧
  3. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1921年6月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第31回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ a b c 和久田康雄 『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年 p.78 ISBN 4-88548-065-5
    同書には小田原 - 緑町間は小田原駅連絡線として記載
  7. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年10月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 『南足柄市史7 通史編II 近代・現代』p. 481
  9. ^ 「地方鉄道駅設置」『官報』1926年4月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ a b 『小田原市史 別編 年表』小田原市編集(2003年3月20日発行)p. 296
  11. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年4月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 「伊豆箱根鉄道 電車暴走、ホームに乗り上げ」『朝日新聞』昭和48年(1973年)1月17日夕刊、3版、9面
  13. ^ 第4回 地方鉄道向け無線式列車制御システム 技術評価検討会”. 国土交通省. 2024年2月15日閲覧。
  14. ^ かながわ交通計画”. 神奈川県 (2022年3月31日). 2023年1月30日閲覧。

参考文献

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  • 南足柄市 編『通史編II 近代・現代』 7巻神奈川県南足柄市〈南足柄市史〉、1998年。 
  • 吉川文夫 (1965). “伊豆箱根鉄道・鉄道線”. 鉄道ピクトリアル No. 173 (1965年7月臨時増刊号:私鉄車両めぐり6): pp. 8-9, 43-52. (再録:鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯』 2巻、鉄道図書刊行会、東京、1977年。 

関連項目

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外部リンク

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