安坑軽軌
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安坑軽軌(あんこうけいき、正体字: 安坑輕軌、アンコンチンクイ、英文表記: Ankeng Light Rail)は、台湾新北市新店区内を結ぶ新北捷運のライトレール方式の路線で、台湾のライトレールでは高雄市の環状軽軌、同じ新北市の淡海軽軌に次ぐ3例目となる。新店区内の新興住宅地である安坑地区の交通事情改善に寄与する。
安坑軽軌 | |||
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双安トンネルを走行する列車 | |||
基本情報 | |||
通称 | 安坑ライトレール | ||
国 | 台湾 | ||
所在地 | 新北市新店区 | ||
種類 | ライトレール | ||
路線網 | 新北捷運 | ||
起点 | 双城駅 | ||
終点 | 十四張駅 | ||
駅数 | 9駅 | ||
路線記号 | K | ||
路線色 | カーキ | ||
開業 | 2023年2月10日 | ||
所有者 | 新北市政府 | ||
運営者 | 新北捷運公司 | ||
車両基地 | 安坑機廠 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 |
本線:7.5km[1] 全体:7.67km | ||
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安坑軽軌 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 安坑輕軌 |
簡体字: | 安坑轻轨 |
拼音: | ān kēng Qīng guǐ |
通用拼音: | an keng Cing guěi |
注音符号: | ㄢ ㄎㄥ ㄑㄧㄥ ㄍㄨㄟˇ |
発音: | アンコン チンクイ |
台湾語白話字: |
An-kheⁿ Khin-kúi Àm-kheⁿ Khin-thih(暗坑輕鐵) |
客家語白話字: | Ôn-hâng Khiâng-kuí |
日本語漢音読み: | あんこうけいき |
英文: | Ankeng LRT |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
[編集]新北市政府捷運工程局(旧新北市政府捷運工程処)が整備し、新北捷運公司が運営を担う全線がライトレール方式の捷運路線。
二叭子植物園付近の安泰路より、塗潭山と南勢角山に挟まれた丘陵地帯麓に新設されたバイパス道路である安坑一号道路(安一路)の中央に確保された用地上を東西方向に進み、安捷路を経て安和路付近で高架上を走行、十四張地区で環状線の駅と接続する総延長約7.67kmの路線。
起点駅手前の安坑1号道路と安泰路との交差点北東側に車両基地が設置される。安坑機廠については実現可能性調査(F/S、可行性研究)案ではK4駅付近とK1駅付近の2案があり、周辺の勾配などを鑑み前者が単層4.6ヘクタール、後者が半地下2層の3.7ヘクタールとなっていた。総合計画案になってからは都心に近い前者は用地取得の難易度とコストから見送られ、その結果機廠までを含む路線延長は7.83kmから7.67kmに短縮された[3]:(4-1)。
沿革
[編集]- 2013年
- 5月20日 - 行政院経済建設委員会で捷運安坑線のF/S通過[4]。
- 7月1日 - 行政院でF/S審査通過[5]。
- 2014年
- 11月11日 - ライトレールとの共用区間である安坑1号道路で起工式典[6]。
- 2015年
- 2016年
- 2017年
- 2018年9月3日 - 安坑1号道路と一体化したトンネルが貫通[20]。
- 2021年10月、安坑機廠での列車構内試験を開始[21]。
- 2022年
- 2023年
- 1月14日 - 交通部による最終監査が実施され、開通前の必須6項目を含む計29項目の要改善事項が指摘された[28]。これにより、旧正月(1月22日)連休期間中の開業も事実上不可となった[29]。
- 1月30日 - 新北市政府は上記要改善事項の対処を完了し、交通部に営業許可申請[30]。
- 2月2日 - 交通部、営業許可を承認[31]。
- 2月10日 - 全線プレ開業(13時より運行開始。3月12日までの31日間は10-18時のみ運行、IC利用に限り無料)[32]。
- 3月6日 - 運行時間帯を終日(6-24時)に拡大し、通常ダイヤとなる[33][34]。
- 3月13日 - 運賃収受開始、正式開業[32]。
運賃
[編集]双城 | ||||||||
20 | 玫瑰中国城 | |||||||
20 | 20 | 台北小城 | ||||||
20 | 20 | 20 | 耕莘安康院区 | |||||
20 | 20 | 20 | 20 | 景文科大 | ||||
20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 安康 | |||
20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 陽光運動公園 | ||
25 | 25 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 新和国小 | |
25 | 25 | 25 | 25 | 20 | 20 | 20 | 20 | 十四張 |
車両
[編集]2017年4月26日、中国鋼鉄と傘下の台湾車両公司が機電・車両部門で新北市政府と正式契約。車両は淡海軽軌と同型の低床連節車15編成が採用されることになった[35]。
駅一覧
[編集]駅番号 | 駅名 | 駅間 キロ[注 1] |
累計 キロ |
構造 | 接続路線 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本語 | 繁体字中国語 | 英語 | |||||||
安坑機廠 | 安坑機廠 | Ankeng Depot | -0.470 | -0.470 | 新北市 | 新店区 | |||
K1 | 双城駅 | 雙城站 | Shuangcheng | 0.00 | 0.00 | 地上 | |||
K2 | 玫瑰中国城駅 | 玫瑰中國城站 | Rose China Town | 0.620 | 0.620 | 高架 | |||
K3 | 台北小城駅 | 台北小城站 | Taipei Xiaocheng | 0.669 | 1.289 | 地上 | |||
K4 | 耕莘安康院区駅 | 耕莘安康院區站 | Cardinal Tien Hospital Ankang Branch | 0.520 | 1.809 | ||||
K5 | 景文科大駅 | 景文科大站 | Jinwen University of Science and Technology | 0.660 | 2.469 | ||||
K6 | 安康駅 | 安康站 | Ankang | 1.345 | 3.814 | 高架 | |||
K7 | 陽光運動公園駅 | 陽光運動公園站 | Sunshine Sports Park | 0.860 | 4.674 | ||||
K8 | 新和国小駅 | 新和國小站 | Xinhe Elementary School | 1.425 | 6.099 | ||||
K9 | 十四張駅 | 十四張站 | Shisizhang | 1.097 | 7.196 | 台北捷運: 環状線 |
脚注
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ “路線說明”. 新北市政府捷運工程局. 2017年7月13日閲覧。
- ^ “雙安隧道突破挑戰 首創道路捷運共構”. TVBS. (2019年9月13日)
- ^ a b 安坑線輕軌暨周邊土地開發綜合規劃報告書.pdf. 新北市政府 (Report). 新北市政府捷運工程局. June 2015. 2021年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ “經建會通過新北安坑輕軌可行性 費用218億”. 新頭殼 newtalk. (2013年5月21日)
- ^ “捷運三鶯線及安坑線中央已核定 積極推動中”. MyGoNews. (2013年8月17日)
- ^ “安坑輕軌路基開工 綠喊「噴雞歸」 朱︰省工時”. 自由時報. (2014年11月12日)
- ^ “新北市南部に台湾3線目のライトレール計画 2021年の完成目指す”. フォーカス台湾. (2015年5月19日)
- ^ "安坑輕軌(施工中)" (Press release). 新北市政府施政成果網. 8 December 2022.
- ^ 新北市政府捷運工程局「安坑輕軌運輸系統計畫土建統包工程」決標 - ウェイバックマシン(2016年4月13日アーカイブ分)
- ^ “〈台北都會〉安坑輕軌土建4/6動工 110年底完工”. 自由時報. (2016年3月29日)
- ^ “台湾・新北市南部のライトレール、工事落札者と契約 開通に前進”. フォーカス台湾. (2016年3月29日)
- ^ 訪新北市政府捷運工程局局長 趙紹廉 談新北市捷運系統規劃藍圖與推動都市永續發展. “人物專訪”. 中華技術 (財団法人中華顧問工程司) (No.113): 16. (1 2017) .
- ^ “安坑二期玫瑰路至安泰路暨安坑輕軌動土”. 自立晩報. (2016年5月18日)
- ^ 安坑輕軌機電系統由中鋼承攬 持續推動國車國造 - ウェイバックマシン(2016年10月19日アーカイブ分)
- ^ “更正決標公告(安坑輕軌運輸系統計畫機電系統統包工程)”. 中華民國政府電子採購網. 行政院公共工程委員会. 2023年2月9日閲覧。
- ^ “〈台北都會〉新店安捷路通車 安康路仍見車陣”. 自由時報. (2017年9月1日)
- ^ 台灣將新建輕軌運輸系統,依靠泰雷茲縮短通勤時間及緩解交通壓力 - ウェイバックマシン(2017年9月26日アーカイブ分)
- ^ "TAIWAN RELIES ON THALES TO REDUCE TRAVEL TIME AND ALLEVIATE BUSY TRAFFIC THANKS TO NEW A LIGHT RAIL TRANSIT". タレスグループ (Press release). 2017年9月6日閲覧。
- ^ 安坑輕軌車站命名完成 - ウェイバックマシン(2017年12月12日アーカイブ分)
- ^ “新北安坑1號、輕軌 3連孔隧道貫通”. 聯合報. (2018年9月3日)
- ^ “安坑LRT、車両基地で列車テスト開始 22年開業目指す/台湾・新北”. フォーカス台湾. (2021年10月18日). オリジナルの2021年10月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ “安坑輕軌要來了!本周正式上路試車”. 聯合報. (2022年1月5日)
- ^ a b 黄旭昇 (2022年2月19日). “今年末の開業目指す安坑ライトレール、車両の走行試験始まる/台湾”. 中央社 フォーカス台湾
- ^ “安坑輕軌高架段 列車動態測試”. 自由時報. (2022年9月1日)
- ^ “安坑輕軌12/11初勘 最快年底通車”. 自由時報. (2022年11月28日)
- ^ “安坑輕軌初勘完成 月底報中央履勘”. 自由時報. (2022年12月12日)
- ^ “安坑輕軌原預定年底通車 可能延到2023年初”. 中央通訊社 (経済日報(聯合報)). (2022年12月16日). オリジナルの2022年12月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ 江婉儀 (2023年1月15日). “安坑輕軌履勘 最快2月通車”. 聯合報
- ^ “安坑輕軌履勘6缺失待改善 春節後報交通部核定”. TVBS. (2023年1月15日)
- ^ “改善完成 安坑輕軌申請營運”. 自由時報. (2023年1月31日)
- ^ 何玉華 (2023年2月2日). “新北安坑輕軌來了!2/10通車 擬免費試乘1個月”. 自由時報
- ^ a b c 吳妍 (2023年2月9日). “安坑輕軌2/10通車!票價、班距曝光 試營運「持電子票免費搭」”. 鏡週刊
- ^ “安坑ライトレールがきょうから通常運行、3/12まで運賃無料”. Taiwan Today. (2023年3月6日)
- ^ “新北安坑輕軌3/6起全日營運 免費搭乘至3/12”. 自由時報. (2023年3月1日)
- ^ “安坑輕軌採購與淡海輕軌同型列車 降低維護成本 新北市推國車國造系統單一化”. 新北市政府捷運工程局. 2017年4月27日閲覧。
関連
[編集]外部リンク
[編集]- 安坑輕軌運輸系統 新亞建設開發股份有限公司
- 安坑輕軌 三環六線進度公開專頁新北市政府捷運工程局
- 新北市交通局
- 臺北市政府捷運工程局 (捷運興建中路網-安坑線)