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宮阪政樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮阪 政樹
名前
愛称 バズ[1][2]
カタカナ ミヤサカ マサキ
ラテン文字 MIYASAKA Masaki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1989-07-15) 1989年7月15日(35歳)
出身地 東京都練馬区[3]
身長 169cm
体重 68kg
選手情報
ポジション MF
利き足 右足[3][4]
ユース
1998-2001 日本の旗 田柄ⅡSC
2002-2004 日本の旗 FC東京U-15深川[5]
2005-2007 日本の旗 FC東京U-18
2008-2011 日本の旗 明治大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2012-2015 日本の旗 モンテディオ山形 123 (19)
2016-2019 日本の旗 松本山雅FC 78 (5)
2018 日本の旗 大分トリニータ(loan) 21 (1)
2020 日本の旗 ザスパクサツ群馬 37 (3)
2021-2023 日本の旗 AC長野パルセイロ 88 (3)
通算 347 (31)
代表歴
2004  日本 U-15
獲得メダル
ユニバーシアード
2011 深圳 サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

宮阪 政樹(みやさか まさき、1989年7月15日 - )は、東京都練馬区出身の元プロサッカー選手。登録ポジションはミッドフィールダー(主にボランチ[3][6])。

来歴

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プロ入り前

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小学校3年時からサッカーを始め[7][3][8]、中学校、高校の時はFC東京の下部組織に所属。展開力のあるボランチとして見出され[7]、1期上の中野遼太郎を目標に[8]真摯にサッカーに取り組む姿勢で着実に力を重ねた[2]。また、当時トップチームでプレーしていた宮沢正史を真似たことで[9]鋭いフリーキックを身に付けた。同期は丸山祐市大竹洋平椋原健太廣永遼太郎田端信成岡田翔平田中奏一井澤惇加藤淳也など。

2008年明治大学文学部に進学し、2009年2年時の天皇杯ではボランチとして出場。3回戦で後にプロ生活を始めるモンテディオ山形を3-0で破っている。本人は当時からプロを目指しており、大きな経験だったと語る。4年時にはサッカー部主将を務めた[2]。部の同期は丸山、高木駿田中恵太など。2011年夏季ユニバーシアードに参加する日本代表でも主将を務め[10][2][11]、優勝に貢献。

プロ入り後

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2012年、中盤での献身的プレーを評価され[12]モンテディオ山形へ加入[13]。リーグ戦第1節から先発出場の機会を得、第4節甲府戦では直接FKによる初得点を記録した[3][14]。第11節の東京V戦でクラブ史上最速でのA契約規定時間出場を達成[15][16]。その後も持ち前の展開力と豊富な運動量でチームを支えた[17]J's GOALエル・ゴラッソからはこの年のJ2新人王に選出されている[18][19]2013年はボランチのレギュラーから外されたが、天皇杯浦和戦でサイドハーフに配されると攻守に積極的なプレーを見せ[6]、リーグ戦終盤はこのポジションでの先発出場を続けた。

2014年は若手のリーダーとして副将を務め[20]、ボランチの定位置を再奪取。高精度のプレースキックと[21]強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かし[22]、第34節讃岐戦では60メートルの長距離FKを突き刺した[23]。同年はリーグ戦全試合に先発出場し[4]、チーム最多・最長出場を記録。パス数ではリーグ2位[24][25]、ボール奪取ではチーム最多を数え、攻守において絶対的存在であった[26]。この年限りで山形との3年契約が満了を迎えるも[27]、必要不可欠な戦力として[4]慰留され[27]契約を延長。2015年は好調を維持するも、J1での戦いに向けてより守備を重視する起用法が採られ[28]出場機会は激減した。夏場にかけて一時先発に復帰。果敢なプレスで攻撃へと繋げるプレーを見せ、2nd第1節横浜FM戦でJ1初得点を記録した[29]

2016年、2年越しのオファーに応え[30]、松本山雅FCへ完全移籍[31][32]。シーズン半ばにMFパウリーニョが加入して以降は出場機会を減らしたが[33]、チーム屈指のキックの技巧から専門誌ではJ1昇格争い最終盤でのキーマンに挙げられ[34]J1昇格プレーオフ準決勝・岡山戦では同点ゴール[注 1]をアシスト[35]。しかし試合終了間際の失点でJ1昇格を逃した。

2018年大分トリニータ期限付き移籍[36]。3月25日のJ2第6節・讃岐戦ではスコア0-0で迎えた前半32分に、ハーフウェイラインやや手前の位置のFKから、前目に位置取っていた相手GKの頭上を越えるロングシュートでゴールを決めた[37]。この時のシュートの飛距離は4年前に同じく讃岐戦で、ほぼ同様の状況で自身が記録したゴールから0.5m短い58.4mとなっている[37]。シーズン前半戦は先発出場を続けていたが、後半戦からは前田凌佑の台頭に押される形で出場機会が減少した。

2019年、移籍期間満了により松本に復帰[38]。同シーズン終了後、契約満了により松本を退団した[39]

2020年、ザスパクサツ群馬に加入[40]。2020年12月11日、契約満了による退団が発表された[41]

2021年、AC長野パルセイロに加入した[42]

2023年末で長野との契約が満了となって退団[43]

2023年12月29日、現役引退を発表[44]。引退後はFC東京の強化部スカウトに転身した[45]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2009 明治大 5 - - - 3 0 3 0
2012 山形 15 J2 40 6 - 2 0 42 6
2013 23 4 - 2 1 25 5
2014 42 8 - 5 0 47 8
2015 J1 18 1 6 0 2 0 26 1
2016 松本 J2 36 1 - 2 0 38 1
2017 23 3 - 0 0 23 3
2018 大分 35 21 1 - 0 0 21 1
2019 松本 J1 19 1 2 1 1 0 22 2
2020 群馬 J2 37 3 - - 37 3
2021 長野 15 J3 28 1 - 1 1 29 2
2022 29 1 - - 29 1
2023 31 1 - 1 0 32 1
通算 日本 J1 37 2 8 1 3 0 48 3
日本 J2 222 26 - 11 1 233 27
日本 J3 88 3 - 2 1 90 4
日本 - - 3 0 3 0
総通算 347 31 8 1 19 2 374 34

その他の公式戦

代表歴

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タイトル

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FC東京U-15
FC東京U-18
明治大学体育会サッカー部
ユニバーシアード日本代表
  • 第26回夏季ユニバーシアード (2011年)

個人

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  • パリ国際大会ベストイレブン (2003年[48])
  • J2 Exciting 22 (2012年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 松本が岡山よりも通年順位で上位にあったため、同点で終わった場合には松本が決勝に進出していた。

出典

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  1. ^ 愛称ついた…バズ・宮阪が山形を救う!? 日刊スポーツ (2012年1月29日)
  2. ^ a b c d e 宮阪、衝撃の2発!!再奪首!…山形”. 2012年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 スポーツ報知 (2012年6月3日)
  3. ^ a b c d e 山形3連勝、宮阪決勝FK段/J2 日刊スポーツ (2012年3月21日)
  4. ^ a b c 【山形】宮阪、残留決定的! 石崎監督との“極秘会談”で心動かされた”. 2014年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月7日閲覧。 スポーツ報知 (2014年12月17日)
  5. ^ a b 2004年より「U-15」から「U-15深川」に改称。
  6. ^ a b 【第93回天皇杯 3回戦 浦和 vs 山形】奥野僚右監督(山形)記者会見コメント:J’s GOALアーカイブ:Jリーグ.jp”. Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ). 2022年12月20日閲覧。
  7. ^ a b ユース選手紹介 卒業生 (宮阪政樹) 東京中日スポーツ
  8. ^ a b 『フットボールサミット第28回』カンゼン、2015年、98-101頁。 
  9. ^ 宮阪、決勝FKで2位に浮上…山形”. 2012年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 スポーツ報知 (2012年4月23日)
  10. ^ [ユニバ]MF宮阪政樹(明治大)「自分にできることをやって貢献したい」”. ゲキサカ. 2022年12月20日閲覧。
  11. ^ a b サッカーNavi(31)日本代表を優勝へ導いた3選手、大会を語る / ユニバーシアード競技大会 明大スポーツ (2011年10月7日)
  12. ^ 明大の宮阪、来季加入へ”. 2011年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月7日閲覧。 山形新聞、2011.10.05
  13. ^ 明治大学体育会サッカー部所属 宮阪政樹選手来季加入内定のお知らせ”. 2011年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月5日閲覧。 モンテディオ山形 (2011年10月5日)
  14. ^ ルーキー宮阪が直接FKで決勝点!!山形が逆転勝利で3連勝、甲府の開幕連勝を3でストップ”. ゲキサカ. 2022年12月20日閲覧。
  15. ^ 【J2 4月度MIP受賞インタビュー】宮阪政樹選手 (山形)”. 2012年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 J's GOAL (2012年5月31日)
  16. ^ 宮阪67分間出場でモンテ最速A契約…山形”. 2012年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 スポーツ報知 (2012年4月30日)
  17. ^ 【モンテ】俺がキーマン(中)MF宮阪政樹”. 2013年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 山形新聞 (2013年2月24日)
  18. ^ 『J2白書 2012』東邦出版、2013年、26頁。 
  19. ^ 『エルゴラッソ Jリーグプレーヤーズガイド2013』スクワッド、2013年、137頁。 
  20. ^ 【モンテ】プロ3年目のMF宮阪、副主将の責任感 躍進へ強い決意 山形新聞 (2014年2月27日)
  21. ^ 宮阪&當間弾で山形勝率5割に戻した - J2ニュース”. nikkansports.com. 2022年12月20日閲覧。
  22. ^ 【モンテ】後半戦へ勢い、東京Vに競り勝つ”. 2014年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。 山形新聞 (2014年7月6日)
  23. ^ 【山形】宮阪、クラブ最長60メートルFK弾! PO圏内へ4発快勝”. 2014年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。 スポーツ報知 (2014年9月29日)
  24. ^ 週刊サッカーダイジェスト2014Jリーグ総集編』日本スポーツ企画出版社、2014年、207頁。 
  25. ^ エル・ゴラッソ特別編集 J2リーグ総集編2014』三栄書房、2015年、6頁。 
  26. ^ エル・ゴラッソ特別編集 J2リーグ総集編2014』三栄書房、2015年、44-45頁。 
  27. ^ a b 【松本】山形・宮阪獲り!「宝のような選手」チームは全力で慰留へ”. 2014年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月7日閲覧。 スポーツ報知 (2014年11月2日)
  28. ^ 山形宮阪、勝利&定位置取る 今日川崎F戦先発濃厚 - ナビスコ杯 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年12月20日閲覧。
  29. ^ 【山形】MF宮阪、今季初ゴールが千金の同点弾”. 2015年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月23日閲覧。 スポーツ報知 (2015年7月12日)
  30. ^ 宮阪2年連続松本からオファー 山形は契約延長提示 - J1 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年12月20日閲覧。
  31. ^ 宮阪政樹選手 松本山雅FCへ完全移籍のお知らせ”. モンテディオ山形 オフィシャルサイト. 2022年12月20日閲覧。
  32. ^ 宮阪政樹選手 モンテディオ山形から完全移籍加入のお知らせ”. 松本山雅FC (2015年12月28日). 2022年12月20日閲覧。
  33. ^ [松本]前節・千葉戦で躍動。宮阪政樹、J1昇格への貢献を誓う « サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLA - Jリーグ練習場レポート毎日更新!”. blogola.jp. 2022年12月20日閲覧。
  34. ^ サッカーダイジェスト No.1370』日本スポーツ企画出版社、2016年、56頁。 
  35. ^ 松本対岡山 - サッカーJ1昇格プレーオフスコア詳細 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年12月20日閲覧。
  36. ^ 宮阪政樹選手 松本山雅FCより期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2017年12月28日http://www.oita-trinita.co.jp/news/20171238958/2018年10月5日閲覧 
  37. ^ a b 実は4年前にも! “キックの達人”宮阪(大分)の驚異のシュート力【Jリーグ】”. Jリーグ (2018年3月29日). 2018年10月5日閲覧。
  38. ^ 宮阪政樹選手 復帰のお知らせ』(プレスリリース)松本山雅FC、2019年1月7日https://www.yamaga-fc.com/archives/1536532019年1月7日閲覧 
  39. ^ 宮阪政樹選手 契約満了のお知らせ』(プレスリリース)松本山雅FC、2019年12月15日https://www.yamaga-fc.com/archives/1912542019年12月20日閲覧 
  40. ^ 【トップチーム】宮阪政樹選手 2020シーズン 加入のお知らせ』(プレスリリース)ザスパクサツ群馬、2019年12月29日https://www.thespa.co.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=20191229042020年1月14日閲覧 
  41. ^ 【トップチーム】宮阪政樹選手 契約満了のお知らせ』(プレスリリース)ザスパクサツ群馬、2020年12月11日https://www.thespa.co.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=20201211022021年1月6日閲覧 
  42. ^ ザスパクサツ群馬より宮阪政樹選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)AC長野パルセイロ、2021年1月10日https://parceiro.co.jp/info/detail/4Y21khst2CFv3TqYX9sIomdEZjNNSmlvVGpDMVhPdWRDczdCaDlOZnpUZkd6SHRwbmdOdzY3WEdsT2c2021年1月11日閲覧 
  43. ^ 宮阪政樹選手 契約満了のお知らせ』(プレスリリース)AC長野パルセイロ、2023年12月2日https://parceiro.co.jp/info/detail/_s86BfnvyTz_W1yWexAvN0xPMXJkbWE4VS1wZ3NScU1pS2V1NURKT3Fyb2ZwZ0VuS09yVG5UR1NXMmM2024年1月31日閲覧 
  44. ^ 宮阪政樹選手 現役引退のお知らせ』(プレスリリース)AC長野パルセイロ、2023年12月29日https://parceiro.co.jp/info/detail/Hxq-5699jbfrUUdxHm4EAzJqbE9UdE1vVXFja2NLSXBSdllIcGc5Z1A2M0xQN2xjZUhrQlhuQTlQNDA2024年1月31日閲覧 
  45. ^ 宮阪政樹がFC東京にスカウトとして帰還。「試合中のプランを立てられる選手がいい選手だと思う」【2024始動】”. タグマ (2024年1月13日). 2024年1月31日閲覧。
  46. ^ a b ユニバーシアード 選手名簿 (PDF) 日本オリンピック委員会
  47. ^ U-15日本代表チーム ブラジル遠征(8/22〜9/1)メンバーについて”. 2005年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。 日本サッカー協会 (2004年8月2日)
  48. ^ FC東京U-15 パリ国際大会で廣永、宮阪がベストイレブン賞に輝く! FC東京 (2003年6月13日)

関連項目

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外部リンク

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