太郎坊宮前駅
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(太郎坊駅から転送)
太郎坊宮前駅 | |
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駅入口(改装後、2021年10月) | |
たろぼうぐうまえ TAROBŌGŪMAE | |
◄OR16 新八日市 (0.7 km) (1.7 km) 市辺 OR18► | |
所在地 | 滋賀県東近江市小脇町753-5 |
駅番号 | OR17 |
所属事業者 | 近江鉄道 |
所属路線 | ■八日市線(万葉あかね線) |
キロ程 | 1.3 km(八日市起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
[* 1]137人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)12月29日[2] |
備考 | 無人駅 |
太郎坊宮前駅(たろぼうぐうまええき)は、滋賀県東近江市小脇町にある近江鉄道八日市線(万葉あかね線)の駅である。駅番号はOR17。
歴史
[編集]- 1913年(大正2年)12月29日:湖南鉄道の太郎坊駅として開業。
- 1927年(昭和2年)5月15日:琵琶湖鉄道汽船に合併され、同社の駅となる。
- 1929年(昭和4年)4月1日:八日市鉄道に譲渡され、同社の駅となる。
- 1944年(昭和19年)3月1日:近江鉄道に合併され、同社の駅となる。
- 1945年(昭和20年)6月:営業休止[3]。
- 1949年(昭和24年)7月:営業再開[3]。
- 1998年(平成10年)4月1日:太郎坊宮前駅に改称。
- 2021年(令和3年)11月2日:駅周辺整備工事竣工[4]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線[1]の地上駅。終日無人駅である[2]。なお、2019年度から2021年11月にかけて駅周辺整備工事が行われ、駅舎ホーム上屋の改修や駅前広場、駐輪場が整備された[4]。
- 備考
- 戦前には太郎坊宮(阿賀神社)と八日市飛行場が湖南鉄道、後の八日市鉄道(現在の八日市線)随一の観光名所であり、沿線案内図でも共に大きく描かれていた。1927年(昭和2年)には参詣客の激しい増加に対応するため、地元の寄付により駅舎建設を含めた改良工事が行われ、無人駅から有人駅となった。年始には未明に太郎坊宮初詣のための臨時列車が運行され、太郎坊駅への往復割引乗車券が発売された[5]。
- 駅舎は昭和30年代後半頃に老朽化によって取り壊されたと言われてきたが[6][7]、実際には1970年代にも存在し、カラーのテレビ番組に映っていた[8]。1940年頃までは売店もあり、駄菓子や紙風船、セルロイド製の天狗のお面を扱うなど、太郎坊宮の土産物店的な役割だったようである。駅舎が解体され、八日市線内ではいちはやく無人駅となった[7]。ただし、廃線区間の新八日市~御園間も近江鉄道八日市線(御園線は通称で正式な所属路線名は八日市線)の時代があり、この区間の駅を含めると、いちはやく無人駅になったとは言えない。
- 駅名標や近江鉄道の公式サイトでは「たろぼうぐうまえ」と表記されている。駅名は付近の阿賀神社の通称の「太郎坊宮」に由来するものであるが、阿賀神社の公式サイトには「太郎坊宮」の読みは「たろうぼうぐう」と書かれている。開業から1998年までの駅名は「太郎坊」だったが、戦前の八日市鉄道時代の車内補充券には当駅のみ「たろぼう」と振り仮名があり、読み方を間違えられやすかった事が窺える[5]。
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駅全景(2020年10月、近江八幡寄りから)
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駅名標(2020年10月)
利用状況
[編集]近年の一日平均乗車人員の推移は下記のとおり。(東近江市統計書より)
年度 | 一日平均 乗車人員[注釈 1] |
---|---|
2002年(平成14年) | 107 |
2003年(平成15年) | 93 |
2004年(平成16年) | 87 |
2005年(平成17年) | 100 |
2006年(平成18年) | 119 |
2007年(平成19年) | 118 |
2008年(平成20年) | 100 |
2009年(平成21年) | 109 |
2010年(平成22年) | 104 |
2011年(平成23年) | 106 |
2012年(平成24年) | 118 |
2013年(平成25年) | 122 |
2014年(平成26年) | 127 |
2015年(平成27年) | 132 |
2016年(平成28年) | 128 |
2017年(平成29年) | [* 2]134 |
2018年(平成30年) | [* 3]141 |
2019年(令和元年) | [* 1]137 |
駅周辺
[編集]田畑と住宅が混在する。駅北側に太郎坊宮があり、駅からその姿が見える[2]。国道421号(八風街道)は駅南側を通るが、駅西側にある踏切で近江鉄道八日市線(万葉あかね線)と交差する。
タクシー路線
[編集]駅前にちょこっとタクシー「太郎坊宮前駅」停留所があり、小脇・建部エリア(八日市駅と阿賀神社(太郎坊宮)付近を巡回するエリアタクシー[10])が経由する(要予約)。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 東近江市統計書に記載のある年間乗車人員を年間日数(365または366)で除している。なお、小数点以下は四捨五入している。
出典
[編集]- ^ a b 『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』、11頁
- ^ a b c 『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』、79頁
- ^ a b 『私鉄車両めぐり83 近江鉄道上』、89頁
- ^ a b “観光の玄関口に期待 太郎坊宮前駅周辺整備工事完成”. 滋賀報知新聞 (2021年11月6日). 2022年3月27日閲覧。
- ^ a b 高見彰彦「湖南鉄道・八日市鉄道の乗車券と沿線案内」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.149 2016年[要ページ番号]
- ^ 高見彰彦「湖南鉄道・八日市鉄道の乗車券と沿線案内」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.149 2016年[要ページ番号]
- ^ a b みんなでつくる なかのよいまち Vol.3(八日市中野地区街づくり協議会)P.2 「なかのよいまち いま・むかし 昭和30年代の太郎坊駅」
- ^ 辻󠄀 良樹「1970年代の太郎坊駅舎」八日市線めぐり資料 2019年 東近江市観光協会
- ^ “西の椋の木(東近江市昭和町)”. 公益財団法人滋賀県緑化推進会. 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
- ^ “ちょこっとタクシー 小脇・建部エリア” (PDF). 東近江市. 2022年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
統計
[編集]- ^ a b 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 令和2年版』(pdf)2022年2月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
- ^ 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 平成30年版』(pdf)2020年3月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
- ^ 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 令和元年版』(pdf)2021年2月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 白土貞夫「私鉄車両めぐり83 近江鉄道(上)」『鉄道ピクトリアル』通巻第239号、鉄道図書刊行会、1970年7月、84 - 92頁。
- 川島令三『東海道ライン 第6巻 米原駅-大阪エリア』講談社、2009年。ISBN 978-4062700160。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 太郎坊宮前駅 - 近江鉄道